全く知らない作品に転生させられたけど、知ってる作品の力をフル活用して生きていく 作:ハクリ
『この世界は欠陥が多すぎる』
『似合っているとも…オシャレだぞ』
『違う!俺じゃない!』
『××ル×の犯行ではなかったのか!?』
『オレは…信じない…もう2度と誰も…!』
「…ハッ!?
ゆ、夢…?でも…どっかリアルさがあったような…」
アイツは、一体何者なんだ…?
電脳世界にいたから、ネットナビ…なのか?となると、オペレーターはあの博士みたいな人か?
けど最後のあの言葉…もしかしてアイツは…誰かに裏切られた、のだろうか…?
それに、今でも単独行動してると仮定したら、オペレーターの指示無し・バトルチップとかの援護無しで動けるナビなんて、いるのか…?
…今は考えても仕方ない…時間は…3時半か…
「…寝よ…」
こうして二度寝を決行した。
朝起きて学校に行くと、ある人に呼び止められた。それは、
「宮藤くん、ちょっと良いでマスか?」
「は、はい」
日暮先生である…
正直この人、絶対ヤバい人だと思うんだけど…でも話さなかったら怪しまれるし…とりあえず話そ。
「どうしました?」
「いやぁ、昨日の放課後に大山くんと宮藤くんがネットバトルしてたのを遠巻きに眺めてたんでマスが、見たことないチップばかり使ってたんで、気になったんでマス」
あ〜…やっぱこの世界には俺の持ってるチップは存在しないと…
あれ?もしこの人が世界を危機にするヤバい組織の一員だったりしたら…マズくね?
解析は出来ないようになってるらしいけど、流石に悪人の手に渡るのは…
「実はアッシ、バトルチップについてはかなり知識がある方だと、自負してるでマス。そんなアッシでも見たことないチップ…なんとしてでもお目にかかりたいのでマス!
けど…流石に本人の意思を無視して見るというのもどうかと思ったので、こうして了承を得に来た次第でマス」
あ、良かった。まだ良識ある人だった。うーん…けどなぁ…なんも無しにとは…待てよ?
「かなり知識があるって言ってましたけど…もしかして日暮先生ってマニア的な人ですか?それなら、バトルチップのコレクションとかしてます?」
「してるでマスが…それがどうしたでマス?」
「ならさ、先生のコレクションも見せてよ。俺、家にあったチップしか使ってないから、あんまりそういうチップ見たことなくてさ」
「あ、あんな見たことないチップしか使ったことがない!?!?そ、それは凄いでマス!あ、アッシのコレクションなんかで良ければ、是非見てもらいたいでマス!」
あ、もしかしてこの人、趣味のために仕事してる感じかな?だとしたらラッキーだ。こういう人は『大抵』、自分の損になる選択は選ばないし。
「良ければ、そっちのコレクションでいいのがあったら、トレードとかしたいんだけど、どう?」
「い、いいんでマスか!?」
「うん、流石にアレだけだと不安定な時もあるし」
「こちらこそ喜んでお受けするでマス!」
…この人は、いい人な気がする。自分の好きなことに、ここまで盲目的に突っ込んでいけるのは、羨ましくもあるし。
しかしその日
『WWW(ワールドスリー)のしもべとなれ!!』
今日は自習らしく、それを伝えた日暮先生が教室を出た途端、なんかヒゲ面の爺さんの演説が始まった。と思ったら、頭めっちゃ痛い。
「くっそ、ヤベェわこれ…頭割れんぞ…」
日暮先生…アンタは、やっぱり敵だったのか…?
あの時の嬉しそうな表情や、チップに対しての姿勢も、全部芝居だったのか…?
「あぁ、クソ…光ってやつが居ないな…もしかしてアイツがなんとかしてくれるパターンか…?」
でも、それを待ってるだけじゃ、つまんねぇよな…
「…黒板の電脳からでも、壁を越えれば…カリキュラムとか、弄ったりする、学校のサーバーの最深部に行ける…よな…?」
『今の状態でやるのか?危険だぞ!?』
途端にルシッドマンが止めにかかる。確かに危険だ。でもよ…
「あの人は、多分いい人だ。俺は、あの人に直接聞きたい…アレが本当に全部嘘なのかって…」
『…分かった。行こう』
「理解が早くて助かる…そんじゃ行くか。
プラグイン…!ルシッドマンexe…トランス、ミッション…!」
ここで動かなきゃ、何のためにここにいるか、分かんねぇだろ…!
また3ヶ月経っちゃった…遅筆もいいとこだ…
この作品の目標の一つは…アレです。冒頭のシーンがわかる方ならほぼ確実に辿り着けるかと。
後、実はこの作品、書き溜めとか全くありません(やりたい事の大筋はありますが)。
なので、『○○出てきたけど、青兎と遭遇したら、コイツならこう動きそう』みたいな感想があった場合は、整合性を取れるようにしつつ組み込んだりする事もしばしば(組み込みが行くところまで行ってしまえば、こちらの大筋も変更になる可能性があります)。
何か思うことがあったりする場合の指摘なども受け付けてるので、今後ともよろしくです。