僕と戦車乙女の“非”日常です   作:神崎識

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お久しぶりです。

神崎識です。

私情ながら多忙で更新が大幅に遅れましたことを申し訳なく思います。

久しぶりの更新で内容は短くなっておりますが、今後とも戻していきますのでよろしくお願いいたします。


緊急事態です!

巧は目を覚ました。

 

軽い疲労が残っており、少し体を重く感じたが、そこまでだったので巧は体を起こした。

 

だが、体を起こして周りを見渡すと異常な光景が広がっていた。

 

麻子以外の4人が気絶したように倒れていたのだ。

 

巧はそこに麻子の姿がなかったから巧は少し焦っていた。

 

立ち上がろうとした瞬間に下半身に重みを感じたので目を向けると麻子が引っ付いているのを確認できたので巧は安心した。

 

だが、安心したのもつかの間。

 

巧は自分がパンツ一枚で居る事にまた驚いた。

 

少し脱げかけのパンツを上げて、現在時刻を確認した。

 

午前5時を過ぎたくらいで、引っ付いている麻子を優しく離して、倒れている4人が風邪をひかないようにタオルケットをかけた。

 

短パンとトレーニングウェアを着て巧はロードワークに出かける事にした。

 

~★~

 

太陽は既に昇り始めており、朝日を体に受けながら軽い柔軟体操をして巧は走り始めた。

 

徐々にペースを上げていき、学園艦の外側の道路を一周する事にした。

 

大洗女子学園の学園艦は全長7600mなので一周は約15㎞である。

 

巧は自分のペースを意識し軽いランニング程度で走り続けた。

 

約半分のところまで走った巧は休憩のために一度立ち止まって近くの公園で休憩することにした。

 

疲労が溜まらないように軽くストレッチをして公園の水飲み場で水分補給をした。

 

すると巧に近づく一人の少女がいた。

 

「おはようございます!巧さん!」

 

そこには大洗女子学園一年生の澤梓がいた。

 

「おはよう。足の具合はどう?」

 

巧は昨日の事を気にしていていた。

 

「大丈夫です。そんなに痛くないです」

 

「でも無理は禁物だよ。痛くなくても、また痛くなるかもしないから」

 

心配そうにしている巧はベンチに座って一息ついた。

 

そして梓をベンチの横に座るように手招きした。

 

「隣に座って僕の話に付き合ってくれるかな?」

 

「私でよければ!」

 

梓は巧の隣に座ってありえないほど密着して座った。

 

だけど、巧は少し嫌そうな顔をして離れた。

 

「汗臭いからあまり近寄らない方がいいよ?」

 

「全然平気です」

 

梓はまた同じように密着して巧の隣に座った。

 

「戦車道をやっていて楽しい?」

 

「楽しいですよ」

 

「それならよかった。何事も楽しむ気持ちが大事だから」

 

巧が一息つこうとした瞬間、早朝にもかかわらず巧の携帯が鳴った。

 

「少し席を外すよ」

 

巧はベンチから立ち上がり、着信画面を確認した。

 

画面には『戦車道連盟東北支部』と映っていた。

 

「もしもし、戦車道連盟本部所属の高校戦車道強化員の伊藤巧です」

 

巧の顔は完全に仕事の顔をしていた。

 

『こちら戦車道連盟東北支部の高校戦車道専門部の者です』

 

「朝早くからどうしました?」

 

『実はプラウダ高校と継続高校が衝突する危険性があり、この時期に大事を起こさせてしまうと全国高校戦車道大会の開催に悪影響が生じる可能性があります』

 

「もっともだね。それでどうして僕に電話を?」

 

『玉木副理事長が適任者だと』

 

巧は大きく一息を吐いてこう告げた。

 

「わかった。それでは東北に向かう。迎えを頼むよ」

 

巧は電話を切って携帯を上着のポケットに入れた。

 

巧は梓の方を振り向いたら、梓が目の前に居たのだ。

 

巧は驚いて後ろにたじろいでしまった。

 

「巧さん?私より仕事を優先ですか?」

 

梓の目には光がなく、巧はその目で見られていると動けずに蛇に睨まれた蛙のようになっていた。

 

「ぼ、僕にも立場がある。仕事をしないと立場が危うくなり、君に会えなくなる」

 

苦し紛れの言い訳に梓は真に受けた。

 

「そうですか、それなら仕方ありませんね・・・でも浮気したらわかってますよね?」

 

「も、もちろん」

 

「ならいいです」

 

「それじゃあ僕は行くよ」

 

巧は今すぐにでもここから立ち去りたいと思う一心で走り去って行った。

 

~★~

 

それから巧は麻子を含めたⅣ号乗員5名が寝ている家に走って戻った。

 

巧の本能がそうさせたのかもしれないが、巧は直感的に次の行動に移っていた。

 

それは5人にバレずにここを立ち去る事だった。

 

必然的にまだ5人は夢の世界でいたおかげで巧は難なく用意が出来た。

 

ただ、巧の良心が働いたのかせめて書置きと麻子の幻想の父親でも父親なりの事をするためにお小遣いとして幾らかは置いていくことにした。

 

そして何も告げずにここを立ち去ることにした。

 

一人娘を置いて仕事に行く父親の気持ちが痛く痛感したのだ。

 

巧はそう思いながらも家をでなければならない。

 

それは巧の責任感の強さがあるからこそだ。

 

そして巧は学園艦の連絡船の乗り場で東北支部の迎えを待った。

 

迎えの船はすぐに乗り込んでプラウダ高校の学園艦に向かうのであった・・・。

 

 




どうでしたか?

一旦、大洗編は急遽、切らせてもらいます。

大洗訪問の話が長すぎると言う声もありましたので次回からはプラウダ高校と継続高校との話を予定しています。
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