チリチリするの   作:鳩屋

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15.遣欧艦隊の魔女達(三人目)

 ハンガーに戻ってきた徹子達を迎え入れたのは、普段よりも更に三割増しくらいで騒がしい喧騒だった。

 

「何かあったのか?」

 すっかり顔なじみになったひげ面の整備兵に徹子が尋ねると、整備兵はにやっと笑って返事をかえす。

「補給が届いたんすよ。扶桑から。そろそろメルスから引っこ抜いてきていた予備の部品も限界だったんで、助かりますよ」

「本当か!?」

 思わず声が高ぶる。こうしちゃいられないとばかりにユニットからとびおりると、靴を履くのももどかしく、ウィッチ用のそれとは少し離れた航空機用のハンガーへと駆け出す。

「あ、若本中尉、良ければ一緒に食……」

「また今度だベレーナ!!事は一刻を争う!!」

 話しかけてきたベレーナにそう言い放ちハンガーを飛び出す。気が付いたら、同じように全力疾走している信乃がすぐ後ろについてきていた。

「何焦ってんだよ、ハギ」

「若こそ。さっき飯がどうのって言ってたじゃないですか。どうぞごゆっくり」

「させるか。大方オレより先に支給品をちょろまかそうって魂胆だろ?」

「違いますよ。若に先を越されるとあたしの分が無くなるからです」

「同じことだ。支給品で良いのがあれば上官に快く譲るのが部下の務めだろ」

「もし若が上官じゃなければ今すぐにでも締め落して帰りの輸送艇からアドリア海に沈めてもらうところですよ!!」

 悪態をつきながら同時にハンガーに飛び込む。モスグリーンに塗装された懐かしい零式輸送機と、その脇で整備兵たちと話している扶桑海軍の士官服を着た少女に向けて二人が走り寄る。

「あ、若本中尉、ハギちゃん、久しぶ……」

「「20mmは!?」」

 同時に声を張り上げた二人に、少女がぽかんと目を見開いた。

 

「三号特爆がこんなに……これで百人力だ」

「また会いましたね雷電。ていうかそろそろ誰か引き取ってくれないんですかね、貴女」

 酒瓶を入れるようなケースに積まれた三号特爆を満足そうに見つめる徹子と、補給品の隅っこでぽつんとたたずむ雷電に向かい気の毒そうに話しかける信乃。

 その他にも大量の欧州規格の7.92mm弾。恐らくこちらでMG42を使っているであろう事を見越しての措置だろうが、そんなのはいらない。半分でいいから20mmが欲しかった。

「あのぉ、そろそろ私の話を聞いてくれると嬉しいんだけど……」

 先程の扶桑海軍の少女が躊躇いがちに話しかける。ちなみに補給物資に20mmが無いと知った時の反応は、徹子が「ちっ」で、信乃が「はぁ……」だった。久々の再会なのにあんまりである。

「伊予」

「あ、はいっ」

「少し黙ってろ」

「……はい」

 伊予と言われた少女がしゅん、と肩を落とす。

 同じ階級だが、士官学校を卒業してすぐに中尉に昇進した伊予は扶桑改事変以来の生粋の叩き上げである徹子には逆らえない。一応同じ階級なのに。扶桑海軍遣欧艦隊では戦闘隊長までしてるのに。

「電探まで入ってるぞ。ハギ、使うか?」

「何か使いどころに困った試作品ばかり押し付けられてる感じですね……まあ、あるに越したことは無いでしょう」

 電探技術が欧州より劣る扶桑のレーダーは無いよりマシ程度の精度しかない。はっきり言って信乃の固有魔法の方がよっぽどあてになるのだが、夜間で多少なりとも助けになるのであれば、持っていても悪くはない。

「ユニット関係はこんなもんか。後は嗜好品と……」

「あ、まだありますよ、まだ」

 口を挟むタイミングをうかがっていた伊予が口を開く。

「新藤少佐から是非若本中尉に使ってほしいと」

「は?新藤が?」

 訝し気に徹子が眉を顰める。徹子とは自他ともに認める犬猿の仲である新藤美枝の申し出だ。嫌な予感がする。

「こっちです、こっち」

 そう言って伊予が零式輸送機の中に案内する。大方荷物が運び出され閑散とした機内に、『それ』はたたずんでいた。

「何だこれ?物干し竿か」

 二メートルは優に超える『それ』を見て徹子が眉を顰める。

「ふふん、聞いて驚いてください!!これこそが扶桑海軍の新兵器、十七式『試製』三十粍機関砲です!!」

「30mmだと?」

 驚いたように徹子が聞き返す。

「はい。私もテストさせてもらいましたけど、威力は抜群です。小型はもちろん、中型ネウロイでもコアごと粉砕出来る事請け合いです」

 自信満々に伊予が自己主張の激しい豊満な胸を張る。伊予……藤田伊予中尉は遣欧艦隊のウィッチの中でもことさら胸……否、射撃の腕は一流だ。年に似つかぬ発育の良い胸がいい具合に反動を吸収しているからだともっぱらの噂だが、真偽のほどは定かではない。

