俺がクー・フーリンなのは絶対に間違っている   作:神崎真

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この話を間違えて消してしまって、書き直した為に遅くなり、最後に至っては駆け足になってしまいました。ごめんなさい。もしかしたら改稿するかもです。




第2話 兄の背

 50階層。そこはダンジョンにおいて数少ない、モンスターが発生しない休憩場所だ。俺たちロキファミリアは49階層を踏破し、現在この50階層で野営をしている。

 

 少し身の上話をするとしようか。

 前に少し語ったが、俺は転生者だ。死んだと思ったら赤子になって捨てられていた。そんな俺を拾ってくれたのは、ロキファミリアの主神ロキ。俺が入っていた籠にクー・フーリンの名が刻まれていた為にこの名を名付けられた。⌒,_ゝ⌒)重くないか?その(殴ッ

 

 冗談はさておき、今は俺の愛槍として活躍しているゲイ・ボルクだが、俺の成長と共にその能力が解放される仕様で、神の恩恵(ファルナ)を得る前はただ壊れないだけの槍だった(他の宝具も同様)。もっともLV.7になった今は本家の性能をほぼ発揮できる様になったが。

 

 他にも、強くなるにつれて街の人の反応が…みたいな話もあるが、これ以上過去を話すと、

 思い出したくないトラウマを掘り返しそうだ(尺が長くなる)からまた別の機会に。

 

 それにしても、平和だなぁ(感覚麻痺)。

 

 

 

第2話 兄の背

 

 

 

 探し人は、少し離れた場所に1人ポツンと立っていた。頭部を除いた全身を覆う竜胆色の戦装束の上に、ルーン文字が刻まれた深紅の外套を纏った、戦士然とした佇まいの青年。その背中に声を掛ける。

 

「………クー」

「ん?なんだ、アイズもサボりか?」

 

 振り返った、真紅の双眸が私を捉える。戦っている時の覇気は鳴りを潜め、自然体な笑みで私を迎えてくれた。

 

「違う。……その、さっきはありがとう。それと、迷惑かけてごめん」

「おー、次から気をつけるんだぞ」

 

 怒られるのを覚悟して、身を硬くしていた私は、そのあっけらかんとした対応に思わず尋ねる。

 

「……怒らないの?」

「もうフィン達にどやされたんだろう?なら俺から言うことはないな」

 

 まあ、あんまり心配を掛けさせないでくれると助かるがな。と続け、快活に笑うと、木の幹に立て掛けていた、丸盾と槍を手に取る。

 

「さてと、サボりがバレる前に戻るか」

 

 そう言って背を向けて歩き出す。私は何故か不安に駆られて、その背に手を伸ばす。

 

「どうした?行こうぜ、アイズ」

 

 その声を聞いて、積もっていた不安が無くなる。誤魔化す様に早足で隣まで行き、足並みを揃える。

 私に兄は居ないけど、こんな人が兄だったならーー。

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

 サボりがバレない内に戻ったクー・フーリンは、何食わぬ顔で食事を済ませ、作戦会議に出席する。

 

「それじゃあ、今後のことを確認しよう。

 遠征の目的は未到達階層の開拓、これは変わらない。けど今回は、59階層を目指す前に『冒険者依頼(クエスト)』をこなしておく」

冒険者依頼(クエスト)……確か、『ディアンケヒト・ファミリア』からのものですか?」

 

 フィンはティオネの発言に頷くと、クエストの内容を説明する。要約すると、51階層にある『カドモスの泉』から水を採取する事。その為に少数精鋭のパーティーを二つ組むとまで告げると、ティオナが疑問を口にする。

 

「何でパーティーを二つに分けるの?」

「注文されている量が厄介でね。ただでさえ回収できる水が限られてる、要求量を満たす為には二箇所回らなければいけない」

 

 更に、カドモスの泉は大人数で移動できないと付け足して、パーティーメンバーの選抜に移る。

 

 一班:アイズ(戦闘狂)ティオナ(狂戦士)ティオネ(狂戦士)、レフィーヤ。

 二班:フィン、ベート、ガレス、クー・フーリン。

 

「……なぁ、一班、大丈夫か?」

「ンー……」

 

 4人中3人がアレな為に、フィンは暫し考る。

 

「ティオネ、君だけが頼りだ!」

「ーーお任せください!!」

 

 その一連の流れを見て、クー・フーリンは胸中で呟く。

 

(………うわぁ、チョロ)

「何か言ったクー?」

「い、いや、なんでもねえよ」

 

 こうして、それぞれの班が決まり。51階層へと出発した。

 

 

 




次話は出来るだけ早くあげたいです。
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