変境で育てられた自称常識人   作:レイジャック

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早めに書き終えることが出来たので投稿します!


せめてアニメの9話までの時間軸まではかきたいなぁ……


始まりは突然、苦悩は運命、理解者は0……
苦悩の始まり


人は一生を終えると輪廻の輪に戻り、魂は新たな場所に送られ生まれ変わる。人はそれを転生という……

 

転生すると前世の記憶がないままに生まれ変わるが、絶対ではなく例外として前世の記憶を有したままの魂もある。そして、その記憶は生まれてから持っっている者もいればひょっとした事から思い出す者もいるらしい……

 

 

 

そして、俺はどうやら後者だったらしい……

 

 

「零次、やっと起きたか」

 

「えっと……おはようございます?」

 

「まだ寝ぼけてるのか?」

 

「もう!心配させないでちょうだい!お母さんビックリして人工呼吸するとこだったんだから!」

 

「ははっ、母さんは心配しすぎだ」

 

「そんな事言ってるけど、お父さんも慌てて119じゃなくて117に電話かけていたじゃない」

 

「ちょっとお母さん!それは言わない約束だろ!」

 

「ふんっ!お父さんだけ恥を掻かないなんて不平等です!」

 

「???」

 

「悪かったよお母さん!許してくれ!」

 

「知りません!」

 

「そ、そんな〜……」

 

今目の前でラブコメディが展開されているのを見ている……こんなの現実で見たら爆発しろ!エ○スプロージョン!と言う自信があるのだが……あまりにもそれ以上の事に思考が向いていて今はこの状況を理解する事で精一杯だ。

 

 

 

数時間後、あれからも長きに渡る2人のラブコメディをBGMに1人状況を整理していたお陰でようやく今になって1つの真実に辿り着いた。

 

 

俺は……

 

 

「転生したという事か……普通は自称神に会うのがセオリーじゃないのか?」

 

低脳な俺がこの結論に辿り着いたのは、今のこの5歳児の体ではない姿でこんにゃく○リーを食べ、苦しくなって意識を失った記憶が鮮明に思い出せたという事と見たことない家に居る事の2つ。某名探偵のように毒を飲まされた後に誘拐され、記憶をいじらない限りこれを説明出来る事はこれ以外にない。それに、俺の知る限りそのような技術は不可能だ……それこそ魔法やらのオカルト要素が実現すればこんな事は赤子の手をひねる……いや、手を握るくらい簡単な事だがこれは漫画でもアニメでもない……現実なのだ……

 

「おーい、零次聞いているか?」

 

今までリーマンに負けず劣らず平謝りしていたこの男性は、今世の俺の父親 らしい……正直、俺にとってはいきなり再婚が決まった相手を紹介されてる様な感覚なので実感が湧かないが、前世の記憶が戻るまでの記憶の中によく登場していたので間違いはないはずだ……これがドッキリだったら大成功だなぁとか少し考えていた時期があったが、このコミュニケーションは家族以外に出来はしない。

 

「お父さん……何か変な物でも食べさせたの?」

 

「そんな事はない!……たぶん……本当だ!信じてくれ!」

 

「本当に?」

 

もう1人、絶賛家族の勢力図で頂点に立つ者に相応しいオーラを纏っている女性が今世の母親……こちらも同じくよく記憶の中に登場していたので母親の筈だ。母さんと呼んでいたみたいだから、変な趣味をこの女性が持っていなければ間違いない……それに、こんなに綺麗な女性が母親ならば例え趣味で母さんと呼ばせているとしても喜んで俺は……世の男性は歓迎するさ!男なら分かるだろ?……たまに笑顔なのに体の震えが止まらない時があるけど、そこは……根性でなんとかなる!……嘘です、最初見た時チビりそうになりました……

 

「大丈夫だよ母さん、父さんの事は疑う様にしてるから」

 

「そうなの?なら安心ね」

 

「お父さんの心はその発言に安心出来ないけど……」

 

「そんな些細な事は置いといて、お父さんから何があったか教えてあげて」

 

「些細な事ではないんだけど……まあいい、それよりも今は零次に聞きたい事があるんだ」

 

「聞きたい事?何が聞きたいんです……聞きたいの?」

 

「零次が倒れた理由だよ、何か心あたりはあるかい?」

 

「んー……分からない!」

 

「まあそうなるよな……やっぱり疲れていたのが原因なのかな?」

 

「たぶんそうだよ、これからは無理しない程度にやるよ」

 

「そうしてくれ、せめて後2年は倒れないでくれよ?」

 

「2年?分かったけど、どうして2年なの?」

 

「それはだな……「私達の仕事がひと段落するからよ」お母さん、俺のセリフを取らないでくれ」

 

「いいじゃない別に、どうせ話を長引かせてから言おうとしてたのでしょ?そんな事すれば零次が途中で寝てしまうかもしれないじゃない」

 

「うっ!それを言われると何も言い返せないな」

 

「仕事?何か関係があるの?」

 

「ええそうよ!よくぞ聞いてくれました!私達……仕事がひと段落したら海外旅行を始めます!」

 

「へ?」

 

ごめん、全く理解出来ない。どうしてそれと関係があるんだ?海外旅行に行ったら何かが解決するわけでもないのでは?

