ハイスクールD×D ~神(兄)と悪魔(弟)~   作:さすらいの旅人

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今回は幕間で短いです。


第四.五話

 ~隆誠達が別室で待機してる頃~

 

 

「全く、現四大魔王の若造達には困ったものだ。これは悪魔のみの会合だと言うのに、あろう事か人間共を参加させるなど……!」

 

「仕方なかろう。人間とは言え、一人は元聖書の神、残りの二人はリアス・グレモリーの眷族候補なのだからな」

 

「奴等は三大勢力の和平に貢献した連中だ。無下に扱うわけにもいくまい」

 

「そうすれば天使のミカエル共が黙ってはいないからな。聞いた話では、人間になった聖書の神を再び神の座に就かせようとしていたようだが」

 

「愚かな。能力が制限された欠陥同然の神が舞い戻ったところで、所詮はお飾りにしかならないだろうに」

 

「当の彼奴は今や同じ人間共に現を抜かしておる始末。もはや神としての誇りすら失っておるわ。嘗ての怨敵であった彼奴も随分と堕ちたものだ」

 

「だがそれでも油断は出来ん。転生したとは言え、未だに奴を神と慕っておる天使共を自由に動かせる権力は未だにあるのだ」

 

「ならばいっそ、三大勢力の協力者となっておる聖書の神を利用する手もあるな。もしも万が一に聖書の神が依頼中に死亡すれば――」

 

「それ以上は口にしない方が良かろう。いつどこで誰が聞いておるのか分からないのだからな。魔王様に聞かれでもしたら大ごとになってしまう」

 

「これは失礼。さて、そんな事よりもだ。この後に行う若き悪魔達の会合だが――」

 

 

 

――――――――――

 

 

 

(――とでも考えてるんじゃないかな? 古き時代から生きてる上級悪魔の方々は)

 

「どうした兄貴? 手が止まってるぞ。もう少しで止めだってのに」

 

「ん? ああスマンスマン。ふと急に考え事をしてた」

 

 会合が始まるまでの間、別室で待機してる俺はイッセーとアーシアと一緒にゲームをやって時間を潰していた。因みにそのゲームは、三人でそれぞれの携帯ゲーム機を使って『ドラゴンハンター』と言うアクションゲームをやってる。時間潰しには持って来いのゲームなんだよね、コレ。

 

 俺とイッセーはドラゴンハンター(以降は略してドラハン)に慣れてるが、初心者のアーシアは操作に四苦八苦して何度も狩猟対象のドラゴンにやられている状況だった。だけど俺とイッセーは全く気にせず、操作やドラゴンの攻略方法を懇切丁寧に教えてる。その甲斐もあったかのように、アーシアは少しずつ上手くなってきてるから、お兄さん達は凄く嬉しいよ。

 

 そして俺とイッセーが近接武器攻撃+アーシアの援護射撃で敵を瀕死にさせ、巣に戻って寝ようとしてるドラゴンに止めを刺そうとしてる。

 

「さぁアーシア、その弓で俺とイッセーが設置した大ツボ爆弾を狙うんだ」

 

「は、はい。え……えい!」

 

 アーシアが装備してる弓でチャージ攻撃で矢を放った瞬間、大ツボ爆弾が爆発して眠ってるドラゴンは討伐された。

 

「よし! よくやったな、アーシア」

 

「お見事。狙いも上手くなってきてるな」

 

「ありがとうございます。これもイッセーさんとリューセーさんのお蔭です」

 

 イッセーと俺が褒めるとアーシアが嬉しそうな顔をする。その顔を見ると俺たち兄弟も嬉しくなるよ。

 

「さてさて、報酬の方は……おお、またレア素材が出てるぞ」

 

「しかもレア玉が複数だ。俺や兄貴がやっても大して出ないのに……」

 

 アーシアが加わるだけでレア素材がポンポン手に入るとは。まさかアーシアって幸運の女神なのかって錯覚しちゃうよ。ま、物欲センサーが働いてる俺達と違ってアーシアは純真だからな。

 

「あのぅ、私はまだよく分からないんですけど、この報酬って凄くいい物なんですか?」

 

「ああ。この素材があれば、より強力な武器や防具を作れて――っ!」

 

 アーシアの問いに俺が教えてる最中、突然何かが閃いた。

 

「ドラゴンの素材で作れるんなら……だけどあくまでゲームの話だし。いや、いっそ試してみるのも」

 

「? リューセーさん、どうかしましたか?」

 

「兄貴、急にどうした?」

 

 熟考し始めた俺にアーシアとイッセーが不可解そうに問う。けれど俺は無視するように頭の中で考えてる事と、ゲーム機に映ってるドラハンを見る。

 

「この素材だったらもしかすると……よし! いっその事やってみるか。イッセー、アーシア。悪いけど俺ちょっと抜ける。残りの時間は二人でやっててくれ」

 

「はぁ?」

 

「はい?」

 

 決心した俺はキョトンとしてるイッセーとアーシアから離れ、ゲーム機を片手にノートを取り出した。

 

「え~っと、この武器に必要な素材なら代わりにアレを使うとして。あとの素材はアイツにでも頼んで――」

 

 片手に持ってるゲーム機を操作しながら、もう片方の手に持ってるペンでノートに記載してる俺は呟きながら作業をしている。

 

 置いてきぼり状態となってるイッセーとアーシアは何が何だが分からないと言った感じでジッと見ているも、俺は気にしないで続けていた。

 

「……あの、イッセーさん。主――リューセーさんは一体何をなさろうとしてるんでしょうか?」

 

「さぁ……? まぁ兄貴がああするのは、必ず何か凄い事をやるのは確かだ。今回はドラハンを見て何か思いついたとなると……まさか――」

 

「まさか、何ですか?」

 

「……いや、何でもない。取り敢えず兄貴は放っておこう。ああなっちまうと聞く耳持たずだからな。さ、俺達はドラハンの続きしようぜ」

 

 イッセーは何か感づいたようだが、それでも敢えて口に出さず言葉を濁した。そしてそのままアーシアと一緒にゲームを再開する。

 

 それぞれが時間を潰してると、別室の扉が開かれ、使用人が入ってくる。

 

「皆さま、大変長らくお待ち頂きました。これから席へご案内します」

 

 ついに来たか。さてさて、一体どんな会合になるのやら。




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