小説版仮面ライダーエグゼイド 〜GAME IN THE LOSTBELT〜   作:玉ねぎは大正義ッ!

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現在のオフェリアちゃんから忠犬パラ公みを感じて昂ぶってしまった。
こいつぁ2章のどっかで次勝つみたいな負け台詞吐いてから逃げようとして「敗者に相応しいエンディングを見せてやる!」な感じでハイパー無慈悲な目にあって「いやだ! ぃやだぁ! 」「助けてくれ! まだ死にたくない!」 的な台詞叫んでから最後まで抵抗して死にかけて、次の回で「ごめんなさい…ごめんなさい…」的なこと言って謝ってから許されてぐだと超協力プレイするフラグが立ちまくってるぅ! などと感じてしまったので第1話投稿です。



プロローグ
第1話 New biggningはいつも突然!?


2018年12月31日。

その年の終わりと始まりを告げる除夜の鐘の音が清空市の街に静かに鳴り響く。

いつもは雑多な音に溢れる清空市も鐘の音が響く大晦日の今宵だけは、心なしか厳かだ。

 

そんな中、聖都大学付属部分病院に勤務している小児科医の宝生永夢25歳は年末年始特有の非番だというのに病院に足を急がせていた。理由は簡単で、ある男に呼び出されたからだ。

真名を檀黎斗。現在は檀黎斗神と公言しているその男については今年の1月〜3月にかけて日本全土を巻き込んで起きたゲーム病に関する事件、仮面ライダークロニクル事件の製作者と言えば分かりやすいだろう。

ゲーム病とはバグスターウイルスという病原菌に感染することで起きる病気だ。またこのウイルスはコンピューターウイルスにも類されるものであり、当然電子機器にも感染する。そして病原菌なのに意思を有しており、感染しきると感染者の意識を喰らってしまうという特異な特徴を持つ。そのため治療法としてはウイルスそのものを『ガシャット』と呼ばれる薄いカード状のゲームカセットを使用して人間から分離させ消滅させる以外に他ない。このウイルス及び治療法の特異さから衛生省の判断のもと電脳救命センター(CR)というバグスターウイルス専門の部署が設立され、これを引き受けている。なお、永夢もここに小児科医と兼務で務めている。

 

そして仮面ライダークロニクルとは檀黎斗がかつて社長を務めていた幻夢コーポレーションから事前予告無しでゲリラ的に発売されたゲーム。現実世界を舞台にバグスターを倒していく・幻夢コーポレーションのゲームの敵キャラクターが総出演する、というのが特徴だ。またゲームという人が生み出した電子遊戯の歴史で史上初とも言えるARMMOともいうべきゲームシステムの基に成り立っており、世間から大いに関心を寄せられていた。だが蓋を開けてみればその実態はバグスターが人間を倒すという殺人ゲームだった。だというのに、かえってその特異さが火をつけたのかゲームは以外にも売れた。当然この事態を重く見た衛生省、そして永夢や永夢の仲間たちは急ぎこの事態を収束させるべく尽力した。その結果一ヶ月でどうにか事件は解決された。またその間に事件の中心にいたバグスターたちも殆どが消滅させられた。そして事件後、衛生省は一連の始末をつけさせるために、過程は省くがバグスターウイルスとなっていた檀黎斗をゲーム病撲滅に尽力させるという条件のもと、CRに監禁、いや投獄している。だがそのあとも黎斗はとんでもないことを仕出かしたのだが、それはまた別の話。檀黎斗神が一時的に檀黎斗神(かみ)であることを捨て檀黎斗(ひと)になった事件だったとだけ言っておこう。

 

ともかく、つまり永夢が今向かっている場所はCRということだ。

 

 

程なくして、入り口に辿り着いた永夢はいつものパスワードをテンキーに打ち込む。するといつものCRの部屋が出迎えてくれる……筈だった。

 

「ええええええ!?こ、これってまさか!?」

 

 

部屋の中央にあった筈のベッドは取り払われ、代わりに手の形をした仰々しい装置がセットされていた。そして永夢はその装置に見覚えがあったのである。

 

 

「そぉう、その通りだ宝生永夢ゥ!!」

 

