快楽天が逝く。   作:Leu

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光と闇

「モモンガ様、凄かったねお姉ちゃん」

 

「本当、押し潰されちゃうかと思ったよー!でもあんな威圧感の中、キアラ様も何でもないって感じずっと微笑んでて凄かったよね!あたし思わず見惚れちゃった!」

 

「マサカアレ程トハ...キアラ様ノアノ余裕モ、強者故ノ余裕ナノダロウ」

 

「あれが支配者としての顔をお見せになったモモンガ様なのですね」

 

「そのようですね。キアラ様も御健在でいらったしゃったのは喜ばしいことです。恐らくキアラ様はこの異常事態を察知されてお戻りになられたのでしょうね」

 

「じゃあ、他の方々もお戻りになるかもしれないってこと?」

 

「どうでしょうね。そうであれば大変良いのですが...おや?シャルティア、どうかしましたか?」

 

口々に自らの主人を褒めたたえる守護者達。その中でいまだ沈黙を貫いて俯いているシャルティアを見て、デミウルゴスが声をかける。彼女が顔を上げると、その顔は赤みが差しており、心なしか呼吸も荒い。

 

「...あの凄い気配いただいて、下着がすこぉしマズイことになっているんでありんす」

 

「気持ちは分からなくはないけど、御方の前ぐらい自重しなさい。あまりにも下品で見るに耐えないわ」

 

「はぁ?あれ程の力の波動、ご褒美をいただけたのよ?それで濡りんせん方が頭がおかしいわこの大口ゴリラ!」

 

そこから怖い女性陣2人の口論が始まり、デミウルゴスは早々にアウラに仲裁を押し付ける。

 

「全ク、喧嘩ヲスルホドノコトナノカ?」

 

「個人的には結果がどうなるか、気になるところではあるけどね」

 

「ドウイウ事ダ?」

 

「偉大なる御方々の後継はあるべきだろ?」

 

「それって、どちらかがモモンガ様のお世継ぎを?」

 

「ソレハ不敬ナ考エヤモシレヌゾ!」

 

「そうかもしれない。でも君も御方々の御子息にも忠義を尽くして見たくはないかい?」

 

「ソレハ...オォ、素晴ラシイ!ソレハ素晴ラシイ光景ダッ...!オォ、爺ハ...」

 

コキュートスは1人妄想の世界に旅立つ。デミウルゴスはそれを見て少し困ったような顔で苦笑しながら話を続ける。

 

「それに我々も無関係ではないよマーレ。キアラ様は女性だ。もしかしたらそういった相手を、我々の中から選んでいただけるかもしれない」

 

「そそそそれって!ぼぼぼぼく達がキアラ様のおおお夫になるってことですかっ!?」

 

「まぁそういうことになるね。喜ばしい事にキアラ様はモモンガ様よりそういう事に興味がおありのようだ。むしろこちらの方が可能性としては高いんじゃないかね?」

 

「はわわわわわ....」

 

マーレは何を想像したのか顔を真っ赤に染めると、恥ずかしそうに体をモジモジさせる。

 

(まぁ一番可能性として高いのは、モモンガ様とキアラ様でお子をなされるという可能性なのでしょうが...)

 

デミウルゴスは心の中でそうつぶやくが、決して口にすることはない。それを口にすると、側で行われているあの喧嘩に油を注ぎかねないだろう。彼はやれやれといった様子でため息を1つ吐き、別世界に旅立った友人と、いつまでも喧嘩をしている2人を収めるべく行動するのであった。

 

 

 

 

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「はぁ...酷く退屈でございます」

 

ナザリックが転移して4日目となった頃、キアラは自室の布団の上で正座をしながらそう独りごちると、ふと周りを見渡す。たった六畳ほどしかない彼女の自室はとてもシンプルなもので、畳が敷かれ、黄土色をした漆喰壁で覆われた和室にアイテムボックスとして使ってる桐のタンスが1つ。そして真ん中に敷かれた作りのよい布団だけなのだ。ユグドラシル時代は基本自室などただの飾りだったので、他のメンバーの様に大量のデータクリスタルを使って凝った作りにすることはなかった。

 

「こんなことでしたら何か少しは娯楽になる物を置いておくべきでしたわ」

 