 

「お母さん、説明不足だよ……いいかい零次、零次ももう5歳だ。ある程度の事はこれから1人で出来るようにならないといけないんだ……分かるな?」

 

「うん、全然わかんない」

 

「そうか、分かってくれるか「いや、だからわかんないんだけど……」つまり、1人で生きていける技術をこの2年で身につけて貰う事にした。本当は1年でやって貰おうとしていたんだけど、今回倒れたのを見て1年では少し無理かもしれないと判断して2年にするようにしたんだ」

 

「そんな話聞いてないんだけど……というか、あの全然理解出来てないというか……」

 

「はっはっは!零次が倒れて寝ている時に決めたからな!」

 

「聞いていないのも当たり前よ!」

 

あ、駄目だこの人達……そういえば記憶の中でも話を聞いてくれない事があったけど、子供だから仕方ないのか?とか思っていたが……そうか、元々こういう人達だったのか……見てくれは2人とも良いけど性格があれじゃ駄目だな、よく結ばれたなこの人達……お互いがこれだから結ばれたのか?

 

「ちなみに、お母さん達の仕事は研究員よ!それも超エリート!」

 

「自分でエリートと言う人は親に信じるなって言われてるので……嘘だよね?知ってるよ、父さんに無理やり言わされてるんでしょ?もういいんだ、正直に話そう……ね?」

 

「ちょっとお父さん!零次が!零次が信じてくれない……うわぁ〜〜ん」

 

「おっと、よしよし……あ〜、その、なんだ……零次、もうお父さんに対する評価は何も言わないからお母さんの事は信じてくれ、と言うか本当の事だぞ」

 

「やっぱり……お父さんが無理やり……」

 

「そっちじゃない!お母さんが言った事だよ!」

 

「へーそうなんだー……リアリー?」

 

「イエス!っていつの間に英語を覚えたんだ?」

 

「あっ、これはその、ほら!テレビでやってたんだよ!丁度その時と同じ状況だったから言ってみたんだ!」

 

「はあ……」

 

「そ、それにしても2人とも凄いね!エリート研究員なんて俺は素敵な両親の子供になれて嬉しいな〜……ちなみにどこで働いているの?」

 

「どこでって言われても言っても分からないと思うぞ?あの伝説の刀使、折紙紫様の下で働いているんだ」

 

「は?伝説?刀使?紫様?」

 

○○ックユーベイベ!!何を言ってるか分からないと思うが俺は今出て来た単語のどれ1つとして知らないんだ……そう言えば、木刀(子供バージョン)の素振りや足さばきのし過ぎで先程倒れたが、今考えれば異常だ……何故刀に興味を持っても変な目で見られないか疑問に感じていたが、これは両親がおかしいんじゃなくて……考えたくはないがこの世界では刀という存在が日常的に使われる物なのではないか?

 

「なんだ?知らないのか?まあ、刀を振る事が好きで他の事には興味を持っていないからな、零次は」

 

それは誤解だ父さん!ただおもちゃがなくて暇だったから刀を触っていただけだ。しかも、幼い頃だから興味を持っただけで刀を振る事が好きなのではない!その時に前世の記憶が戻っていたら刀よりも女性の神秘に興味を持っていたよ!!くそう!!だから、毎日刀を振るわせたり書物を絵本がわりに聞かされていたのか!!何という勘違い!今この場で勘違いだと言っておこう、今後の為に!

 

「父さん!この際だから言わせていただきます!「そういう事だから、その事は明日にでも来る剣の指導をしてくれる人に聞いてくれ」……」

 

「悪い、何か言おうとしてたな。それで、どうしたんだ?」

 

「か、刀って……良いよね!!!」

 

「そうか、やはり好きな事があるのは良い事だな……これで、お父さんとお母さんが無理言ってあの人に頼んだ事が無駄にならずに済んだ」

 

「わ、わ〜い、僕嬉しすぎて涙が出てくるよ〜」

 

「お母さん、零次がこんなに喜んでいるよ!」

 

「ぐすっ、本当?……こんなに喜んでくれるなんてお母さん嬉しい!」

 

「お母さんがやっと立ち直ってくれてお父さんも嬉しいよ、あはは……」

 

前・言・撤・回!!!無理だ!精一杯の抵抗で涙を流しても感動していると勘違いされる始末だ。それに、誰かは知らないが人に頼んだという事はどうあがいても断るのは得策ではない……ああ、どうしてこうも面倒事が増えていくのだろう。少しでいいから休ませてください……まさに今の俺はブラック!RX!……間違えたブラックに勤める社員だ……俺はかなり疲れているみたいだ……誰でもいいから代わってくれませんか?

