なんでこうなるの?   作:とんこつラーメン

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どうも。
最近になってようやくガラケーを卒業して、スマホデビューを果たした作者です。

いや~、スマホって凄いですね。映像綺麗過ぎ。
冗談抜きで文明の利器(死語)って感じがします。

試しにスマホでもハーメルンのサイトを開いて作品を読んでみましたが、思ったよりも普通に読めましたね。

これからは、スマホの電源が切れない限りは、いつでもどこでも小説が読めるようになりました。
それ以外でも勿論、使いますけどね。






私のパートナーは誰になる?

 IS学園校舎の一階廊下の一番右端。

 お世辞にも人通りが多いとは言えない場所で、千冬とラウラが対面をしていた。

 

「……教官に少し、お聞きしたい事があります」

「……なんだ。言ってみろ」

 

 いつもならばここで『教官ではなく織斑先生と呼べ』と言うやり取りがあるのだが、今の千冬はその事を全く指摘しなかった。

 ラウラの纏う雰囲気がとても真剣に感じたからだ。

 ここで下手に何かを言うのは逆効果だと考えたのだろう。

 

「教官は何故、この極東の地……いえ、IS学園に教師として留まっているのですか?」

「私にはやらなければいけない事がある。唯それだけだ」

「……やはりですか」

 

 ここで千冬は少しだけラウラの態度に疑問を持った。

 彼女が知っているラウラならば、ここで何かしらの文句に近い事を言ってくると予想していたからだ。

 なのに、実際に彼女の口から出てきたのは、落ち着き払った納得の言葉。

 

(ラウラも……変わってきているのだな……)

 

 嘗て、千冬は教官としてラウラに自分の持つ技術を教えはしたが、彼女が実際に出来たのはそこまでで、そこから先の最も大事な部分……人としての心や仲間を思う気持ちなどは何一つ教えられなかった。

 結果として、千冬がドイツを去る際には冷徹で非情な勝利至上主義な少女がいたのだが、今のラウラからは当時の冷たい雰囲気は全くもって感じない。

 千冬が最も望んでいたラウラの変化の原因は、少なくとも彼女が考える限り一つしかない。

 

(弥生と同じ部屋にした事は、どうやら間違いではなかったようだな……)

 

 弥生の持つ生来の優しさと母性が、ラウラの凍てついた心を溶かし、彼女を一人の少女にしてくれた。

 その事に、千冬は心の中で感謝をせずにいられなかった。

 

「……教官。貴女程の方がここにいる理由とはズバリ……姫様ですね!?」

「…………は?」

 

 いきなりの事で、千冬の目が点になる。

 

「日本政府が極秘裏に姫様の護衛と教練を教官に依頼し、それを遂行する為にIS学園にて教師をしている……違いますか?」

「そ…それは……」

 

 実際には、たった一人の家族である一夏をこれ以上一人にはしていけないのと同時に、IS委員会から半ば強制に近い感じでIS学園の教師にさせられた……が正解である。

 教師になる際、千冬は委員会から無理矢理、教員免許を渡された。

 本人には全く教師としての知識は無いから、免許を貰ってから必死に教師としての勉強をしたと言う、なんともあべこべな経歴を持っていたりする。

 千冬も何気に苦労人なのだ。

 

(どうする? ここで真実を言うか? いやしかし……最近では私の中で弥生の事が一夏と同じぐらいに大きくなってきているのもまた事実……。ならばここは……)

 

 腕を組んでから、敢えてラウラの目を見ながら、それっぽい事を言ってみた。

 

「まぁ……近からずも遠からず……と言ったところだ」

「いつもは毅然としている教官がハッキリと明言しないと言う事は、私の予想通りに政府から内密な任務が……。教官と姫様ならば、それも納得できる……」

 

 千冬がぼかした言い方をしてしまったせいで、ラウラは勝手な解釈の後に、勘違いをしたまま自己完結してしまった。

 しかし、千冬も千冬で『どうせバレないだろうから、ここで黙っていても問題は無いか』と楽観視していた。

 

「ところで、板垣とは仲良くしているか?」

「はい! 姫様は私等には勿体ないぐらいに素晴らしいお方です。いつも後ろから髪を梳いて貰ったり、一緒に寝たりしています」

(な…なんだと……!?)

 

 ここに来て明らかになった弥生のラウラの生活の一部。

 それを聞いて、大人げなくも嘗ての教え子に嫉妬をしてしまう織斑千冬24歳独身。

 

(弥生に髪を梳いて貰うなど……私もしてほしい!! それに、弥生と一緒に寝ているだと……!? こいつめ……なんて羨ましい事をしているんだ……!!)

