合法ロリがゆく   作:さくい

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少女の航海日記4

 |月=日 航海日記

 今日も今日とて海賊を狩っていたのですが、昼近くに元気な海軍のお爺さんと遭遇して喧嘩しました。

 まあ、喧嘩……というより、私が狙った賞金首を横取りしやがろうとしたので思わず氷塊を降らせて、相手がそれを迎撃して戦闘勃発というのが正直なところですが。

 ちなみにですが、どさくさに紛れてしっかりと賞金首は捕らえています。

 

 それでですね、そのお爺さんなんですが漂流してから今迄出会った人の中では最上位の強さでした。武装色の覇気の練度や単純な身体能力に年齢を考慮してのタフネスは感嘆に値するものです。

 お陰で私も少しだけ血が踊って力を入れちゃいました。

 

 それによってお爺さんを海に叩き落としちゃいましたけど、それは些細な問題です。

 

 一番の問題はそのお爺さんが処刑台を壊した海賊団の内の一つ、麦わら海賊団船長であるモンキー・D・ルフィの実の祖父であるという事です。

 名前はモンキー・D・ガープといって、かつてロジャーを何度も追い詰めた伝説の海兵だとシンが補足してくれました。

 シンが私に説明してくれている時にガープの目に哀しみの色が浮かんだのを見ましたが、あれですかねロジャーを追い詰めてはいたけど内心友達だと思ってた的なあれですかね。そこのところ詳しく聞いてみたいですが流石の私もそこまで無粋ではありません。

 

 はい。聞く事はしませんが、伝説の海兵とか大層な肩書きを持つ人物の孫だろうが処刑台を壊した理由如何によってはモンキー・D・ルフィ及び麦わら海賊団を潰すと一言だけ言っておきました。

 

 そこからはなんやかんやで仲良くなって一緒にお茶を飲んだり煎餅食べたり、彼の勧めで砲弾をぶん投げて海賊船を沈めたりと中々濃ゆい一日でした。

 

 

 

 |月日 航海日記

 ガープと別れて5日程経った今日の夕方に冬島に着き、その島の港町で一泊することになりました。

 この島には小規模ではありますが海軍の駐屯地があるという事で、ちまちま狩っていた賞金首を換金して私達の貯金は更にアップしてホクホクです。

 

 この港町や島の散策は明日にして、今日は久々に陸地でゆったりしようという事に決まり早速この港町で一番の宿屋に泊まっています。

 

 ご飯は美味しくてお酒も良いのがそこそこ揃っているという中々に良さげな宿屋です。

 そして何と言っても一番良いのは、この島が冬島であるという事です!つまり涼しいのです!マジ最高ですよ!最ッ高!

 久々の涼しい気候で私のテンションは爆上がりです!

 ふむ、数百年振りにお酒を解禁しましょうか。無人島に漂着してから今日までお酒は飲んでなかったですが、国にいた頃は両親の目を盗んでよく兄と飲んでいたものです。

 

 よし、みんなを誘ってお酒を飲みましょうか。

 

 

 

 |月±日 航海日記

 久し振りにお酒を飲んだせいですかね、許容量を見誤って飲み過ぎました。

 頭がフラフラして胸と胃がムカムカして吐きそうです。やばいです。それでもこの日記を書く手を止めないのは習性というやつなんでしょうかね。

 

 取り敢えず、私のこの二日酔いが治るまで宿屋に留まる事になって申し訳ないです。

 あと、コウタロウにも謝っておかなければいけませんね。リィナとシンから私の二日酔いを代われとかなんとか無理難題を押し付けられてますし。

 

 いやはや、それにしても吐きそうです。 ……いっそ吐いてしまえば楽になりますかね。乙女の矜持として吐くわけにはいきませんけど。でも、吐いた方が楽になりますよね……はあ、つらい。

 

 

 |月‥日

 私、完全復活です。

 復活したと同時に私は誓いました。もう二度と自分の許容量を超えてお酒を飲む事はしないと。

 二日酔いこわい。二日酔いやだ。

 

 

 まあそれは横に置いてですね、実はこの島でリィナの武器を手に入れる事が出来たのですよ。

 

 この島に伝わる八つの頭を持つ大蛇。その大蛇の尻尾から出たという宝剣、草薙剣。島民曰く数多の血を啜って呪われた魔剣になってしまったという事ですけど、まあ探せばあるお伽話です。

 でまあ、そんな剣があるなら是非見てみようという事で人除けがされた結果誰も立ち寄らなくなって久しいという島の中心にある祠に行ってみたわけです。

 

 そうしたらですね、本当に剣が祠に祀られていたのです。

 

 しかも禍々しい雰囲気を放っていたものですから、お伽話は本当だったというわけですね。ガチで存在してるとは夢にも思いませんでした。

 

 で、その草薙剣ですが、その禍々しさがあまりにも不快で思わず覇王色の覇気を結構ガチでぶつけてしまったのです。

 

 結果、何故かその禍々しさは吹き飛び、私の力でも殆ど曲がらない超頑丈な唯の剣になってしまったのです。

 

 そしてこれ幸いと無断で持ち帰って来たわけです。

 バレたら盗人になるわけですけど、草薙剣は飽くまでお伽話。実際に祠にあったのは超頑丈な唯の剣だったのですから、これは草薙剣ではないのです。

 

 何が言いたいかと言えば、バレなければそれで万事オッケーなのですよ。

 

 そんな訳で私達は直ぐにこの島を夜逃げするかの如く出たわけです。

 

 それにしてもあれですよね。蛇って気温の低い所では活動できないんじゃなかったでしたっけ。なんで冬島で大蛇のお伽話が語り継がれてたんでしょうか……昔この島は夏島とかだったんでしょうかね。謎です。

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