 

その日はもう精神も身体も疲れて夜ご飯も食べずに寝た……これが夢であることを祈りながら……

 

 

 

「あぁ、知らない天井……ではないけど見慣れない天井だ……夢ではなかったのか」

 

次の日の朝、若干の希望を胸に秘めて目を開けるが姿は5歳児のままだった……俺の希望は朝日に照らされながら粉々に散っていた。

 

昨日は早めに寝ていたお陰で眠くはなく二度寝も不可能、不自然だと怪しまれないように仕方なくいつもの様に日課となってる朝の素振りをするために着替えリビングに行くと……蛇がいた……

 

「BIGBOSS……」

 

「BOSSだと?小僧、何故その呼び名を知っている?」

 

「い、いや違くてですね……そういえば、今日はBIGなBOSSのコーヒーが飲みたいな〜と考えてたんですよ!声に出てたみたいでお恥ずかしいです、あはは」

 

「なるほど、そういう事か……敵だと思ったぞ」

 

「まさか、そんなわけありませんよ。それに俺はまだ5歳ですよ?」

 

誰が敵だ、こんなにピュアピュアな5歳児が敵なわけないだろ……それよりも、あんたこそ誰だか分からないのに何でリビングでコーヒー飲んでるんだよ!その姿も蛇にしか見えないしめちゃくちゃビビったわ!敬礼するぞコラァ!

 

俺の心情も知らずに呑気にコーヒーを飲んでるこの爺さん?を睨んでいると両親が洋菓子を持ってきた。俺の大好きなモンブランケーキだ!ナイス母さん!朝からテンション下がりまくりだから甘いもの食べたかったんだよね!

 

「あら、零次起きてきたのね」

 

「うん。何だか寝すぎたみたいで少し早めに起きちゃった」

 

「お父さんは零次が楽しみ過ぎて眠れないと思っていたよ」

 

「楽しみ?」

 

楽しみとは何がだ?ケーキの事なら楽しみにもなるが眠れない事はない「はいジャックさん、良かったらこれどうぞ」ってアンタが食べるんかい!!俺のじゃなかったのかよ!?

 

「ありがとう、それでは頂こう」

 

いやいや、俺の好物を見ず知らずの人にやるなんて狂ってるのかこの両親は!?本当にこの人誰なの?凄い勢いでケーキを食べ……終わってる……何者?フードファイターなの?

 

「そうだ、零次。この人が今日からお前の剣の指導をしてくれる御方だ」

 

「剣の指導?」

 

「あれ?昨日教えたよね?」

 

「あー。そういえばそんな事言ってたような気がする」

 

「おいおい、しっかりしてくれ……それじゃ自己紹介しようか」

 

あまり覚えてない、昨日の事は夢であってほしいと願う事に集中し過ぎて頭が疲れているのかもしれない。まあ、怪しい人……だけど、両親の知り合いみたいだから自己紹介ぐらいしておくか。

 

「初めまして、神条零次です。よろしくお願いします」

 

何をどうよろしくなのかは分からないが形式上の自己紹介をしてみた。すると、先程からこちらを見ている爺さんが何も言わないでそのまま沈黙が流れる。

 

「あの?何かおかしかったですか?」

 

「お前……本当にこの2人の子か?」

 

「えっ!?」

 

ま、まさか!この人は人を見抜く特殊な能力の持ち主なのでは!?正体がバレるじゃないか!?マズイ、たかが怪しい爺さんと侮っていた……どうにか誤魔化さないといけない……

 

「悪いな、あまりにもこの2人と違って常識人だったのでつい」

 

あ。これ両親の子なのに変じゃなかったから疑われたのか……俺の両親は本当に何者なんだ?

 

「こちらも自己紹介させてもらう、俺はジャック……本当はもう少し長い名前だが面倒だからジャックとだけ覚えておけばいい……まあ、すぐに忘れると思うがな」

 

「すぐに忘れるほどの名前ではないと思いますが?」

 

「なぁに、すぐに忘れるようにしてやるさ……さて、それでは始めるか」

 

「え?え?」

 

「それじゃ零次、お父さん達は仕事に行かないといけないから戸締りだけ頼むよ」

 

「ご飯は冷蔵庫の中にあるから終わったら食べてちょうだい」

 

「ちょっ!どういう事!?」

 

「「それじゃあ行ってきます」」

 

『スキル!マイペース発動!発動後、しばらく相手は自分のペースで物事を進ませる事が出来る強力なスキルじゃ!!』

 

あれ?今何かマサラな街の博士の声が聞こえたような……そんな事気にしているといつの間にか両親が、玄関のドアを閉めて出て行った後だった。残されたのは5歳児と爺さん、2人だけ……これが爺さんじゃなく美少女や美女なら俺のリビドーがヒャッハーだった!

 

「さあ、外に出て始めるぞ」

 

「……はい」

 

5歳児に味方はいない……歩いている少年の姿は歳よりももっと小さく見えた気がした。

 

こうして、俺の人生の歯車は周りの人の勘違いにより大きく変わっていった……5歳ではなくもう少し後に転生したかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作キャラが登場しないとこんなにも文章長くなるのはなぜ
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