 訓練生時代での吹き流しを利用した射撃訓練では、同一個所に連続して弾を当てたため吹き流しが二つに裂け、最後の一撃が二つに分かれた吹き流し両方に命中したため10発中11発命中という記録を打ち立て、欧州の実戦でも、一日で10機の中型及び大型ネウロイを狙撃だけで撃墜したという記録を持つ。狙撃の腕に関しては徹子も一目置いている少女だ。

「……そうか、試したのか」

 だが、徹子は冷めた目で30mmから目をそらして伊予を見返す。

「重いだろ、これ」

「重いです。これを使うくらいなら20mmを二つ担いで飛んだ方がましです」

「命中率が悪そうだ」

「当たるところまで近づけば問題ないです」

「当たるところってどのくらいだ」

「銃口が的にくっついていればまず外しません」

「零式で打てるのか?」

「多分失速しますね。下手すると衝撃でユニットが壊れます。紫電改……ああ、私が受領した新型なのですけど、それでも反動でかなりふらつきます。雷電ならまあ、大丈夫だろうという事で一緒に持ってきました」

「おい」

「はい」

「雷電と一緒に持って帰れ。あとその紫電改とかいうやつは置いてけ」

「だ、ダメですよ!!折角処分先が見つかったのに持って帰ったら、私が新藤少佐に怒られます!!」

「今処分先って言ったなおい!?くそっ、あの目つきの悪い貧乳女め!!20mmを寄越さなかったのも嫌がらせに違いない」

 自分にも寸分違わず帰ってくる罵倒を口にしながら徹子があたりを見渡す。

「こういうのはハギにでも押し付けとけばどうにかするだろう……ハギ、どこいった?」

「ハギちゃんならさっき嗜好品の入った箱を開けてました」

「早く言え馬鹿!!」

 こんなポンコツよりよっぽど重要な発言に徹子が輸送機から飛び降りる。向かった先の嗜好品の入った木箱は無残にこじ開けられ、中身がその辺りに散乱している。

「……やられた」

 わなわなと徹子が体を震わせる。

「あ、中尉、ここにいたんですね」

「若本中尉ー、ご飯食べないと無くなっちゃいますよー」

 ベレーナとユーリがハンガーにとことこと歩いてくる。

「どうしたんだお前ら」

「シノさんに言われたんです。扶桑の珍しいお菓子があるからハンガーに行ってみろって」

「若本中尉が分けてくれるからって言ってました!!」

 徹子が二人の抱えている『それ』を見る。饅頭にサイダーに羊羹。ボンタンアメまである。

「どうしたんだ、それ」

「シノさんに貰ったんです」

「このボンタンアメ、ちょっと変わったオレンジみたいな味ですっごく美味しい!!」

「……」

 遣欧艦隊の萩谷信乃准尉にはちょっと変わった二つ名がある。

 曰く、ギンバイのハギ。陸の黒田、海の萩谷。

 何処からともなく珍しい嗜好品や娯楽道具を仕入れてくる達人。

 本人曰く『皆の生活に等価交換で潤いをもたらす天使』、一部からは『天使の皮を被ったクズ』。

「全く、補給品が手に入ったからってあいつはいつもいつも……」

「あはは、ハギちゃんらしいですね」

 思わず笑いだす伊予を徹子が睨み付ける。

「このままだと扶桑のウィッチが誤解されるぞ」

「若本中尉がいる時点でそれは覚悟の上ですよ」

「ほう?」

「……と、新藤少佐がおっしゃっていました」

 しれっと言い直す伊予。

 こいつもこいつで中々癖がある、というか、明らかに新兵の頃の指導を恨んでいるに違いない。何故自分が教えたウィッチはこうも性格が歪むのだろうか。下原なんかはあんなに真っ直ぐなのに。美緒に今度その辺りの指導法を聞いた方がいいのかもしれない。

 だが、ベレーナは徹子の言葉に首を振った。

「あ、いえ。これは普通にシノさんから貰ったんです」

「……おい。今、何って言った?」

 ベレーナの言葉に徹子が思わず聞き返す。

「何かの間違いじゃないですか?変な書類にサインとかさせられませんでした?」

 伊予も思わず真顔でベレーナ達に問いかける。

「シノはそんな事しないよ。カールスラントからの補給が滞ってるから交換できそうなのが無いっていったら、持って行っていいって……」

 思わず徹子と伊予が顔を見合わせる。

「……お前らの補給、いつ頃から届いていないんだ?」

「結構前です。若本中尉達が来るちょっと前にあったのが最後ですから……」

「おかしいよね。今までは1週間に1度は補給の飛行機が来てたのに」

 ベレーナとユーリも顔を見合わせる。つまり、一ヶ月近く、この基地には一切の物資が届いていないという事だ。

「はぁ、ちょっと待ってろ」

 ごそごそと嗜好品を漁る徹子。信乃を捕まえるのにはまだ時間がかかりそうだ。

「何だかんだで優しいですよね。若本中尉は」

「何だかんだは余計だ。オレはいつも優しいぞ……キャラメルでいいか?」

 伊予のからかうような言葉に、徹子は憮然とした口調で返事をかえした。

 

