変境で育てられた自称常識人   作:レイジャック

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俺は思う、なぜこの世にはアイスクリームとソフトクリームという至高の食べ物があるのか……


それは人間が長い歴史の果てに行き着いた究極のスイーツの一つ……


つまり、これは無意識のうちに人間が欲したエネルギーとなりうる為、生み出される事が運命だったに違いない!!


アイスうま〜〜〜


悪魔のはびこる仕事場

新たに住み込みで働く事になってから数ヶ月……と言うのは嘘で、まだ数日しか経っていない。それでも日々懸命に働く俺は、今日も今日とて書類作業をメインに仕事をしている。

 

「………………」

 

現在は書類に目を通してペンを走らせ、必要最低限の内容にまとめて報告書を作成している最中だ。昨日とは違い動き回る事も少なく、体が疲れる事はない代わりに、ペンを握っている右手とやたら長い文章に目を通して疲れた両目だけは昨日の倍以上に疲労していた。

 

 

「………………おかしい、これは絶対におかしい」

 

ペンを握る右手を止め1人呟く。それは誰かに投げかけた言葉なのか、自分に問いかけているのかは分からない……それでも、口にしなくては気が済まないような精神状態の俺は、例え相手がいなくても1人呟き続けた。

 

「労働とはこれ程までに苦痛でしかないものだったか?以前と比べれば多少は楽になったような気がするが……いや、書類が倍になっているからそうでもないか?だが、その分荒魂討伐はやらなくて良くなったから+−0では?……つまり何が言いたいかと言うと……扱い雑すぎんだろぉぉぉぉぉ!!!もっと!仕事減らしてくれよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

遂に呟くだけでは耐えきれずに大声で魂からの叫びを部屋の外に聞こえる程に響かせた。しかし、帰ってくる反応は小鳥たちが驚いて羽ばたく音だけが返ってきた。

 

「はぁぁぁぁぁ……これなら野郎どもと一緒に授業を受けている方がマシだったなぁ。せめて、美女や美少女とイチャイチャパラダイスを堪能できるなら文句はないんだけどな……こんな事聞かれたら本部長に通報されるな絶対。やはり、今も昔も俺の癒しはこれだけのようだな……うむ!やはりコーヒーなり!」

 

ストレス社会を生きている俺はもう二度とコーヒーを手放せない体になっていた……常にコーヒーは我と共にあり!!

 

「これが俺のソウルドリンク!…………馬鹿な事やってないで作業を終わらせよう……」

 

部屋の中には自分の声だけが木霊し、しばらくすると静寂に支配され虚しくなり気を紛らわすように作業を再開していると、悪魔のBGMがスマホから流れてきた。

 

「『デデン!デン!デデン!デデン!デン!デデン!』……I`ll be back 」

 

『ああん?』

 

「すみません冗談ですだからこれ以上書類を増やさないでくださいお願いします」

 

『はぁ……安心しろ。今回はそういう話じゃない』

 

「おお!ありがとうございます!真庭本部長!」

 

『別に礼を言われるような事はしていない』

 

「そうですかね?……おっと、それより突然どうしたんですか?いきなり電話が掛かってきて危うく失神するところでしたよ?」

 

『神条、私の事をどう思っているか今度詳しく話をしようじゃないか……こほんっ、それはさておき、今から作戦本部に来るよう連絡しただけだ。ついでに番号に間違いがないかの確認だ』

 

「え?今から?俺まだ終わってませんよ?」

 

『それは後回しだ。とにかく伝えたからな?3分以内に来い、以上だ』

 

「待ってくだ……せめてこっちの返事聞いてからでもいいじゃないか……」

 

既に通話は終了していてディスプレイには通話終了の文字が映し出されていた。

 

「それにしても書類を後回しにするなんて……もしかして、俺の頑張りに免じて休暇を用意してくれるというサプライズが!?こうしてはいられん!3分ではなく1分以内に行ってやる!」

 

数日しか過ごしていないにも関わらず手慣れたようにスマホをポケットにしまい、壁に立てかけて置いた御刀を竹刀袋にしまい紐を肩にかけ、作業中の書類を片付ける事もせずに部屋から出る。

 

「俺の休暇は誰にも邪魔はさせん!いざ!作戦本部へ!」

 

長い廊下を歩く人がいない事を幸いに全速力で掛ける。側から見れば風が吹いたのかと錯覚するような速度で目で追えないのだが、それを本人が知るはずもなく、廊下には窓ガラスが少し揺れている光景だけが残る。例えドアが開く事があっても彼は人が出てくる前に通り過ぎていく。