その反応に満足そうに声を響かせたのは檀黎斗「檀黎斗神でゃあッ!!」神檀黎斗である。傲岸不遜・唯我独尊・自己愛を絵に描いたような男だ。そしてどうやら彼がここの装置の開発者のようらしい。

 

 

「うるせえぞ神ィ!」

 

 

そんな彼に文句を言うのは元聖都付属大学病院勤務の監察医、九条貴利矢。現在は訳あって監察医を辞めてCRに勤務している。

 

 

「そうだよ黎斗! またバグヴァイザーで吸われたいの?」

「檀黎斗神だァ!!」

「あ゛?」

「ゴメンナサイ」

 

 

そしてそう彼をバグヴァイザーというゲームパッド型の機器で脅して黙らせたのはリズムゲームドレミファビートのバグスターことポッピーピポパポ(以下ポッピーに省略)。現在人間と共に暮らす数少ないバグスターの一人でもある。ちなみに人としての姿は仮野明日奈という。また黎斗神が頭が上がらない数少ない貴重な存在でもある。

そんなポッピーに脅された黎斗神は途端に彼女に謝罪した。だがまだ訝しまれている様子だった。まあ今までの所業を考えれば無理もなし。むしろこれでも生温いくらいではある。

 

 

「神黎斗、まさかふざけてるわけじゃないよね?」

「そ、そんなわけないだろう!」

「そう? じゃあ早く永夢に事情を説明して!」

「勿論だとも!」

 

 

だがどうにか誤解を解かれた罪黎斗は永夢への説明を始めた。

 

 

「さて永夢。君も薄々理解しているとは思うが、この装置は最上魁星がかつて制作した並行世界移動装置エニグマ、その縮小版、名付けてミニグマ、その初号機だ」

 

 

やはりか、と永夢は一人納得する。エニグマとは約一年間前永夢たちの前に脅威として立ち塞がった最上魁星という科学者が使用していた装置の名だ。故にその実態を知る者としてはある疑問を口にせずにはいられなかった。。

 

 

「でもエニグマって正確には並行世界融合装置じゃありませんでしたっけ?」

 

 

そう。実は並行世界移動装置エニグマとはその名称とは裏腹に並行世界を融合という形で破壊する装置だったのである。

 

 

「ヴァーハハハハハ! この私がそんな危険なものを造るわけがないだろう!安心したまえ。その機能は封印している」

 

「そうですか、なら良かった」

 

 

今の発言の一部には耳を疑うものもあったが、永夢はとりあえず胸を撫で下ろす。だが同時に新たな疑問も浮かんだ。

 

 

「これを見せたいが為だけに僕を呼んだんですか?」

「それは違う。これを使って繋がった先の世界を私と共に視察してほしいんだ。他者の視点からみた感想も必要だからな。そして君はそれに選ばれた…フハァ!私の実験に参加できることを光栄に思うがいいィ…」

 

 

その瞬間、永夢の表情がまるでチベットスナギツネのそれと同じになった。俗に言う、下衆を見る目である。

 

 

「何ですかそれ。嫌ですよ。医者としてじゃない限り、僕は無闇やたらに安全性の低いことに命を投げ出すわけにはいきません」

 

 

だが黎斗神はそれは想定内だとでも言わんばかりに笑いながら、あることを言い出した。

 

 

「フフ、そう言うと思ったよ。喜べ、そして心して聞きたまえ。この実験が成功したあかつきには、今私が幻夢コーポレーションと共同開発中である『Fate/Grand Order』の続編の体験版のプレイ権を与えることを確約しようじゃないかァ…」

「え、ちょっ、FGOの続編のプレイ権!? ほんとに!? ていうかあのゲームは今配信されてる後日談の『Epic of Remmant』で終わりじゃなかったんですか!?」

 

途端に永夢は驚愕した。まあ当然だろう。

『Fate/Grand Order』とは幻夢コーポレーションの名作ゲームとして名高い『Fate/stay night』に端を発するFateシリーズの流れを組むゲームである。ソーシャルゲームとして提供されており、バラエティ豊かなキャラクターと濃厚なストーリーなど、他のシリーズ作品の例に漏れず、本格的で奥深いものとなっている。例えば今述べたストーリーは簡潔にまとめると「手にした者の願望を叶える“聖杯”と呼称されるものの力によって歪められたさまざまな時代、通称特異点へプレイヤーが向かい、異変を解決することで世界を滅亡から救う」というもの。

