魔法少女まどか☆マギカ異編 <proof of humanity>   作:石清水テラ

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第1話 「あの二人、夢の中で…」

"_君なら運命を変えられる_"

 

"_避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい_"

 

"_そのための力が君には備わっているんだから_"

 

…本当なの?

 

…私なんかでも、本当に何かできるの?

…こんな結末を変えられるの?

 

"_もちろんさ。だから_"

 

 

"_僕と契約して、魔法少女になってよ!_"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まどかー?」

 

「…ふぇっ!?」

 

不意に耳元に届いた友達の声で、私は現実に引き戻された。

 

顔を上げると、目の前には私を心配そうに見つめる二つの顔があった。

 

「まどかー、ちょっと話聞いてる?」

 

そのうちの一人、ショートヘアーの女の子が私に再度呼び掛ける。

 

「ご、ごめん…さやかちゃん。ちょっとボーッとしてて…」

 

まだ少しぼんやりしている頭を振って、今の状況を確認する。

 

今日は平日の朝。

ここは私たちの通う見滝原中学校への通学路。

二人の友達と一緒に登校している最中だ。

 

「…えっと、何の話をしてたんだっけ?」

 

たしか、朝起きた後、ママにリボンを選んで貰って、朝食を食べてから登校途中にみんなと合流して、それで…

 

「ほらあれだよ、仁美がまたラブレター貰ったけど、まどかのママ曰く直に告白できない奴はダメだって話」

 

「えぇ…ぁっと、そうだったような…」

 

結構な時間ぼんやりしていたのか、記憶がどうにも不鮮明だった。

 

「今朝のまどかさん、何だか様子がおかしいですわ」

 

もう一人の友達、仁美ちゃんも私を気遣かってくれている。

そのことは嬉しかったけれど、これ以上余計な心配を掛ける訳にも行かない。

 

「あんた大丈夫なの?気分でも悪かったりする?」

 

「え、いや…そういうのじゃなくて…」

 

体調の心配まで始めたさやかちゃんを宥めつつ、どう答えるか考える。

 

今の自分のモヤモヤの原因。

さっきから自分の脳裏から離れない光景について。

話した方が良いか、話さない方が良いか。

 

「…?じゃあ今朝とかに何かあったの?」

 

その通りだった。

さやかちゃんは、時々妙に感が鋭かったり、期せずして物事の核心を言い当てる事が多々ある。

 

だから、これ以上隠し立てしても何も良いことは無いと思った。

 

「…ちょっと変な夢見ちゃって」

 

だから恥ずかしいけれど、今朝の不思議な体験について話してみることにした。

 

「変な夢?」

「一体どんな夢でしたの?」

 

「えーっとね、たしか…」

 

頭から離れないその不思議な夢。

すでに朧げな記憶だけれど、なんとか一から説明してみようとする。

 

「…なんだか、とても大きな怪物が出てきて…街が壊れちゃうの」

 

「…そしたら、女の子が空を飛んでそれと戦ってるの!」

 

「…それで、気付いたら男の子が倒れてて、ウサギだか猫だかわからないのが目の前に現れて…」

 

「それで…」

 

「そんで?」

「どうなったんですの?」

 

もう自分でも要領を得ない説明になっているのは分かってる。

それでもなんとか、その夢の結末まで言葉を紡ぎ出す。

 

夢の一番最後、

あの変な動物は、確か…なんて…

 

「わたしに…えっと…魔法が…どうとかって…!」

 

最後に聞いた台詞は、どうしても思い出せない。

ただ、何かとても大事な事を忘れてしまったような、居心地の悪さだけが残っていた。

 

「魔法ねぇ~。なんかファンタジーって感じで面白いじゃん!」

「羨ましいですわ。私、最近はお稽古に遅れたり、学校で忘れ物をしたりするような夢ばかり見るんですもの」

 

「えっ?…あ、うん…そうだね…」

 

二人はどうも、私が見た夢を愉快で幻想的なものと勘違いしたらしい。

説明があやふやで伝わり辛かったのは自覚しているけど、思っていたのと違う反応をされて少し複雑だった。

 

(本当はもっと怖い夢だったんだけどなぁ…)

 

今朝もママと同じような話をして、同じような反応をされたのを思い出す。

やっぱり、魔法がどうっていう部分が旗から見ると子供らしく感じるのだろうか。

 

「あー!私もそういう摩訶不思議な夢見てみたいわー!」

 

「そんなに良いものじゃないと思うけど…」

 

さやかちゃんのニタニタした笑顔が近づいてくる。

彼女は完全に自分の夢を面白がっているようだ。

 

「…それっ!」

 

と、気付いた時にはいつの間にか突っ込んできた彼女に羽交い締めにされていた。

 

「えっ!わっ!?」

 

