全く知らない作品に転生させられたけど、知ってる作品の力をフル活用して生きていく 作:ハクリ
さて今回は、ヒノケンに転生の事を暴露します。
えぇ?って思われるかもしれませんが、前回の通り
①ロックマンエグゼ世界では必須とも言える知識(プログラム関連等)の、圧倒的不足
②基本的にオペレーターとナビは何年も一緒にいるが、この2人はペアを組んで数日しか経ってないので、戦闘でのコンビネーションが全く取れてない
この2点はヘタを打てばあっさり利用されてしまうからですね。あと、エグゼ世界において重要である(と作者は思いこんでいる)『信頼できる大人』枠にヒノケンにはなってもらいます(ちなみにこの枠は、熱斗くんにはパパが当てはまります。良くも悪くもパパと世界のためには、熱斗くん滅茶苦茶しますから)。
なお、今回の話は独自設定・独自解釈が紛れ込んでます。
「経緯は分かった。バトルでは力押しが多いことや、この世界ではほぼ必須となる知識の不足…違和感を感じてはいたが…なるほど、お前の前世じゃそういった知識は専門の知識で、最低でも高校あたりから触れるのか」
「そうなります…」
ヒノケンには経緯を説明した。と言ってもこの世界が元々ゲームの世界…とは言ってない。ここは紛れもなく現実だし、ゲームの世界なんて言ったら、この世界で必死に生きてる人に、間違いなく失礼であるからだ。
「ただ、そうなると…うーむ」
「…?どうしたんですか?」
「いや、俺は研究とかならまだしも、そうなってくりゃ分類はオカルトになってくる。専門外だからなんとも言えんが…青兎は『小学5年生の姿で』この世界に来た…というか転生?したんだな?」
「はい…そうですが…」
「となると、元々の人間の意識は…いや、まさかな」
「えっと…そんなにまずいんですか?」
「やっぱり俺だと分かんねぇな…オカルトに詳しいネットバトラーでもいればいいんだが…」
「この世界、めちゃくちゃ科学が進んでるじゃないですか。この世界でオカルトに詳しい人ってもはや希少種なのでは…」
「世界のどこかに居るかもしれない奴を、そんな珍獣みたいに言うなよ!?」
「くしゅん」
「…?なんか言ったか?」
「いえ、なにも?」
…え、なんかくしゃみ聞こえたんだけど…
まぁいいか。
「ただ、お前の言う通りここまで手がかりがあると、隠し通すのは困難だからな。俺が居る時くらいはなんとかフォローしてやるさ」
「ありがとうございます…」
「とは言っても、流石に最低限の知識は身につけとけ。騙されるのは困るだろ?」
「そりゃもちろん」
本当にありがたいことに、ヒノケンは味方になってくれるようだ。
しかし、こちらとしても聞きたいことがあった。
「ヒノケンさん…」
「ん?どうした?」
「その…元々WWWの構成員だったんですよね…?」
「あぁ、その話か」
「どうして辞めて、熱斗の家庭教師もどきをしてるのか、熱斗の言ってた『色々』の中身を知りたいんです」
「…お前も話しにくい事を、俺に話したしな。ここは大人として腹割って話しとくか。まぁでも、つまらない話だぞ?」
「お願いします」
「ははっ。その目は熱斗そっくりだな…
お前がこの世界にくるちょっと前に、俺はWWWが計画していた、『あるウイルス』を作るためのプログラム…ファイアプログラムを探してくるように命じられたんだ」
「あるウイルス?」
「あぁ、ドリームウイルスっていうらしいんだが…俺も詳しくは知らない。っと話がズレたな。
で、その手段が家庭用レンジの電脳にファイアマンをプラグインして探させる事だった。メンテナンスの口実でやってたからな…証拠隠滅の為のレンジの暴走は、俺がその家を離れて少し経ってからやってた」
「そんな事してたんですね…」
「その活動の中である女に会ってな…まぁ、そのなんだ…一目惚れって奴だ。俺から猛アタックして付き合い始めた。あいつの焼いたタコ焼きの美味さは、今でも忘れられねぇ。
そいつは俺のやってることなんて知らなかった。ただ、どっかのタイミングで俺が表に通してた職業…つまり家電の整備士ってのと、発火事件の事がそいつの中で繋がっちまったみたいでな…1番の決め手は、熱斗の家を探す直前の家が、そいつの親が住んでる家だったことだ」
「…!」
「『親の住んでる家のレンジから火が出た』…聞いたときは冷や汗が止まらなかったな…それで、俺から一方的に別れたんだけどな…どうにもやるせなくてよ…自分の中の火は燃える事なく燻ったまんまだった」
「それから…どうなったの?」
「ある種最悪の事態になった。どっかからそいつと付き合ってた事が漏れたらしく、ファイアプログラムの捜索を早めるよう言われたよ。ご丁寧に拘束された彼女の写真付きでな」
「そんな…」
監禁の上に脅迫…ゲスすぎるだろ…
「で、それを言われてすぐ行ったのが、熱斗の家だった。ただ、家に入ったときに、熱斗とはる香さんと祐一朗さん…あぁ、熱斗の父親だ。その3人が揃っててな…その、メンテナンスをしようにも、祐一朗さんが完璧に行ってたんだよ…」