プレイヤーは神話や伝説に名を残す英雄を“サーヴァント”として召喚、使役する力を持つ魔術師“マスター”となり、敵モンスターや他のサーヴァントと戦いを繰り広げる。バトルシステムはサーヴァントに“コマンドカード”で指示を出していくターン制のRPGだ。またクエストやミッションに相当するものも多くの難易度が用意されている。そして現在100基以上登場しているサーヴァントはすべてボイス付き。60基ほどいる男性サーヴァントにも豪華声優陣が参加している。そしてこうした多くの魅力的な要素の甲斐あってか人気はうなぎ登りであり、つい先日1100万ダウンロードを達成した。また近々海外展開も予定されている。

無論、永夢も既に最終章までプレイ済みだ。またそれどころか、他の作品も全て隅々までプレイ済みである。ちなみに彼は全てのサーヴァントを気に入っている。が、その中でも特に気に入っているものはマシュ・キリエライト、宮本武蔵、アビゲイル・ウィリアムズ、フローレンス・ナイチンゲール、メルトリリスである、ということをここに明記しておく。

とにかく、彼もFateシリーズを、FGOをとても好きであるが故に先の罪黎斗の発言に驚愕したというわけなのだ。

 

 

 

「終わりなものか! むしろあれは後日談ではなく断章だ! 最新作からが本番と言っても過言ではなうィ!!」

「ほんとですか! やったあ!」

「ブゥハハハハハハァ! 光栄に思うがいい!」

「とは言っても一昨日ストーリー構想に着手した段階らしいがな、永夢」

 

「え゛」

「ギクゥ!?」

 

貴利矢が何気なく、だが狙ってやったその発言は新作ゲームのプレイ権を獲得できると聞いて喜んでいた永夢にクリティカルヒットした。勿論黎斗神にもである。

 

「……なんだ嘘だったんですか」

 

途端、永夢の顔が再び下衆を見る時のそれに変化する。そしてそれを見た真黎斗も今度は動揺していた。

 

「す、すぐにはどんなゲームも出来上がらないだろう? まあ、つまり、その、そういうことだ」

 

「何がそういうことだ、ですか。嘘に等しい言葉で僕を釣ろうとしてたんですしょう。白々しい」

 

「うううう、でゃまれええええええェェ!!!!」

 

「黎斗、うるさい!」

「ゴメンナサイ」

 

 

瞬間、幼子のように大声を張り上げる黎斗神だったが、ポッピーによってすぐに黙らされる。

 

 

「ごめんね永夢。貴利矢の言ってる通りゲーム制作は始まったばかりみたいなんだ。でもね、永夢にプレイ権をあげるっていうのは本当らしいから。だよね黎斗?」

「勿論だとも!」

「らしいから、永夢、黎斗のわがままに付き合ってあげてくれないかな?」

 

「一応、監視約としてポッピーと自分もついてくことになってっからさ。だから永夢。自分からもどうかこの通り、頼む」

 

「……ハァ、分かったよ。ポッピーと貴利矢さんにそこまで言われたら。黎斗さん、今回はポッピーと貴利矢さんに免じてあなたの実験に付き合ってあげます」

 

「本当か!? ありがとうありがとう!!」

 

「お礼なんかいいですから。それよりどういうふうにしてミニグマを起動させるんですか?」

 

「フッフゥ…まずはあれを見たまえ。コフィンだ!」

 

「コフィン…?」

 

黎斗神が自信有り気に指をさす方向にはエニグマミニの手前に繋がれた合計四つある棺状の装置、黎斗神は言うにはコフィン、があった。加えて指さしすることがトリガーだったのか、その瞬間コフィンがガシュー、と重厚感溢れる音を立てて開いた。

 

 

「そして次にこれを見たまえ」

 

 

次に、黎斗神は次に一番右端のコフィンの隣にある台に近づくと台上にセットされているスロット状の装置に近づき『ガシャット』、その一種だと思われるものをセットした。すると聞き慣れた、だがしかして未知のタイプの電子音声が空間一帯に鳴り響いた。

 

 

