レグルスの子供たち   作:サボテンダーイオウ

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レガリアシドニーエディション。

レガリアが変わった。整備に出したはずなのになぜこうなったのか。

どういう風に変わったかというと、シドニーエディションというカラーリングに変わった。どう表現するべきだろうか……とレティは悩んだ。あえて言うなら、そう。

 

「……セクシーなシドニーがいっぱい」

 

である。レティは一つ頷いてうん、これが一番しっくりくるかなと思った。

健全な男子たちにはたまらない車ではないだろうか。あくまでレティの推測ではあるが。レティはイグニスがレガリアを見ないように視線逸らしてるに気づいたがあえて無視した。

 

「……」

 

ノクトは興味津々でプロンプトは、……表情緩みすぎだ。それで年長者のグラディオラスは……。

 

「えっちぃ顔してる。もしかして、カスタマイズ注文したのって?」

 

最後まで言わんとしていることがわかったのか、レティが引き気味に尋ねてみると、グラディオラスは心外なという風に食って掛かってきた。

 

「してねえよ!……こういうのに男は弱いんだよ、まっ、レティには無理だな」

 

そして開き直った挙句、レティに爆弾を投げてきた。

勿論、聞き捨てならぬ台詞を逃すほどレティは大人じゃなかった。むしろ子供っぽい。

 

「なんですって?」

 

サンダーセットでいつでもビリビリさせることはできる。だが先ほどの言葉を撤回させなければならないとレティは考えた。黒焦げにするのはその後でも十分なはずと。

 

「レティ、対抗する気になるな」

 

イグニスがさっとレティに釘を指してくる。視線は相変わらず明後日の方向だけど。

レティは唇をツンとさせて抗議した。

 

まだサンダーセット解除はしない。隙あらば落としてやろうと思ってるのだから。

 

「だって、私には大人の女は無理だっていうから」

「そこまで言ってねえよ」

 

とか言っているが、明らかにレティに興味はない様子。まったく説得力の欠片もない。リアルのレティは無視でレガリアのシドニーに釘付けということかとレティは腹を立てた。

 

レティの中で、女として負けられないというか意地みたいなものが衝動的に沸き上がってきた。だからレティは行動に移したのだ。女の意地を見せるとき!

バッとジャケットに手を掛けて勢いよく脱ぎだしてみせた。

 

「だったら言わせてみせるだけよ!」

「おわっ!?何脱ごうとしてんだよ馬鹿!」

 

ノクトがぎょっとしてさらにタンクトップに手を掛けようとしたレティを止めに入る。おへそまで出かかっているレティはくわっと目を吊り上げさせてノクトを睨んだ。

 

「ちょっと!?ノクト止めないでよ!女の意地を見せるときなのよっ」

「んなくだらないことで見せんじゃねえよ!?」

 

ぐいぐいと上げようとするレティの手をノクトは必死にで防ごうとする。

だがレティとしてはこっちは女の意地がかかっているんだ!男の力に負けてたまるか!と対抗心をむき出しにするだけで猶更煽っているだけだった。

 

「くだらない!?くだらないって何よ」

「とにかく落ち着いてってば!姫!」

 

今度はプロンプトまでレティの行動を抑えようと加わってきた。

くそ、多勢に無勢とはこのことか!とレティは内心舌打ちした。

 

「うるさいプロンプトは黙ってサンダーでもくらってて!」

 

と怒鳴りつつ器用な私は指を使わずにプロンプトの頭にサンダーを発動させた。

けど悔しきかな、散々サンダー落としに慣れたプロンプトは危険を察知して軽やかにサンダーの直撃を避けた。

 

「それ明らかな八つ当たりでしょ!?」

 

信じられないと言った様子で文句言いながら避けた。

 

なんてプロンプトの分際で許せないわ。そこはhitするところでしょ!?

 

サンダーが駄目ならサンダラよと意気込んだレティは無防備なノクトの腹にパンチを決め込んで「グッ!?」と呻いたノクトの隙を突いて彼から身を離すために後方に飛んで下がり、「喰らえ、サンダ」と恐怖に慄いたプロンプトに標的を定めている時に、

 

「レティ」

 

と極自然にグラデイオラスが後ろからレティの名を呼んだ。レティは鬼の形相で怒鳴り返しながら振り向く。

 

「何よ!グラディオラス邪魔しないで!」

「なんか来てるぞ」

「なんかって……シヴァ……」

 

そう、そこには氷神のシヴァが満面の笑みを浮かべてレティに手招きをしていた。

 

『レティ、こちらにいらっしゃいな』

「……なんか怒ってる?」

『怒ってないわ。ええ、ちっとも』

「やだやだなんか怒ってる」

 

シヴァの背後でブリザードが発生していることにレティは嫌な予感しかしなかった。

 

『怒ってないわ。ただこれから氷の塊落とそうと思うから危ないから呼んでるのよ。こっちにいらっしゃい』

「なんで!?どこに敵がいるっていうの!」

『レティ、女の子がはしたない真似しちゃいけないわ。男なんて所詮獣なんだから油断しては駄目よ』

「いやそういう話じゃなくて」

『見えてたのよ。下着が』

「………誰が?」

『レティのよ』

「………誰に?」

『あの軍師に』

「………」

 

レティはゆっくりとイグニスへと視線を向ける。彼は両耳真っ赤にしては絶対にレティを見ないようにしている。どうやらシヴァの指摘通りレティの黒のレースのブラを目にしてしまったらしい。

 

「「オレ達は何も見てない」」

 

ノクトとプロンプトは必死に首を振って関係ないと否定する。がそんなものレティには全然関係ない。グラディオはこっそりと逃げ出そうとしていたが、しっかりとシヴァに足元を氷漬けされていて逃げられなかった模様。

わなわなと肩を震わせて徐々に恥ずかしさから顔を真っ赤にさせていくレティは急ぎ足でシヴァの後ろに駆けだした。

 

「シヴァ!お願いしますっ!」

『分かったわ』

 

シヴァから容赦ない氷の塊攻撃がくりだされ連帯責任ということで男子たちは必死に避けまくった。攻撃が終わった頃には死屍累々と化していた男子たち。その後、暫くその周囲には氷の塊が溶けずに残っていたという。

 

【ところで、誰がカスタマイズ頼んだの?】

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