尚、ちゃちゃっと書き上げたものなので地の文はほとんどありません。ご了承下さい。
ある昼下がり。
「そういえばレミリアさん、フランさんと仲直りはしたんですか?」
「ぶっ!!」
「おっ、お嬢様紅茶が! なんとも幼く健気でお美しい!」
おいメイド。
────その夜。
「…………」
「──ぱ、パチェ」
「……あらレミィ。おはよう」
「今日は昼から起きてたわ。……それよりも、あの、ええと……」
「何よ」
「……一つ、相談に乗ってくれるかしら?」
「高く付くわよ」
「今度詩音に、外来本を持ってくるように頼むわ」
「乗った。……それで?」
「………………………………」
「レミィ?」
「……ねえ。フランは、フランは──
──どうやったら、私を許してくれるかしら……」
「……は?」
「普通に謝りに行く? いやでも、私を部屋に入れてくれるかもわかんないし……じゃあ、好きなものをどんどんあげれば心を開いてくれるかしら……」
「ちょ、ちょっとレミィ、思考が一人で先走ってるわよ」
「──そう、ね。悪かったわ」
「んで? フランがレミィを許すって、一体どういう──
「ねぇパチェ、教えてよ! どうすれば、四百年以上も地下に閉じ込めていた姉は許して貰えるのっ!?」
「……ああ。そういう……」
「普通に謝って許されるようなことじゃないし、かといって他に道が見当たらない。折角詩音がフランに光を照らしてくれたのに、私は、私は……!!」
「なんか随分とこじらせてるわね」
「ねぇパチェ、悟ったような目をしてないで教えてよ! 私はどうすればいいの!?」
「……お得意の、運命を見ればわかるんじゃないの?」
「…………こ、」
「こ? コンドラチェフ?」
「怖い……」
「その心は?」
「私が下手に接触して、フランを傷付けて、今度はフランが自分から地下に籠る、なんてことになっちゃう未来しか想像出来なくて……それを見るのが、こ、怖いのよ……」
「(美鈴から聞いた限り、そんなことは絶対に起こらなそうなんだけど……あの子、異変終わって私が目を覚ましたらベロンベロンに酔っぱらってたし。レミィにちゃんと伝えたのかしら?)」
「ねぇパチェ、聞いてるの!?」
「んあ。聞いてる聞いてる」
「はぁ……一度、詩音に異変の時のことをしっかり聞くべきなのかしら。なんだかんだ聞きそびれてるし、唯一見届けてた美鈴に聞こうと思ってたら、めちゃくちゃ酔っぱらっちゃって結局聞けずじまいだったし……」
「やっぱりか。あの戦犯め」
「何か言った?」
「なんでも。……なら、そんな遠回りなことせず本人に聞けばいいじゃない」
「本人って?」
「フランに」
「そうねぇ、フランにねぇ──いやいやいやいや話聞いてた!? それが出来ないからこうして困ってるのよ!?」
「チッ」
「舌打ち!? 今舌打ちしたでしょ!? ねぇパチェ、私は本気で悩んでるのよ!? ねぇ、もっとちゃんと考えてよ!!」
「いやだって、要するにレミィがビビってるだけじゃない」
「うぐッ」
「そもそも今回の問題だって、レミィが四百年以上も放置し続けたから起こったものでしょ?」
「ぐはッ!」
「そんなレミィを見ていて、多感な妹はこう思いました。──『はぁ。そんな情けないお姉様なんて、キ・ラ・イ』」
「ひでぶッ!!」
「……ごめん、最後のはふざけすぎたわ。謝るから、そんな今にも灰になりそうな顔をしないで」
「いや……きっとパチェの言うとおりだわ。ずっと閉じ込めていた姉なんて怖いだろうし。それに、そんな自分のことしか考えてない奴なんて……
……きっ、キライっ、よねぇっ!?」
「泣きながら言わなくても……」
「ひっぐ……い、いいのよ、自らの行為が招いた、ひっぐ、じ、事態なんだからっ」
「はいハンカチ」
「あっ、ありがとう……ズビーッ」
「おい鼻をかむな鼻を」
「ズズッ──はぁ、私は、一体どうすれば……」
「……まあ、私に言えることは、地道に頑張れってことだけね」
「……そうよね。ありがとう。
──あ、あともう一つ、パチェに頼みたいことがあるんだけど」
「何? 泣き虫レミィとフランの仲立ちとかお断りだけど。面倒そうだし」
「なっ、泣き虫って何よ! それに今ちゃっかり面倒って言ったわよね!? ねえねえねえねえ、面倒って言ったわよね!!!」
「はいはい、で、頼みって何よ」
「ったく、私を何だと思ってるのかしら……。んで、頼みってのは、パチェの魔法を貸して欲しいのよ」
「魔法? 何でまた」
「実は、今度の満月の日にね────