オレの個性は地怨虞……地怨虞!?あの角都さんの!? 作:ベニヤ板
あとテストが二週間後なんで、ちょっとの間投稿ペースが落ちるorお休みします。
どうも、控室にいる角都です。
えっ?他の試合?原作通りだよ!!
なんか切島君が可哀そうだね。
相手が原作通りの相手だからって戦闘を省かれるなんて。
さて、最初の相手は麗日さん。
戦いたくないなあ・・・・・・
だって切島君、芦戸さんに次いで仲いいもん。
(´Д`)ハァ…
おっと、そろそろか。
どうやったら傷つけず勝てるかなぁ・・・・・
会場に出たとたん歓声が巻き起こる。
プレッシャーが・・・・・胃が・・・・・・
『第1回戦最後の試合!!
俺こっち応援したい!ヒーロー科麗日お茶子!
VS
すさまじい力を見せた轟同様、特待生にして雄英が誇る
慈恩角都!!』
(
ここで落ち込んだらダメだ。)
『START!!!』
どうせ速攻をかけてくるだろうな。
しかし無重力状態になったらとっても困る。
ジョジョのストーン・フリー同様、触手の操作が難しくなってしまう。
触手による攻撃はできない。
化け物達はオレじゃないから個性を使われてもオレにはなんの影響もない。
しかしオレから出した触手はオレだ。
触れられたらヤバイ。
この間わずか0、1秒!!!
おっと、速攻しかけてきた。
オレがとる選択は・・・・・・
「圧害!!連打ァ!!」
「うおっと!!」
圧害によるゴリ押し、真実はそれ一つだァーッ!!
『風の猛襲!!ちょっと大人げないぞ!!』
うるさい黙れ。
しかしちょっと大人げないのは事実。
直撃したらコンクリ割れるし。
しかし当たんねぇ!!
「避けるな!!当たれ!!」
「避けないとヤバイんよ!!」
クソー、触手パンチ並みに当たらねぇ・・・・・・・
こうなっては仕方がない。
「神羅天征!!」
「ドボッ!?」
圧害を全方位に拡散させた技!
名前はペインのをパクリました。
「オラオラぁ!これなら避けれまい!!
吹き飛んでしまえぃ!!」
全方位に拡散させたせいか威力が非常に低い。
まあそれでも大型台風ぐらいあるけど。
「クッ!!ヌオオオオォォォ!!!」
『おっとぉ!!麗日、避けられない風の波を無理やり押しのけ突き進むゥ!!
頑張れェ!!』
『解説が片方に肩入れするのはどうなんだ。』
いやはや、まさか突き進んで来るとは。
これは圧害作戦失敗だな。
こうなっては仕方ない。
「偽暗!!」
「アブなっ!!?」
偽暗ビリビリ作戦!
これは最悪公衆の面前でアヘ顔でビクンビクンしてる姿をさらす事になるかもだからやりたくはなかった。
だが!!もうなりふり構ってられない!!
「偽暗!!」
「ウオット!!」
これ、直線にしかなんないから避けられるのかな?
コンクリに偽暗が突き刺さったよ。
・・・・・・ええい面倒!!
「こうなったら拳じゃ!!拳で語り合う!!」
「負けないよ!角都君!!」
体に触手を巻き付け身体能力を底上げする。
障害物競走でもやったやつだ。
「オラァ!!そいやっ!!」
「クッ!!」
こぶしが地面に突き刺さる。
砕けた地面は、その一発がどれほど重いものかを物語っている。
「まだまだ!!」
連打、連打。
何度も何度も殴りかかる。
麗日さんの個性は触れて発動するタイプ。
ちょっとでも隙を見せたら負ける!
「オラァ!!」
「フグッ!!」
シャアオラァ!!命中じゃあ!!!
この調子でどんどん行くぞ!!
「オラオラァ!!」
「グゲッ!!ボフォッ!!」
命中した際にひるんだ隙を狙って猛攻を仕掛ける。
ダメージを与えてから場外に放り出さないとどんでん返しされるかもしれない。
確実に倒さなければこっちが負ける!
「もう一発!!」
「グホッ!!」
・・・・・・しかし友人にここまでやるのは精神にくるな。
早いとこ終わらせよう。
「何やってんだ!!」
は?誰だよもう。
早く終わらせたいのに。
「見てらんねぇよ!!お前それでもヒーロー志望か!
そんだけ実力差があるならさっさと放り出して場外にしろ!」
!? これ、まさか・・・・・
「そうだ!!女の子をいたぶってそんなに楽しいか!?」
「俺たちはそんなの見たくてココに来たんじゃねぇぞ!!」
「お前みたいなのがヒーローであってたまるか!!」
「やる気がねぇならさっさと帰っちまえ!!」
「そうだ!帰れ!」
「人を傷つけたいなら他所へ行け
「ここはお前みたいのがいていい場所じゃねぇんだよこの
「そーだそーだ!!」
「この
オレに対するブーイングの嵐。
化け物、化け物、化け物。
ヴィラン、ヴィラン、ヴィラン。
なんだこれは?