「おい、ハギ」

「何ですか若……と、藤田中尉?」

「やはー。久しぶりですね、ハギちゃん」

 驚く信乃に向かって人懐っこい笑顔を浮かべる伊予。

「お前、なんだそれ?」

 徹子は信乃が抱えている『それ』を見て首を傾げる。

「見てわかりませんか?蓄音機ですよ、壊れてますけど」

 いや、それはわかる。問題はそこではない。

「……何でお前がそんなの持ってるんだ?」

「珍しいから貰ったんです」

『オペレーション・オブ・ミリオネアストロー』の事は徹子に知られるわけにはいかないので、信乃はそう言って誤魔化した。実際はアンジェラの部屋にあったものをワッフルが手軽に焼ける変わったフライパンと交換してもらったのである。

 仕事以外眼中にないといった感じのアンジェラだが、実は甘い物や菓子に目が無いらしく、材料があればいくらでもワッフルを量産できるそのフライパンに偉く興味を示したようだった。同じようにワッフルの誘惑に負けてハンネとコーラと扶桑の補給物資のサイダー三本とチョコレートで交換した際は、後で冷静になってどうしたものか思ったが、需要と供給は意外なところで発生する。どこでどう転がるか分からない。

「ギンバイか?」

「フェアトレードです」

 信乃が答える。

「レコードなんか持ってたのか?ハギ」

「見てるだけでも癒されます」

「お前のそういうところだけはオレにもわからないな」

 機械が動く様子を見るのが好きだったり、自分のストライカーユニットを『あたしの娘』と呼んだり、親し気に話しかけたりと、時折妙な言動を見せる信乃に徹子が肩をすくめる。

「は?他は解ってるみたいな言い方しないでください」

「あはは……相変らずですね、二人共」

 伊予が苦笑を浮かべる。

「む。藤田中尉もいるって事は、補給の件ですね?」

 お菓子は返しませんよ、と言い放つ信乃に伊予の苦笑が深くなる。彼女が既にそれを手放してしまっていることは知っている。そして、その理由も。

「はい。今回持ってきた17式試製30mm機関砲の件ですが……」

「嫌です」

「ハギちゃんにテストを……って、まだ何も言ってませんよっ!!」

「聞いただけでわかる危険物の名前が出てきた時点で応えは否です。試製の時点で応えは否。ノー。ダメ、絶対。あたしは嫌です」

 試製、つまり試しに作ってみたんだけどどうっすか?という代物に対しては古今東西リスクを伴うものが多い。あふれ出る発想力をそのままに、取りあえず作ってみました的な面白兵器は科学者にとっては夢のある代物かもしれないが、それを試す方からすればたまったものではない。稀にテストパイロットを好んで行うウィッチがいたりもするが、きっと冒険心とかそう言ったものが危機を感じ取る能力を上回っているのだろう。控えめに言ってネジが飛んでいるとしか思えない。

 断固拒否の姿勢を示す信乃の言葉に伊予がむう、と眉を顰める。

「若がやればいいじゃないですか」

「ただ撃つだけだ。お前で十分だ」

「反動で肩の骨が抜けたらどうするんですか?」

「伊予は大丈夫だって言ってる」

「おっぱいが吸収してるからでしょう」

「ちょ、ちょっとちょっと、勝手な事言わないでください。そもそもハギちゃんは私より階級が下なんです。上官に対しての侮辱です」

 頬を赤らめて胸を押さえる伊予。

「褒めてるんですよ。その緩衝材代わりの駄肉を。垂れろ」

「酷い!?全然いい所なんて無いんですよ、これ!!戦闘中に銃のベルトが引っかかったりすると大変なんですから!!」

「もげろ」

「そのまま堕ちろ」

「若本中尉まで!?」

 自称スレンダーボディの二人が交互に罵声を浴びせる。

 孝美みたいに全体的にくまなく大きくなるならまだしも、何でそこだけ大きくなる。根がスケベだからに違いない、このドスケベウィッチめ。

「うぅ、このじっけ……もといテストが終われば、次の補給で20mmを優先的に回してもらう事も出来るのに」

「マジか?」

「マジです。どうしても二人がテストの件を了承しなさそうならそう言えって言ってました。新藤少佐が」

 再び顔を見合わせる徹子と信乃。嘘かもしれないが、可能性は無きにしもあらずだ。

「ハギ」

「ええ、解ってます」

 次の瞬間。ぐっ、と同時に腕を引き、今にも殴り合いそうな体勢で同時に叫ぶ。

 

「最初はグー!!じゃんけんぽんっ!!」

 

 ……そして。

 