 

「うおっ!?……なんだ?風か?でも窓開けてなかった気がしたんだけど……気のせいか?」

 

一室の部屋から出てきた男性職員は突然の風に驚きながらも扉を閉めて、その手に持つ物をとある一室に運ぶ為歩みを進める。

 

「ゼロがいなくなって大変だったけど、まさか彼のように作業してくれる人を雇うなんて朱音様様だなぁ……さてと、これもついでにやってもらおうっと!」

 

男性職員は数日前までの疲労しきった顔つきが今では笑顔に溢れた顔つきになっていた。そして、男性職員は今日も手に持つ書類を最近雇われた人物のいる部屋まで運ぶ……だがしかし、向かう部屋から先程飛び出した人物は知らない……彼が、この職員のせいで仕事が忙しくなっているのに気づくのはもう少し後となった……

 

「ついでにコーヒー飲んで休憩しようかな」

 

 

__________________________________________________

 

部屋から飛び出して宣言通り1分以内に着いた俺は、部屋の前で身だしなみを整えてから真庭本部長の待つ作戦本部の扉を開けて中に入る。

 

「失礼します。神条零次、時間以内に到着しました」

 

「おお、来たか」

 

扉付近で立ち止まったままでは邪魔になるので、ここに呼び出した人物である真庭本部長の座る場所まで歩く。そして、先約が居る事は遠くから見て分かってはいたのでその人物の後ろでしばし待機していると真庭本部長から声をかけられた。

 

「時間通りには来ないと思っていたぞ?」

 

「そんなまさか、遅刻したら何をやらされるかわかりませんからね。時間通りにちゃんと来ますよ」

 

「いい心構えだ、それでこそ便利……んん!フリードマンからの推薦した人物なだけはある」

 

「今便利って言いましたよね?」

 

「はて?なんの事だ?」

 

「……まあ別に気にしませんけどね。それで、呼び出したという事はやはり休暇を貰えるという事ですか?」

 

「どうしてそうなる、まだそれ程働いてないのに休暇を与えるわけないだろ」

 

「ですよねー。あはははは、ははっ……はぁぁぁ」

 

「おい、神条。落ち込んでいる暇はないぞー」

 

「神条?」

 

今まで反応しなかった先約の人物は突然、俺の名を聞くと首を傾げた。それを見た真庭本部長は俺の時と違い優しく丁寧に紹介する。

 

「ああ、そうだ。彼がさっき話してた人物だ。名前は神条零次、現在は雑務や被害のあった場所の修繕活動をやってもらっている……神条、こっちは糸見沙耶香。見ての通り刀使だ」

 

「糸見沙耶香です」

 

「あ、ああ。初めまして、俺は神条零次です。呼ぶときは好きに呼んでくれて構いません」

 

「了解」

 

「あははは、別に敬語とかじゃなくてタメで話していいよ?」

 

「そうなの?」

 

「そうそう、俺はそういうの気にしないからね」

 

「うん、分かった。よろしく、零次」

 

「こちらこそよろしくお願いします。糸見さん」

 

「零次、私の事は沙耶香でいい」

 

「そ、そうか……それじゃあ、沙耶香ちゃんよろしく」

 

「うん、よろしく」

 

第2の天使降臨!!今日はどうやら俺の運が最高潮みたいだ……いやぁ、ここで働いていて良かったぁぁぁ!!!

 

「こほんっ、自己紹介は済んだみたいだな。それでは早速お前たち2人には遠征に出ている馬鹿薫のとこへ行ってもらう」

 

「はぁっ!?いきなり過ぎじゃないですか!?俺は慣れているからいいとして沙耶香ちゃんが了承しないと「了解」了承しちゃったよ!?」

 

「神条も沙耶香を見習え」

 

「くっ、確かに素直に頷く事も大事かもしれない……けどね、俺にも譲れない何かがあるんだ!」

 

「ほう、それは一体どんなものなんだ?」

 

「それは……何かだ!」

 

「無いなら最初から言うんじゃねぇ!」

 

「すみませんでしたぁぁ!!」

 

真庭本部長の迫力のあるプレッシャーに思わず無意識に頭を下げてしまった。恐るべし真庭本部長……

 

「はぁぁ、まったくお前は真面目なんだか不真面目なんだか分からない奴だな」

 

「真庭本部長、人生はたまに手を抜かないと息苦しいだけですよ?」

 

