オレの個性は地怨虞……地怨虞!?あの角都さんの!?   作:ベニヤ板

2 / 89
今回初戦闘です。
こうしてみると角都さんてチートなんやなって・・・


心臓一個目 角都・オリジン

「えー、切島君たち・・・・じゃなくてバルサミコ酢どこだっけ?」

 

どうも、転生したら角都さんになっちゃったオレは今、デパートに来てます。

塩はあったがバルサミコ酢がどこに売ってるのか分からないのでデパート内を徘徊してます。

決して切島君と芦戸さんのデートの様子を見に来たわけではないよ。

 

「こっちだ!!急げ!!」

 

「消防車まだ?(イケボ)状況どうなってんの!!?」

 

「ここで消防車呼んでどうする!!」

 

ん?今の人達は確か、ここらに事務所を抱えてるヒーローたちだ。

名前なんだったかな・・・・

いや待て。ヒーローがいるってことは、ヴィランもいるのか?

ちょっと見に行こう。

 

 

 

おっ、なんか人が集まってるな。

ということはあそこにヴィランがいるのか。

 

「あの、すいません。お尋ねしたいことがあるのですが・・・」

 

「ヒッ!!な、何ですか!?」

 

めっちゃ怯えてるよ。ヴィランじゃなくてオレに対して。

 

「今、どういう状況なんですか?」

 

「えっ!それは・・・どうやら犯人が、中学生を人質にしてて手が出せない状態らしいです。

言われた通りに話したんでどうか命だけは、命だけは・・・・」

 

なに命乞いしてんだこの人。別に脅してないのに。

んー、しかしここからだと非常に見えにくいな。

もしかしたら好きなヒーローがいるかもしれないし、ちょっと見に行くか。

・・・・なんで人込みかき分けようとした時点で皆道をあけるんですかねぇ・・・・

まあこれで状況がよく見え!!!??

 

「切島君・・・・芦戸さん・・・・」

 

・・・・人質ってあの2人だったのか・・・・・

犯人は二人、兄弟かなにかか?

犯人の指が刃物のようになってて、二人の首元に突き付けられてる。

切島君は悔しがってるのか?下唇を強くかんでいる。

あの性格だ。自分の非力さを心で嘆いているのだろう。

芦戸さんはただただ怯えてる・・・・

無理もない。普通の中学生がこんな体験したら怯えるに決まってる。

どうする?助けるか?しかし、オレに何が・・・・・

 

 

 

 

そうだ、あるじゃないか。

オレにできることが。

忌々しい、恐ろしい能力が、オレにはある。

 

「おいてめぇ!!何こっち来てんだ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

「おい君!!下がりたまえ!!この事件は我々ヒーローに任せろ!!」

 

犯人の脅迫も、ヒーローに呼び止められても、そんな事は関係ない。

オレはオレに出来ることをやるだけだ。

今、オレは犯人に向かって足を進めている。

 

「おめえオレ達を舐めてんのか!!ぶっ殺す!!!」

 

そんな掛け声と共に、犯人の一人の腕の形状が変わる。

あれはマシンガンか?奴らの個性は『武器化』か。

そして犯人は、腕のマシンガンをこちらに向けて撃ってくる。

無数に放たれた弾丸は正確にオレの体を貫く。

衝撃で体が後ろに吹っ飛ぶ。

 

「ふん、一般人が出しゃばるからそうなるんだ!!」

 

その場の人間の反応は様々。

顔を伏せるもの、驚愕で口が開きっぱなしになっているもの、自身の無力感を嘆くもの。

だが、二人の人質は、信頼していた。

今撃たれた友人を。

彼の個性を。

 

 

ムクリ

 

まるでベッドから起きるかのような動きで、死んだはずの男は起き上がった。

周りの人間は、心底驚いた。

たとえ再生系の能力持ちだろうと死ぬであろう量の弾丸を撃ち込まれて死なないはずが無い。

 

「ひどいなぁ。一回死んじゃったじゃねえか。

心臓一個潰れちまったよ。」

 

別に、彼は死ななかったわけではない。

ただ彼は、心臓一つにつき、一回死ねる。

予想のはるか上を行く個性を持っているだけだ。

これには犯人も驚愕している。

この、ありえない個性を見て、驚かなかったのは二人だけ、彼の友人だけだった。

 

「次は・・・・オレの番だ。」

 

体の至る所から、黒い触手が顔を出す。

彼は一体、何回人を驚かせれば気が済むのだろうか。

 

「久しぶりに使うが・・・・大丈夫そうだな。」

 

そう言って彼は、腕から出てる触手を伸ばし、人質に巻き付けて救出した。

そして、口から触手を出して犯人2人の首をその触手で・・・・・・

 

 

 

締め落とした。

いや、ただ気絶させてだけなのだが、周りの人間は化け物に殺されたようにしか見えない。

次は自分がやられる。辺り一帯はパニックに陥った。

死にたくない。逃げろ。あの化け物からできるだけ遠くへ。

大人も、子供も、老人も見境なく、絶望の淵へ立たされた。

一方、この状況を作り出した男はというと・・・・

 

「ありがとう角都!!助かったよ!!」

 

「ああ、本当に助けられたぜ!!それに対してオレは・・・・」

 

「えっ、あー、うん。自分を責めるな切島君。」

 

お礼を言われていた。

皆パニックに陥っているのに、この空間はすごく浮いている。

 

「本当にすごかったぜ、角都!!