「あぁ、熱斗のお父さんなら知ってる。少し調べただけでも、科学省の代表的な人物ってのでかなり取り上げられてるから…まぁ、下手に外部の人間がメンテナンスやるより、身近にその道の専門家が居たら、間違いなくそっちに頼るよね…」
「しかも何故かファイアプログラムを捜索してるって事もバレてたし…」
「…え?どゆこと?」
「それは俺にも分からん…そんなこんなで、熱斗の家のレンジを調べる理由が無くなって、手持ち無沙汰になったのを見かねたのか、はる香さんがお茶を淹れてくれてな…観念して自分のやった事を洗いざらい話したんだ」
「で、どうなったの…?」
「…祐一朗さんが、送られた脅迫文に添付された画像から場所を割り出して、オフィシャルに連絡取って数時間後には彼女は救出されてた。まぁ、当然ながら俺も最初は自分の意思でやってたからな。それ相応の罰は覚悟してたんだが…」
「…?」
「『情状酌量が認められる故、光祐一朗の観察下において、半年間の無償奉仕を行うべし』って決着になった。あんだけの事をしたのに、まさかのお咎めなし…そりゃもちろん俺も、それじゃダメだって謝罪しに回ったさ」
「…殴られたり蹴られたり、されなかったの?」
「されたされた。って言っても一部の奴だけだ。他の人は、『事情があったんだからしょうがない』って…最初は自分の意思でやってたって言っても、何故かニコニコしてて、追及してこないし話も通じないし…」
「…あれ?もしかして、元彼女さんの事話した?」
「ん?そりゃもちろん。レンジを発火させた後に出会った人ってのも、間違いなく付け加えてな」
「…もしかしたら、表向きに出てる判決と元彼女さんの存在が変な形で混ざりあって、
『遠距離恋愛、それもメールだけでやり取りしてた彼女に知らず知らずのうちに出会って一目惚れ。しかし、その彼女が誘拐されて脅迫を受けたので仕方なく犯行を行った』…みたいに曲解されてない?」
「…あの妙に生暖かい視線と笑顔はそういうことだったのか…?」
「なんか、この世界って基本的に良心で回ってません?前世と比べたらとんでもない事になってる…」
「更生の余地ありってなれば、様々な条件がありはするが、前科が消滅する時もあるしな…」
「うそーん…」
「ま、そんな事があって、祐一朗さんの観察下のもとって建前で、熱斗の家庭教師もどきをしてるって訳だ。一応大学は出てるし、なんなら教員免許もあるからな。それ聞いたときのはる香さんの食いつきっぷりと来たら…」
「…あぁ、そういうことか…」
熱斗の成績…それこそプログラムの授業以外の成績酷いしなぁ…
そこに無償で見て貰える家庭教師となり得る存在がきたら…その反応も当たり前か…
「今のところは、大学生時代に理論上だけ作った空論をある程度形にして、それを売りに教師をやってみようと思ってる。もちろん、謝罪行脚も忘れずに行うし、自分のやるべきことは忘れちゃいけねぇ。それが叶うとなると、どっかの学校での非常勤講師かね…」
「ヒノケンさん…凄いですよね。そんな事があっても、叶えたいと思える夢があって…」
「お前に夢はないのか?」
「…」
夢…そもそも自覚なんてしたことがなかった。
親に言われ他人に言われ、従う事だけしか出来ずに生きてきた俺に、夢なんてモノはなかった。
けど、口にする事がどうにも恥ずかしく
「今は探し中ですかね…仮にも2度目の生ですし、ゆったり探しますよ」
「おう。けどな?いちいちそんな風に、歳に対して不相応な反応するなよ?そこからバレてもおかしくはないからな」
「あ、それもそうですね」
なんて言いながら自分のしたい事、夢を考える。
俺の夢って、一体なんなんだろう…
自分の意思で、一直線に突っ走って、見つかれば御の字なんだけどな…
(ヒノケンを味方サイドにした本当の理由→6からではなく、最初っから味方サイドにいるヒノケンとか見てみたいと思いません?俺は見たかった)
めちゃくちゃなのは理解してます。が、あくまでこの作品…原作なんてあってないようなものなんで。私のやりたいようにやった結果です。悲恋にさせたくなかったんや…
あ、ちなみにパパは、その日偶発的に休みが入ってしまっていた所に、発火事件の事を熱斗などから聞いたため、自発的にメンテナンスを行っていた。
そこにヒノケンが入っちゃった訳なんですよね。なんだかんだでパパなら、
レンジからの発火事件→こうしてメンテナンスの人が来てるのに?→ならこのメンテナンスをしている人が犯人なのでは?→となると狙いはファイアプログラムか?
って繋げられると思うんです。日本最高峰の頭脳を持つ科学者ですよ?やれる気がしてならない。
夢に関しては人それぞれです。自分の夢に向かって飛ぶもよし、誰かの夢を守りたいと願うもよし。ただ、青兎くんはそもそもの夢がないので、そこは探して貰わないと…という感じですね。
活動報告にこのエグゼ小説におけるリクエスト箱も設置してるので、希望する展開やこんな事してみたら?などはそちらに送ってください(感想はダメですよ。消されちゃいますので)。流石に倫理的にアウトなやつは弾きますが。
それでは、意見や感想などよろしくお願いします。