合法ロリがゆく   作:さくい

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少女の航海日記3

 |月.日 航海日記

 浪人さんを乗せてから2日経過して、私達は小さな無人島に到着しました。

 そして、到着して直ぐに浪人さんと一騎打ちをしたのですが、結構得るものがありました。

 

 斬撃を飛ばす技術や抜刀術に斬術、そして歩法等々野生が支配するあの島では身に付けることが難しい人の技術の集大成の一つを見ることが出来ました。

 

 そのお礼に私が自信を持って使うことが出来る技の一つ、氷による武具創造を披露したのです。

 リィナには然程強くないとは言いましたが、それでも私がこの能力を得てから試行錯誤して作り出した技術なのですからある意味では当然そこそこ硬さがあるのです。そうでなければそもそもリィナに貸さないですし。

 

 この武具創造を用いて二本一対の小太刀を創り出して浪人さんといざ勝負。

 私はあの島で培った野生の戦い方、言ってしまえば完全な力押しで大振りですが素早い動きで応戦して……勝負は直ぐに終わりました。

 

 いやはや、流石の私もびっくりです。

 

 彼の本気の攻撃を3回程受けて彼の技術や力を見た後に反撃して、その一回の反撃で終わってしまいました。反撃する為に彼の刀をかち上げ、ガラ空きになった胴体にズバッと一太刀。昔リィナが一人でブツブツ呟いていた「安心しろ、峰打ちだ」を言おうとした頃には浪人さんは海に大きな水柱を作って沈んでいました。

 

 おかしいですね……確かにそこそこ力は込めましたが、あくまでそこそこであって実際はそんなに力入れてないですのに。

 不思議そうに首を傾げると、リィナがぽつりと呟きました。

 

 流石ママ。大型海王類を素手で吹っ飛ばすだけはある。と。

 

 そのリィナの言葉を聞いて私は考えたのです。

 もしかしたら今の時代は、昔に比べて強さのレベルが下がっているのかもしれないと。

 今思えば私が島に漂着してから出会った人達の全員が、私なんかより遥かに実力が下なのです。信じられません。

 

 それというのも私が国にいた頃は、それこそ一騎当千という言葉が似合う強者がいっぱいいたのです。兄は刀の一振りで海を割っていましたし、父は拳の一突きで山を吹っ飛ばしていました。お陰で私の国は負けなしだったのです。滅びましたが。

 

 そして今やっと私は長い時間を掛けてその段階に近付きつつあるわけですが、本当にこの数百年で人類は衰退したのかもしれません。実に悲しい事です。

 でも、もしかしたら兄達のように強い人達がいるかもしれませんし、まだ悲観するには早いですかね。

 

 

 ちなみにですが、海から回収された浪人さんは眼を覚ますと同時に私に弟子入りを志願してきました。

 さてどうしようかと考えた私を蚊帳の外に、リィナとシンが浪人さんを囲んで何やら内緒話を始めたのです。

 

 何の話をしているのか気になりましたが、リィナの目がまた形容し難い迫力を放ち、シンも口に微笑みを刻みながら目が氷のように冷めていたので中に入るのはやめました。どうもあの眼は苦手なんですよね。

 

 そして結局は浪人さんも私達の船に乗る事になったわけですが、弟子ではなく私に何かあった時の肉壁要員兼雑用としてだそうです。本人も何故か震えながらではありますが納得しているので私からは何も言いませんけど、それでいいのでしょうか?

 

 リィナは苦虫を100匹位纏めて噛み潰した表情をしながら浪人さんが船に乗る事を承諾していました。

 流石に三人だけで偉大なる航路を渡るのは大変だしママに負担掛けるくらいなら私が我慢すればいいし……と呟いていましたが、娘が母親に負担を掛けるのは当たり前じゃないですか。

 

 そう言った瞬間に涙ぐみながら私に抱き着いてきたリィナを抱きしめ返しました。

 

 まあ取り敢えず、新しい仲間になるコウタロウ、よろしくお願いします。

 

 

 

 |月:日 航海日記

 新しい仲間が加入して7日目になったのですが、コウタロウの働きぶりが凄まじいです。

 船全体の掃除から舵取りに備品のメンテナンス等々の雑用を一生懸命に行なっているのです。因みにわたしの身の回りの事はリィナが、料理関係はシンが行なっています。

 2人曰く私にコウタロウを近付けさせたくないそうです。まだ信用出来ないと言ってましたが、2人の口調から察するにもっと別の思惑がありそうです。

 

 それでですね、常日頃から甲板で皆で修練を行なっているのですがこれが中々面白いのです。それぞれの戦い方があって色々勉強になりますし切磋琢磨出来るのは良い事です。

 私は組手相手になったり、一人で氷や冷気のコントロールや覇気の修練を海に向かってやってたりしました。つまりは島にいた頃の日課ですね。

 

 

 で、昼過ぎに島に着いて其処にある街に入りました。その街は殺伐としていて荒くれ者が多かったのです。色々絡まれたりする事が多く、リィナがキレてシンはウジ虫を見るような目で荒くれ者を駆逐していきました。

 その二人を見て折角ですから手配書に載っている賞金首を見つけて狩ろうと提案して、沢山狩りました。

 

 合計人数は13人で総計3億9680万ベリー分の首をゲット出来たのです! ふふ、これで更に上の武器をリィナに買うことが出来ます。まずは換金してからになりますけど。

 

 そういえば何人かの賞金首が私達……主に私を見て恐怖していましたが、なんだったんでしょう。何か言っていたような気がしましたが、喋る前に首を狩ってて聞けてないんですよね。

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