全く知らない作品に転生させられたけど、知ってる作品の力をフル活用して生きていく   作:ハクリ

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オリジナルストーリー、熱帯植物園編です。

元々(青兎くんの父親のモチーフに関連した)何かしらのオリジナルを突っ込む気はありましたが、感想にベノスネーカーを呼んでくる!って方が居たり、ダークライダー等を別世界からのウイルスとかで出しても良いのでは?って意見もあったんで、(用意してた)浅倉登場イベを早めました。あと、浅倉はキャラ崩壊してそう。

ベースとなる話もないので時間は掛かると思いますが頑張ります。



青兎「さすが熱帯植物園…暑いな…」ルシッドマン『ま、今日は遠足みたいなもんだ。軽くいこうぜ?』

「暑い…」

 

『気温は25度近く…』

 

「快適に過ごす空調とかに慣れてると、結構キツいな…」

 

現在俺は、1人で熱帯植物園に来ている。昨日父さんに貰った招待券を使ったのでタダで来れたが…維持費とかが嵩むのか、子供料金はともかく大人料金はやや割高になっていた。

 

ただその分、生前含め見たこともない植物などを見る事が出来る。フラッシュを焚かなければ写真を撮ることも可能だそうなので、最悪今年の自由研究はここの植物についてでやってみても良いだろう。

 

「ただ、やっぱり暑いな…」

 

水を飲みながらそう言う。

 

その視界の端に、最近見た服装を見つけた途端に途切れたが。

 

「あいつ…」

 

昨日見たあの派手な服装の女だ。何かあっても対応できるように構えるが…

 

「…?すぐ帰ったな…」

 

…ってよりかは、なんかから逃げるみたいに…

 

『何かあったのか…?』

 

「誰かいた…のかもしれない」

 

『けど、そんな血相変えて走るほどの人間って…』

 

「いや、さすがにこんな所にはいないだろ…」

 

俺はこの時、かなり楽観視していた。

 

それもそうだ。生前含めて、そんな危険な目に遭ったこともなかったし(いじめや虐待は別)。

 

ましてやあんな事になるなんて、思いもしなかったんだ。

 

 

 

「しっかし、このネットワーク社会で、こんなにも緑の溢れる場所があるなんてな…」

 

『…もしかして、気疲れ?』

 

芝生の休憩エリアに寝そべりながら、そんな会話をする。

 

「かもなぁ…最近いろんなことがあったし…精神的に疲れが出てたのかもしれない…」

 

実際、昨日は水道局の事件を終わらせて家に帰った後、水を飲んですぐ眠ってしまった。

 

翌日起きた時に父さんから、気を張りすぎて精神的に疲弊してたんじゃないかって言われて、割と納得した。なにせここに来てから事件に巻き込まれまくってるし…

 

けど、こうして緑を見ると落ち着く。

いや、別に緑を見てないわけじゃないんだけど…生前含めて、これだけ多くの緑に囲まれる機会なんてなかった。

 

「おや、君は…」

 

「あ、ここの園長さんですか?」

 

「あぁ。真司先輩…君のお父さんには長年お世話になっててね」

 

「長年?」

 

え、どういう事?

 

「この植物園を開園するにあたって、温度や湿度を管理するプログラムや、植物の成長調整プログラムの設計にそれの保守、それこそ資金の援助とかもしてもらって…頭が上がらないんだ」

 

「…父さんが、そんなことを…」

 

「元々、学生時代のよしみで話をさせてもらったんだけど…このネットワーク社会に植物園を作りたいって話を、自分のことみたいに一緒に考えてくれて…最近ようやく自然保護団体の方からも認めてもらえたんだ」

 

「これだけの緑を何年も維持しないとダメなのか…」

 

「少しの期間だけ維持して、認定を貰おうとする人も残念だけど少なからずいるからね…でも、ウチは真司先輩が管理システムに『ウッドプログラム』を入れてくれてるおかげで維持が成り立ってる…むしろ、そのプログラムがないと、ここまでの規模での管理は出来ないんだ」

 

「ウッドプログラム…!」

 

『それってもしかしなくても…』

 

「あぁ、WWWが狙ってるとは聞いてる。もちろん、セキュリティも強化してはいるが…」

 

ビー!ビー!ビー!

 

「「!?」」

 

『このアラームは!?』

 

「ウッドプログラムのあるエリアに侵入したナビが現れた事を知らせるものだ!」

 

「なっ!?」

 

『なんで…いったい誰が…!』

 

【これかぁ…?マイクは…】

 

「…!」

 

身体が震える。

 

【ここにあるウッドプログラムは、俺が貰った。急成長で出れなくなるだろうが、こんな場所に来る奴らだ。葉っぱと心中できりゃ満足だろう?】

 

「まさか…!」

 

「浅倉、威…!」

 

【ここに来れんのなら来てみなぁ…!俺が相手してやっからよ!】

 

俺は誰も頼れない孤立無援の中、この殺人鬼と対峙しないといけなくなった。

 

…勝てるのか、俺に…

 




こんな状況になったら、基本的にどうあがいても絶望ですね。
この世界では、それこそ電脳につながる端末があれば(実力等が充分あるなら)、解決できるってのが凄いと思うんですよ。
3の話ですが、手術室外のコンパネからプラグインして、手術室のシステムを復旧できるって…下手したら悪用して下さいって言ってるようなものですし…(もちろん通常時はそんなこと出来ないようにはなってるだろうけど…)。

ちなみに、リクエストなどで誰か来ると決定した場合は、外にある端末からの干渉になります(もちろん味方サイド(と数えられる人)のみ)

活動報告にこのエグゼ小説におけるリクエスト箱も設置してるので、希望する展開やこんな事してみたら?こんなキャラって出せる?などはそちらに送ってください(感想はダメですよ。消されちゃいますので)。流石に倫理的にアウトなやつは弾きますが。

それでは感想等よろしくお願いします。

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