「どうしてこうなったんでしょう」

「負けたからですよ。泣きの一回を二回も続けて。逆に驚きました」

 伊予が諦めろとばかりに口を開く。

 まさかの三連敗に、信乃ががっくりと『雷電』に足を通したままうなだれた。頭から生じた使い魔の扶桑鹿の耳も気持ち垂れ気味だ。

「どうだい嬢ちゃん、整備はきっちりされてたからあまりいじってないが、行けそうか?」

「細かい整備に口を出せるほどこの子の事知りませんから、あたし」

 壮年の整備兵長の言葉に信乃が肩をすくめる。

「後は……アレか」

「アレですね……」

 整備兵長と信乃がちらり、と背後を振りかえる。若い整備兵が2人がかりで17式試製30mm機関砲を持ってくるところだ。

「扶桑の嬢ちゃん!!これ滅茶苦茶重いぜ!!」

「こんなん担いで飛べるんですかい!?」

 整備兵が信乃の脇にどん、とそれを立てる。横に並べてみると、雷電に足を通した信乃の背の優に二倍はある。ストライカーユニットにより身体能力が強化されているとはいえ、それでも破格の大きさだ。

「まあ。細かい調整は飛んでみないとわかりません。それより、さっきの蓄音機……」

「おう、ウチの中に好きな奴がいるから直せるってよ」

「頼みます。後は20mmの件も……」

「うまい酒、楽しみにしてるぜ」

 整備兵長がにやりと笑う。

 蓄音機とついでに99式二型二号20mm機関銃をこっそり失敬してくる件。

 酒と交換してくれる手筈はハンナに掛け合って整えた。

 最初は信乃が飲むのかと交換を渋っていたハンナだったが、娯楽室に蓄音機を設置したら皆が喜ぶのでは、と、事情を一部省略して説明したら快く応じてくれた。

 実力に人柄が伴い最強に見える。うちの長機にも見習ってほしい。

「それじゃあ、準備は良いですか?ハギちゃん」

「はい。とっとと終わらせちゃいましょう」

 紫電改に足を通した伊予の言葉に信乃がおざなりに答え、エンジンを回す。零式の栄エンジンよりも強力な火星魔導エンジンを積んだ雷電の足先から魔力で作られたペラが廻り、足元に魔法陣が現れる。

「ん、良い音ですね」

 零式の栄エンジンよりも大出力な火星エンジンの音に信乃が僅かに口元を緩めるが、30mmを手にした瞬間その口元がへの時に歪む。

「行けますか?ハギちゃん」

「……自信なくなってきました」

 17式試を手にした信乃が呟く。重い、バランスが悪い。加えて長すぎるために背で担ぐことも出来なければ、基本的な射形姿勢を取る事が出来ない。先日コーラのケース持ってきたときのように、ぶら下げていくか、空に上がってから背中に担ぎなおすかしかない。

「ん?何をしているんだ、萩谷准尉」

 レストランで使う手押しのワゴンの様なものを手にハンガーに顔を出したアンジェラが信乃たちに目を止める。

「あ、ヴォルフ中尉」

 ワゴンを置き、アンジェラがこちらに歩み寄ってくる。

「今からちょっとテスト飛行を。あ、ちゃんとフィリーネ大尉から許可は取っています」

 慌てて言い募る信乃にアンジェラが手を振る。

「いや、別に咎めるとかそう言う訳ではないが……テストというのは、『それ』をか?」

 信乃の手にしたものに目を向け、アンジェラが僅かに首を傾げる。

「……扶桑の技術者はもっと合理的な考えをすると思っていたが……」

「合理的ですよ。大きければ強い、軽ければよく回る。シンプルイズベストです」

 伊予の言葉にもアンジェラは訝し気な顔を崩さない。

「流石にこれは極端すぎるだろう」

「ヴォルフ中尉、よろしければ扶桑の文化を体験してみませんか?」

「いや、結構。飛び立つ前にそいつを地面に引っかけそうだ」

「あたしもそれが心配です」

 信乃の言葉にアンジェラが首を振った。その間も17式試の持ち方をいろいろと試していたが、結局腰溜めにして地面と水平に持つ事にしたらしい。

 はぁ、とため息をつく信乃と、同情したように肩をすくめるアンジェラ。

「そんなに心配しなくても。落ちそうになったら拾ってあげますよ」

「銃を?」

「ハギちゃんをです!!」

 伊予が心外だと言わんばかりに声を上げる。

「どっちでもいいですけど。ヴォルフ中尉はどうしてここに?」

 信乃の言葉にアンジェラが笑みを浮かべる。

「ああ。お前に貰ったあのフライパンで早速ワッフルを焼いてみたんだ。余りに簡単に作れるので調子にのってしまった。折角だから他のウィッチや整備兵たちにも分けてやろうと思ってな」

 成程、今引っ張ってきたワゴンに乗っているのはそれか。というか、貴重品になりつつある食材を浪費してまで整備兵全員にいきわたるだけのワッフルを量産したのだろうか。非番だというのに何をしているのだろう、この一見堅物そうなカールスラントのウィッチは。