キアラはまた1つため息を漏らすとそっと目を閉じた。そして四日前の出来事を思い出す。異世界に飛ばされた日、守護者達の様子を知るために円形闘技場へと呼び出した。そこで外に偵察しに行ったセバスの報告によって、ナザリックは見知らぬ土地に転移した事が明らかになった。その後、マーレによるナザリックの大規模な隠蔽が決まり、キアラはそこで話を切り上げるものだと思っていたのだが、モモンガは最後に守護者達にこう問うたのだ。

 

「お前達にとって我々はどのような存在なのか?」と

 

その問いに守護者たちは思い違いも甚だしいほどの高評価を述べていたのだが、キアラはどうしてもその時のアルベドの様子が気になっていた。モモンガに対しての賛辞は恐らく本心から来ているものだろう。円形闘技場で「愛しいお方」と公然と言ってのけるのだ。その想いは尊敬というより愛と言っても過言ではないとキアラは感じている。モモンガ本人はあのたじろいだ雰囲気から彼女の本心をわかっているとは思えないが…。そしてキアラのことについて言及する際、アルベドは確かにその口では彼女のことを「私たちでは到底及ばない美の化身」と褒め称えてはいたものの、その目はそんな賛美とは程遠い感情を移していたのだ。嫉妬に怒り。キアラがその目に感じた感情はそれだった。嫉妬は恐らく愛するモモンガを取られてしまうのではないかという焦り、そして怒りは今まで自分たちを蔑ろにして来たことへのものなのだろう。だがキアラがその時問題だと思ったのは、アルベドが自身

に向けた感情ではなく、彼女がアルベドに向けた感情の方だった。

 

 

”モモンガを愛しているアルベドの前で自分がモモンガと愛し合ってみたら彼女は一体どんな顔をするのだろうか?”

”アルベドの感じている怒りをこの身に受ける事ができたのならどれだけ気持ちがいいのだだろうか?”

 

 

キアラの脳内によぎったのはそんな歪んだ欲望の数々だったのだ。確かに仮想現実が現実へと変わった時から、彼女は心に何か得体の知れない渇きを感じていた。しかもそれは日に日に増すばかりで収まる気配はまるでない。自分の中に意識を向ければ、まるで何か悍ましいものが自分の中を這いずり回っているのがわかるのだ。しかし決してそれは不快な物ではなく、むしろ自分の一部として愛おしさすら感じてしまう。

 

(これはフレーバーテキストの設定故なのでしょうか)

 

彼女の種族はアルターエゴ。とある限られた条件でなることができる特殊な種族なのだが、キアラ自身も詳しい条件はわかっていない。この種族を見つけたのはたまたまで、ある日アイテムストレージを見るといつのまにかアルターエゴになるためのアイテム、天の杯があったのだ。恐らくユグドラシルでも彼女しかいないオンリーワンの種族だろう。その能力はチートの域で、以前にナザリック地下大墳墓へと攻めてきたプレイヤー1500名を1人で壊滅状況まで追い込んだほどだ。ただそのおかげでネットではチートな痴女、略してチ女という名前で有名になってはいたが。

 

 

 

 

種族:アルターエゴ

 

愛欲の理を司る獣。世界に存在する7つの人類悪の1つ。快楽によって世界を滅ぼし、全ての知性体に対して優位性を持つ。ありとあらゆる欲の受け皿であり、無限ともいえるそれらの化身を胎内に宿す。

 

 

 

 

(この何かが胎内を這いずっている感覚といい、常に満たされない欲求不満のような状態といい、精神が肉体に引っ張られているということなのでしょうか。)

 

キアラは基本、肉弾戦を得意とするモンクとして前線に出る事が多く、あとは魔法で申し訳程度の回復が出来る程度だ。ただ彼女の真の強さはアルターエゴ特有の凶悪なスキルにあり、それを使用すればほぼどんな相手にも負けることはないのだが...

 

(もしフレーバーテキストが実際に効力を発揮するのであれば、迂闊にあのスキルを使うのは賢いとは言えませんわね...)

