合法ロリがゆく   作:さくい

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偉大なる航路突入編
少女の航海日記1


 ☆月♪日 航海日記

 リィナ曰くの万能執事、アルド・シンが島に来て10日目の今日に私達は島を出て航海に出ました。それを機にまたもや日記の名称を変え、それに加えてシンから今が何月何日なのかを教えてもらったのでしっかりと日付も書こうと思います。

 ちなみに船はシンが乗って来たキャラベル船です。

 

 それで、何故航海に出る事になったのか。

 

 それは、リィナがシンの話を聞いて好奇心を刺激されたからか世界を回って色々な物を見たいと言ったからです。

 私がこの子に望んでいた事を、この子は自分の夢として語ってくれたのです。 親として嬉しくない訳がありません。

 

 一も二もなく頷いた私ですが、ふと考えたのです。一人で行かせるにはリィナはまだまだ弱いですし、私の方がリィナはちゃんと生きていけるかとか悪い人に騙されやしないかとか色々と心配のし過ぎで夜眠れなくなりそうだと。

 

 だからシンをリィナの航海に同行させようとしましたが、これを二人に物凄い勢いで却下されました。じゃあどうするとウンウン唸って相談した結果、結局は三人で航海する事に決まったのです。

 

 何時か子供は親から離れていくものですけど、その何時かはまだ先でいいです。私自身まだまだリィナと一緒にいたい気持ちがありますし。 ……これが、過保護というものなのでしょうかね。何だかむずむずします。

 

 

 それで出航する準備をしなければならないので船が許す限りの食料を積み、まず最初に向かう目的地を決めようという話になったのですが……此処で問題が起きました。

 

 私には300年以上前の知識しかなく、それ以前に気絶したまま漂着したせいで此処が何処か分かりません。ロジャーには東の海にこの島は位置していると聞きましたが……そもそもの話、その東の海が何処にあるかを知りませんし私の知識と擦り合わせるには年月が経ち過ぎています。

 

 リィナも同様に此処の島が東の海にあるとしか知りませんでしたし、シンが上げた候補地を口にする度にビクビクしていました。フーシャ村・ココヤシ村・というところの名前が出た時に反応してましたがどうしたのでしょうか。行きたくない、だけどやっぱり行きたい……と思っている様な表情でした。

 

 結局、シンの勧めでこの島から比較的近いローグタウンという所に行く事に決まりました。近いと言っても最低で10日以上は掛かるそうですけど。

 

 それでローグタウンと聞いて思い出したのは、ロジャーが其処で処刑されたという新聞記事の内容です。

 

 彼の遺体は其処にはないでしょうけど彼の、差し出がましいと思いますが友の死んだ場所です。その処刑台にでも行って墓参り……いえ、彼の死んだ場所をただこの目に焼き付けましょう。

 彼を想って泣くのは、彼に笑われそうですからね。あの時の様に泣いたり悲しんだりはしません。

 

 

 

 

 ☆月○日 航海日記

 出航して6日目の今日、昼頃に海賊団が襲って来ました。シン曰くこの海賊団の船長がこの東の海ではまあまあ名のある海賊らしく、懸賞金が800万ベリーだという事です。

 

 ……ふむ、今の時代の金銭価値で安いのか高いのかいまいち分からないですが、私の価値観で言うなら800万ベリーは結構な大金です。

 

 海に大金が転がっているという現状。

 

 ええ、拾わない人は誰もいないでしょう。

 

 そんな訳で私は早速相手の海賊船諸共氷漬けにして凍らせました。賞金首は船長だけでしたので、それ以外の船員全員と船長の首から下を沈めて凍った船長の首だけを持ってローグタウンへ前進です。

 

 ちなみに800万ベリーの賞金首がまあまあ有名な理由は、東の海は他の海に比べてかなり平和で実力的にも弱い者が多いからだそうです。

 

 ですが、ロジャーも確か東の海出身ですよね? そうシンに聞いたところ、東の海は基本的に弱い人が多いですが突然変異的にアホみたいに強い人が生まれるのだそうです。その代表格がロジャーだと言っていました。

 

 それと、これからも海賊団に遭遇する事があるでしょうからシンの持っている手配書を纏めた物を貸してもらいました。

 

 見た目だけで言えば結構凶悪な面をしていますけど、多くが数百万ベリーです。その中で特別多いと感じたのはノコギリザメのアーロンとか言う魚人で2000万ベリーでした。

 東の海ではトップクラスの懸賞金ですが、その割に2つ名がショボいというか普通というか……いえ、別にバカにしてる訳ではありませんよ?

 

 

 ☆月€日 航海日記

 残りの行程を経て私達は無事にローグタウンに着きました。そしてその足ですぐに海軍屯所に行って船長の凍った生首を換金して800万ベリーを手に入れました。

 

 屯所の受付で換金作業を行う時に私がドンッと船長の生首を置いたからでしょうか、受付の海兵さんの頬が引き攣って変な顔になっていました。

 それも当然の話でしょうね。私みたいな如何にも深窓の令嬢然とした美少女が大の男の生首を顔色1つ変えずに持って来たんですもの。そりゃあ驚いて当然です。

 

 

 換金を済ませた私達は次にロジャーが処刑された処刑台を見に行きました。彼の最期を刻んだ場所を、この目に焼き付ける為に。

 

 それなりに覚悟を決めて処刑台のある広場に着いた私ですが、その覚悟はある意味無駄に終わりました。

 何故なら、処刑台が無残に崩れていたからです。

 

 近くの人に聞いてみると、2日ほど前に二つの海賊団の抗争の被害を受けて処刑台が壊れたそうです。

 

 

 

 バギー海賊団に麦わら海賊団ですか。会ったら如何してくれましょうか。

 理由如何によっては潰しましょうか……? ええ、そうしましょう。

 

 首を洗って待ってやがれです。

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