10月31日の朝。私が目覚めると、もうハーマイオニーはいなかった。
あの決闘まがいの夜の後、ハーマイオニーは私、ハリー、ロンに近づかなくなってしまった。ハリー達はせいせいしたって言ってるけど、寂しい。
だって、前にハーマイオニーがすってんころりん(死語)って転んだ時、ハーマイオニーの持ち物が散らばっちゃって。ハリーとロンは止めたけど、私は駆け寄って、
「大丈夫?ハーマイオニー」
私が教科書を拾ってあげたら、こっちを睨んできた。
「ほっといてよ!」
そう言って、ハーマイオニーは教科書を引ったくり、私たちとは反対方向に走っていった。
ハリー達はハーマイオニーの方が悪いんだから気にしなくていいって言ってたけど、やっぱり悲しいよぉ。
私が準備を終えて大広間に降りて行くと(ちなみに今日の髪型はハーフアップ)
ハリーとロンはすでに朝食を食べ始めていた。私も向かい側に座り、お皿にヨーグルト、りんご、目玉焼き、トースト、スコーンをのせる。私がちょうどヨーグルトと目玉焼きとトーストを食べ終わり、りんごにかぶりついた時、フクロウが群れをなして大広間に飛んで来た。
6羽のメンフクロウが、ハリーに何やら長い包みを届けた。つづいて、もう1羽のコノハズクが、ハリーの前に1通の手紙を落とす。
「ニンバス2000だって!僕、触ったことさえないよ!」
「そんなにすごい箒なの?」
「何言ってるんだい、ハリー!今ある箒の最高峰だぜ!」
その後、ハリーとロンは寮に箒を置きに行くことにしたらしい。
ハリーもロンも、他のみんなも朝から浮ついていた。
それもあってか、妖精の魔法のフリットウィック先生が
「そろそろものを飛ばす練習をしましょう」
と言ったとき、大歓声が上がった。
皆、2人でペアを組んだ。ロンはハーマイオニー、ハリーはシェーマス、私はラベンダーと組んだ。ロンもハーマイオニーもカンカンだった。
「皆さんの前に置いてある羽を浮かせてください。呪文は、ウィンガーディアム・レヴィオ〜サです。杖の動きは、ビューン ヒョイですよ。いいですね?ビューン ヒョイですよ。
では、やってください」
「ウィンガーデアム・レヴィオ〜サ!」
ラベンダーが杖を振って呪文を唱えても、羽根は机の上に張り付いたままだった。
「う〜んとねぇ。杖の振り方はあってるんだけど、「ディアム」の部分がちょっと違うの。こうよ」
「ウィンガ〜ディアム・レヴィオ〜サ」
私が杖を振り、呪文を唱えると、羽根は机を離れて、頭上4、5メートルに浮いた。
「お〜っ!よく出来ました!
皆さん、見てください。ブラックさんがやりました!」
先生がそう言うと、ハーマイオニーがこっちに冷たい視線を送って来た。
こ、こわ。
授業が終わり、休み時間になる。ゾロゾロと次の教室に向かって行く。
「だから、あいつには我慢できないっていうんだよ、みんな。全く悪夢みたいなやつさ」
「ロンッ」
どんっ。ハーマイオニーがハリーにぶつかった。泣いてるみたい。
「今の、聞こえたみたい・・・」
「それがどうした?」
まったく。前世も思ったけど、ロンってマジでデリカシーないよなぁ。まぁハリーもハリーだけどね。
「誰も友達がいないってことはとっくに気づいているだろうさ」
「私がいるよ」
「でも、最近話してないじゃないか」
「それは・・・」
「だろう?」
次のクラスは薬草学だったんだけど、ハーマイオニーは出てこなかった。ま、知ってたけど。うう〜。気持ち悪いなぁ。モヤモヤするぅ。そのまま午後は見ることは出来なかった。
「ハーマイオニー、どこに行ったんだろ?」
「ハーマイオニーがトイレで泣いてるの。追ったんだけど、1人にしてって」
パーバティがラベンダーに話しているのが聞こえた。ロンはちょっとバツの悪そうな顔をした。ふん。大広間に入る。
「お、すっげ」
「すごっ、豪華だなぁ」
かぼちゃ、かぼちゃ、こうもり、こうもり。とにかくその2つがいっぱいあった。ハロウィン・パーティーが始まる。パンプキンパイをとったところで、
「あ〜〜〜、もう無理〜〜!!」
「え?」
我慢できない!!!
「ちょっと私、ハーマイオニーのところに行ってくる!何時帰るかわかんないから」
「え、ちょ、ティアナ?」
地下のトイレだよね?私は、地下トイレへ向かった。
ハロウィン、まだ続きます!