『天地開闢の力! ゲットメイク! 未来のクリエイター! マイティクリエイターAAX!!』

 

その音声及びフレーズは、今から約四ヶ月前に永夢が使用したガシャットのそれに酷似していた。

 

 

「AAX? もしかしてVRXの改良型か何かですか?」

 

「そうだ。マイティクリエイターVRXを改良し、現実空間でもその無敵の力を行使可能にしたもの。それがこのマイティクリエイターAA(オールアラウンド)Xだ。ちなみにレベルは100だ」

「これをこのスロットにセットしておけば、我々全員がコフィンに入った瞬間、マイティクリエイターAAXの必殺技が発動する。そしてその力をミニグマで増幅させれば異世界渡航が実現されるというわけさ、分かっただろう?なら実験を始めるぞ」

 

 

なるほど、いつものようにぶっ飛んだ仕組みだが、しかしやはり理にかなっている。

永夢はそう捉えた。事実、仮装空間限定ではあるがワープホールを創造するという技を行使した身であるため、あのガシャットの凄さは全身で理解できていた。

 

 

「なんだかんだでやっぱり黎斗神さんって凄いですね、貴利矢さん」

「ああ。ほんと毎度のことだがこいつには脱帽させられるよ。全くもって遺憾だがな」

 

 

貴利矢に話しかけてみると、彼もやはり同じようなことを考えていたようだ。

そしてその反応を見た黎斗神はやはり調子に乗る。

 

 

「フハァ! そうだろう。私は神で人格者だからなぁ、九条貴利矢ァ」

 

「あ、後者はねえわ」

 

「ダニィ! この嘘つき男めぇ!!」

 

 

いつものことながら笑われたのが癪に触ったのか子供のような悪口を言い始める黎斗神。

 

「黎斗、騒がない! 実験を始めるんでしょ。それで永夢、もう実験が始まるわけだけど、他に黎斗に聞いておきたいこととかない?」

 

 

結果、またポッピーが叱り黙らせることとなった。そして彼女は永夢

「うん、幾つかあるかな」

「了解だよ。ほら黎斗! 永夢の質問に答えてあげて!」

「いいだろう。それでなんだい永夢、質問とは」

「はい、まず――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一時間が経過した頃、永夢はコフィンに入ろうとしていた。他のメンツは既に入っており、残るは永夢だけだ。

 

 

「(いよいよか…でも何だかんだで少し楽しみかもしれない。お前はどうだパラド ?)」

 

 

彼がそう語りかけるのはポッピーと同じく人間社会で暮らすバグスターであり、永夢に感染しているバグスターであり、故あって永夢と同棲しているバグスターであり、そして何より永夢の一番の友達である存在、パラドだ。今は永夢の頼みで永夢の体内にいる。

 

 

「⦅お前と同じだぜ永夢!心が躍るな!⦆」

 

「(フフ、そっか。でもあんまりはしゃぎすぎるなよ)」

 

「⦅勿論だ! 永夢は俺の命の恩人で、何よりもう一人の俺だからな!⦆」

 

 

もう一人の自分の言葉に何だかこそばゆい感覚を抱く永夢だったが、気をとりなおして、コフィンの中に入り蓋を閉めた。

すると約一時間前に黎斗神が言っていた音声が鳴り響く。

 

 

 

『カミワザ! マイティクリエイタークリティカルストライク!!』

 

 

 

それと同時に永夢を含めたこの場にいるメンバー全員が眠りにつき、そして意識及び肉体が未知の領域へ溶け込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大変なの宝生先生、九条先生! 先日未明にゴッドマキシマムマイティアクションXが盗まれていたことが判明したの! 何か知らな、い…?」

 

 

――――――――――――――――――だが、彼等は全く知らなかった。彼等のあずかり知らないところで重大な見落としが発生していたということを……。




次回の仮面ライダーエグゼイド 〜GAME IN THE LOSTBELT〜!

「うえええええええええええ!!!!????」 「住所はアヴァロンさ」
「初めまして。この世界の僕」 「…マシュを頼む」 「ハイパームテキ!!」

第2話 意外なるAssisted person!!
投稿日不明!


次回 舞台は意外な場所へ。そしてあのグランドクソ野郎がお助け参戦です!
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