予想外の行動に戸惑って、変な声が出てしまう。

さやかちゃんのスキンシップが激しいのはいつもの事だけど、まさかこのタイミングで来るとは思わなかった。

 

「まどかー、私にも不思議パワーを分けておくれよー」

「やっ…ちょ、やめ、…くすぐったいよ…っ」

 

「…コホンッ」

 

仁美ちゃんがわざとらしい咳ばらいで、私をこしょぐり始めたさやかちゃんを諌める。

 

ちょうどその時、朝礼10分前を告げるチャイムが遠くに聞こえた。

 

「あっ」

「え」

 

「お二人とも、そろそろ急がないと間に合いませんよ?」

 

「わーっ!やっばいこんなことで遅刻するーっ!?」

「ま、待って、さや、…かちゃん…まだ、くすぐった…っ」

 

さやかちゃんがバッと私から離れ、少し前を歩く仁美ちゃんを追って駆け足で歩き出す。

私も、くすぐられた笑いが収まってからすぐ彼女に続いた。

 

夢への疑問はまだ残っていたけれど、今はとりあえず朝礼に遅れない事が先決だ。

 

そうして私達はいつも通り、三人で中学校への通学路を行く。

 

普段となんら変わりない、ごく平凡な朝の一幕。

 

そんな穏やかな日常風景の前に、今朝の夢なんて記憶は、頭の隅へと追いやられていく。

 

結局、学校にたどり着く頃にはもう夢の事は完全に忘れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 __________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は皆さんに大事なお話があります。心して聞くように!!」

 

朝のホームルームの時間。担任の早乙女和子先生が、開口一番大きな声でクラスに呼びかけた。

 

その尋常ならざる気迫に、それまでベラベラとお喋りを繰り返していた生徒達が一斉に静まり返る。

 

一体何事か、とみんなが早乙女先生に注目し、続く言葉を待ちわびた。

 

「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?」

 

そして予想の斜め上を行く意味不明の話題に、クラス中の目が点になった。

 

「はい、中沢君!」

「ぅえ…えっ!?」

 

そうして訳も判らずただキョトンとしていた前列の男子に話題が振られる。

 

「えっ、えっと…どっどっちでもいいんじゃないかと」

 

完全に割を食わされてしまった中沢くん。

慌てふためき、しばらく戸惑っていた彼だけれど、何とか回答を絞り出してみせた。

 

「その通り!どっちでもよろしい!」

 

彼の回答が満足できるものだったのか、先生は一層声を張り上げ熱弁を続ける。

 

「たかが卵の焼き加減なんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

 

何かに対しての怒りを募らせるように、ますますヒートアップしていく先生の弁舌。

力強く握り閉められた教鞭が、その勢いと共に中央から真っ二つに折り曲げられる。

 

この時点で先生と親しい数人の生徒は大体の事情を察して苦笑いを浮かべはじめた。

 

「女子のみなさんは、くれぐれも半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!」

 

「ダメだったか…」

 

ここまで聞いてようやく怒りの原因を理解したのか、さやかちゃんもまた苦笑いを浮かべる一人になる。

 

「ダメだったんだね…」

 

私もそれに釣られてつい苦笑してしまった。

 

 

早乙女和子先生、今年で34歳。未だに独身。

 

どうにも恋人と長続きしない質のようで、毎回のように新しい彼氏を見つけては些細な理由で破局している。

今週で交際三ヶ月目の彼氏がいたけれど、この様子だと今回もダメたったみたいだ。

 

先生の旧友だったらしいママ曰く、「和子は男に高望みし過ぎるきらいがある」との事で、それが破局の多い原因なのかもしれない。

 

「そして、男子のみなさんは、絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」

 

そうして一通り注意勧告という名の愚痴を零し尽くしたところでひとまず先生の怒りは収拾し、この話題は終了した。

 

「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

 

そして一転、憑き物の落ちたようなさっぱりした表情になった先生が、しれっと重大発表を言い渡した。

 

「そっちが後回しかよ!」

「あははは…」

 

思わず口に出してツッコんでしまうさやかちゃんと、また曖昧に苦笑する私。

 

これが、なんて事のない私たちの日常風景だ。

 

だから、新たなクラスメイトの登場に期待を膨らませつつも、それによって与えられる変化なんて些細なものなんだろうと思っていた。

      

その転校生()()が現れる、その時までは。

 

 

「じゃ、暁美さん、暦海くん、いらっしゃい」

 

 

「…えっ?」

 

その言葉に、激しい違和感を覚えた。

 

先生は、転校生の名を呼んだ。

そして、それは確かに、二人分の苗字だった。

 

「へぇ~。転校生が二人とも同じクラスに、ってなんか珍しいじゃん」

 

さやかちゃんが興味深そうに声を上げる。

 

その感想はもっともだ。

でも、私の感じた違和感というのは、そういう事とは違うように思う。

 