「……安心しろ。薄力粉やベーキングパウダーの在庫はまだ豊富に残っている。皆も最近甘味から遠ざかった生活を送っているようだからな。戻ってきたらお前達にも分けてやる」

 アンジェラの言葉に二人が頷く。それでも食材を無駄に使っていいのかどうかは解らない。まあ、さしあたり口止め料といった所か。

「ええと……楽しみにしてます。それでは。行きましょうか、ハギちゃん」

 伊予の紫電改に続いて滑走路に向かう。

「結構揺れますね。これ。整備不良なんじゃないですか?」

「ああ、それは機体特性です。そのくらいの振動、欧州のユニット基準で言えばいたって普通ですよ」

「もうこの時点で零式がいいです」

 しれっと言い放つ伊予に信乃が呻く。

「……飛べない方にタバコ一本」

「俺は一箱」

「お前ら、もう少し嬢ちゃんの心配をしろ。担架は用意しとけよ。……飛べない方にワイン一本」

「私は途中で落ちるにワッフル10個」

「おお、ギャンブラーですね、中尉」

「好き勝手言って……」

 早速ワッフルをぱくつきながら整備兵とアンジェラ達がハンガーで会話をしている。ストライカーユニットで強化された身体能力で聴力も良くなっているため、ユニットの騒音越しにも信乃の耳にはその声が届いていた。

「それじゃあ、行きますよ……藤田一番、出ます!!」

「萩谷二番、行きます」

 まず伊予が、次いで信乃が滑走路を駆ける。

「っ!?」

 驚いたのはその出足の速さだ。重たい30mmを手にしてなお、零式のそれよりもはるかに速い。伊予が飛び立つのに続いて信乃もストライカーの機首を持ち上げる。地上で感じた鈍重さとは裏腹に、零式に搭載された栄エンジンの倍近い出力のお蔭で、機首を持ち上げるとふわりと信乃の体が宙に浮く。

「何ですか、若が言ってるよりずっといいじゃないですか!!」

 地面での振動が嘘みたいにするり、と空を駆ける感覚に信乃が軽く歓声を上げる。

 そのまま高度を上げても無理をしているようなストレスを感じる事もない。過給機を積んだ火星エンジンが魔導力を余すことなく出力に変換し、あっという間に高度が3000,4000と上がっていく。5000を超えた辺りでやや重さを感じてきたが、6000くらいまでは問題なく上がれそうだ。

『ハギちゃん、どうですか』

 無線から伊予の声が届く。

『今のところ悪くないです。じゃあ、次、急降下行きます』

『解りました。旋回性能は零式よりもかなり悪いですから、零式の感覚で回すと危ないですよ』

『了解です』

 信乃がくるり、と体を捻り、地面へと向かって機首を落とす。こちらも零式と比べ安定している。零式だと無理な急降下をするとすぐに挙動を乱すが、こちらは神経質にならなくても済みそうだ。

 さて。

 地表が近づきながら、先程伊予に言われていた言葉を思い出す。零式ならまだ機首を起こすのには早いが、信乃は安全を取って早々に機首を起こして機体を水平飛行に戻すことにした。

 そう、安全を取ったつもりだった。

「ひゃうっ!?」

 思わず変な声が漏れた。零式なら素直に反応する筈の機首が中々持ちあがらない。

 信乃が想定していたよりも大分低い高度でようやく機体は水平飛行に戻った。

『ハギちゃん、大丈夫ですか!?』

 信乃の悲鳴が聞こえたのか、伊予の声が無線から響く。

『忠告してもらって良かったです。危うく地面に突っ込むところでした』

 その後も中高度で様々な挙動を試す。単純な旋回から、ロール、ターン、スプリットS等。

 試せば試すほど、信乃の顔に不満そうな表情が深くなっていく。

『どうですか?ハギちゃん』

『挙動制御が全体的に重くてルーズです。自転車とバイクくらい違いますよ、これ』

 徹子が嫌がるわけだ。ズームアンドダイブを得意戦術とする徹子だが、その飛び方は非常に繊細で、むしろドッグファイターのそれに近い。魔法力の扱いも常にデリケートにコントロールしている。零式はエンジンの出力が非力な分、魔力の微妙な出力のニュアンスをユニットに反映させやすい。左捻りこみといった欧州のユニットで再現が難しい技は、多分にこのエンジンの繊細さと舵の俊敏さによっている。

 それに比べると、雷電は細かい舵の操作を受け付けない。これでは捻りこみどころか、ロールやターンでも欧州のユニットに後れを取りそうだ。

『後、このエンジン、長時間は飛べませんね』

 また、エンジン出力が高い分、魔力を自分で『送る』印象の栄エンジンに比べ、雷電の火星エンジンは魔力を『吸われている』ような印象を受ける。これだけの出力を出しているとデリケートな挙動をした際に機体に大きな負荷がかかるため、わざと操作感覚をルーズにして、その分直進や上昇、下降の安定感に繋げているのだろう。

