僕と戦車乙女の“非”日常です   作:神崎識

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どうもお久しぶりです。

神崎識です。

言い訳言いますと私情色々ありまして復帰に時間がかかってしまいました。

何も言わずに投稿を停止して申し訳ございません。

また期間を空けずに投稿再開しますのでよろしくお願いいたします!


ワインを求めです!

プラウダ高校と継続高校の騒動を収めたその足でアンツィオ高校に向かい、到着した。

 

相変わらずおしゃれなイタリア風の街並みで巧はこの街並みが好きだ。

 

生徒たちの露店が数多く並んでおり、その味は一級品だ。

 

巧はそんな露店を出している生徒に声をかけた。

 

「少しいいかな?」

 

「どうしました?」

 

「ここら辺で美味いワインを売ってくれるとこ知ってるかな?」

 

「それならアンチョビ先輩が売ってくれるはず」

 

「ありがとう」

 

巧は軽く会釈して、戦車道をやっている生徒たちが露店を出している広場まで向かう事にした。

 

そして戦車道をやっている生徒が出している露店に到着した。

 

そこには顔馴染みのアンツィオ高校戦車道の2人の副隊長の1人のペパロニが居た。

 

「兄さん!」

 

ペパロニは巧を見るなり巧に飛びついた。

 

巧はそれを優しく抱き留めた。

 

「兄さん、どうしたんッスか?」

 

「ワインの贈り物をしようと思ってね。アンツィオに買いに来たんだ」

 

「それならご飯を食べてからでもいいッスよね?」

 

「そうだね。それじゃあ頂こうかな?」

 

ペパロニは露店のキッチンの方に戻り、調理を始めた。

 

巧は空いているテーブルに腰を掛けた。

 

相変わらずの手際の良さで次々と巧のテーブルにイタリア料理が運ばれてきた。

 

そして巧の知らぬ間にもう一人の副隊長のカルパッチョが巧の隣に座っていた。

 

巧は驚いて思わず飲んでいた水を吹き出してしまった。

 

「ゲホッ、ゴホッゴホッ、い、いつの間に!」

 

「ずっと居ましたよ?」

 

平然とした顔で巧の隣に座り続けるカルパッチョ。

 

そしてテーブルに並べられた料理をフォークで取り、巧に食べさせようとした。

 

「巧さん、口を開けてください。食べさせてあげます」

 

「待て!カルパッチョ!」

 

ペパロニが割って入った。

 

そしてカルパッチョの反対側、巧をカルパッチョと挟むように座った。

 

「私が作った料理だぞ!」

 

「早い者勝ちよ。ペパロニ」

 

「なんだと!?」

 

ペパロニは頭に血が上り、カルパッチョは冷静に冷たくあしらっていた。

 

「2人とも落ち着いて、交互に食べさせてもらうから」

 

巧は二人をなだめる為に提案をした。

 

「そんじゃあ私から」

 

ペパロニが鉄板ナポリタンをフォークで巻いて巧の口に運んだ。

 

「次は私です」

 

カルパッチョはフォークでカルパッチョを刺して取り、巧の口に運んだ。

 

そして交互に高速に料理を口に運ばれた巧はうまく飲み込めず窒息しそうになっていた。

 

「待つんだ!お前たち!」

 

2人を止めるように大声で止めるのはアンツィオ高校戦車道隊長の安斎千代美ことアンチョビだ。

 

『ドゥーチェ!?』

 

驚く二人を差し置いて巧の元へ近づくドゥーチェこと安斎千代美ことアンチョビ。

 

「巧さんが困ってるだろぉ!」

 

「ありがとうアンチョビくん。それよりもおいしいワインを売ってくれないか?」

 

「もちろん!こっちに来てくれ!」

 

アンチョビに連れて行かれる巧。

 

「ウチらは?」

 

「ドゥーチェ・・・おいしいところだけ持っていくのは反則ですよ・・・」

 

2人は放置されまま・・・

 

~★~

 

巧はアンチョビに連れられアンツィオ高校内の戦車道隊長室に連れてこられた。

 

隊長室は整理整頓されていた。

 

隊長の教育がいいからだろう。

 

「これでいいか?」

 

アンチョビは一本のボトルを持ってきた。

 

「ありがとう。お代はいくらだい?」

 

巧はワインボトルを受け取り、近くにあった机の上にボトルを置き、財布を取り出した。

 

「お代は・・・体で払ってもらう」

 

不敵な笑みを浮かべたアンチョビがそこには居た。


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