「神条、お前の仕事もたまに減らす位が丁度いいという事だな?」

 

「嘘です!俺はいつも真面目に働いているのでそれは勘弁してください!もっと俺に休息をください!」

 

「……お前はもう少し本音を隠す努力をしろ」

 

「善処します!……ところで、仕事を断れないのは最初から分かってはいたんですけど、その馬鹿薫さん?は今どちらにいるのですか?」

 

「それはだな……現在は群馬で荒魂の捜索中だ」

 

「え?群馬?俺のパスポートとか用意してくれたんですか?」

 

「群馬舐めんな……はぁぁ、薫といい神条といい、どうしてこうも馬鹿な奴がいるんだか……」

 

「それは……神のみぞ知る事ですよ」

 

「……神条の仕事を増やすか」

 

「ちょっと待って!?冗談!冗談だからね!?本気にしないでくださいよ!?」

 

「だったらお前は黙って人の話を聞け、紛らわしい」

 

「知ってますか?たまには冗談を言わないと息苦しくなる……という冗談は置いといて、俺たちは何をすればいいんですか?」

 

「……まあいい。今回はそこに派遣した刀使による隊に入り付近の荒魂捜索に協力してほしい。どうも隊長が働かずにサボっているようだからな」

 

「了解。糸見沙耶香、任務を遂行します」

 

「あははは、沙耶香ちゃんは返事が早いなぁ」

 

「何か間違っている?」

 

「いいや、間違ってはいないよ。それも正しい事だ」

 

心がピュアピュアな沙耶香ちゃんにはこれからもそのままでいて欲しいと願いながら、頭を撫でて微笑んで見せる。ついでに、目の前の本部長みたいにはならないで欲しいという願いも込めながら……

 

「何で頭を撫でるの?」

 

「何でかな?……でも、そうだな。1つ言えるとすれば、沙耶香ちゃんが綺麗だからかな?なーんてね」

 

「は、恥ずかしい……//」

 

「ん?ああ、ごめんごめん。頭撫でられるの嫌いな人もいるんだよな……ごめんね沙耶香ちゃん」

 

「……別に、嫌じゃない……」

 

「そうなの?でもそれならどうして顔が赤くなったんだろう?んー……さっぱり分からないな」

 

「……神条はもう一度人生をやり直せ」

 

「だから何で!?どうしたらそうなるの!?」

 

「それはこっちのセリフだ。どうしてお前は気づかない?」

 

「何が?」

 

「……さてと、110っと」

 

「うぉい!ちょっと待ったぁぁぁぁ!!!」

 

「ん?どうした?」

 

「何故今そこに電話する必要があるんですかね!?」

 

「神条、さっきのお前を野放しにしておくと今後危険な気がしてな」

 

「何処が!?俺何かしました!?」

 

「……まあ、冗談はさておき」

 

「ねぇ、冗談だよね?今の間はたまたまだよね?」

 

「……そこでだが、お前たち2人にはそれぞれ別の役割を与える」

 

「最近スルーされる事に慣れた気がするー……なーんてね」

 

「神条……Go to Hell!!」

 

「そこまで言わなくてもいいでしょ!泣くぞ!」

 

「泣いてもらって私は一向に構わんぞ?」

 

「……もうやだこの人」

 

「今のはお前が悪いだろ……さて、これ以上時間をかけてはいられないから手短に話すぞ。まずは沙耶香の方は、先程言ったように荒魂捜索に協力してくれ」

 

「了解」

 

「そして、神条。お前にはそれともう一つ、隊長の監視をしてくれ」

 

「監視?何で?」

 

「そこの隊長はちょっとしか真面目に働かない奴だからな、大抵は働かずに休んでいる筈だ。そこで、お前にはその人物の監視を命じる。そして、帰還後しっかり働いていたか報告してもらう」

 

「まあ、それぐらいなら別にいいですけど……そんな事よりも、どうして俺が荒魂捜索に協力しないと何ですか?俺刀使じゃないですよ?」

 

「そんなことは知っている」

 

「それでは何故に俺も協力しないとなんですかね?」

 

「それは簡単な話だ……文字通り荒魂の捜索だからな。探すぐらいはお前にも出来るだろ?それに、刀使ではないにしろデコイや盾代わりにはなるだろ?」

 

「あんたの血は何色だぁぁぁ!!!」

 

「あっはっはっは。さっきのお返しだ……今のは冗談だ。お前に戦ってもらおうなどとは思っていないから安心しろ。その代わり、刀使達のサポートを頼みたい」

 

