ハリーポッターと選ばれし者   作:泉澪

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仕掛けられた罠 後編

はい、状況説明いたしましょう。ただ今、三頭犬の隠し扉を通って、悪魔の罠を撃退し、進んで来たところですね。今私達がいる部屋には、数多くの鍵鳥が飛んでおりまして。そのどれか1つを箒を使って、取るんですよ。そのはずなのにっ!無いっ!箒が無いっ!どこにいったんだよぉ!まぁね、まぁねぇ・・・原作、どうして箒持ってかなかったのかなぁ?って思ってたけどさぁ!今ここで実践しなくても良いじゃん?ねぇ?どうきりぬけろと?ねぇ!

 

「どうやって・・・鍵を取れば良いんだろう」

 

セイランを呼び出して・・・いや、ダメか。部屋が小さすぎ。じゃ、私が鷲になって・・・ダメか。おお、そうだ!こんな時のために!じゃじゃ〜ん!このハンドバッグですよ!私は右腕をバッグに突っ込んで探るけど、なかなか見つからん。よーし。杖を向けて、唱えた。

 

「アクシオ、ホワイトテール!」

 

うわおっ!呪文の効果は絶大で、私の愛箒が飛び出してきた。

 

「な、何その箒・・・」

「私の愛箒」

「へ、へぇぇ・・・」

「その箒で何をするの?」

 

そんなハーマイオニーの問いにたいし、私は単純明快簡潔に答えた。

 

「鍵を取る」

「「「え」」」

 

ロンたちの表情が固まる。

 

「取れるの?」

「もちろん」

 

これでも、クィディッチは上手い方である。ってか、大丈夫かなぁ?一応手入れは簡単にしてたけど、もう1年ぐらい乗ってない。

 

「ハリーも手伝ってね」

「う、うん・・・?」

 

ハリーに取り寄せたブラックバードを手渡す。

 

「まぁ、ニンバス2000には及ばないかもしれないけど、箒としてのレベルは高いから」

「は、はぁ・・・」

 

ハリーがブラックバードにまたがる。私もホワイトテールにまたがった。

 

「んじゃ、ちょっと待っててね」

 

よしょっと。空中に舞い上がる。

 

「ええっと・・・あれかな」

「あの、羽が折れてるやつ?」

「うん」

 

とりあえずその鍵を追う。ああ・・・やっぱこの箒・・・いいわぁ(ちょっとやばい人)ちょっと前に倒れただけで加速できるし。学校のやつとはちがうねー。まぁ学校のは多分安いやつなんだろうし。

 

「回り込んでねー、ハリー」

「オ、オッケー」

 

ハリーの方に鍵を追い込んで、ゲッツゥ!私達は地面に降り立った。

 

「鍵。取れたよ」

 

(・Д・)←みたいな顔してるロン・ハーマイオニーの目の前で鍵を振りながら言った。

 

「おーい?」

 

反応なし。

 

「おーい」

 

やっぱり反応無し。

 

「おい。返事しろい」

「ティ、ティアナってほんと何でも出来るのね・・・」

 

いやぁ何でも出来るわけではないけど。

 

「今度さぁ、練習付き合ってよー」

「まぁいいけど」

「おー」

 

 

 

てなわけで。鍵を無事とった私達は、ドアを開け、次の部屋へと進んだ。ん、ちょい待ち?アクシオで取ればよかったのでは?・・・うん。考えないようにしよう。うん。世の中には知らない方がいいこともあるさ。うん。

 

「チェス・・・?」

 

ロンが呟く声が聞こえた。そうですね。チェスですね。普通の(私が苦手とする)チェスの1セットが並んでいた。普通と変わらない・・・大きさ以外はね。にしても大きいなぁ。

 

「チェスに勝たなきゃ向こうに行けない・・・と、いうことなのかな?」

「そうみたいだね」

「どうやればいいのかしら」

「多分・・・僕達がチェスの駒にならなきゃいけないんだ」

 

ロンが、馬に乗った騎士みたいな形の駒に触れると、石に命が吹き込まれた。騎士(ナイト)が私達を見下ろした。

 

「あのー、向こうに行くには、私達やっぱチェスしなきゃだめっすかねぇ?」

 

うんうんと騎士が頷いた。

 

「ちょっと考えさせてください」

 

かくして、私達4人は頭を付き合わせることになったのである。そういえば、3人寄れば文殊の知恵って言われるけど、4人寄ったら・・・最強の頭?

