合法ロリがゆく   作:さくい

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少女日記2

 漂着9968日目

 ついにやってやりました! 長い長い修練と戦いの末に、私はあのクソ虎に勝つ事が出来たのです!

 凄く長い戦いでした、なにせ5日間ぶっ通しで戦い続けたのです。そのせいと言えばいいのか、この無人島の半分がわたしの妖術で凍土の世界になってしまったのです。

 

 どうしようと一時は慌てましたけど、よくよく考えれば涼しくて快適な生活が出来るのではと考えたのです。そして、その考えは見事に当たりました。めっちゃ涼しくて気持ちいいのです。そんな訳で寝食はこの凍った側でする事に決めました。

 

 で、話を戻しますけどあのクソ虎との戦いは熾烈でした。私が氷雪の妖術と黒色にして強化する妖術の合わせ技である合成術を浴びせればクソ虎は咆哮や前脚で迎撃し、クソ虎が何時の間にか習得しやがってた炎の妖術を使った炎の弾丸を放てば私は合成術で造った氷の盾で凌ぎ、私が天候を支配してブリザードを起こせばクソ虎は炎を解放してブリザードを消し飛ばそうとしました。

 そんな事が5日間続き、最後にはお互い肉弾戦になりました。私は腕を黒くして強化し、クソ虎は自前の爪と牙を持って攻撃。そして最後には私の黒い拳がクソ虎の頭と胴体を離して決着です。

 

 長い長い闘争の末での勝利、喜ばないわけにはいきません。

 ……ですが、何故でしょう。心の中にぽっかりと穴が空いたような気分なのですよ。この空虚感を味わうのが分かっていたのならクソ虎を殺すことなんてしなかった……って思いましたけどやっぱりライバルは殺してその屍を乗り越えるものです。ですからこの空虚感を胸に抱き、それでも私は前に進もうという誓いをこの日記に記します。

 

 

 漂着10852日目

 なんやかんやでクソ虎を殺した事で抱いた空虚感を乗り越えた私は、今でもこの無人島で自己鍛錬に励んでいます。

 いくらあのクソ虎が強かったとしても世の中にはまだまだ強いのは沢山いるはずですし、そんな存在と敵対して戦うことになるやも知れません。ですので、クソ虎に勝ったことに慢心せず引き続き頑張っている次第です。

 

 ちなみに今の目標は海面によく出てくる超巨大海獣に余力を残して勝つ事です。

 ステージは海上で、相手の有利な場所で戦ってやります!

 ……やっぱり、先ずは安全な陸地からの遠距離攻撃で倒せるようになりましょう。何事も段階というのは大事なのです。

 

 

 漂着13652日目

 最近月日の流れに鈍感になった気がします。5年6年の年月をつい最近の事のように感じるのです。長く生きてたらこうなるものなのでしょうか? まあ、そんな疑問に答えてくれる人はこの島にはいませんが。

 

 それよりもですね、遠距離攻撃で超巨大海獣を見事に打倒する事が出来ました! とはいっても、相手は水気を多分に持ってますから合成術の吹雪で凍らせれば一発だった訳ですけど……。それでも、凍らせる面積を広げる為に私も凄い頑張ったんですよ?お陰で無人島の凍った側は、氷の建造物で溢れかえったり3年間吹雪が止まなくなったりしましたけどそんなものは些細な事なのです。

 

 次のステージは海上又は海を凍らせた地面で超巨大海獣を倒す事です! 最初は自分の全てをぶつけて、その次は氷雪の妖術のみで、その次は黒くして強化する妖術のみで、そして最後は妖術全てを封じて自分の肉体のみで段階を踏んでやっていきたいと思います。所謂縛りプレイというやつです。

 

 

 漂着85698日目

 時間の感覚が鈍くなった私でも長いと感じる歳月が経過した今日、遂に私は全ての妖術を封じた状態で超巨大海獣に勝利を収める事が出来ました!

 ですが、余力を残した状態で勝つ事は出来ませんでした。無人島に来た頃の私なら痛みでショック死してる程の怪我を今負っているわけです。

 左腕は肩から千切れかけ、右足は根元からなくなり、右手は人差し指と親指を残してなくなり、腹には風穴が開き、右の眼球はなくなり、身体中に裂傷を負い、あちこちの骨がボロボロに折れたり砕けたりして、密かに自慢だった髪は首筋が出るまでに短くなっています。

 

 ですが、生きているのなら儲け物です。実は私の回復力というか再生力は異常に高いのです。何時からそうなったのかは覚えてませんがこのくらいの怪我なら10日もあれば全快します。

 

 恥ずかしながら、初めて脚がなくなった時に朝起きたらなくなったはずの脚が生えていた時は思わず悲鳴を上げた事もあったりします。

 

 

 漂着91587日目

 さて、未だに日がな一日修練に励んでいる私ですが、何処と無く修練に身が入らないというか何というか……そう、マンネリと呼ばれるものですかね。そんな感じになってきました。

 

 何か新しい刺激でもあれば良いんですけど、この島の頂点には大分前から君臨してますし最近出てくる海獣には超大型があまり出てこないのです。出てくる度に殺していますし、学習されたのでしょうか……。

 全くもって悲しいことです。今すぐにでも超大型海獣が出てこないものでですかね。

 

 あ、そうですそうです一応書いておきましょうか。偶に空を飛んでくる新聞によりますと、どうやら漂着する前に住んでいた私の故郷が滅亡したらしいです。

 それもある意味当然の話ではあるんですけどね。だって私がこの島に漂着してから250年くらい経ってるんですもの。むしろ250年も存続してた事の方が凄いと思います。

 

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