 

 もしもここが自室で、いるのが千冬一人だったならば、間違いなく彼女は唇を噛み締めながら血の涙を流していただろう。

 

「そ…そうか……。仲が良さそうでなによりだ……」

「はい!」

 

 歳相応の少女のように無邪気で明るい笑顔。

 千冬がラウラに一番なってほしかった姿になっているのは本当に嬉しいが、同時にこれが弥生とのイチャイチャ生活によって齎されている事実に、なんとも言えない心境の千冬。

 

「そ…そろそろ授業が始まる。教室に行け……」

「はっ! では、失礼します!」

 

 綺麗な敬礼をしてから、ラウラは早歩きで去っていった。

 残されたのは千冬のみ。

 

「……少し強引に行けば、私にも髪を梳いてくれたり、耳かきをしてくれるだろうか……」

 

 最近になって学園に流れている噂を聞いていた千冬は、その場に少しだけいて、自分が弥生に耳かきをされる光景を妄想していた。

 

 彼女の顔がにやけている中、校舎内には次の授業を知らせるチャイムが鳴り響いた。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 放課後の第3アリーナ。

 自分達の専用機を纏ったセシリアと鈴が並んでステージに入ってきた。

 授業が終わってから一番に着いたせいか、彼女達以外の人影は見当たらず、見事なまでの貸し切り状態だった。

 

「やっぱ……アンタも例の噂を気にしてるクチ?」

「その話題が出ると言う事は、もしかして鈴さんも?」

「まぁね。ここで馬鹿みたいに取り繕ったって意味無いし。それに……」

 

 甲龍のハイパーセンサーを使って、アリーナの観客席の壁に貼り付けられている学年別トーナメントの張り紙を見る。

 

「ここに来る途中で見た、トーナメントの新しいルール……知ってるんでしょ?」

「えぇ。『より実戦的な戦闘状況を再現する為に、ツーマンセルでの参加を必須とする』……でしたわね」

「『ペアが出来なかった場合は抽選でランダムに選ばれた生徒同士でペアを組む事にする』が抜けてるけど、大体はそんな感じよね」

 

 ペア……この単語が出てきた時、瞬時に二人が思い浮かべたのは弥生の顔だった。

 

「アンタさ……弥生とペア組みたいと思ってるでしょ?」

「当然。貴女もですわよね?」

「当たり前じゃない。きっと、私達だけじゃなくて箒や簪、本音も同じ事を考えてるでしょうね~」

「それに……彼女も」

「あぁ~……シャルル…じゃなくてシャルロットね。薄々勘付いてはいたけど、ああも堂々と女宣言されると、流石に呆気にとられたわ」

「私もですわ。昼食時に少しお話しましたけど、本人は本当に申し訳なさそうにしていて、何も言う気が起きませんでした……ある一点を除いては」

「……いつの間にか、弥生と仲良くなってたわね」

 

 他のクラスである鈴と簪も、後にシャルロットの一件を知らされたのだが、その時にシャルロットが弥生の近くに立っていた事に驚きを隠せないでいた。

 自分達が見ていない間に、一体何があったのか。

 勘ぐらずにはいられない二人だった。

 

「貴様等。そんな場所で何をしている?」

「「あ」」

 

 二人が駄弁っていると、そこに黒い専用機『シュヴァルツェア・レーゲン』を纏ったラウラが姿を現した。

 

「なにやら姫様の名前が聞こえたような気がしたが……」

「う…うん。まぁね~」

 

 弥生の事を話していたのは本当の事だったので、適当に誤魔化した。

 

「二人はトーナメントに向けての訓練か?」

「一応ね。そっちもでしょ?」

「あぁ。強敵である代表候補生が僅かしかいないとは言え、油断をしていい理由にはなりえないからな」

「獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす……ですわね」

「そう言う事だ」

 

 ここにいる三人は、いずれも国の威信を背負った代表候補生。

 弥生を巡ってのライバル以上に、同じ代表候補生として負けられない戦いがそこにはある。

 

「ところで弥生は? 一緒じゃないの?」

「姫様ならもうすぐ来るぞ。今日は一緒に訓練をする約束をしているからな!」

 

 鼻息荒く腰に手を当てて胸を張るラウラ。

 ある意味で同じ身の上の立場故に、鈴はその姿を微笑ましく見ていた。

 

「弥生さんもご一緒出来るなんて……自然といつも以上に頑張れそうな気がしますわね」

「アタシも。今日はちょっと張り切っちゃおうかしら」

 

 なんて事を話している間に、アーキテクトを纏った弥生がステージ内へと入ってきた。

 

「お待た…せ……」

「「弥生(さん)!!」」

 