ていうか4回までなら死ねるって本当だったんだな!!

すでに聞かされてたが、あんまり実感わかなくってなー。」

 

「うん、本当に凄かったよ、角都!!

絶対なれるよ!!」

 

「・・・・?何に?」

 

「ヒーローに!!憧れてるんでしょ!!

きっとなれるよ、ヒーロー!!」

 

「・・・・・本当になれるかな?」

 

「うんきっとなれる!!」

 

「確かにオレもなれると思うぜ!!

あんなすごい事できるんだ!!きっと立派なヒーローになれるぜ!!」

 

「;;2人とも・・・・ありが「テキサス・・・・」テキサス?」

 

「スマッシュ!!!」

 

「うげえええぇえぇぇ!!!!」

 

「少年少女たち!!!安心しろ!!!私が来た!!!」

 

テレビでよく聞く声の主、自分の憧れのヒーロー、オールマイトにヴィランと間違われて殴られた。

その事実は、灰色の青春時代を送ってきて、メンタルがズタボロのオレを気絶させるには充分すぎた。

 

 

 

 

「・・・・知らない天井。テンプレ乙。」

 

ふむ、確かオレはヴィランに人質にされてた二人を助けて、それで・・・・

 

(;;)

 

「・・・・・ぐs「私が来た!!!」ブッッ!!オールマイト!!」

 

「やあ、角都少年!!

さっきはスイマセンでした!!!」

 

いっ、今起こったありのままを話すぜ!!突然オールマイトが来たと思ったら突然謝られていた!

なっ何が(ry

 

「いやー、事情は切島少年と芦戸少女に聞いたよ。

まさか人助けした勇敢な一般人を殴り飛ばしてしまうとはっ!!」

 

「あーいえ、そんな気にして・・・・ないってことはないけどまあ大丈夫です。」

 

「そうか。はい、これ、お見舞いの品のケーキだ。

君は明日にも退院できるそうだ!!」

 

「そうですか。それはよか「オレ達が来た!!」・・・今度は切島君と芦戸さんか。」

 

「お見舞いに来たぞ角都。

はい、バルサミコ酢」

 

「・・・・なぜお見舞いの品にバルサミコ酢?」

 

「角都バルサミコ酢買いにデパートに来たって角都のお母さんが言ってたから好きなんかなって。」

 

「・・・・ただのおつかいだったんだけど。」

 

「えっ、そうだったのか!!」

 

「そんな驚くなよ切島君。」

 

「それじゃあ積もる話もあるようだから私はこれで。

液晶越しにまた会おう!!」

 

「あっ、待ってください。

ちょっと聞きたいことがあるんですが・・・・」

 

「なんだね?答えられる範囲ならば何でも答えよう!!」

 

「オレは心臓が5つ、今は4つあります。

そして心臓の数に比例して背中の仮面も多くなります。

それに体のいたる所から触手が出せて、背中の仮面の数だけ化け物が造れます。」

 

「何がいいたいんだね?」

 

「こんなオレでも、オレのような化け物でも・・・・あなたのように人を守れますか?

ヒーローに・・・・なれますか?」

 

「・・・・似た質問をちょっと前にされたなぁ。

現在活躍しているヒーローのほとんどが学生時代から逸話を残している。

そういったもの達は皆口々にこう言うんだ。

『考えるより先に体が動いていた。』とね。

そんな人たちの中には君のように自身の個性を化け物だと言っていた人も少なくない。」

 

「えっ・・・・」

 

「簡潔に言おう。

君は、『ヒーロー』になれる。」

 

「やったじゃん角都!!

あのオールマイトからお墨付き貰うなんて!!」

 

「ホントだぜ!!

で、これからどうする?

ヒーロー、目指すか?」

 

「・・・・ああ、もちろんだ。

オレは雄英のヒーロー科に行く!!

オレは、ヒーローになる!!」

 

「シャア!!一緒に頑張ろうぜ角都!!」

 

「皆で、雄英のヒーロー科に行こう!!!」

 

「ああ、もちろんだ!!」

 

この光景を眺めていたオールマイトは思った。

『この子たちはきっと、将来立派なヒーローになる』、と。




因みに心臓が一個潰れたせいで水の化け物が使えなくなりました。
水の化け物は相変わらず不憫だなぁ。
化け物たちの登場はもうちょっとあとです。



ミスの修正をしました。
ご指摘、本当にありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。