ラブライブ!のキャラがハンドスピナーの頂点目指すホビアニパロです。

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ラブライブグッズにハンドスピナーが混じってたから勢いで作った。


音速爆転ハンドスピナー穂乃果

 わたし、高坂穂乃果!高校2年生!今世界中で大人気のハンドスピナーの頂点を目指して爆進中!

 今日も優勝目指して仲間と一緒にファイトだよっ!

 

「うわあああああああああ!!!!!!!」

 

「り、凛ちゃん!?」

 

 いつも練習に使ってる学校の屋上に向かっていたわたしを待っていたのは、ドアを突き破って吹き飛ばされている凛ちゃんの姿だった。全身ボロボロの凛ちゃんは力を振り絞り、私に向かって必死に手を伸ばしている。

 

「ほ、穂乃果先輩……」

 

「凛ちゃん!しっかりして!何があったの!?」

 

「な、謎のロリっ子が……凛達にスピナーバトルを挑んできたんだにゃ……」

 

「謎のロリっ子!?」

 

 まさか、そのハンドスピナーバトルのせいでここまでボロボロに!?確かに上級者同士のスピナーバトルは、時に命の奪い合いにまでエスカレートする危険があるって花陽ちゃんが以前言ってたけど……

 

「あまりの強さにかよちん達も手も足も出なくて……ぐは」

 

「みんなも!?」

 

 意識を失った凛ちゃんを床に寝かせた私は慌てて屋上へと飛び込む。そこで私を待っていたのは、凄まじい光景だった。

 真姫ちゃん、花陽ちゃん、ことりちゃん。私の大事な仲間達が凛ちゃん同様に見るも無残な息も絶え絶えの姿で転がっていたのだ。まさに死屍累々の地獄のような様だ。

 

「ぐああああああああああ!!!!!」

 

「海未ちゃん!?」

 

 最後の仲間であり、私の幼馴染でもある海未ちゃんが絶叫しながら空中を錐揉み回転し、轟音と共に地面に叩きつけられる。コンクリートの床は勢いのあまりにヒビも入ってしまった。私は慌てて海未ちゃんの元に駆け寄った。

 

「海未ちゃんしっかりして!」

 

「ふ、不覚です……まさか構内にこれ程の使い手がいたなんて……」

 

 流石の海未ちゃんは小さい頃から武道を嗜んでいるだけあって鍛え方が違う。あれ程のダメージを受けたせいで全身傷だらけの満身創痍にも関わらず、それでもなおゆっくりと立ち上がる。

 

「ほ、穂乃果……気をつけてください!あのロリっ子……只者ではありませんよ!」

 

 海未ちゃんが指差した先には、小さな影が腕を組んでこっちを睨んでいた。

 

「ぬぁにがロリっ子よ!言っとくけど、アタシは3年生!あんた達より歳上よ!」

 

 音ノ木坂の制服を着た小柄なツインテールの少女が不機嫌そうに首を掻っ切るジェスチャーを見せつける。全く見覚えの無い知らない人だが、こちらに対して友好的どころか激しい憎悪を抱いているのは明らかだった。

 

「まっ、所詮はあんたらの方こそガキのおままごとだったみたいだけど……ねえっ!」

 

ガンッ!

 

「ゔぇっ!」

 

「真姫ちゃん!?

 

 不機嫌さ全開なツインテールの少女はふんと鼻を鳴らすと、床に転がっている真姫ちゃんを蹴り飛ばす。蹴られた部分を抑えながら呻く真姫ちゃんを少女はボロ雑巾を見るような目で見下している。

 

「3年生?先輩がなんでこんな酷いことを!」

 

「何故ですって?決まってるでしょ?軽い気持ちでハンドスピナーを始めて簡単にトップスピナーになれるとか思い上がってる馬鹿な後輩に現実を見せに来てあげたのよ」

 

 少女はさも当然と言わんばかりに踏ん反り返る。たったそれだけの理由でここまでやるだなんて……

 