理由は自分でもよくわからない。

けれども何故か、私には"転校生が二人いる"という事象そのものが、何か大きく間違っているような感じがしてならなかった。

 

「…失礼します」

 

そんな小さな違和感も、教室のドアが開け放たれる音を聞いた瞬間に跡形も無く消え去ってしまった。

 

一人の生徒が先に入ってくる。

とても毅然とした歩みで、スタスタと教卓へ向かうその姿に、生徒達が思い思いの反応を上げた。

 

「…おおっ」

「格好いい…」

「綺麗な髪…」

「キリッとしてますわ…」

 

入ってきたのは女子生徒だった。

 

腰まで届くほど長い黒髪に、スラッとした手足。

周囲のガヤも動じず歩を進めるその姿は、モデルみたいな気品を感じさせる。

 

「うお、すげー美人!」

 

思わず感嘆してしまうさやかちゃんの気持ちもよくわかる。

どこまでも毅然としたその立ち姿には、美しさ以上に、憧れてしまうような格好良さがあった。

 

「…」

 

私もつい彼女の横顔を、注視してしまう。

 

キリッとした目元に、固く結ばれた唇が印象的だ。

その表情からは、どれだけ注目しても何の表情も読み取れない。

これだけの歓声を浴びても彼女は動じないどころか、笑顔すら浮かべず、常に眉一つ動かしていないようだ。

言ってしまえば、冷たいとすら呼べる程に彼女は無表情を貫いていた。

 

(…あれ?)

  

その顔に、ふと既視感をおぼえる。

 

(あの子…どこかで…)

 

会った事が、あるような…?

 

自分の記憶の中を必死で探り、彼女の姿を思い出そうとしてみる。

 

小学校の友達…にはいない。

保育園でも…あんな子はいなかった。

 

むしろ、逆。

 

彼女とは。そう遠くない時に会ったことがある気がする。

そう、昨日今日と言えるぐらい、最近に。

 

今日?

 

頭の中に、何かがひっかかる音が聞こえた。

 

そう、今日だ。

 

あれは確か、今朝に見た…!

 

 

「…ツレーします」

 

 

そんな私の思索は、もう一人の転校生が入室した音によって中断された。

 

さっきの子と比べると些か粗野な印象を受ける声。

それと共に、一人の男子生徒が入ってくる。

 

あまり整えられていない雑な髪に、逞しさの感じられないヒョロッとした体格。

 

歩く姿はどこかフワフワとしていて、朝の散歩に勤しむ老人を想起させるマイペースさだ。

 

何というか、先に来た女子生徒とは余りにも対照的な人物だった。

 

「…」

「フワッとしてるな…」

「野郎かよ…」

「落差激しい…」

 

クラスメイト達が思い思いの反応を上げる。

 

その反応は様々だけど、総じて「さっきの女子に比べると地味」という思いは共通していた。

 

「…なんか、フツーの人だな」

 

さやかちゃんの反応も尤もではある。

 

そもそも一介の転校生に特別性を求めるのが間違いではあるのだけど、先に入ってきた女子生徒のインパクトの後で、彼の存在はどうにも迫力不足だった。

こればっかりは運が無いとしか言い用がない。

 

(仕方ないよね…)

 

その男子生徒に幾分か同情する気持ちでその顔を見つめる。

 

と、その時、偶然にも彼と目が合ってしまった。

 

(あっ…)

 

見た目以上に鋭い視線が、私を射抜いている。

何も言わず、ただしばらく彼と見つめ合う。

 

とても澄んだ、綺麗な色の目をしていた。

その瞳に自分を見透かされるようで、少し落ち着かない。

 

彼は私にじっと目を注いでいる。

何を訴えるでも、威圧するでもなく、ただただこちらを見続けている。

 

その瞳にも、見覚えがある気がした。

 

(え…?)

 

再度、私を強いデジャビュが襲う。

 

先に女子生徒から同じ感覚を抱いていたせいだろう。

今度は、スムーズに心当たりへと行き着いた。

 

 

"…も…い…っ…に、げ…っ!"

 

 

そう、それは今日の朝のこと。

 

砕ける街。吹き荒れる嵐。沈む家。魔女の笑い声。

黒い少女。ドレスの怪物。血と炎。

瀕死の少年。白い獣。結末。

 

私の見た、摩訶不思議な悪夢。

 

その夢の中には、二人の人間が登場した。

 

(嘘…まさか…)

 

目の前に立つ、男女二人組の顔を凝視する。

 

一人は黒く長い髪の少女。

もう一人は素朴な顔の少年。

 

気のせいと言い切るには、一致しすぎている。

間違いない。

 

(あの二人、夢の中で…!)

