あのハロウィン事件から月日は流れ、ついにクィディッチ!今日の試合は、グリフィンドール対スリザリン。さ〜て、どっちが勝つのかな?(知ってるけど)
ハリーは顔があおい。多分、そうっとう緊張しているんだろうなぁ。無理もない。だって、はじめての試合だもん。私も、初めての発表会とかの時は、緊張したもんね。
「がんば〜」
「がんばれ!」
「頑張ってね」
立ち上がって試合に向かうハリーにがんばれコール。対して励みになったようには思えなかった。
それから2、30分ほどしてロンが立ち上がる。
「あれ?もう行くの?」
だって、クィディッチの試合はまだあと1時間くらい先なのに…
「そりゃそうだろ!学校中が見に行くんだぜ。すぐにいい席は埋まっちゃうよ」
そ、そういうもんなのね…てか、ロンの情熱にはついていけん。
ロンに強引に引っ張っていかれた私とハーマイオニーはまだほとんど誰も座っていないグラウンドの観客席に座る。そして、(ロンが言うには)一番いい席へ。
30分ぐらい雑談したり、持ってきたトーストを食べたりしてるとだんだん観客席にも人が入ってきた。
ん。いつの間にきたのか、ソーレが私の足の横にちょこんと座ってこっちを見上げている。私はソーレを抱き上げ、膝の上に乗せて頭の下を撫でてやった。
ハグリッドが隣に座る。
「あら、おはよ、ハグリッド」
私もハーマイオニーもロンもハグリッドとは顔見知りだ。ハリーに連れられてよく小屋に行ってたからね。
「ああ、おはよう。ティアナ、ハーマイオニー、ロン」
「それにしても人いっぱいいるね〜」
「クィディッチファンってロンだけじゃなかったんだね」
「そりゃそうだろ!クィディッチは魔法界で今最も人気のスポーツだぜ?」
「へ〜、そうなんだ」
「私クィディッチのルールって知らないんだよね〜」
そう言ったのがいけなかった。そこからハグリッドとロンのクィディッチうんちくが始まった…
うんちくは緑色のローブを着たスリザリン・チームと紅のローブを着たグリフィンドール・チームが試合会場に入ってきて試合が始まるまで続いた。
「よかった。ハリー、緊張ほぐれたみたいだね」
「これで勝利できるかもね!!」
ロンは顔をほてらせて今にも爆発しそうだ。
最初はグリフィンドールが優勢だったけど、スリザリンのラフプレーで、差が狭まっていく。そして、シーカーへの集中攻撃。
まだどっちのシーカーもスニッチを見つけていないらしい。
って、あれ?ハリーを暴れる箒が振り落とそうとしている。
「ど、どうしたんだよ⁉︎ハリー!」
「あれは…箒の故障⁉︎」
「い、いや…ニンバスには強力な魔法がかけられてるから故障するなんてありえねぇ。誰かが呪いをかけてるのか」
たしか・・・
「ちょ、ちょっと、貸して!ハグリッド!!」
「え、あ、ああもちろん…」
ハグリッドから双眼鏡を借りて観客席を見回す。
ハリーの方を向いて呪文を唱えてるのは・・・スネイプとクィレルだ。
クィレルは…うわ!こわっ!すごい形相で口を動かしている。それに対してスネイプは、相変わらず無表情。
てことは…クィレルか!
「スネイプよ!スネイプが呪いをかけてるんだわ!」
ハーマイオニーが叫んだ。いつも冷静なハーマイオニーが、気づいてないなんて・・・多分取り乱しているんだろう。
「違うわよ、ハーマイオニー。一見するとスネイプが怪しいけど、犯人はその近くに座ってる、クィレルよ」
そう言ってそこらへんを指差す。
「え⁉︎」
「スネイプは対抗呪文を唱えてる。ハリーの事を助けようとしてるのよ」
ハーマイオニーが双眼鏡でクィレルの方を見る。
「ほ、本当だわ!でもどうして⁉︎」
「そんなことは後でもいいじゃんか!それよりも先にハリーの命を助けてくれよ!」
ロンの言う通り。早く、呪いを止めなくっちゃぁ‼︎
「私に任せて!」
そう言うとハーマイオニーは、消えた・・・
と思ったら、5分後、クィレルのローブが燃え始める。それに気づいたクィレルはハリーから視線を外した。
それと同時にハリーの箒がおとなしくなった。
「うまくいったわ!」
ハーマイオニーが突然現れる。
「さすがハーマイオニー!」
すごいね!