中にはプロヒーローまでそんな事を言っているではないか。
なんだ?
ヒーロー飽和社会はどうした?
ヒーローとは人を助ける、優しい仕事ではないのか?
こんな仁徳もないブーイングをするのがヒーロー?
オレは、
こんな腐った社会を助けたがっていたのか?
オレは、
ゴクリ。
唾を呑み込む音が鮮明に聞こえる。
今、私が戦っていたのは角都君のはず。
(今、目の前にいるのは、本当に角都君?)
そう思うぐらい彼、角都君の目は冷たかった。
悲しみ、怒り、憎悪、失望、それらの感情が彼の中を渦巻いてる。
もはや、精神が壊れるのも時間の問題・・・・・
『うるせぇぞ!テメェら!!』
会場内に相澤先生の声が響き渡る。
『さっきから角都に帰れだのヴィランだの化け物だの言ってる奴ら!!
テメェらこそ帰れ!!テメェらのほうがよっぽどヴィランだ!!
自身の見た目のせいで、自身の個性のせいで今まで角都がどれほど苦しんだか考えもせずに言ったのか!!
それとさっき遊んでいるって言ったのプロか?何年目だ?シラフで言っているなら見ている意味ねぇからテメェらも帰れ!』
相澤先生がブーイングをしていた人たちを一括する。
これで角都の精神状態もいくらかマシに・・・・・・
ゾクリ
背中に寒気が走る。
変わってない。
相澤先生の言葉も耳に入ってない。
冷たい。
そこらのヴィラン以上に、最悪ヴィラン連合なんかよりも、目が冷たい。
もはや、ユーモアがあり、情緒が不安定だが、優しい角都はそこにはいなかった。
(早く決着をつけないと!!
角都のためにも!!)
両手の肉球をくっつけ、個性を解除する。
「・・・・・すぐに、決着をつける。」
個性を解除したことによって、空中で滞空していた、角都が破壊したコンクリートの欠片などが降ってくる。
これを狙っていたのだ。
角都が落石を防いでる間に、自身を無重力にして速攻で近付いて、角都を無重力にして場外に弾き飛ばす!
角都は空中から降ってくる落石を見つめ、・・・・・・
――――――――動かなかった。
「!?」
落石は容赦なく角都に当たっているが、角都は動じない。
時々顔面にもあたっているのに、防ごうとも、避けようともせず、ただただ動かない。
しだいに角都の体は降ってくる石に埋もれていく。
体の半分が埋まった所で、落石がやんだ。
動かないことに驚いて、途中で止まってしまった。
速く場外に出さないと・・・・・・!?
「・・・・・・・」
角都がまっすぐに、虚ろな目をこっちに向ける。
ただそれだけだ。
それだけをされただけなのに、どうして、
(どうして、立てないの?)
足が震えて、後ろに倒れてしまった。
どうして?
なんで私は立てない?
その疑問はすぐに解決される。
(恐怖・・・・・・・
私は、角都君を怖がってるの?
立てなくなるほどに?
そんな!?私は角都君の友達なのに!!
友達を怖がるなんて、私・・・・・)
自分は友人を怖がっている。
否定できない。
私は・・・・・私は・・・・・
「友達、失格じゃん・・・・・・・・」
ダメ、恐怖をぬぐえない。
うう・・・・・私、友達・・・・・なの・・・・・に・・・・
私は、ここで急激な眠気に襲われ、意識を手放した。
「・・・・・・・・・麗日さん戦闘不能!!
角都君の勝利!!」
・・・・・やれやれ。
まさか、ミッドナイト先生が外傷ではなく精神面のことで個性を使うとは。
まあ確かに二人とも、精神的に追い詰められていた。
特に角都。
ブーイングが相当キテルな。
角都に関しては自主退学を勧めることも考えなきゃな・・・・・
「・・・・・・なあイレイザー。
角都、個性のせいで苦しんだとか言ってたが、どういう事だ?」
「・・・・・・それは言えない。
個人情報だからな。
だが、相当悲しい過去を背負っている。」
「・・・・・そうか。」
ただでさえ脆い角都の精神は、友人である麗日を傷つけたのと、ブーイングのせいで崩壊寸前だ。
いや、もしかしたらもう崩壊しているかもしれない。
あいつがこれまで感じてきた孤独感と、夢を否定された悲しみは計り知れないだろう。
今回の話、自分で書いてて泣きそうになりました。
角都、立ち直れるといいね・・・・・