強襲戦車競技の研究のために模擬戦を行うことになった大洗学園の戦車道部。しかし軽戦車の不足から某備品を戦力化するとともに新たな部員を臨時で入部させることのに…▼エイプリルフールネタで短編少女終末旅行SS書こうとしたけど、ただのクロスオーバーになってしまった作品▼反省はしてない。▼乱文、誤字脱字、設定矛盾、その他諸々注意。

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当たらなければどうということはない(大嘘)


強襲戦車競技です!

 

「ユー起きろって。」

「うん?」

 

 

 ユーリが目を開ける。だが目の前の風景は葉に閉ざされていた。森の一角で偽装用の枝葉に包まれた二人は、ケッテンクラートの上で敵が来るのを待ち伏せていた。双眼鏡越しに土煙が映る。

 

 

「お、きた来た。やっぱロカーストかな?」

「車両は…M22が3両か。」

「律儀に数を合わせてくるねぇ。さすがサンダース。」

「そういう意味では待ち伏せしてるこっちは肩身が狭いな。」

 

 

 しばらくして砲声が始まる。森の中から友軍が応戦しているようだ。しかしはローカストは速度を緩めず接近していく。

 

 

「いくら相手がローカストとはいえ接近戦で2対3だと分が悪いかもね。」

「そのための私達だろ。そろそろ射程内だ。」

 

 

 ユーリがケッテンクラートの中からデグチャレフPTRD1941対戦車ライフルを取り出す。ユーリがどこからか拾ってきたものだ。ユーリはそのままチトの肩の上に乗せる。チトは二脚を持つ。

 

 

「ちーちゃん頭下げてね。」

「分かってる。」

 

 

 スコープには爆走するローカストが映る。ユーリはレティクルを戦車の前進方向へずらした。

 

 

「70キロくらいかな?だったら偏差はこんなもんかな。」

「お前は勘。でよく当てれるなぁ」

「車長兼操縦手のちーちゃんへ、射撃許可求めます。」

「撃っていいよ。」

 

 

 次の瞬間、14.5mm弾による激しい爆発音とバックファイアによる土煙に覆われる。飛翔した弾丸はローカストの車体側面を射抜いた。撃破判定の白旗が上がる。

 

 

「おぉ!さっすが私。」

「なるほど、まぐれ当たりだな。まだばれてない?」

「多分。」

 

 

 そういいながらユーリはボルトを引き次弾を装填した。

 

 

「装填完了!」

「撃っていいよ。」

「それ!ってありゃ。」

 

 

 次弾は戦車の付近に着弾しただけだった。急いで3射目の装填をする。

 

 

 

「ほらやっぱりまぐれだったじゃん。さすがにもうばれるから次が最後な。」

「装填完了!」

「撃っていいよ。」

「ふぁいやー!」

 

 

 3射目はローカストの履帯に当たった。履帯は千切れ、制御を失ったローカストは横を向いたまま止まった。

 

 

「あ、これまずいかも。」

「え?」

 

 

 チトが顔を上げると、ローカストはこっちを向いて止まっていた。

 

 

「やばい!」

 

 

 チトはアクセルを吹かし急前進する。次の瞬間、37㎜砲が火を噴き先ほどいた地点にに着弾する。テッケンクラートはそのまま急旋回し森の奥へ向かう。さらに機関銃まで飛んでくる。チトは蛇行して回避しながら悲鳴を上げる。

 

 

「これってホントに当たっても大丈夫なの!?」

「まあ、めったに当たらないでしょ。」

「ともかく友軍と合流しよう。」

 

 

 だがすぐに、機関銃の雨は止んだ。先ほどローカストから煙が上がっている。

 

 

「あ、ローカスト死んでる。」

「友軍が仕留めたのか。」

 

 

 最後の一台のローカストは森の方へ逃走していた。それを友軍の八九式中戦車が後を追っている。

 

 

「逃げられちゃったね。」

「もう一台はどうしたんだろ?」

 

 

 そのまま森の奥へ進む二人。しばらくすると38(t)軽戦車が見えた。履帯をやられたようだった。乗組員が修理を行っている。チトが心配して声をかける。

 

 

「隊長大丈夫ですか?」

「あ、ぬこさんチーム大丈夫でしたか?あとみほでいいですよ。」

 

 

 隊長事、西住みほは二人に笑いかける。キューポラから頭を出し角谷杏も声をかけた。

 

 

「西住ちゃん大丈夫そう?ってぬこさんも合流したんだ。」

「お、生徒会長じゃん。」

「こんにちわ。」

「ゴメンね~うち軽戦車少ないからって生徒会の備品の鉄建クラートなんかで参加させちゃって。」

「生徒会長~ケッテンクラートだよ?」

 

 

 履帯の修理に苦難しているようなのでチトも修理を手伝う事にした。

 

 

「あ、チトさんここ見てくれませんか?」

「いいよ。」

 

 