「……本当ですか?本当にそれだけですか?」

 

「ああ、もちろんだ」

 

「……分かりました。言っておきますけど本当にサポートしかしませんからね」

 

「それでいい。……少し時間がかかり過ぎたな。それでは、糸見沙耶香、神条零次の2名は今すぐ群馬へ向かい現場の隊員達と合流しろ」

 

「「了解」」

 

「では解散!……神条、最近は物騒だから気をつけろよ」

 

「何でそれを今言うの!?不安なんですけど!?」

 

解散の言葉と同時に俺と沙耶香ちゃんは扉へと歩いていたら、いきなり真庭本部長が俺にだけ嬉しくもない言葉を投げかけてきたので反射的に反応した。

 

「ただの見送りの言葉だ気にするな……無事に戻って来いよ」

 

「ねぇ、それ死亡フラグだよ?あなたは俺を死地へと送りたいの?」

 

「ぷっ、ははははは!そうかもしれないな」

 

「今の笑うとこあった?俺は笑えないんだけど?ねぇ?聞いてる?」

 

「はははは。悪い悪い、お前が死ぬ光景が想像できなくてな。例え手足が動かない状況でも神条なら頭だけで地面を這いずりながら生き延びそうだ」

 

「……確かに四股の関節外されても自力で何とかした事はあるけどね

 

「ん?今何か言ったか?」

 

「いいえ、何も言ってませんよ……それでは行きますね」

 

「ああ、早く行ってやれ。扉の前で沙耶香がお前の事を待っているみたいだぞ」

 

「そのようですね。それでは失礼します」

 

真庭本部長にお辞儀をした後、背を向けて扉の前で立ち止まってこちらの様子を見ている沙耶香ちゃんのもとまで歩いていく。そして、再び扉を開ける前に一礼してから部屋を出て歩き出す。

 

「零次、さっき何を話していたの?」

 

「ん?ああ、特に大した事じゃないよ。少し世間話をね」

 

「そうなの?私、あんなに笑っている本部長見たことない」

 

「へぇ、そうなんだ。俺は毎日顔を合わせると笑われているんだけどね……あれ?何か虚しいぞ?」

 

「零次?」

 

「はっ!?な、何でもないよ!うん。そうだ、気にしちゃダメだ……それで沙耶香ちゃん、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「何を聞きたいの?」

 

「それはだね……これから何処に行けばいいのかな〜って、本部長に聞き忘れていたんだよ。あはは……だから教えてくださいお願いします!」

 

サラリーマン並みの平謝りの姿勢で沙耶香ちゃんにこれからの予定を教えてもらうため、プライドなど関係なしにお願いした……俺のプライドは既に捨てたのでこれぐらい何と言う事はない!!

 

「うん、分かった」

 

「ありがとう沙耶香ちゃん!やはり持つべきものは頼れる友だね!」

 

「私と零次は友達なの?」

 

「え?あ、ああ。これから任務を共に遂行する仲間だからね……と言うのは流石に無理があるね。あはは、ごめんごめん」

 

「……別に、良い」

 

「え?許してくれるって事?」

 

「そうじゃない……零次と私は友達」

 

「お、おう?それじゃあこれから友達としてよろしく、でいいのかな?」

 

「うん。これからよろしく、零次」

 

その瞬間、俺の中で何かが弾けた……目の前には笑顔で返事をしてくれた天使が……大天使にグレードアップした瞬間だった……

 

「これが恋……なわけないか……それで沙耶香ちゃん、この後どうするか教えてもらっていいかな?」

 

「うん。この後は車で群馬まで移動する。車は入り口付近に待機しているって本部長が言ってた」

 

「そうだったのか。それじゃあ特に用意するものはないんだねぇ」

 

「御刀があれば問題ない……零次のそれは何?」

 

「ん?ああ、この竹刀袋の事か。これは……そうだな、言うなれば護身用かな?」

 

「護身用?」

 

「そうそう、いつ何時不審者が現れてもすぐに対処できるようにね。まあ、警察で言うところの警棒みたいなものかな?あ!言っておくけど真庭本部長から携帯していいように許可は貰っているからね?」

 

「それは知ってる。じゃないと持ち歩けない」

 

「だよねー……だよねぇ……」

 

「零次?……零次」

 

「ん?どうしたの?」

 

「目的地に着いた」

 

「え?」

 

話し込みながら歩いていたら知らぬ間に建物の入り口に来ており、聞いた通りに車が一台停まっていた。

 