 弥生が来るや否や、すぐに彼女の傍まで行く鈴とセシリア。

 その目的は勿論一つだけ。

 

「廊下とかに張り出されてるトーナメントの新ルールの事は知ってるわよね? アタシと組みましょ!」

「いえいえ! ここは是非とも、このイギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットとタッグを組みませんこと!? 私と弥生さんが組めば優勝間違いなしですわ! そして、その後は弥生さんと二人きりで一緒に……グヘヘ……」

「えぇ~……」

 

 余りの勢いとセシリアの最後に見せた表情にドン引きする弥生。

 そこに待ったをかけるように、ラウラが声を掛ける。

 

「姫様ならば、もうとっくに私と組んでるぞ?」

「「まさかの先制攻撃!?」」

 

 この事態は想定していなかったのか、二人仲良く後ろを振り返る。

 

「ここに来る前に、私達で職員室に寄ってペアの申請書を提出してきた。私達は一緒の部屋だし、作戦も立てやすい。何より、私は姫様の護衛! 姫様と敵対するなど絶対に有り得ん!!」

「「そ…そんなぁ~……」」

 

 完全に希望がついえた二人は、先程までとは打って変わってしょんぼりとしてしまった。

 

「(何を落ち込んでいるんだ?)姫様。姫様はあまり訓練をなさらないので、今日は軽く体を動かしつつ、近接と射撃の訓練を行いましょうか?」

「うん……」

 

 弥生の訓練が見れる。

 それを知った瞬間、落ち込んだ二人のメンタルが復活した。

 

「弥生の実力……」

「とても興味がありますわ……」

 

 興奮する二人を余所に、弥生はラウラの隣で準備運動をした後に拡張領域からインパクトナックルを取り出し両腕部に装備、試しに何回か腕を動かしてみる。

 

「でっかいアームパーツよね~……」

「あれを使った近接格闘戦は、かなり強力でしょうね」

 

 二人が眺める中、弥生はラウラのアドバイスを聞きながら訓練を続けていった。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 弥生達がアリーナにて訓練をしている時、一夏と箒と簪とシャルロットの4人は、一緒に彼女達の元へと向かっていた。

 

「ツーマンセル……か。いきなり言われてもなぁ~……」

「確かにな。誰とペアを組むかで勝敗は大きく分かれてくるぞ……」

「個人戦じゃない以上、張り紙が出た時点で戦いは始まっていると言っても過言じゃないかも」

「そうだね。自分の長所を生かせるようなパートナーを選ぶか、それとも、短所を補ってくれるような相手を選ぶか」

 

 なんて思案をしている振りをしているが、実際には頭の中で共通の事を考えていた。

 

((((ペアは弥生がいいなぁ~……))))

 

 知らぬは仏とはよく言ったもので、この4人が既に弥生のパートナーがラウラに決定している事を知ったらどんな反応をすることやら。

 

「あ! いたよ皆!!」

「織斑く~ん!!」

「お? なんだぁ?」

 

 自分の名を呼ばれて後ろを見るが、そこには廊下を埋め尽くすほどの女子達が一夏の事を見て目を光らせていた。

 

「「「「「「私と組んでぇぇぇ~!!」」」」」」

「なんでさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 ドドドドドドドドド~!!!っと地響きを唸らせながら女子達は一夏目掛けて一直線に突っ走ってきた!

 

「そこの横道に隠れるぞ」

「「了解」」

 

 あっさりと見捨てられた一夏は、そのまま追いかけられながら廊下の向こうに消えていった。

 

「一夏、骨だけは拾ってやるから、安らかに眠れ」

「いやいやいや。まだ死んでないからね!?」

「時間の問題じゃない?」

「そう思うなら助けようよ……」

 

 男装をしなくなっても、相変わらず常識人枠のシャルロットだった。

 

「ところで本音はどうした?」

「本音なら、今日は虚さんに引っ張られて生徒会室に連行された」

「本音の姉である三年生……だったな。きっと、気苦労が絶えないだろうに……」

 

 どことなく虚に同情してしまう箒。

 同じ様に、自由人な身内を持っているが故の共感なのかもしれない。

 

 人込みが完全に無くなってから、三人は横道から出てきた。

 

「そう言えば、シャルロットは今、どこの部屋にいるんだ? 流石に一夏と同じ部屋ではないんだろう?」

「うん。男装を解いてからは、年頃の男女が同じなのは倫理的にも良くないって判断されたみたいで、僕はすぐに偶然にも一人部屋だった人の所に住む事になったよ」

「幾ら一夏の存在が貴重とは言え、学園にも世間体と言う物があるからな。これが普通だろう」

「学園側がちゃんと警備や警護をちゃんとしていれば、彼と誰かを一緒にする必要は無い」

「全くだな」

 

