コメントで気付けたのですが、よく考えたらセバスの方が年下やんけ!ってことはこれはおねショタでs(殴
「アインズ様、こちらがコキュートスから届いたリザードマンの村落の報告書でございます」
「うむ。」
アルベドから書類を受け取ったアインズは支配者っぽいと自分が思っている風に頷く。
ここはアインズの執務室である。しっかりとした座り心地抜群の椅子に座るアインズの横には、腰から黒い翼の生えた絶世の美女が微笑みをたたえて立っていた。
(定期的に報告書を提出してくれるのはいいけど、問題なさそうだしそろそろ報告の間隔をあけてもいい頃合だよなぁ……まぁぶっちゃけ何書いてあるかあまり分かってないからっていう理由もあるんだけどな……)
そう最近アインズ、いや正確には鈴木悟はあることに悩まされていた。
智者が増えてる!
という悩みだ。
以前まではアルベドとデミウルゴスの前でだけ気をつけていれば良かったのが、最近では失敗を生かしコキュートスやセバスも学習しており、2人とも日に日に賢くなってきているため油断ならない。
NPCの成長は素直にアインズも嬉しいのだが、アインズの化けの皮が剥がれる危険性が大きくなるというのは鈴木悟にとってはかなり複雑な心境であった。
「……アインズ様?」
「ん? あぁ、すまない。少し考え事をしていたようだ」
「っ! アインズ様の思考を妨げてしまい申し訳ございません!」
「えっ、あ、いや、そう大したことは考え……ゴホン!…………大丈夫だ、アルベド。で、これが今コキュートスが作っている魚の養殖場の進捗状況か。ふむ、うまくいっているようだな」
「はい、アインズ様。デミウルゴスの協力もあり数年以内にはリザードマンの村落で自給自足が可能になります」
「それは素晴らしい」
(アルベドも目を通してるようだし、これならなんも言うことないな!……そういえば俺が復活させたあのリザードマン、ザリュースだっけ? は近々父親になるそうだが、うん、あの白いやつとの子どもだ。レアだな! 産まれたらちょっと見てみたい気もする……)
そんなことを考えながらアインズが報告書のページをめくっていると、扉からノックが聞こえる。アインズは報告書から伏せていた視線を動かし、本日のアインズ当番であるエトワルに目で合図を送ると彼女は扉を少し開け来訪者を確認する。
「アインズ様。ユリ・アルファ様がお目通り願いたいと」
「よい、通せ」
(ユリがここに……? 来いとは言ってないから、何か緊急事態か? ならアルベドがいる時で良かった……)
アインズが入室の許可を出すと、眼鏡をかけ夜会巻きと呼ばれる髪型をしたこれまた天上の美をもつメイドが入ってきた。
「戦闘メイド、ユリ・アルファ、御身の前に。アインズ様、執務中に申し訳ございません」
「よい、それで何かあったのか?」
「あっ……それが……その…………」
ユリはアルベドとアインズを交互にチラチラ見ながら、今伝えようとしていることをアルベドにも伝えて良いのか迷っているようだった。
「問題ない、ユリ。私に伝えておくべきことはアルベドにも伝えておくべきだろう」
「かしこまりました、アインズ様。ではご報告させていただきます。ツアレニーニャ・ベイロンが妊娠した模様です」
「………………ぇ?」
「……」
「……な、なんだって?ユリ、すまないがもう一度言ってくれないか?」
「はい、ツアレニーニャ・ベイロンが妊娠した模様です」
「……お、おう。そ、そ、そうか…………それ……それはおめでとうさんだ...?」
(え、待って、ツアレニーニャってあのツアレニーニャだよな? ってことは……え゛え゛え゛え゛え゛えええ!?……………)
ツアレが子を孕んだことを聞かされ完全に動揺し精神の強制鎮静化まで起きたアインズは恐る恐る己の隣でぷるぷると震えている人物を視界に捉える。
「……な!な!な!なんですってぇえ!? ツアレニーニャが妊娠!? 一体誰との!?」
アルベドの殺気すら含んでいる恐ろしい気配に気圧されながらもユリは己に活を入れアルベドの質問に答える。
「は、はい。おそらくセバス様とのお子かと……」
「チッ、取るに足らない人間如きに先を越されたわ……アインズ様!」
「な、なんだ?アルベド」
「脆弱な人間風情が栄えあるナザリックで子を孕みました。これは早急に私たちも子作りに励むべきかと愚考します!」
「待て待て待て待てアルベド! 待つのだ!」
天井の
アインズはセバスとツアレに子どもが出来たことに加え、アルベドの今にも襲い掛かって来そうな雰囲気に再び完全に動揺し────た心は嘘のように消えていた。
「アルベドよ、少し落ち着くのだ。今はそのようなことを言っている場合ではない。わかるな?」
「っ! はっ、申し訳ございませんアインズ様!」
「うむ、うむ、そうだ、いつなるいかなる時でも冷静さを失わぬように心がけよ。」
「はっ!」
さっきまでの自分に言い聞かせるようにアインズは言った。
「しかし、まさかセバスとツアレに……他種族でも大丈夫なものなのか……? これは直接詳しく話を聞く必要があるな。ユリよ、現在ツアレはどのような状況だ?」
「はい、現在はペストーニャ様が彼女の自室で面倒をみていらっしゃるはずでございます」
「そうか……では私はツアレに会いにいく、2人は私と……いや、やはりやめておこう。ユリはまずツアレの様子を見に行け、ついでにエントマに
「「はっ!」」
(一先ずはこんなもんか……それにしても他種族間でも妊娠できるものなのか……でも直接あんなことやこんなことを聞くのも躊躇われるよなぁ…………だってセクハラだもんな……)
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連絡を受けたセバスはマーレと入れ代わるように王都を出てナザリック地下大墳墓へ向かう。
しかし、その足取りは非常に重たく、猛禽類のような鋭い瞳の奥には苦悩のようなものが見え隠れしていた。
マーレ「どうかしたんですか?セバスさん」
セバス「コウノトリさんが運んできたんやで……」
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