ある日。ハーマイオニーがホグワーツに帰って来てから翌日。4人で、ハグリッドの小屋を訪ねた。
「こんにちは、ハグリッド・・・って、この部屋ものすごい暑いんだけど⁉︎」
「気温差がすごすぎるんだけど」
「ねぇ。窓開けてもいい?」
「悪ぃな。それは出来ん」
「どうして?」
「そりゃあ、その・・・あれがいるからな」
ハグリッドが暖炉の方を顎でしゃくる。あれは・・・そういやぁ、ハグリッドドラゴンの卵をクィレルからもらってたな。
「あれって・・・ハグリッド、法律違反なんだよ」
「何あれ?」
「ドラゴンの卵さ!ハグリッド、こんなのどこで手に入れたんだい?」
「そりゃな・・・酒場で知らないやつと賭けをして、手に入れたんだ」
「そんな・・・軽々しくもらうなんて!」
同感。ってか、そん時にフラッフィーのなだめ方を教えちゃったんでしょ?どんだけ飲んだんだろ。
「ドラゴンって、法律違反なの?」
「そりゃそうだろ!野生のドラゴンにつけられた、チャーリーの傷を見せてやりたいよ」
「でも・・・イギリスに野生のドラゴンなんて、いないだろう?」
「いるんだよ!魔法省がその後始末にふぅふぅ言ってるんだから」
普通に私、召喚できますが。あはは、嫌なやつっぽいな、私。うっざ。
「ハグリッド、もし卵が孵ったら、どうするつもりなんだい?」
「そん時のためにな、本を読んどるんだが・・・ほら」
テーブルの上に広げてあった本の背表紙を見せてくれた。なになに?「趣味と実益を兼ねたドラゴンの育て方」
「ハグリッド・・・この家は、木造なのよ?」
ハグリッドは、ハーマイオニーのつぶやきも聞かず、ルンルン鼻歌を歌いながら、暖炉に薪をくべていた。
それから数週間後。すっかり試験モードになり、たくさんの宿題が出されている。おかげで私達は、ってか一年生のほとんどが毎日図書館の中だった。
「ああ〜、もう息が詰まっちゃうよ」
「ロン、ちゃんと勉強しないと。とっても大切な試験なんだから」
「試験まではまだ10週間ぐらいあるんだぜ?」
「
「でも、僕らはともかく、君は何のために復習するんだよ?全部暗記してるって言ってたじゃないか」
「あら。私は、そこで本を読んでるティアナと違って、完璧に覚えてる自信がないもの」
ハーマイオニーに指摘された。確かに、今私は、図書館にあった本を読んでいる。暇なんだもん。宿題は全部終わらせちゃったし、一年生レベルのことなら完璧に覚えてるし・・・。
「それにねぇ、二年生に進級するためには試験をパスしなきゃいけないのよ?」
「それはそうだけどさぁ」
「ふわぁ〜ぁ」
「・・・ティアナ、こっちまで眠くなってくるから、あくびは出来るだけ抑えて」
「ごめんごめん」
ついつい退屈で。ってか、本当に無いんだね〜、空飛ぶ魔法って。ということは何?ヴォルデモートの
翌朝。朝食を食べていたら、フクロウ便の届く時間に。
「ん、あれ?ヘドウィグ?」
雪のように真っ白なフクロウがハリーのもとに。
「なにこれ?ハグリッドから?」
「どうしたの?」
「えっと・・・今日、卵が孵りそうだって」
「卵って、あのドラゴ・・・」
「ロン!」
「
「うん」
「もう孵るの!」
いやに早くないですか。
「そうみたいだね」
「じゃあ、さっそく授業をサボって・・・」
「ダメに決まってるでしょ。今は大事な時なのよ」
「だってさ、ハーマイオニー。あれの卵が孵る瞬間なんて、一生に1度見れるかどうか分からないぜ?」
朝食を食べ終わり、立ち上がった。次の授業に向かう。ロンとハーマイオニーの言い争う声を聞きながら、ハリーと話す。
「でもさぁ、ドラゴンを飼ってるって魔法省に知られたら、ハグリッドマズイ事にならない?」
「・・・そうかも」
「そうかもって・・・」
ただでさえハグリッドってトラブルに巻き込まれやすいんだから。
「・・・それにしても、ロンとハーマイオニーって、仲良いっていうか、悪いっていうか・・・」
トムジェリっぽいよな。
「仲良い・・・のかなぁ?」
「仲良いでしょう」
将来的には結婚してたしね。やっぱ仲良いんでしょ。呪文学の教室に着いた。それと同時にロンとハーマイオニーの論争も終わったらしい。
「それで、どういう結論に達したの?」
「結局、休み時間に行く事になったわ」
ハーマイオニーが仕方なさそうに言った。
その日の休み時間。
「ハグリッド〜?私達だよ」
「おお、お前さんたちか。入れ入れ」
ハグリッドがドアを開けて中に入れてくれる。
「本当に今日生まれるの?」
「ああ、間違いなくな。本に書いてあるし・・・」
そのページを開いて見せてくる。確かに、卵は、そのページに書いてあるのと同じ状態だった。
その時。ピキッと、小さな音がした。
「おっ、生まれるぞ」
卵が置いてある、テーブルの周りに集まった。卵の殻がどんどんひび割れていく。そして、ついに運命の瞬間(?)が!