 

 

「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう!」

 

先生が二人に挨拶を促す。

異性関係にこそ神経質だけれど、教師としては良くできている和子先生だった。

 

長髪の少女は、ホワイトボードに向き直ると、流れるように自分の名前を書き込んだ。

 

 暁 美  ほ む ら…

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 

抑揚のない淡泊な声で、彼女は挨拶した。

雰囲気から察せられた通り、とてもクールな声質だった。

 

(あけみ…ほむら、ちゃん)

 

胸の中で、彼女の名を反芻する。

珍しい名前だと思った。

ほむら、確か焔とも書くんだっけか。

 

冷たさと熱さの違いこそあれ、常に毅然としている彼女には相応しい名前に思われた。

名は体を表す、というのはこういう子を言うんだろう。

 

要するに、すごく格好いいなと感じた。

 

「…え?」

 

その時だった。

 

「…」

 

彼女の目がこちらを凝視しているのに気付いたのは。

 

誰かと目が合うのは、これで二度目だ。

けれど、暁美さんの視線は、さっきの男子生徒とは大きく異なる感じがした。

 

彼はたまたま私と目が合って、そのままこちらを見透かそうとするかにように私と向き合っていた。

 

「…」

 

対して、暁美さんは私と向き合ってはいない。

ただ一方的にこちらへと視線を向けているだけだ。

 

まるで観察でもされているかのようで、ひどく不安な気持ちにさせられる。

 

「…うぅ…んぅぅ…」

 

穴が空きそうな程に注視されて、正直困っていた。

その視線からは何の感情も読み取れないが、これほど見つめられ続けると、睨みつけられているかのような気さえしてくる。

 

「えぇと…暁美さん?」

 

一言挨拶して以降、何も喋らずどこかを見つめている彼女を見かね、和子先生が語りかけた。

 

が、それにすら彼女は何の反応もせず、私から目線を離そうとしない。

 

いい加減耐え切れなくなり、私から何か言った方が良いのか、と思い始めたその時、

 

 

「あーっと、自分自己紹介いいっすか?」

 

さっきから暁美さんの横で手持ち無沙汰にしていた男子生徒が、重い沈黙を打ち破った。

 

「暦海テツヤです。よろしくお願いしまーす」

 

彼は、重苦しい空気に見合わない、やたら軽いノリの挨拶と共に深々とお辞儀する。

それによって、緊張で張り詰めていたクラス全体の雰囲気がいくらか和らいだような気がした。

 

(こ、よ、み…テツヤくん…か)

 

気付いた時、既にホワイトボードには、暁美さんの隣に暦海くんの氏名が書き込まれていた。

 

皆が暁美さんに注意を割いている間に、さっさと書いてしまっていたらしい。

私達が不注意だったにしても、大した手際だ。

 

一旦暁美さんに目線を戻してみると、彼女も私から目を離し、暦海くんへと視線の対象を変えていた。

 

相変わらず睨みつけるような目で、いや、ひょっとしたら私以上の凄みで彼を見ている。

少なくとも、同期の転校生に向けるような友好さは無かった。

 

「これから、世話になります」

 

暦海くんが、ヘラヘラとした笑顔で軽く頭を下げ直す。

 

暁美さんは見た目通りクールな人だと思ったけれど、暦海くんも暦海くんで見た目通りフワッとした人だと思う。

 

名前もほむらみたいに特徴的なものではなく、自分の弟の一文字違いである事以外大して気になるところの無いものだ。

 

正直、彼自身には特別惹きつけられるようなものは何も無い。

 

そう、彼もまた私の夢の登場人物だった事を除けば。

 

まるで予知夢か何かのように生々しい夢と、現実に現れた夢の住人達。

 

(これって、一体どういうことなんだろう…?)

 

 

「それじゃあ二人とも、空いている席に座ってもらいますね」

 

先生が二人に席を用意し始めた事で自己紹介の時間は終わりを告げる。

 

転校生達がそれぞれの席に着くと、クラスの喧騒も段々と収まっていった。

 

そうして少しばかり波乱を含みつつも、いつも通りの授業が再開していく。

 

私もまた、転校生二人に若干の引っ掛かりを覚えつつ、その日常の中に思考を没頭していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、その時はまったく気付いていなかった。

 

私、鹿目まどかと暁美ほむら。

その二人の出会いに、暦海テツヤが関わったこと。

 

その事象が、既にあらゆる運命の歯車を狂わせ始めていたことに。

 

 

 

 

 

 









今回はまどか視点で話を進めました。
理由としては、登校のシーンがやりたかったことやオリ主の登場を客観的に見せたかったという思惑があります。

が、自分としては「この作品もまどか☆マギカである以上、主人公は鹿目まどかである」という考えがあるので、後々もまどか視点の話をちょくちょく書いていくことになると思います。

ただ、まどかの主観にしてはやたら地の文が固くなってしまうのが問題だ…。
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