「見慣れたような車……あれだよね?」

 

「そのはず。早く行こう」

 

「ああ……この車もしかして奴が……まさかな」

 

考えるのをやめて先に歩く沙耶香ちゃんの後を追って車に近づくと、運転席のドアが開いて中から人が出てきた。

 

「あぁ、やっぱり安藤か……」

 

「ん?おお!お前はこの前の!久しぶりだな!」

 

「零次、知り合い?」

 

「残念ながらね……」

 

「何で残念そうなんだよ!?もっと喜べよ!」

 

「すみませんが俺はノーマルなんで」

 

「俺もノーマルだ!!まったく、相変わらず容赦ないなお前」

 

「人をあの場に残して仕事がないのに逃げていくような人物に容赦なんてしませんよ」

 

「おまっ!?あの時は悪かった!でも分かるだろ?あの場に残ると……その、気まずいというか」

 

「俺も気まずいのは一緒ですよ?」

 

「本当にすまなかった!!」

 

「……まあ、いても居なくても変わらなかったと思いますけどね」

 

「それはそうかもしれないが、酷くない?」

 

「そうですか?これでも優しく言ったつもりなのですが?」

 

「これで優しいとかお前は鬼か!?」

 

「俺は人間だ!」

 

「真面目に返すな!反応に困るだろ!……はぁ、あいつ以上に疲れる」

 

「零次」

 

「ああ、そうだった。安藤さんが群馬まで送迎してくれるんですか?」

 

「ん?ああ、そうだけど。何だ?もしかして、本部長が言っていたのはお前らの事だったのか?」

 

「たぶんそう」

 

「そうかそうか。何というか大変だな……」

 

「そんな事はない。私は刀使だから、荒魂を討伐するのも任務の内」

 

「……そうか。あーっと、神条だったか?俺が言うのも何だがあまり無理をさせないようにしろよ」

 

「言われなくてもそのつもりですよ……俺の目が届く範囲ならね……ちなみに俺はこれが仕事の内ではないのにも関わらず、無理矢理やらされている」

 

「神条はもう少し空気を読もうな?今感動しているところだからな?」

 

「我が名はエアーブレイカー!!そんな物に我は屈しない!!」

 

「いきなり何!?お前疲れてるんじゃないか!?」

 

「ふむ、確かにその可能性はなきにしもあらずだな」

 

「あるのかないのかハッキリしないなぁ。まあ、移動中にでも仮眠を取ったらどうだ?」

 

「最初からそのつもりだ、安心してくれ」

 

「……お嬢ちゃん、何というか。頑張ってくれ」

 

「ありがとうございます」

 

「よしっ!それじゃ2人とも後ろに乗ってくれ!」

 

「はい」

 

「前はダメなのか?」

 

「助手席は……ちょっと荷物があるんでな」

 

「……ねぇ、仕事してるの?それとも旅行にでも行くの?」

 

「両方だ!」

 

「……沙耶香ちゃん、後ろに乗ろうか」

 

「うん。分かった」

 

「俺は後でいいから先に乗っていいよ」

 

「いいの?」

 

「いいのいいの。遠慮しないで」

 

「……それじゃあ、先に乗る」

 

「安藤さん……見つかって叱られても知りませんよ」

 

「うっ、肝に命じておくよ」

 

「そうですか。それじゃ運転お願いしますね」

 

「おう!任せとけ!」

 

「……大丈夫かなぁ」

 

少し不安になりながらも沙耶香ちゃんの後に続いて後部座席に座る。安藤さんがその後に運転席に乗るとエンジンをかけて車が発進した。

 

「待っていろよ!俺の焼きまんじゅう!!はっはっはっは!」

 

「……本当に大丈夫かなぁ」

 

「零次、仮眠は取らなくていいの?」

 

「ああ、そうしたいんだけど……何かあったら起こしてくれ沙耶香ちゃん」

 

「了解」

 

「任せたよ。それじゃあ、おやすみ」

 

かなり不安になりながらも何かあれば沙耶香ちゃんが起こしてくれるという事なので、沙耶香ちゃんを信じて座ったまま俺は眠りについた……

 

 

 

 

 

 

続く??

 

 

 

 

 




どうやら俺はロリコ……んん!!純粋な心をもつ少女に惹かれてしまうらしい……


これもまた運命……な訳ないかww


……おかしいなぁ、天使にしか見えないフィルターが網膜に投射されてるのかなぁ?
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