そんなことがあったかもしれない ―特異点F 炎上汚染都市 冬木編― 作:白桜
原作:Fate/
タグ:オリ主 今のところタグは保険 最終的なタグは後篇投降後に セリフほぼない 前後篇の予定 Fate/Grand Order 冬木ってこう思うと大変な土地ね 感想誤字誤変換等があればどうぞ 1.5部速く終わりたい
人類は2016年で絶滅する事が判明する。
カルデアは特異点と呼ばれる歪みに旅立ち、歪みを修正にし人類の未来を守ることを決定する。
そのために集められたのはマスター適正を持ち、特異点へのレイシフトを行う48人のマスター候補生達。
聖杯探索、グランドオーダー。
人類を守るために人類史に立ち向かう、運命との戦い。
それに挑む人類最後のマスターに起こったかもしれない出来事。
それは本当にあったことなのかなかったことなのかは誰にもわからない。
そんな出来事をここに記そう。
あたり1面、紅によって染められし世界。
目に入る光景は平和とは程遠く、誰が見ようとここは異常な世界と感じるだろう。
コンクリで出来てたであろう崩れはててる高層構造物、燃え盛り消えぬことがない劫火にみままれている住宅街、あちらこちらで陥没や何かによって切り裂かれ分断されし道路、あちらこちらから詰められし綿が漏れでるきっと幼き子が大事にしてた煤によってくすむクマのぬいぐるみ、光が呑みこまれそうな黒きによって染められし空。
この街には誰もいない、人だけでなく動物も。
居たはずであるそれらはいったいどこへ消えた?
その答えを聞いても返ってはこないだろう、誰も居ないのだから。
いや、誰もいないが何かは居る、そう生き物以外ならば……
崩れはててる建物から何かがでてくるそれも単独でなく複数。
最初にでてきた何かの周りに集まってくる、何かを守るように何かに導かれようとするように。
何かは周りに集まってくるのを確認するように頭と思えるのを動かす、しばらくすると確認できたのか何かは動く。
周りに集まりしモノも迷いがないように動きだす、遅れないように離れないようにと。
誰もいない街中をそれらは進む無言で。
それらは生き物、それも人に似ている姿をしている。
だが、その姿は人とは違い服と思えるのはボロボロな布、肌や肉体と思えるのが無くかわりに白いまるで人骨のような物のみ。
もしそれらを見る者がいればこう思うだろうか、まるでお話にでてきそうなスケルトンのようだと。
それらはほぼ同じ姿をしているが違いもある。
あるモノは弓を、あるモノは刃が欠けし剣を、あるモノはぼろぼろの丸い盾を、他にはぼろぼろの槍や焦げてる魔術書のような物を持っている。
纏ってる布も多色である。
頭にはなぜか矢が刺さっているが、モノによっては刺さってるのが矢が折れてたりする。
似たり寄ったりのそれらだがひとつだけ違うのがいる、そう、何かである。
他のモノに比べひとまわり大きく、モノは白い人骨のような物であるが何かだけは黒く、全身の至る所には緑に光りし模様がある。
それだけでなく両肩と思われしには大袖らしき物や纏ってるは明るき緑、持ちし弓は他のモノに比べ大きく纏いしと同じ色。
そして宿りし眼は黒みかかりし緑である。
モノ、いやこれからはスケルトン、何かはスケルトンキングとしよう。
そうした方が何かといいだろう。
集団にいるスケルトンは進むごとに増えていき、最初にでたときに比べ倍近き60になった。
数だけでなく集団にも変化がある。
それは、スケルトンキングを先頭にばらばらに進んでいたスケルトンが、徐々にまとまりを作りながら進むようになる。
スケルトンキングの口が音もなく動く。
それが合図となりスケルトンが進みながら3体ごとの小さな集団を作りだしていく。
丸い盾持ちが前にその後ろに剣と槍持ちの10個の小さな集団、丸い盾持ちが前にその後ろに弓と魔術書持ちの10個の小さな集団である。
前者の小さな集団はスケルトンキングの後ろに、その後ろに後者の小さな集団と並んでいる。
それぞれの小さな集団はぶつからないように、スケルトンキングに遅れないよう集団全体を乱さないよう進んでいく。
スケルトンキングに率いられし集団は迷いなく進んでいく、まるで行かねばならぬ場所を知ってるかのように。
スケルトンキングに率いられし集団、長いからスケルトン軍にしよう。
軍が進む、たとえ行くてに障害物があろうと。
これまで3度、障害物にぶつかった。
1度目は地面から急に生えてきた腕のような物で1体であった。
これはスケルトンキングが無言で殴り倒す、殴った衝撃で腕は爆散した。