「あっ!ハリーが動いた!」
どうやらスニッチを見つけたらしい。キラキラ光る物をスリザリンとグリフィンドールのシーカーが追っていく。
「え?」
「どうなったんだ?」
「なんか、気持ち悪そう・・・」
ハリーはやっとのことでスニッチを吐き出した。
試合終了のホイッスルが鳴った。
その時、グリフィンドールの勝利が決定した。
「いやぁったぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ロンが叫んだ。
「勝ったぜぇぇぇ!」
その夜、談話室はお祭り騒ぎだった。
ウィーズリーの双子がお菓子をばら撒き、ますます盛り上がる。
ハリーはその騒ぎのまん真ん中にいて、癖のある髪がもっとくちゃくちゃにされている。ロンは勢いよく真ん中に入ってった。
私とハーマイオニーは遠巻きにして眺めていた。だって、なんというか・・・暑苦しいんだもん。
お祭り騒ぎは深夜まで続き、1時ぐらいになると、流石に寝る生徒が増えてきた。ハーマイオニーはもう先に11時くらいには寝てしまった。
私ももう寝よっと。
「おやすみ〜ハリー」
「おやすみ」
私は寝室へ行こうと思って・・・寝落ちしました。だって〜仕方ないでしょ?深夜だよ?午前1時だよ?健全な11歳が起きてていられる時間じゃないでしょ?
お願いだからそんな目で見ないで〜(涙目)
___________________________________
そういやぁ。箒使わないと空飛べないのかな。でも、原作ではヴォルデモートも飛んでたよね。調べてみよっと。
次の日はお休み。4人でハグリッドの小屋へ。話は自然と、クィディッチの試合の話になる。
「スネイプだったんだよ」
「違うわ。クィレルよ」
「まだそんな事言ってるのかい?」
「だって、私もハーマイオニーも見たもの。クィレルは、すごい形相で、口を動かしてたわ」
「バカな」
ハグリッドが口をはさむ。
「どっちもホグワーツの先生じゃねぇか。それに、なんでそんなことをする必要があるんだ?」
「スネイプは、ハリーを
「だから、スネイプじゃなくて、やったのは、クィレルだってば」
「何で、クィレルがそんなことやる必要があるんだよ?」
「じゃぁ、逆に聞くけど。スネイプは、何でそんな事やる必要があるのよ?」
「言っただろ?ハロウィーンの日に、三頭犬を出し抜こうとして噛まれたんだよ。脚の怪我を見たもの。それに、僕、思うんだけど・・・あの犬が守ってる物をスネイプは盗ろうとしたんだよ」
ガチャン!突然、物音がした。どうやらハグリッドがティーポットを落としてしまったらしい。
「何でフラッフィーを知っとるんだ?」
「フラッフィー?」
なんじゃそりゃあ。某ホラーゲームのあの薄べったいやつみたいな名前だな。
「あいつの名前だ。パブで会った男から買ったんだ。俺がダンブルドアに貸した」
「何のために?」
「あー・・・守るためだ」
「何を?」
「いや、もうこれ以上は言えん。機密情報なんだぞ」
「でも、スネイプが・・・」
「クィレルよ!」
ハーマイオニーが言い返して、またさっきの終わらない論争が続きそうになった時・・・。
「どっちにしろ、お前さんたちは間違っとる!俺はどうしてハリーの箒があんな動きをしたのかは分からん。だが、スネイプもクィレルも生徒を殺そうとはせん。これに首を突っ込むのは危険なんだぞ?あの犬が守っているものも、フラッフィーの事も忘れるんだ。あれはなぁ、ダンブルドア先生とニコラス・フラメルの・・・」
「あ!ニコラス・フラメルって人が関係してるんだ!」
ハグリッドは、悔しそうな顔をしている。ハグリッドの口は、羽根より軽いな〜。
帰り道。
「ニコラス・フラメルって人、聞いたことある?」
「さあね」
ロンが肩をすくめた。
「私もない・・・と思う、多分」
「ティアナは?」
「知ってるよ」
「そうだよね。知ってるわけないか・・・って、知ってんの?」
「もちろん。ニコラス・フラメルっていうのは、錬金術師で、ダンブルドアと一緒に賢者の石とかを作ったんだよね」
「賢者の石?」
「そう。どんな金属でも黄金に変えることが出来て、それから飲んだら不老不死になれる命の水とかも作れるんだよ」
おっしゃ!滑らかに言えた!勉強したもんね!
「へ〜、そうなんだ〜」
「多分、あの犬・・・フラッフィーは、賢者の石を守ってるんだよ!」
「そうね・・・」
なんか、作れそうだけど・・・とはもちろん言わずに、肯定する。
その夜、ベッドに入って思った。ハリーって、結構頑固だったんだ。
ティアナが賢者の石を作れるかもしれないことは、もちろん内緒です!