合法ロリがゆく   作:さくい

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少女日記3

 漂着105683日目

 時偶飛んでくる新聞を読んでてふと思った事があるのですが、なんで250年以上経ってるのに文字が全く変わらないのでしょうか。どこか陰謀めいたものを感じざるを得ません。

 たしかに私がこの島に来る前から言葉や文字は大体の統一はされていましたが、それでもそんな何百年も同じ言語が続いていくものなのでしょうか。私は不思議でたまりません。

 

 あ、それでですね、文字と同じように変わっていないものがあるのです。天竜人やら世界貴族だとかがその代表格ですね。

 関わりが全くなかったのでよくわかりませんが天竜人、だなんてかなり大層な名称ですけど何なんでしょうね。世界貴族……その上には世界王族とかでもいるのでしょうか?昔からの疑問の1つです。

 

 そういえば昔兄が言っていましたね。天竜人は根っからのクズでクソで頭がおかしくて、この世から最も消えなければならない世界の膿の1つでありその代表格だと。

 はてさて、兄が語った天竜人が本当なら何故未だに世界の頂点に君臨しているのでしょうか。暴動とか起きて真っ先に滅びそうなものですのに……もしかして、天竜人にしか使えない超兵器とかでもあるのかも知れません。

 

 取り敢えず出会ったら即逃げるか、それとも世界の浄化という過激思想で始末するか……まあ、時と場合によりますよね。

 

 

 漂着111658日目

 今日、この無人島に男の人が漂着しました。いえ、漂着というより運搬されて来たという方が自然でしょうか。

 

 なんと、朝方に久々に現れた超巨大海獣の口から出て来たのです。見た目は黒髪に黒目の20歳くらいで、服はザ・海賊と言えば良いようなものです。

 それでその男の人なんですが、漂着した当初は気絶しながらガタガタブルブル震えていました。何故?と思って考えて、私は普通の人間の温感を失っている事に気が付いたのです。

 

 それもそのはず、男の人が漂着した場所は私によってブリザードが吹き荒ぶ場所なのです。そりゃあ普通の人は寒くてガタブルするでしょうよ。私なんてこれが日常ですっかり忘れていました。

 

 まあ、それでですね。その男の人の暖を取るために島の反対側に行って温かい砂に顔から下を埋めました。これで寒さも和らぐでしょうと一安心。私は暑くて熱くて溶けそうでしたが。

 そして昼時でしょうか、その男の人が目を覚ましてその第一声が「なんじゃこりゃあ!」でした。ただ、そう言った直後に砂の拘束を簡単に破って地面に出て来やがったのです。折角人が気を利かせて砂に埋めたというのに……。

 

 思わずそう抗議すると男の人は少し戸惑った様子で謝って来ました。私は大人なので広い心を持って許してあげたのです。

 その後はお互いに自己紹介しました。ご本人が言うには船の甲板でうとうとしながら釣りをしていたら海王類に引っ張られ、気付けばここに居たそうです。ただ、ビブルカードなる不思議な紙を持っているから少しすれば仲間が迎えに来るらしいので、それまではこの島で過ごしたいのだそうです。

 

 勿論私は歓迎しました。久しぶりの人とのお喋りです。楽しくないわけがありません

 

 仲間の人達が迎えに来る7日間、私は男の人から今の時代の事を色々と聞きました。

 悪魔の実と呼ばれる食すと人外の能力を得る代わりに海に嫌われてカナヅチになる摩訶不思議な果実の事。周りの気配や心を読む見聞色の覇気や、自分の周りに不可視の鎧を纏ったり身体や武器に黒光りする鋼鉄のような見た目に強化する硬化という技術がある武装色の覇気、そして数百万人に一人の確率で持っていて、世界で名を挙げる凄い人が持っている事の多い覇王色の覇気。覇王色の覇気は、王の資質を持っているとされていてその効果は威圧らしいです。

 

 正直覇王色の覇気だけショボいと思ったのですが、男の人が動物相手に実演してくれたのを見て認識を改めました。覇王色の覇気めっちゃ便利ですね!これって威圧するだけで動物狩れるじゃないですか!すごい!

 

 ……そう思ってたんですけど、男の人が話してくれたこれらを物の見事に私は身につけていました。

 

 氷の妖術が悪魔の実、周囲の気配を読むのが見聞色の覇気、腕や氷造の武器を強化していたのが武装色の覇気、そしてドンッが覇王色の覇気だったのです。

 

 時代が変われば名称が変わるのは世の常ですが、何だかとてもがっくりです。

 そしてがっくりしている私を慰めてくれる男の人の優しさが胸に沁みました、はい。

 

 

 漂着111665日目

 お仲間さんが迎えに来て、男の人は船に乗って航海の続きに出ました。

 別れ際に俺の仲間にならないかと眩しい笑顔で誘ってくれましたが、私は遠慮しました。決して男の人が嫌いなわけではないですし寧ろ一緒に行きたいとも思いました。

 

 ですが、断りました。

 

 断った理由は自分でもわかりません。ただ、何となくまだこの島にいなければならないような……そんな気がしたのです。

 

 日記を書きながら男の人が座っていた倒木を見て、またあの眩しい笑顔が見れるのかなと到底叶うこともない希望を抱いてみます。

 断られて残念そうにしていた男の人は船に乗ってから最後にまた会おうと言ってくれました。でも、何故か私は男の人とはもうこれっきり会うこともないと漠然と感じたのです。

 

 だからせめてこの日記に書き記しましょう。彼が確実にこの島に漂着して、そして私と会話してくれたという事を。彼の名前、ゴール・D・ロジャーと共に。

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