ハイスクールD×D ~神(兄)と悪魔(弟)~   作:さすらいの旅人

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お待たせしました。

活動報告のアンケートで「ハイスクールD×D ~復活のG~」の続編希望が多かった為、連載することにしました。

タグにもあるとおり、不定期更新になりますが、何卒よろしくお願いします。

今回はプロローグで短いですが、どうぞ!!


冥界合宿のヘルキャット
プロローグ


 夏となり、高校生活も夏休みに突入した。

 

 どんな夏休みを過ごしたいのかと問いたいところだが、今の俺――兵藤隆誠はソレを気にしてる場合ではなかった。

 

 その理由は……目が覚めたら昨夜に使ってた俺のベッドが別の物に変わっていた。枕投げをやっても余裕のスペースがあるほど広いベッドに。しかも天蓋付きで。

 

 部屋を見渡せば以前より広い間取りにもなってる。八畳もなかった部屋が倍以上に。

 

 更には小型サイズのブラウン管テレビも、最新式の薄型テレビだ。あと普段使ってた庶民的な机も今はVIPが使う最高級品と化している。

 

 当然これは俺の部屋だけじゃない。この家その物が全く別物になってる筈だ。こうなってる理由を俺は当然知っている。

 

「………ったく、改築にも限度があるだろうが」

 

 目覚めて部屋を見て早々呆れるように嘆息しながら呟くと――

 

 

『なんじゃこりゃぁあああああああああああああああっ!?』

 

 

 外から信じられないような絶叫をしたイッセーの声が聞こえた。

 

「やっぱそうなるよなぁ」

 

 至極当然な反応をしてる弟の絶叫に同感だといわんばかりに頷きながらも、取り敢えず着替える事にした。

 

 

 

 

 

 

「いやー、リフォームしたのは聞いていたが、父さん朝起きてビックリだ。寝ている間に家がリフォーム出来るなんて知らなかったよ」

 

 朝食の朝。リフォームによって広くなった食卓で父さんが満面の笑みを浮かべながらそう言った。因みに食卓には俺とイッセー、両親、リアス、アーシア、朱乃、ゼノヴィアがいる。

 

 朝食を始めてからイッセーが父さんに尋ねると、同じく以前より広くなったキッチンから母さんが朝食の味噌汁を運んでくる。

 

「リアスさんのお父さまがね、建築関連のお仕事もされてるそうだから、モデルハウスの一環で家を無料でリフォームしてくれるって仰ったのよ」

 

 そんな都合の良いモデルハウスの話なんかある訳ないが、事情を知ってる俺は敢えて何も突っ込まず黙々とご飯を食べ続けている。無論、俺と同じ事をしてるリアスも言うまでもなく当然知ってる。

 

「そういえば、お隣の鈴木さんと田村さんはどうしたんだ?」

 

「引っ越ししたそうだ。なんでも急に好条件の土地が入手できたって話で、そっちに移り住んだそうだぞ」

 

 俺の問いに父さんが答える。その返答を聞いた俺は即座にグレモリー家が絡んでいると、すぐにリアスの方を見た。

 

 視線に気付いたリアスはすぐにニッコリと微笑んでいた。あの顔は恐らく『平和的に解決したから大丈夫』だと伝えているんだろう。

 

 ………ま、力付くで追い出していないだけ良しとしよう。グレモリー家は信用出来る悪魔だから、ちゃんと相手の事を考えて幸せにさせたんだと思う。

 

 すると、母さんが家の図面を持ってくる。それはリフォームした部屋の割り振り表だ。

 

 一階は客間とリビング、キッチンに和室。二階はイッセーとリアスとアーシアの部屋。三階は母さんと父さんの部屋、書斎、物置。四階は朱乃とゼノヴィアの部屋、それと一緒に住む予定となってる小猫の部屋。五階は俺の部屋と寝室、あと俺の作業部屋……っておい、何で俺だけ五階を占有してるんだよ。

 

「なんでもグレモリーさんのリフォームに携わっていた教会関連業者からの強い要望だそうよ」

 

 俺が疑問に思ってると、母さんがそう答えた。

 

 教会関連業者って……まさかミカエル達か? もしかしたらアイツ等、リフォームするのを知ってグレモリー家に何か言ったかもしれないな。今思えばリフォームされた俺の部屋は何となくだが、嘗て天界にいた聖書の神(わたし)の部屋と似てるところが多々あったし。

 

 ……まぁいいか。部屋と寝室はともかく、作業部屋も作ってくれたなら俺としてはありがたい。これからの事を考えて、イッセー達のサポートアイテムを作る部屋が欲しいなと思ってたところだし。

 

 一先ず理解と納得をした俺は再度、部屋の割り振り表へ視線を移す。

 

 六階は空き部屋の為にゲストルームとして使うつもりらしい。屋上は空中庭園もある。因みに父さんは庭園で野菜を作るそうだ。

 

「父さん。俺も栽培とかやってみたいんだけど、使っていいか?」

 

「ああ、勿論だ。父さん一人で使うには広すぎるから、半分使っても良いぞ」

 

「流石にそこまでは使わないよ」

 

 折角広い庭園があるんだから、アレ(・・)も作ってみたいと思ってたところだ。ドラグ・ソボールのキャラ達がかなり世話になってるあのアイテムを。

 

「兄貴、一体何を栽培するんだ?」

 

「気にするな。俺の個人的な趣味だ」

 

 イッセーになら教えても良かったが、まだ完成してもいないから敢えて秘密にしておく。もし出来たらイッセーが絶対に驚くからな。

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