 チトの修理のかいあって、履帯はすぐに治った。みはを中心に次の作戦を練る。

 

 

「さて次の作戦はどうしましょう?」

「といっても、もう勝ったようなもんでしょ?」

 

 

 ユーリがやる気なく反論していると、無線機からアヒルさんチームの報告が入った。

 

 

『すいません!やられましたが相討ちで撃破しました!』

「ありがとうございました。そこで回収車を待っててください。」

 

 

 みほが通信を切ると怪訝な顔ををした。

 

 

「おかしいですね。試合終了の合図が鳴りません。」

「多分負けそうなのを見た生徒が独断で援軍に来たんじゃない?」

「とにかくその車両を探しましょう。ぬこさんチームは先ほどのように偽装して通り道を索敵しててください。」

 

 

「了解。」

「りょうかーい。」 

 

 

 

 

「また眠い時間だなぁ…」

「おいユーお前も見張るんだよ。」

「マジか。」

 

 

 二人は前回とは別の茂みで待ち伏せをしていた。ユーリが寝始めたその時、彼女の携帯に着信が入る。急に大きな音が出たために騒然とする車内。

 

 

「おいお前切っとけって言っただろ…」

「ごめん。あ、みほからだね。」

「メール?読んで。」

「えーと、無線傍受されてて先回りされて撃破されたっぽい。こっちに戦車来るかもっ…」

 

 

 声を遮るような爆発音がとどろいた。至近弾が茂みを吹き飛ばす。

 

 

「もうばれてる?!」 

「逃げるぞユー!」

 

 

 最大速度で逃げるが、また機関銃の雨が降ってくる。両車の速度は互角といったところだ。

 

 

「これは市街地まで逃げ切れないな。」

「あれ?ライフルが…」

「まさか落としたのか!?」

「さっきの爆風で、ごめん…」

「まあ、仕方ないよ。ってうわ!?」

 

 

 至近弾だ。爆風により姿勢を崩したケッテンクラートは一回転して、横倒しの状態で止まってしまう。二人は車外に投げ飛ばされていた。車内の装備もあちらこちらに散っているが、幸い撃破判定は出ていないようだ。

 

 

「ちーちゃん大丈夫!?」

「それより陰に隠れろ!」

 

 

 急いで車影に隠れると。すぐ追いついたローカストが目の前で止まった。サンダース校の生徒が車内から声をかける。

 

 

「もう武器がないことは知っている!大人しく降参しろ!」

 

 

「くそぅ!あいつら調子に乗りやがって。」

「といってももうこれぐらいしか武器はない…あ。」

 

 

 車内には固定していた三八式歩兵銃が残っていたが、この弾丸では戦車のどこも抜くことはできないだろう。しかしユーリは何かに気付いた。

 

 

「ちーちゃん。もしかしたら逆転できるかもしれない。」

「…ほんとか?」

「ケッテンクラートのミラーを見て。」

「あ、あれは…」

 

 

 

 

「じゃあ、いっせーのせで。」

「分かった。」

 

 

 ユーリが小銃を構えて陰から飛び出す準備をする。相変わらず、ローカストからは降伏勧告が流れている。

 

 

「いっせーのせ!」

「いっせーのせ!」

 

 

 チトは合図とともに車内に残っていた発煙筒を投げる。ローカストの前に落ちた発煙筒がケッテンクラートの姿を隠す。ユーリはケッテンクラートの陰から飛び出し、射撃体勢につく。

 

 

「くそ!煙に紛れて逃げるきか!」

 

 

 ローカストは視界を確保するため前進した。

 

 

「そこだ!」

 

 

 ユーリは照準を合わせ引き金を引く。ローカストは視界が晴れたためユーリに気付いた。

 

 

「たかが小銃で何ができる!」

 

 

。弾は戦車の近くの地面に着弾した。そこには、ユーリがどこからか拾って積んでいた戦車の砲弾が転がっていた。ユーリはすでに顔を伏せていた。

 

 

「どかーん。」

 

 

 砲弾は爆発し、ローカストから撃破判定の白旗が上がる。同時にアナウンスがスピーカーから流れた。

 

 

『試合終了!!勝者、大洗女子学園!!』

 

 

「やったね、ちーちゃん。」

「そうだな。」

 

 

 チトは今日だけはユーリの拾い癖に感謝しつつ、ケッテンクラートの復帰へ移った。

 

 

 

 

 

 

 

 




 作者です。人に向かって機関銃を打つのはやめよう。

 ケッテンクラートで戦車道やってたり、デグレチャフにスコープがついてたり、いろいろおかしいところがありますが、もともとエイプリルフールネタとして用意していたものなのでご容赦ください。(じゃあエイプリルフールに出せよ。→間に合いませんでした☆)多分機銃は当たっても気絶するだけなので安心してください。(惑星war yhunderの住民感)

 あと、この作品はガルパンSSの試作版の意もあって作られているので、興味を持った方は気長に新シリーズをお待ちください。(絶対作るとは言ってない)

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