 

「僕達4人がひとつずつ黒い駒の役目をしないといけないんだ」

「うん、そうみたいだね」

「あー・・・気を悪くしないでくれよ。でも3人ともチェスはあまり得意じゃなさそうだし・・・」

 

あなたの言う通り!私、チェス苦手っすー。

 

「気なんか悪くするわけないじゃない」

 

事実だし。

 

「何をしたらいいのか言ってくれ」

「じゃあ、ハリーはビショップ。ハーマイオニーはルークの代わりをして。ティアナは・・・あー、クイーンで」

「「「オッケー」」」

 

ふっ。いくらチェスを知らない私でも、クイーンぐらい分かるよ。チェスの駒の中で一番強い駒でしょ。

 

「ロンは?」

「僕はナイトになるよ」

 

チェスの駒達は、ロンの言葉を聞いていたかのように、黒のナイト達はチェス盤を降りて私達に持ち場を譲った。

 

「白が先手なんだ」

 

そこらへん、オセロと違うよね。あ、白のポーンが動いた。ロンは冷静に黒駒に動きを指示している。この頭の回転が勉強の時もあったら、天才だったのにね。

 

「ティアナ、右に3つ進んで」

 

 

ロンとついになっている、もう一方のナイトが取られた。ううー、ショッキングゥ。クイーンがナイトを床に叩きつけて、チェス盤の外に引きずり出したのだ。よくこれクィレル勝てたよな。いやヴォルデモートが、チェス強かったのかな?

 

「ハ、ハーマイオニー。進んで、そのビショップを取って」

 

震え声でロンが言った。

 

 

 

 

 

 

私達も走り回り(動き回り)白駒を取っていく。

 

「詰めが近い」

 

ロンが呟いた。

 

「うーん・・・やっぱり・・・僕が取られるしか」

「だめだよロン!」

「これがチェスなんだよ!犠牲を払わなくちゃ勝てないんだよ!クイーンが僕を取ったら、ハリー!君がチェックメイトするんだ!」

 

そ、そんなに過激(?)なゲームなのか、チェスって!もっと・・・こう、貴族達が遊ぶ優雅なゲームだと思ってたぜいって、そんなこと思ってる場合じゃないか。

 

「でも・・・」

「あいつらを止めるんだろ!急がないといけないんだ!」

「・・・分かった・・・」

「いいかい。グズグズせずに行くんだよ」

 

ロンが青ざめた顔で前に進みでる。間髪入れず、白のクイーンが飛びかかり、プロボクサーもびっくりな完璧なストレートをロンの頭に打ち込み、盤外へ引きずっていった。ロンは気絶しているようで、血が流れているのが見えた。

 

「ロン・・・」

 

ハリーが呟いて、左へ3つ進んだ。キングが王冠を投げ、ゲームセット。チェスの駒が左右に分かれてお辞儀をする。

 

「ロン!」

 

ロンに駆け寄った。脈を測ると、ちゃんと動いている。死んではいないみたいで、良かった。包帯をバッグから取り出して、手早く巻く。一応応急処置のつもり。

 

「ハーマイオニー、ロンを看てて」

「え・・・でも」

「大丈夫よ、ハーマイオニー。私を信頼して」

「わ、分かったわ」

「私たちは行きましょう、ハリー」

「うん」

 

扉を開けて中に入ると、長机の上に大小様々な薬瓶が並んでいた。と、巻紙が置かれている。まぁ中身を要約すると、7つの瓶のうち、3つは毒薬、2つはお酒、1つは前に進める薬、もう1つは後ろに戻れる薬。で、問題はどれか、だけれども・・・。

 

「と、解けるの?」

「うーん・・・多分。ちょっと集中させて」

 

こういうパズルはあまり得意じゃないんですが。紙とペンで考えを整理する。考えること5分ちょい。ようやく答えが分かった。

 

「わかったわ、ハリー!」

 

ポンと広げた手のひらに拳骨をぶつける。それぞれの瓶を指差しながら言う。

 

「この瓶は、黒い火を通り抜けられる薬が入ってる。・・・で、こっちの瓶が、戻れる薬」

「1人分しかないよ・・・君が戻る薬を飲んで。僕は先に進む」

「・・・本気で言ってるの?」

「本気さ。もしヴォルデモートがいたとしても、僕は1度は幸運だったんだ。もしかすると、2度目も幸運かもしれないだろう?」

「確かにね」

 

微笑む。

 

「じゃぁ、飲むよ」

 

ごくっとハリーが薬を飲んだ。

 

「・・・毒じゃないよね?」

「確証なかったのかい⁉︎」

「い、いやー・・・間違えてはいないと思うけど」

「めっちゃ冷たいけど、毒ではないみたいだよ」

「良かった・・・んじゃ、進んで」

 

後で私も行くから・・・とは言わず。

 

「うん」

 

ハリーが炎の中へ進んでいった。

 

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