合法ロリがゆく   作:さくい

12 / 18
少女の航海日記5

 ,月×日

 リィナの新武器として草薙剣を拝借してから7日程経ちました。新しい武器に慣れる為という名目でリィナに草薙剣をメインで使わせています。

 出来ればこのまま草薙剣をメイン武器として活用していければいいなぁと願うばかりです。やっぱり私製の氷の武器は所詮は氷ですので不安がどうしても付き纏いますから。

 

 

 話は変わりますが、アラバスターとかいう何かの格闘技みたいな名前の国でクーデターが起きているそうです。

 クーデターですか……ふふ、私もよく父に向かってクーデターごっこと称して股を蹴り抜いて父専用の椅子を奪取していましたね。懐かしいです。

 

 それで、新聞をへぇ〜という感じで読んでいたのですが、その時一緒に見ていたリィナがじっとそのクーデターの記事見ていたのが気に掛かりました。

 何か気になる事でも載っていたのでしょうか。

 聞いても何でもないとしか言わないですし、ふぅむ……行ってみましょうか? そのアラバスターとやらに。でも、砂漠の国らしいですし私からしたらガチモンの地獄なんですよねぇ。行った瞬間に溶けて消えそうです。

 

 そういえば、シンから聞いた話によりますとアラバスターの王女が現在行方不明らしいですね。クーデターと何か関係があるのでしょうか。

 まあでも、アラバスターなんて格闘技っぽい名前の国の王女ですしきっと筋骨隆々で正しく漢女(おとめ)といった人物なのでしょう。私の前に立ち塞がる障害は須らく己の拳で打ち砕く! なんてのたまう、俗に言う益荒乙女的な。

 

 ……え? アラバスターじゃなくてアラバスタ? ……まあ、どっちでもいいじゃないですかリィナ。決して読み間違えたわけではありませんよ、ええ。

 

 

 ,月\日

 会議をした結果、アラバスタに向かう事になりました。その決め手になったのはコウタロウからの情報です。

 なんと、私達がコウタロウを拾う前に麦わら海賊団とすれ違っていたらしいのです。しかもアラバスタ王国の王女もその船に乗っていたとか。しかもしかも、かなり親しげな様子だったとか!

 

 なんで早く言わなかったのかとリィナとシンからお叱りを受けていましたが、お手柄ですコウタロウ!

 処刑台を壊した怨敵がいるのです。溶けるのを覚悟してでも、私はアラバスタに行きますよ!

 ……それに、いざとなればアラバスタを氷の世界にすればいいですしね。

 

 ふふ、どうやって殺しましょうか?

 

 モンキー・D・ルフィはゴムゴムの実を食べたゴム人間らしいですし、千切れるまで伸ばして遊んでみましょうか。それとも冷気でガッチガチに凍らせて壊しましょうか。あ、氷の針で剣山の様にするのも面白いかもしれません。

 

 考えただけで口角が上がっていきますね。

 

 ……っと、そうでしたそうでした。壊す前に処刑台を壊した理由を聞かなくてはなりません。故意ではなく事故だったという仕方ない範囲に入る可能性もある事ですし……それでも、処刑台付近で暴れていたのは事実ですから拳骨の5、6発はしますけど。

 それでも殺されないだけマシでしょう。私の寛大な心に泣いて跪いて感謝しなさい。

 

 

 ,月▼日

 アラバスタに昼頃着きました。アラバスタ付近から暑くて熱くて死ぬかと思いました。今は夜で涼しくなってきているので良いのですが、正直砂漠ナメてました。はい。

 ある程度の冷気を纏って日傘差してれば大丈夫じゃね? なんて事を考えていた自分をぶん殴りたいです。

 

 アラバスタに着いて冷房モードにしていた部屋から出た瞬間に「あ、やばい」と思いつつ頑張って甲板に出た瞬間に、太陽の日差しと気温の熱で指先がドロっと溶けたのには流石に肝を冷やしました。

 泡を食って部屋にUターンし、部屋の中だけに冷気全開でブリザードを起こして即席銀世界にして何とか事なきを得ましたが砂漠ヤベェです。

 そしてわかっていてあまり冷気を纏わなかった私のバカ。

 

 そんな訳で昼間私は動けないので、日の出ている間はコウタロウとシンの2人で情報収集。リィナは私が甲板に出られる様にと何やら工作する事になりました。勿論私は部屋で外の熱に対抗して冷気をがっつり放出です。

 

 そして夜に帰ってきた2人から結果を聞いた所、麦わら海賊団と思われる者達は河を通って内陸に向かって行ったらしいです。

 ですが、シンの提案でこの港町付近で待機する事になりました。理由としては港町があって物資の補給がし易いからとの事です。

 

 

 ,月£日

 昼頃みんなが部屋に引き篭もる私に気遣ってくれて遊ぼうという事で私の部屋でトランプに興じていると、爆音が海の方から響いてきました。

 

 なんだなんだと窓を見てみると其処には海軍船に囲まれる様に2隻の海賊船がありました。

 一つはにっくき麦わら海賊団のマークが付いた船首が羊の船、一つは船首が白鳥の船。そして、その白鳥の船に仁義に熱い漢がいたのです。

 見た目はオカマさんですが、その胸に秘めた思いたるや、見聞色の覇気で盗み聞きしていた私に響くものがあったのです。

 

 そのオカマさんと船員達は麦わら海賊団を逃がす為に自ら囮となって海軍船に突撃。そして、船に乗っていた少将の悪魔の実の能力だろう黒い檻に捕らえられました。

 

 書けばすぐ終わる内容ですが、私は彼らの漢気に感銘を受けたのです。

 そんなわけで私はリィナが作った移動型透明冷凍庫の中に入って溶けるのを耐えながら、目に見える全ての海軍船を氷塊で潰してオカマさん以下船員達を救出。

 そのままアラバスタを出て手近な島に着いたら降ろす事にしました。

 

 面と相対すると中々に濃ゆいオカマさんですが、その性格は明るくてノリが良く一緒にいて楽しいです。

 はい、ボン・クレーとその船員さん達、島に着くまでよろしくお願いしますね?

 

 因みに、これが原因で私は賞金首になり、これを機に旗揚げすることになりました。

 

 海賊団名は雪精海賊団。

 骸骨の周囲に雪の結晶を散りばめたマークが私達のこれからの象徴になるのです。

 

 私が船長でリィナが副船長、シンがコック兼航海士、コウタロウが雑用というたった4人の海賊団です。

 そして懸賞金9800万ベリーで首狩り妖精の字名を貰いましたが大して嬉しいものではありませんでした。

 

 ボン・クレーを救った事に後悔はありませんが、せめて姿を隠せばよかったです。後悔先に立たずですね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。