「そんな……私達が何をしたって言うんですか!?」

 

「はっ!そうやって自覚もなく夢ばっか見てる甘ちゃんがヘラヘラしてる姿を晒してるだけで虫唾が走るって言ってんのよ!」

 

 何故かますます不機嫌になっていく三年生の先輩。突然現れて何を滅茶苦茶なことを言うのだろうか?彼女にも彼女なりの理由があるにしろ、ここまで痛めつける必要があったとは思えない。

 

「私はあなたを許しません!」

 

 仲間を傷つけられて怒りに燃える私に向かって、少女はむしろ楽しそうに黒い笑みを浮かべた。間違いない。あれは「獲物」を見つけた顔だ。

 

「くっくっく!良い度胸じゃないの!だったら、あんたもこいつら同様に再起不能になるまでぶっ潰してあげる。この……デンジャラスラッキースマイルでね!!!」

 

 制服の胸ポケットから取り出されたハンドスピナーを見て、思わず愕然とした。私達の持っているハンドスピナーに似てる!あのタイプは市販されたりなんてしていないハンドメイドのはず。

 もしかしたら、という私の想像を肯定するかのように、私のハンドスピナーが不思議な輝きを放ち始めた。一年生の3人と出会った時と同じだ!

 

「なっ!?私のハイパーアルティメットフィジカルストレートが先輩のハンドスピナーと共鳴してる!?まさか彼女も私達と同じ、伝説に伝わる伝説の九つのハンドスピナーに選ばれた伝説の……」

 

 しかし、今は考える余裕が残されていなかった。殺意を滾らせた少女は今にも私を葬ろうとハンドスピナーの回転をさらに加速させていく。予想通り、彼女はかなりの実力者のようだ。あそこまで加速が高まれば、後はお互いの命を賭けてしのぎを削るしかないだろう。

 

「ふんっ!御託はあんたを地獄に送ってから聞いてやるわっ!簡単にくたばるんじゃないわよ!そうでないと嬲りがいが無いからね!」

 

 ハンドスピナーが生み出した凶悪なまでの暴風が少女を包み込む。屋上はハンドスピナーの余波で嵐に巻き込まれていた。なんてパワーなんだろうか。この戦いの決着が着いた時、もしかしたら私も彼女も無事では済まないかもしれない。そう思うほどの凄まじいパワーを彼女は放っていたのだ。

 

「氏ねやおんどりゃああああああ!!!!!!」

 

 戦いの火蓋は切られた。もう後には引けない。お母さんから譲ってもらった相棒を手にして、少女へと立ち向かうしかない。意を決して、私は相棒を回転させるのだった。

 

「私だって……負けるわけにはいかないっ!必ず勝って……生徒会長を倒すんだ!うおおおおおおおおおおっ!!!!!!」

 

「「スピニングGO!!!」」

 

 

 

 

 

 

 二つの新星がぶつかり合っているその頃、生徒会室では不穏な空気が淀めいていた。

 

「くっくっく……狙い通りやなあ……」

 

 机の上に座ってほくそ笑む希を絵里は不安げに生徒会長の席から眺めていた。

 

「希、あなたは何を企んでるの?わざわざ矢澤さんが高坂さん達と戦うようにお膳立てして、おまけに保管されていた伝説のハンドスピナーまで渡してしまうなんて……」

 

「別に?うちはただにこっちが穂乃果ちゃんと戦って勝ちたいっていうからその後押しをしてあげただけや。まあ……」

 

 希が胸ポケットから自分のハンドスピナーを取り出す。屋上でしのぎを削り合っている2人に呼応するかのように、それは眩い輝きを放っていた。

 

「どっちが勝ってもうちのハイパースピリチュアルラブアンドピースの餌食になるんやけどね……くっくっく!」

 

「希……」

 

 親友である絵里ですら、彼女が浮かべるおぞましい暗黒微笑を直視できないのであった。


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