 

そんな風に考えを巡らせていると、突然誰かから伝言(メッセージ)が入る。

 

『はい、キアラでございます』

 

『キアラさん?今どこにいますか?』

 

『モモンガさんでございますか。ちょうど自室で暇を持て余していたこところでございます』

 

『ちょっと息抜きに守護者達には内緒で外に出ようと思うんですけど、一緒にどうですか?』

 

『それはよいアイディアですわね!私も少し気分転換がしたいと思っていたところです』

 

『そうなんですか?じゃあとりあえず20分後に第一階層に集合でいいですか?』

 

『えぇ、問題ございません』

 

伝言(メッセージ)でのやり取りを終えると、キアラは正座をしていた布団から立ち上がる。リングを使えば第一階層などあっという間に行くことができるが、集合の時間まで20分もあるのだ。少し頭を冷やすために途中まで歩くのもいいだろう。そう思いながら彼女が部屋を出ると、入り口で戦闘メイドプレアデスの1人、ソリュシャンが入り口の横に立っており、こちらを見ると恭しく頭を下げた。自室に来る際も護衛といって付いてきてはいたが、どうやらそれからずっと入り口の横で控えていたようだ。

 

「ご苦労様ですソリュシャン」

 

「いえ、至高の御身を盾となってお護りするのが私達の役目。こうしてお側にお仕えする事は至極当然のことでございます」

 

「そうでございますか。私は少しモモンガさんに会いに第一階層まで行って来ます」

 

「では私もお供させていただきます」

 

「いえ、供回りは必要ございません。貴方は通常の業務にもどりなさい」

 

「しかし...!」

 

「貴方の気持ちは嬉しく思いますが、私は少し1人になりたいのです。わかっていただけますね?」

 

「...畏まりました」

 

ソリュシャンは少し悲しそうな顔をすると、もう一度頭を下げて去っていった。キアラはしばらく彼女の後ろ姿を眺めると、モモンガの元へと歩みを進める。

 

(何故でしょうか。あの悲痛な表情…とてもそそりますわ)

 

怪しげな笑みを浮かべた彼女は、満足そうに舌舐めずりをするのであった。

 

 

 

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キアラ様がお戻りになってから間も無く4日目を迎えようとしておりました。私、ソリュシャン・イプシロンはアルベド様よりキアラ様の護衛を仰せつかり、今日もその任務に喜びと緊張を感じながら邁進しておりました。キアラ様は後ろ姿もお美しく、女である私でさえその魅力に溺れてしまいそうなほどであり、何よりもその慈愛に満ちたその笑顔は、神ですら篭絡できるものでしょう。ですが今日のキアラ様はどこか上の空で、何か考え事をなさっているご様子。その深遠なるお考えに私ごときが到底及ばないことは重々承知でありますが、少しでもキアラ様のお役に立てるように精進したい。そう思っておりました。あの時までは…

 

 

 

 

「いえ、供回りは必要ございません。貴方は通常の業務にもどりなさい」

 

「しかし...!」

 

それはキアラ様が自室から出られた際のことです。私はキアラ様護衛のため、いつでも対応出来る様、廊下の入り口で控えておりました。キアラ様はモモンガ様の元へ向かわれるとのことでしたので、その間の護衛と供をさせていただこうとその旨をお伝えしたのです。私たちプレアデスは至高の方々の盾と成るべくして生み出された存在。いついかなる時でもこの身を呈してお護りするのが仕事でございますが、キアラ様はそれを不要と断じられました。私は御方に不必要な物だと思われている。そんな焦りから思わず矮小の身であるにも関わらず、キアラ様に意見してしまったのです。そしてその時でした。あの目を見てしまったのは。キアラ様はいつものように優しげで慈愛に満ちた笑みを浮かべておりました。ただその目だけは一切の光が無かったのです。まるでゴミでも見るかのような目でございました。いえ、恐らくあの目には私たちはもちろんのこと、この世のあらゆる何もかもを道端に転がる石でも見るような感覚で映しているのでしょう。その目を見てしまった私は思わず言葉を呑み、一瞬だけ目をそらしてしまいました。そして次にキアラ様の目を見たときは、まるで何事も無かったかのように、いつも通り全てを見通すような美しい目でございました。

 

「貴方の気持ちは嬉しく思いますが、私は少し1人になりたいのです。わかっていただけますね?」

 

キアラ様は優しく諭すように、子供へ言い聞かすように私にそう仰られました。御方の命令であるならば聞かないわけには参りません。私は渋々身を引くことにしました。キアラ様は我々のことを必要としていないのではないか?また私たちをお見捨てになってしまわれるのではないのだろうか?そんな不安の棘が私の心に刺さりながらも、私は無様に御方に泣きつきたいのを堪え頭を下げました。ここで泣きついてしまっては本当にキアラ様はいなくなってしまう。そんな気がしたのです。もしかしたらモモンガ様も、キアラ様と同じように本当は私たちを必要としていないのではないのでしょうか...