『使えそうですか?』

『格闘戦を一切しなくていいなら、使えなくもないです』

『迎撃機ですからね。その辺は割り切っているんです』

 まあ、解ってたといった感じの返事が無線越しに届く。何度もいろいろなウィッチによって乗って評価されてきた機体だ。特性的にはもう調べる事はほとんどない。

『それじゃあ、次は本番です』

『……ねえ、やっぱり止めましょうよぉ』

『そんな声を出しても駄目です』

『駄目ですかぁ……』

 甘えるように言ってみてもあっさり断られる。松さんなんかは意外とこれで甘やかしてくれるのだが、伊予はその辺はきっちりしている。

『じゃあハギちゃん、私が吹き流しを引きますね』

『はぁ……了解です』

『あ。出来るだけ近づいてくださいね。離れたところからだと私が危険です。30mmの直撃とか、どう考えても普通に死にます』

『近くってどのくらいですか?』

『吹き流しにくっつくくらいが理想です。お願いですから私にあてないでくださいね』

『それって射撃の意味ありますか?』

 暗に当たらないと言っているようなものだ。

『私の吹き流しにあてたら、その後滑走路の先の平地に的を用意してもらってます』

 要は対地射撃という訳か。

『了解しました』

 じゃあ、始めます、という伊予の言葉に信乃が雷電のエンジンに魔力を込める。伊予のストライカーから流れる吹き流しを追って、信乃が空を駆ける。

『あ。信乃さん、雷電だと紫電改の旋回についてこれません。ズームアンドダイブで狙ってください』

『ええ、余り得意じゃないのに……』

 伊予の言葉に呟きながらも、信乃が機首を上げる。先程も感じたが、上昇性能は本当に優れた機体だ。

『じゃあ、行きますよ』

 信乃がくるりと機体を反転させ、眼下を飛ぶ伊予の上空から背後に付ける。腰だめに17式試を構え、そのまま背後の吹き流しへ向かって雷電を急降下させる。

『あの、なるべく真っ直ぐ飛んでもらえませんか?』

『それじゃあテストになりませんよ』

 そう言いながらも伊予の旋回は大分大人しい。腰だめに17式試を構え、視界に近づく吹き流しを狙い、弾き金を引く。

 だっ、だっ、だっ、と、じれったいような連射速度で30mmの弾丸が銃口から放たれる。

『っ!!』

 三発程打って弾き金から手を離す。予想以上に激しい反動で二発目以降の銃口が大きくずれ、弾は全て吹き流しからかなり離れた方向へと飛んで行った。これ以上撃つと腕があらぬ方向に曲がりそうだ。

『どうですか?』

『作った奴が目の前に居たらこいつで殴ってやりたい気分です』

『もう一回お願いします』

『了解』

 とはいえ、普通に撃ったのでは銃口が安定しない。腕だけでは反動を支えきれないのだ。

 どうしたものか、と考えつつ信乃は再度上昇。今度は銃身の底をユニットの出っ張った部分に引っかけ、体全体で銃身を支えて安定させる。殆ど17式試を抱きかかえてるような姿勢で再度降下し、吹き流しに近づく。先程よりも十分に引き付け、再度弾き金を引いた。

 弾が銃口から放たれるたびに、反動でユニットごと体が揺さぶられるが、手だけで支えるのとは違い、銃口の向きは安定している。全身でバランスを取りながら、弾丸が徐々に吹き流しに近づき、5発目がようやく吹き流しに命中した。

『当たった!!』

『やりますね、ハギちゃん』

 予想以上に速い命中に、伊予の感嘆したような声が無線から響く。

「どうでしたか?感想は」

「雷電の出っ張りに引っかければ多少は安定しますね。いっそこの娘に銃身を固定する部品を取り付ければいいんじゃないですか?」

「成程、ユニットに固定ですか……雷電じゃないと無理ですね。零式や紫電改だと機体の方が破損しかねません」

 信乃の隣に並んだ伊予が顎に手を当てる。

「伊予はどうやったんですか?」

「連射すると銃口が安定しないので、弾を一発ずつ撃ってその都度狙いを修正して、何度か繰り返してようやく当てました」

「それ、機関砲の意味ないですよね」

「当てろって言われたのでそれしか思いつかなかったんです」

 それも間違いではないだろう。闇雲に撃っても意味が無い事を即座に察知できるのは伊予の射撃能力の高さ故ともいえる。

「次は対地射撃ですね」

「むぅ、了解です」

 地面に設置された的に向けて、急降下射撃。次いで低空からの水平射撃と次々にテストを繰り返す。的が動かない分、吹き流しよりは当てやすいが、それでも銃口を支えるのには苦労しているようだ。信乃が四苦八苦しながら的を一つ一つ破壊しているのを見て、伊予がぽつり、と魔導無線を介さずに呟く。

