クペside
マル秘ノート。見た目は情報がたくさん詰まっているようにも見えるクポ。
でも実際は、クペの気持ちを綴る日記でもあるクポ。何やら始めようとするレティを遠くから観察してクペはノートを開いたクポ。
ノクトのこと、レティのこと、イグニスのこと、プロンプトのこと、グラディオのこと、クペのこと。
皆に対する気持ち、想い、些細な出来事もクペにとっては新鮮クポ。だから忘れないようにノートに書き込んでいるクポ。
…クペは本当言うと、レティ以外はどうでも良かったクポ。
クペをクペとして認めてくれたレティだけがクペにとって唯一クポ。
でもノクトたちと一緒に旅をして、レティ以外の人間がどういうものなのか知る機会を得たクポ。……召喚獣であるクペには、人間同士の争いはおもちゃの取り合いをしているようにしか見えなかったクポ。でもレティはそんな世界に執着しているクポ。
自分だけの居場所を見つけたいって……。
レティの願いを叶えたあげたい。そう思ってクペは今まで頑張ってきたクポ。人間観察も欠かさなかったクポ。マル秘ノートが日々分厚くなっていくのを誇らしく感じたりしたクポ。
でも、気づいたクポ。
ノクトたちと接するうちに、レティの居場所はここなんじゃないかって。
ノクトたちがいるこの場こそが、レティが帰る場所。
でもクペがレティに伝えてもきっとレティは信じようとしないだろうし、受け入れようともしないクポ。頑固で一度懲りないと学習しないのは十分わかっていることだクポ。だから気のすむまで進めばいいと思うクポ。本当に大切なことに気づけるのは、レティだけクポ。
…人間の生はクペたちに比べたらあっという間クポ。クペもレティとお別れする日がやってくるクポ。でも、もしレティがノクトたちとさよならをする決心がついた日が来るなら、その時はノクトたちの代わりにクペがレティをずっと守るクポ。
…バハムートがレティを傍に置きたがっているのは知っているクポ。
こっち側を選んだら二度と人間には戻れないクポ。
それでもレティが望むなら、クペ達はレティを喜んで迎え入れるクポ。
「クペ!何してるの?一緒に花火やろうよ」
「今行くクポー!」
パタンとノートを閉じてボンボンにしまい込んでクペを呼ぶレティのほうへ飛んだ。
※
クリスタルの守護を受けし娘。
レティーシア・ルシス・チェラム。
その清き魂は穢れを知らず、天上に輝く星々さえもその存在に熱情を焦がすもの。
召喚獣との絆を得るに相応しい娘の真なる姿は―――。
彼の女神のようである、と彼女は書き記した。
【召喚獣が彼女を慕う理由】