 女三人寄れば姦しいとはよく言ったもので、三人は再びアリーナに向かって歩きながら仲良さげに話していた。

 

 この後、一夏が女子達の追跡を振り切れたかどうかは分からない。

 少なくとも、足腰は人並み以上に鍛えているから大丈夫だろう。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 第3アリーナにて弥生達が訓練をしている姿を、観客席から遠めに見つめている二つの影があった。

 

(あれがスコール叔母さんの言っていた例の弥生って奴か……)

 

 ワザと制服を肌蹴させて胸元を露出させている金髪の女子生徒。

 彼女の名は『ダリル・ケイシー』

 アメリカの代表候補生にして、IS学園の三年生である。

 

「運動不足な部分は否めないっポイけど、筋は悪くないな……。一からちゃんと鍛えれば、将来的に大化けするかもな」

 

 大国アメリカの代表候補生をしているだけあって、彼女の実力は他の候補生達とは頭一つ分飛び出している。

 その彼女の言葉には不思議な説得力があった。

 

「……で? お前はそこで何をしてるんだ?」

「それは私に言っているのかな?」

 

 ダリルの隣で穏やかな笑顔を浮かべている金髪ショートヘアの少女が、ステージにいる弥生をジッ~と見つめていた。

 

「そうだよ。オランダ代表候補生のロランツィーネ・ローランディフィルネィ」

「フッ……」

 

 ニヒルな笑顔を浮かべると、その歯に陽光が反射してキラ~ンと光った。

 

 ロランツィーネ・ローランディフィルネィ。

 オランダの代表候補生であり、ロランの愛称で呼ばれている。

 歌劇では男性役を演じる事が多く、彼女自身も女性が好きな典型的なレズビアン。

 その点ではダリルと共通しているが、ロランの場合は99人の同性の恋人がいると噂されているらしい。

 俗に言う『男装の麗人』的な少女である。

 

「私は唯、噂に聞いた少女を見に来ただけさ」

「少女って……板垣弥生か?」

「あぁ。こうして直に見て噂が真実だったとよく分かったよ」

「ふ~ん……」

 

 弥生に関する噂自体はダリルも聞いていた。

 やれ母性が強いとか、やれ無駄に優しすぎるとか。

 あと、ミステリアスな美少女とも。

 

「板垣弥生……噂に違わぬ美しさだが、それ以上に彼女からは並々ならぬ母性を感じられる……」

「ま…まぁ……な……」

 

 言葉を濁してはいるが、実は弥生の容姿はダリル的にも結構好みだったりする。

 もしもここにロランがいなかったら、彼女と同じ様に興奮していたかもしれない。

 そんな意味ではロランには感謝である。

 

「……決めたぞ」

「何を?」

「私は彼女を……板垣弥生を100人目の彼女にする!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 いきなりの爆弾発言に、流石のダリルも呆気にとられる。

 

「そうと決まれば、まずは彼女の同じクラスの子達から弥生の情報を収集して、趣味嗜好を知る事から始めなければ! 善は急げだ!!」

「あっ!? ちょ…ちょっと待てよ!!」

 

 ダリルの声を完全無視して、ロランは走り去ってしまった。

 

「……こりゃ……別の意味でオレもうかうかしてられないかもな……。っていうか、しれっとアイツの事を呼び捨てにしてんじゃねぇよ……。まだ本人と会話すらした事も無い癖に……」

 

 叔母からの頼みと自分の中の良心が組み合わさった結果、ダリルはロランの魔の手から弥生を守ろうと心に誓う。

 

「つーか、あんな純情そうな子がロランの奴に堕とされる光景とか、普通に見たくねぇし」

 

 ぶっちゃけ、弥生に対する感情的にはロランと同じなのだが、ダリルはあそこまでぶっ飛んではいない。

 ダリルはもうちょっと健全な関係を望んでいたりする。

 

「可愛い後輩の為に、少しは先輩らしいことでもしますかね……」

 

 こうして、またまた弥生の全く知らない所で不穏なフラグが立つと同時に、楯無、虚に続き、また上級生の味方が増えたのであった。

 

 この日の夜、弥生は言葉に出来ない悪寒を感じて、密かに購買部に予備の胃薬を買いに行ったらしい。

 

 

 

 

 

 




まさかのアーキタイプ・ブレイカーからロラン参戦です。

いきなりの事ではなく、彼女は当初から出そうと決めてました。

弥生のパートナーはラウラ一択。

これしかないですよね?

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