 

「……やっぱりハギちゃんは適応能力が高いですね」

 

 その声は信乃には届いていない。

 信乃の魔法力や飛行技術はせいぜい遣欧艦隊のウィッチの平均レベル、射撃の腕に至っては、未だに遣欧艦隊の中でも最低レベルと言っていい。

 だが、彼女が他のウィッチに優れている点は独特な固有魔法と、並外れた適応能力にある。

 与えられた機材や武器、置かれた状況を直感的に判断して的確に最良の行動に移せる高いセンス。その点において信乃は、伊予の知っている遣欧艦隊のウイッチ達の中でも頭一つ抜きんでていると言ってもいい。

 現に、腕だけでなくユニット全体を利用して銃口を安定させるといった芸当も、雷電の機体の耐久性や安定性を直感的に理解したからこそ思いついたのだろうし、それを咄嗟にモノにして見せるのは信乃だからこそなしえる技である。

「……新藤さんが『ハギちゃんに』テストさせたがった訳ですね」

 元々新藤少佐は徹子にこれを試させるつもりはなかった。ここに持ってくれば、信乃がテストをすることになる事くらいは容易に想像が付く事だ。

 伊予の目の前で信乃が最後の的に弾を命中させる。残弾を残してすべての的に当てることが出来たのは、今まで17式試をテストをしたウィッチ達の中では伊予と信乃だけだ。伊予は射撃の腕に自信があったが、近づかないと弾を当てられない程度のレベルの信乃がそれを成し遂げたのはそれだけ信乃の適応能力が高いからの証左に他ならない。

 

……そう。

 

 ぽつり、と伊予が表情を暗くする。

 

 だからこそ、ハギちゃんは『あの部隊』でただ一人、生き残ることが出来たんですよね……。

 

 思考を曇らせた瞬間、信乃の声が魔導無線から響いてきた。

『あーもう!!終わりましたよ、藤田中尉!!もう帰っていいんですよね』

『お疲れ様でした、ハギちゃん』

 無線の声に向かって伊予が口を開く。顔を上げると、信乃が伊予の元へと戻ってくるところだった。

「うぅ、まだ腕がビリビリします」

 そういって腕を振る信乃はいつも通りの調子だった。

「ご苦労様です、ハギちゃん。ワッフルが待ってますよ」

 伊予の言葉に信乃が眉を顰める。

「タバコとワッフル十個、ちゃんともらわないといけませんね」

 人をだしにして遊んでいた連中に目にもの見せてやったのだ。ついでに整備兵長には酒と引き換えに20mm奪還に協力してもらわなくてはいけない。

「それじゃ、あたし、先に戻りますね」

「あ、待ってハギちゃ……」

 言いそびれていた一言を告げる前に信乃が滑走路に向かう。

 慣れた所作でフラップを落として滑走路の低空で速度を調整していた信乃が、次の瞬間焦ったような声を上げる。

『え!?あれ!?ちょっと待っ……』

 次の瞬間、がくん、と機首が下がる。立て直そうにも高度が低く、そんな余裕はない。

 滑走路にまっすぐ頭から突っ込んでいく信乃を見て伊予がため息をついた。

「……だから言おうと思ったのに」

「うわぁ!?嬢ちゃんが落ちたぞ!!」

「担架!!担架を用意しろ!!」

 幸いにして高度が低い事と、雷電の火星魔導エンジンの高い出力で生み出されたシールドのお蔭で大した怪我はなさそうだが、顔面から衝突している。痛い。あれは痛い。

『藤田中尉ぃ!!どういう事ですかコレ!?』

 案の定信乃はすぐに起き上がり、魔導無線越しに抗議の声を上げている。

『雷電は着地直前に失速しやすいんです』

『そういう事は早く言ってください!!』

『言う前にハギちゃんが降りちゃったんです』

 無線から届く怒鳴り声に伊予が答える。まあ、これだけ大声で怒鳴れるなら大丈夫そうだ。

「賭けは私の勝ちだな」

「人で遊ばないでください……」

 アンジェラのしてやったりな声を聞きながら、信乃が雷電から足を抜いた。

「何だ、聞こえていたのか」

 苦笑を浮かべながらもアンジェラが信乃に手を差し出す。

「顔面でシールドを張る奴は初めて見た。器用だな、萩谷准尉」

「ええ。数少ない取柄ですし……お蔭で頭がくらくらします」

アンジェラの手を取りながら信乃が立ちあがる。はぁ。とため息をついたところで、背後からエンジン音が近づいてくる。

「ハギちゃん、大丈夫ですか?」

 滑走路に降りたった伊予が声を掛ける。

「大丈夫じゃないです。正式に抗議します。謝罪の見返りにそのユニットをください」

「大丈夫そうですね」

 ぷんすかと文句を口にする信乃を見て伊予が苦笑を浮かべる。

「そういえば若はどうしたんです?こういう時真っ先に人を嘲笑うのに」

「ああ。若本中尉ならハンナに呼ばれて司令室に向かったが……」

「ひょっとして、見ていてほしかったんですか?」

「冗談じゃないです。ええ。何言われるか分かりませんし、本当にいなくて良かったでですよ」

 二人の言葉に信乃が憮然とした表情を浮かべる。だが。

 

