親子間、夫婦間の関係は好調。
怪盗親子登場。主人公蘭の心情に変化あり。
原作主人公、影も形も無し。
小学校に上がって初めての夏休みを迎える前、引っ越すことになった。
住んでいるおばあちゃんのマンションが、経年劣化のために補修工事を必要としたためだった。
「どうせなら、新しいマンションに移ろうかしら。今分譲中の物件で良いのがあるって、聞いてるし」
おじいちゃんが亡くなる前からお世話になっている不動産屋さんが、今の部屋を下取りに新しい部屋を買ってはどうかと勧めてきているらしい。
今のマンションはモダンで立地もいいけど、古いからなかなか買い手はつかないだろうし、割安でも買い取ってもらった方がいいかしら…。みたいなことを言っている。
うん。よく分からない。おばあちゃんが良いようにしたらいいね。
新しく部屋を買うにしろ補修工事を待って戻るにしろ、どのみち一旦マンションを出ないといけないのは一緒だった。
「とにかくお引っ越しになるわ。準備しないとね」
昔、おじいちゃんとおばあちゃが住んでいたことのある部屋があり、ずっと空いたままらしい。どのみち夏中は、そこで仮住まいになるようだ。
「おばあちゃん、ピアノには行けるの?」
「ちょっと遠くなるから、おばあちゃんが送るわね」
そういえばピアノ教室に通い始めた後、バレエとスイミングも習い始めた。
お父さんが得意だという柔道を習ってみたくて、おばあちゃんに相談したのだが、見つかった柔道教室は自宅から通うには遠かった。
それにピアノの日程と被ってしまう。これはダメだなと諦めたのだ。
代わりにとおばあちゃんが、バレエとスイミングと剣道と空手を勧めてきた。もちろん全部やれと言われたわけではなく、習い事の候補としてどうかいうことだ。
考えるまでもなくピアノをメインにしたいので、まず指を痛めそうな空手は一番に私の中の選択肢から外れた。
それでも一応、空手教室の見学をさせてもらったが。
でも組み手とかを見ていたら、ますますそう思えてきて、早々に見る気を無くしてしまった。
よし。次に行きましょう。
怪我をしてピアノが弾けなくなったら困るなあと思っていたからだろうか。
剣道教室も見学したのだが、テレビの時代劇はカッコイイと思うのに、目の前の練習風景には全く興味が持てなかった。
あまりの私の気の無さに、おばあちゃんに笑われてしまった程だった。
「やっぱり蘭ちゃんは、ピアノが一番なのねえ」
「ピアノは特別なの」
そんな調子で、スイミング教室にも乗り気ではなかった私だった。
でも泳げなかった私を気にして、おばあちゃんはスイミング教室を勧めてくれたのだ。少なくとも体育の授業には役に立つだろうからと。
それもそうだと納得して、スイミングは始めることにした。
ついでにと、ピアノ教室の近くだというバレエスタジオも覗いてみた。
衝撃的だった。
可愛らしいレオタードにピンクや白いタイツ姿の女の子たちが、ピアノの調べに合わせて踊っている。
私が真っ先に思ったのは、踊るためにかかっている曲を弾いてみたい。だった。
そこは踊ってみたいだろう。と言われそうだが、私にとっての一番は、飽くまでもピアノなのだ。聴いたことのなかった曲に惹き付けられたのは、仕方がない。
動機はどうあれ、おばあちゃんも賛成してくれたので、すぐにその場でバレエを習うことを決めた。
バレエスタジオでの手続きを終えてすぐ、バレエ用品のお店へそのまま足を伸ばした。ピアノはわたしの体だけあればいいけど、バレエには何がいるんだろう。
色とりどりのレオタードにカラータイツにレギンス。バレエシューズの可愛さにときめき、髪をまとめる飾りにワクワクした。私より、主におばあちゃんが。
もちろん私も楽しかった。
でもおばあちゃんの着せ替え人形になって色々買い込んだので、家に帰る頃にはすっかり疲れてしまった。
そうして始めたバレエだったが、体を動かすのは元々嫌いじゃないので楽しかった。
バレエは見た目は優雅なのに、ビックリするほど疲れる。凄く筋肉を使うので、90分のレッスンが終わればくたくたでフラフラだった。
教室のお友達が、自分もそうだったから頑張れと励ましてくれて飴をくれた。
その子の言う通り、段々と体力がついてくるとそんなことも無くなり、通うのも楽しくなっていった。
ピアノ程ではないが、バレエにもなかなかのめり込んで、今も止めずにレッスンに通っている。
対してスイミングの方は、泳ぎを覚えたら、ほとんど行かなくなってしまったが。
水泳選手になるほどの才能も執着も無かったから、そんなものだろう。今ではたまに、おばあちゃんとジムへ泳ぎに行くくらいだ。
習い事 空手× バレエ○
上の結果、戦闘力0となり。ウチの蘭ちゃんは非戦闘員の道を邁進中です。
ピアノと空手を両立している人もいるでしょうが、普通に考えたらケガのリスクが増えるので、避ける方が多いんじゃないかなと考えます。ピアノがメインなら尚更ね。