2度目はスケルトンとは違う別の骨でできたモノであった。
これは集団後方からの斉射によって対処した。
なお、放った矢は進みながら回収していったようだ。
矢は貴重である、これ基本。
そして3度目は黒き人型であった。
その者は実態があるようでないような、まるで何かの影のような存在。
手には槍をもっている男性のように見えるがそれ以外は何も分からない。
スケルトンキングの口が音もなく動くと同時に、集団前方はスケルトンキングの前にでて盾を隙間なく並べ、集団後方は弓と魔術弾による斉射を始める。
黒き人型は手にする槍を使い迫りくる矢を払い落すと同時に動き、魔術弾をよけていく。
黒き人型が集団前方を攻撃範囲に入った瞬間、黒き人型の足元の地面から黒きツルのような物が生え、そのまま黒き人型を縛りあげる。
黒き人型は必死に逃れようとするが間にあうことはなく、そのまま続いて放たれた矢の斉射によって消滅した。
黒き人型が消滅した場所には泥が残った。
泥を見たスケルトンキングは口を動かすと、スケルトン達はいつの間にか手に入れてた器に泥をこぼさないように気をつけつつ回収していく。
しばらく骨がこすれる音と燃え盛る炎の音あたりに響いている。
回収を終えたのかスケルトン達は気付かぬまに器をしまい、もといた集団の位置へ戻る。
スケルトンキングは進む、数多の配下を引き連れどこかへと。
どこへ行く?
どこへ逝く?
どこへ?
その答えるモノはいるのだろうか?
もし答えるのであればそう、スケルトンキングのみ。
だけどそれだけであろうか?
この地獄のような世界、その中心を守りし騎士は答えれるだろうか?
その騎士を守りし黒き染まり世界との契約者、今はどこにいるのだろうか。
進むスケルトンキング、ふと何かを感じたのか上を向き止まる。
その眼に宿りし光が刹那強くなる。
骨しかないのになぜか眼を細めた、そんな幻想が見えた。
上を向いてたがしばらくして前に向きなおしまた進む。
漆黒の空に一筋の光が過ぎ去っていく、それはいったい何をこの世界にもたらすのか。
スケルトンキングと同じように見上げる者が居る、まるでそれを待ちわびたように。
スケルトン軍から離れたとある場所から若い女性の声が聞こえる。
その手には十字と円盤を組み合わせたか思えし盾のような物を持ち、纏いし服はなんというかそう、とっても動きやすそうなもの。
若さは大胆なんだなっと思えし女性は、誰かを起こそうとしてるのか一生懸命に声をかけている。
しばらく声が聞こえてたが起きないのに怒ったのかある言葉ともに手にし物でつつく。
他の者が聞くとそれは物騒なものであったが、この場では寝ている者と起こす女性のみで気にすることはない。
女性、もう盾持ち女性でいいかの言葉とつつきは効果があったらしくようやく眠りし者は目を覚ます。
目覚めし者は盾持ち女性と歳はさほど離れてないと思える女性で服装もしっかり肌を隠すものであるがセンスが悪いものではない。
これはとてもいいと思える、盾持ち女性もぜひ見習うべきであるが競泳水着は着てほしいかなふたりともに。
目覚まし者、こちらは朱色の髪なので朱髪の女性でいいか。
朱髪の女性は目覚めるときに何か物騒なことが聞こえたや、つつくのが少し強くなかったかなどの抗議する。
だが、そんなことは些細なことである今の彼女たちがいる場を考えたら。
朱髪の女性の抗議を聞いてた盾持ち女だが突如、朱髪の女性に自分の後ろ隠れてと叫ぶ。
叫びに驚きつつも朱髪の女性はすぐさま盾持ち女性に隠れると同時に、彼女ら以外の存在がこの場に現れる。
白き骨のスケルトンであるがスケルトン軍にいるのとは別のようで、盾持ち女性によるシールドバッシュの一撃によってあっけなく砕け散った。
朱髪の女性はこの場に他の存在が居ないか視線を動かすが、盾持ち女性がもう居ないことを言い朱髪の女性に怪我がないか触って確認する。
朱髪の女性は少し恥ずかしかったのか頬を赤くするのは気にしてはいけない、これはこれでいいのだから。
怪我がないことを確認した盾持ち女性に対して朱髪の女性は話しかける。
しばらく彼女達は話していたがどうやら纏まったようで話を終えると歩きだす。
その様子を見るモノが居た、そのことを彼女達はまったく気づいていない。
しばらく見ていたモノは誰にも知られないように去っていく。
白き集団が進む、スケルトンキングに導かれ。
その先には彼女たちが居ないことを切に願う……
「――賽は投げられた、汝らに幸があらんことを」