「……何が可笑しいんですか」

 

 アンジェラと伊予の顔に苦笑が浮かんだのを見て、信乃が口をへの字に曲げた。




・本作品に登場するウィッチ解説 その2

藤田伊予

所属 扶桑皇国遣欧艦隊機動部隊
階級 中尉
身長 159cm
年齢 16歳(1944年末)
使い魔 カラス
固有魔法『自動演算』
狙撃の際に風の流れや弾丸の弾道、地球の自転速度等、長距離狙撃において必要な複雑な計算を感覚的に行える。有効範囲は伊予の視界に入ればその時点で自動的に発動される。
使用機材 紫電改
使用武器 S-18対物ライフル
イメージモデル 藤田怡与蔵
扶桑皇国南洋島出身。医者の父と看護師の母を持つ。
 幼年期は看護師の母に憧れていたが、ウィッチとしての能力が発現してから本土のウィッチの養成学校に入学する。
 飛行能力、射撃能力共に優れ、特に射撃に関しては吹き流し射撃で10発中11発命中という記録を打ち立て、そのまま教官として本土に残した方がいいという声もあった。だが、本人がそれを拒み、遣欧艦隊の一員として欧州に渡った。
 射撃の腕ののみならず、穏やかな性格で後に多くのウィッチを育て、また、戦闘隊長として遣欧艦隊のウィッチを率いる事となる。

 アンジェラ・ヴォルフ
 所属 カールスラントJG54第一飛行隊第三中隊
 身長 160cm
 年齢 19歳(1944年時点)
 使い魔 ロバ
 固有魔法 無し
 使用機材 メッサーシャルフBf109-G4
 イメージモデル アルビン・ヴォルフ
  カールスラント空軍JG54所属。騎士の家系の生まれで、本人もそれを誇りとしている。多くの作戦に参加し、生き残ってきた歴戦のベテランウィッチ。無事之名馬を体現したかのように、目立った戦績は残さずとも地道に部隊に貢献し、140機の撃墜数を誇っている。凛とした雰囲気から厳しい人柄だと思われがちだが、思いのほか若手に甘く、配給の菓子やジュースなどを部下に振舞ったり、自ら菓子を作っては周囲に分け与えたりと、実はかなり身内に甘い性格。その為、部下の指導には向いていないのではないかと時折自問自答している。

 ハンナ・A・ハーン
 所属 カールスラントJG54第一飛行隊第三中隊
 身長 170cm
 年齢 16歳(1944年時点)
 使い魔 狼
 固有魔法 無し
 使用機材 メッサーシャルフBf109-G4
 イメージモデル ハンス・アッシ・ハーン
 アンジェラの二番機を務めるウィッチ。長身で、眼鏡をかけた理知的な雰囲気の少女だが、外見とは裏腹に敢闘精神旺盛で、しばしば独断専行をアンジェラにとがめられていた。
 アンジェラを補佐する立場になって部下が出来てからはやや落ち着こうと意識しており、敢えて度の入っていない眼鏡を使用するなど、自分なりに思考錯誤している模様。

 ベレーナ・レシュケ
 所属 カールスラントJG54第一飛行隊第三中隊
 身長 154cm
 年齢 13歳(1944年時点)
 使い魔 白猫
 固有魔法 無し
 使用機材 メッサーシャルフBf109-G4
 アンジェラの三番機を務めるウィッチ。母がガリア出身で、ベレーナというフランス女性のような名前を与えられた。母の故郷を取り戻そうと、ウィッチとして発現してから新カールラントでウィッチとしての訓練を積んだ。JG54に入隊した直後にガリアが解放され、目的はある意味達せられたがベレーナ自身は殆ど何もしていない。控えめで謙虚な性格だが、優しくしてくれた人にすぐ懐く、惚れっぽい性格をしている。

 ユーリエ・ブロッケ
 所属 カールスラントJG54第一飛行隊第三中隊
 身長 146cm
 年齢 11歳(1944年時点)
 使い魔 オナガドリ
 固有魔法 無し(ただし、周辺にいるウィッチ達に彼女の危機を察知させることが多く、固有魔法の可能性がある)
 使用機材 メッサーシャルフBf109-G4
 アンジェラの四番機を務めるウィッチ。明るく人懐っこい性格で、誰とでも直ぐに打ち解ける。周囲からは男の子の名前である『ユーリ』と呼ばれている。
 ウィッチとして発現して直ぐに養成所に入り、飛び級でJG54に配属された。天才肌で、一度の戦闘に出ればその分多くの事を吸収し、めきめきと実力を伸ばしている。敢闘精神旺盛だが、その分危なっかしい一面を持つ。
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