レグルスの子供たち   作:サボテンダーイオウ

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レティはできるだけ後ろまで下がってろ!なんて皆に矢次に言われちゃ素直に従うしかない。戦闘中に私がいることで気を散らせるわけにいかないし。でも、度が行き過ぎじゃない?私だってちゃんと戦えるのに……。

 

息の合った仲良しプレイで見事ブラッドホーンを倒すことに成功。

ノクトとプロンプトに至っては、ハイタッチまでして勝利を喜んでいた。

最後の最後まで出番のなかった私。

 

がくっと肩を落とす私を気遣ってくれるクペの優しさにちょっと瞳が潤んでしまったのは内緒である。

まぁ、なんだかんだでついにレガリアは修理され私たちは無事にハンマーヘッドを脱することができるわけである。しっかりと働いて稼いだお金で整備費用を支払い、レガリアを受け取ることができた。イグニスがピッカピカに洗車されたレガリアをノクトに運転させようとしていた。

 

「ノクト、整備もされてるし少し運転してみるか?」

「いや、やっぱ自信ないわ」

「だったら私が「却下だ」まだ半分も言えてないのに…」

 

すかさず私がしゅたっ!と手を上げてアタック仕掛けたけどイグニスにすげなくお断りされました。結局、いつもの席に収まることになったのです。とほほ。

 

「あー、徒歩はしばらくいいわ、もう」

 

ぐーんと腕を伸ばして伸びをしていると、ノクトが茶々入れてきた。

 

「運動不足じゃねーか?」

「ノクトは知らないでしょうけどこれでも鍛えてるのよ!クレイとね」

 

グラディオラスの父であるクレイラスに散々鍛えられたのでそんじょそこらの奴には負けない自信がある。ノクトは私が鍛錬している理由については、城の中での運動不足を解消するためだと思い込んでるけど(実際、そう教えた)真実は国を出た後、自分の身は自分で守るため。外の世界で生き抜く実力をつけるため。

 

「親父もレティにはスパルタみたいだったしな」

「でしょ?もしかしたらノクトにだって勝てちゃうかもね」

 

冗談まじりに言うと、ノクトは

 

「それはねーわ」

 

と言い切った。

 

「……笑うとこなんだ」

「サンダーはやめろって」

「むぐっ」

 

サンダー落とし失敗。

記念としてレガリアの前でシドニーさんにカメラを渡して皆で写真を撮ってもらうことになった。

 

「姫は真ん中真ん中ね!」

「え、私端っこでいいよ」

 

というか写真は苦手だ。遠慮して逃げようかと思ったけどさっとプロンプトに腕を掴まれ無理やり皆の真ん中に座らされた。

 

「いいからいいから、ほらノクトも」

「おう」

「イグニス、眼鏡準備オッケー?クペは姫のとこね」

「ああ」「わかったクポ」

 

グラディオラスは仕切りたがるプロンプトに珍しいものをみたような顔をした。

 

「変にテンションたけぇな、プロンプト」

「まーねー!いいから、皆配置ついて!シドニーお願いしまーす!」

 

逃げられる雰囲気でもなくなり私ははぁとため息をついて仕方なくクペを胸に抱いて大人しくすることにした。シドニーさんがにこっと微笑んで、カメラを構える。

 

「オッケー、行くよー?」

 

プロンプトの掛け声で皆の意識がカメラに向けられる。

 

「せーの!」

「「「イェーイ!」」」

 

男三人はテンション高めにポーズ取り、イグニスはクール対応で、私はぎこちない笑みを浮かべて早く終われと念じながらカメラに向かって微笑んだ。

 

【こうして次なる目的地へと進んだ貧乏王子様一行】

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