ハイスクールD×D ~神(兄)と悪魔(弟)~   作:さすらいの旅人

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内容が短いので、フライング投稿しました。


体育館裏のホーリー
プロローグⅡ


「アーシアがアスタロト家の野郎と嫁に行く夢を見たんだけど、想像以上に辛かった。両親だけじゃなく、兄貴までも公認してて――」

 

「お前が夢で見た俺は偽物だ。偽物に決まってる。大体俺がそんなこと認める訳ないだろうが!」

 

「んなこたぁ分かってるっての! あんな気味悪い兄貴を見て思わず『誰だお前は!?』って夢の中で思いっきり叫んだよ!」

 

 朝食時。

 

 兵藤邸でいつもの日課を過ごしてる中、イッセーがいきなり悍ましい夢の内容を言ったので、俺は即座に否定するように言った。

 

 声を荒げる俺とイッセーを見たリアス達は敢えて気にしないでいるのか、朝食に集中している。俺達がアーシアを大事な妹分と見てるのを知ってるからな。

 

 それと余り気にする事のない補足だが、合宿以降に小猫も住む事となった。それはもう予定してる事だから別に問題ない。ただ、小猫は事ある度にイッセーの膝の上に座ったり、ベッドに入り込んで寝てしまう事があるようだ。

 

 俺の場合はイッセー程じゃないが、ちょこんと俺の傍にいる事がある。撫でて欲しいと言う意味だと理解した俺は、猫のようにふんわり優しく頭を撫でると、正解と言わんばかりに小猫が凄く気持ち良さそうに目を細めていた。中々可愛い事をしてくれるよ。アーシアも時々俺に甘えてくれたらなぁって思ったが、あの子は大好きなイッセーに夢中だからな。いくら聖書の神(わたし)でも、こればっかりはイッセーに勝てない。

 

「まぁとにかく、アーシアの嫁入りが夢で良かったよ」

 

「もし正夢になったら……多分俺は真の姿になって、結婚式をぶち壊すついでアスタロト家も滅ぼすかもしれないな♪」

 

「………兄貴、それって勿論冗談だよな?」

 

「さぁ、どうだろうなぁ?」

 

 頬を引き攣らせて確認してくるイッセーに、俺は意味深な言葉を告げる。

 

 少なくともディオドラが俺の目の前でアーシアを連れて行ったら、何かするのは確実だと思う。

 

「リューセーが本当にやりそうで恐いから、夢だけにしたいわね」

 

 朝食を終えたリアスが、何やら大量の手紙を出していた。

 

「部長、それって手紙ですか?」

 

「まさか、またアイツからか?」

 

 尋ねるイッセーと俺にリアスは嘆息しながら頷く。

 

「ええ、リューセーが思ってる通り、送り主は――ディオドラ・アスタロト。どうもラブレターのようね。それにその他にも映画のチケットやお食事の誘い、商品券などもあるわ。大きな物まで送られてきて、玄関口に置いてあるのよ。これで何度目かしらね」

 

 そうなんだよなぁ。ここ最近、これ等の物が俺達の家――と言うより、アーシア宛に届いているんだ。

 

 あ~、またこの前の事を思い出してきた。アーシアにプロポーズしてるディオドラの許し難い行為が!

 

 アーシアも反応に困っていて、荷物が届く度に俺達へ謝っていた。特に俺――聖書の神(わたし)が(ディオドラに対して)怒っているのを見て、土下座するような勢いで頭を下げていた。それを見た聖書の神(わたし)は慌てて直ぐに『アーシアは何も悪くないから! 君が謝る必要なんて一切無いから!』とすぐにフォローしたよ。

 

 あれから二週間ほど経ち、夏休みも終わって二学期へ突入していたが、ディオドラに対する怒りが高まっていくのが自分でも感じ取れてる。弟のイッセーも同様に。

 

 すると、イッセーは急に立ち上がり、涙目で叫んだ。

 

「兄貴! うちのアーシアちゃんはあげませんからっ!」

 

「当たり前だ! あんな悪魔にうちの大事な妹分はあげんわっ!」

 

 俺たち兄弟の叫びに女性陣から妙に暖かい目で見ていた。主に俺を。

 

「……はぁっ。なんだかリューセーが段々私のお兄さまみたいに見えてきたわ」

 

「あらあら、うふふ。確かにリアスの言うとおり、リューセーくんはサーゼクスさまと似ていますわね」

 

「……シスコンここに極まり、ですね」

 

「隆誠先輩がアーシアを大事にしているのは知っているが、もしミカエルさま達の耳に入ったら凄い事になりそうだな」

 

「はぅぅ~……。リューセーさんに物凄く申し訳ないですぅ……」




プロローグ早々、少し暴走気味になってるリューセーでした。
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