パキッ。
「な、何これ?」
「本当に・・・これって、ドラゴン・・・なの?」
「み、みにく・・・コホン」
それぞれから感想が出る。ここで、私からの感想も1つ。少々、楽しみにしていたのだが・・・醜い。そういえば、原作でも散々可愛くない可愛くないって書かれてたよな・・・。ハハハ。だけどハグリッドは私達からの冷たい視線を物ともせず。
「おお〜っ!」プスッ(赤ちゃんドラゴンが鼻から煙を吐き出した音)
「可愛いと思わんか」
こちらを向いて、キラキラした目で同意を求めてくるけど・・・私達には、頷くことはできなかった。だってさぁ、ぜんっぜん可愛くないんだもんね。
「え、えっと・・・可愛い・・・と思われなくもないと思われなくもないかなぁ」
私の曖昧な発言に、ハリーたちもブンブン頭を縦に降る。ちなみに、言った私にも可愛いと言ったのかどうかはよく分からない。うん。多分、この場にいる全員、分かってはいないのではないだろうか。
「結局、どういうことになるんだ?」
ハグリッドにもよく分からなかったらしく、首を傾げる。だけど、
「まぁ、いいか」
考えない事にしたらしい。それを見て、私達は胸をなでおろした。
「素晴らしく美しいな」
そう呟いて、ハグリッドがドラゴンの頭を撫でようとすると、その子は、ハグリッドの指に勢いよく噛み付いてから・・・吐き出した。どうやら、美味しくなかったらしい。
「こりゃすごい。ちゃんとママが分かっとるんじゃ」
ハハハハ・・・すっげぇ親バカ。分かってるわけないと思う。
「ん?」
「どうしたの?」
突然ハグリッドが窓の方を向いた。
「いや・・・カーテンの隙間から子供が見ておった・・・学校の方へ走っていくぞ!」
「えっ!」
やっば。すっかり忘れてた。最近、物忘れが多い。もう歳なのかなぁ・・・。って、そんなこと考えてる場合じゃなかった。追いかけて、記憶消しとくかな。
「インウォカーティオ!カーラ!」
杖を振って呪文を唱えると、デカいライオン(ただしメス)が現れる。
「うわぁっ!」
「本物だ・・・」
「おお・・・」
私以外の4人が目を丸くする。
「カーラ、ドラコ・マルフォイを
そう言うと、カーラは一声大きく吠えて、駆け出していった。1分ぐらいで帰って来て、マルフォイを床に落とす。
「ありがとね。えらいえらい」
そう言って頭を撫でると、気持ちよさそうにして、すうぅっと消えていく。
「さぁてと」
マルフォイを見ると、気絶している。そりゃそっか。私だってライオンに追いかけられれば、気絶くらいする。
「えぇっと・・・
慎重に、その時の記憶だけ選んで消去する。
「よし。完璧!」
さてと。どうすればいいんだろ、これから。とりあえず・・・気を取り戻させてから、ホグワーツに戻すか。
「ごめん、ハリー、ロン、ハーマイオニー。ちょっと手伝って」
「え、ああうん」
「分かったわ」
3人に手伝ってもらって、小屋の外に運び出す。
「じゃね、ハグリッド」
手を振って、小屋の外へ。
「うんしょっと」
頑張って引き摺り出す。
「
マルフォイの身体を浮き上がらせる。杖をそっちに向けたまま、歩き出す。
「それにしても、ハグリッドってすごいチャレンジャーだよね」
「うん」
「というか、ティアナってすごい高レベルなんだね・・・普通に忘却術とか使ってるし」
「ふつーにライオン呼び出してるし」
「あははは・・・練習すれば、誰だって出来るよ」
「1年生が使えるわけないでしょ!」
そんなことを話しながら、歩いていく。幸い、人も少ない。
「ここら辺でいいかな?」
選んだのは、緑の草原。マルフォイをおろして、ポケットから取り出した気つけ薬をかがせる。これで、ほっとけば2、3分で起きるだろう。寝かせておいて、歩き出す。
「さてと。これで良し」
「な、何を嗅がせたんだい?」
「普通の気つけ薬だけど?」
「どうしてそんなもの持ってるの⁉︎」
「いや〜。いつも持ち歩いてるけど?」
「「「・・・(そこには突っ込まないようにしよう・・・)」」」
お〜い、そこ!心の声丸聞こえなんすけど。そんな私に気づいたのか、ロンが話題を変える。
「そ、そういえばさぁ、ハグリッドって、猛獣をいっぱい飼ってるよね?」
「そうね」
「ドラゴンが欲しかったって、僕を迎えに来た時、言ってたし」
「ティアナがライオンを召喚した時も、すごい欲しそうだった」
「あげられないけどね」
そんなことを話していると、呪文学の教室に着く。まだほとんど誰も来ていない。真ん中ぐらいの席に座る。
「はぁ。あの犬って、フラッフィーっていう名前だったんだね」
「似合ってないわよね」
「うん。フラッフィーじゃなくて、ケロベロスの方がお似合いだよ」
「たしかにね」
ケロベロス。地獄の三頭犬だよね。すごい似合った名前かも。
1週間後。ハグリッドの小屋を訪れた私達は、驚きの光景を目にした。
最近、書くスピードが遅いので、次話の投稿も遅れるかもしれません。