 

(一度、アルベド様やデミウルゴス様にご相談した方が良いのかもしれませんね…)

 

きっと知恵に優れていらしゃるお二方でなら、いい解決策を教えて頂けるかもしれません。私はそう考え、報告も兼ねてアルベド様の元へと足を運ぶことにしました。

 

 

 

 

 

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「まるでキラキラと輝いていて宝石箱のようですねキアラさん!」

 

「えぇ、きっとブループラネットさんが見たら興奮で昇天してしまうかもしれませんね」

 

「あははは!そうですね」

 

第一階層で合流したモモンガとキアラは、ナザリックを出て互いに飛行の魔法か込められたペンダントを使い、空中散策を楽しんでいた。本来モモンガはアイテムがなくても飛行の魔法を行使することができるが、今は姿を隠すため、使える魔法が大幅に減る戦士化の魔法を使用している。そのため飛行の魔法を使えないキアラと同じようにアイテムを使っていた。本当は二人でこっそり出てくるつもりだったのだが、途中で第一階層にいたデミウルゴスに見つかってしまい、彼が2人の護衛のためにいつもと違う異形の姿で側に控えている。

 

「この世界が美しいのは、御方々を飾るための宝石を宿しているからかと」

 

「ウフフ...デミウルゴスはロマンチストなのですね。確かにこんな宝石達で着飾ることができたなら女としてこれ以上の喜びはございませんね」

 

「ご命令とあらばナザリック全軍をもって手に入れてご覧に入れます!」

 

「まだ敵の脅威がわからないこの状況でか?ふっ、だが....世界征服なんて面白いかもしれないな」

 

「そうでございますね。私達の慈悲で世界を溶かしてしまうのも存外良いものかもしれません」

 

モモンガとキアラがそう和やかに会話をしている横で、デミウルゴスはその身を歓喜に震わせていた。

 

"世界征服"

 

それはデミウルゴスにとっては甘美な響きであり、自らが仕える偉大な御方々の威光を世界に知らしめる素晴らしいチャンスだ。そしてその偉業に立ち会えるかもしれない誇らしさに胸が熱くなるのを感じる。当の本人達にとっては冗談以外の何にでもなく、デミウルゴスの完璧な勘違いではあるのだが、キアラ達がそれに気がつく様子はない。

 

(これは我々も御方々のお役に立てるよう精進しなくてはなりませんね。恐らく皆さんにも話しておいた方がよいでしょう)

 

1人ナザリックの隠蔽を頑張るマーレに与える褒美について話している2人を見ながら、デミウルゴスは思案する。

 

「デミウルゴスよ、マーレに贈る褒美についてお前は何が良いと思う?」

 

「いえ、モモンガ様とキアラ様がお声を掛けていただくだけで充分な褒美であると思います」

 

「そうか...」

 

モモンガは少し考え込んだ後、マーレの元へ降下した。キアラとデミウルゴスも後に続く様に降下すると、マーレの近くに降り立つ。その姿を見つけたマーレは「モモンガ様ー!キアラ様ー!」と可愛らしい女の子走りで嬉しそうに駆け寄る。

 

「モモンガ様!キアラ様!どうしてこんなところに?もしかして僕、何がやらかしちゃいましたか...?」

 

声がだんだん尻すぼみになっていくマーレは、垂れた耳をさらに垂らせて不安そうな様子で恐る恐る2人を見る。

 

「違うともマーレ。お前のナザリック隠蔽はとても重大な仕事だ。私とキアラさんはその仕事ぶりに大いに満足している。それを伝えに来たのだ」

 

モモンガの言葉にホッと胸をなで下ろすマーレ。そしてそんなマーレにモモンガがあるものを褒美として差し出す。

 

「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン!そっ、それは至高の方々しか所持することを許されないもの!うっ、受け取れるはずがっ...」

 

「冷静になるのだマーレ。ナザリック内は階層間の転移を制限しているが、この指輪があれば自由に移動が可能だ。さぁこれを受け取り、ナザリックの為に貢献せよ」

 

モモンガはマーレにそう告げ、もう一度指輪を差し出す。マーレはおずおずとしながらも指輪を受け取り、少し照れながらも大切そうにそれを指にはめた。

 

「あっ!ありがとうございます!今後もこれほどの宝に相応しいほどの働きを、お見せしたいと思いますっ!」

 

「頼むぞ、マーレ」

 

「では私からも褒美を与えなくてはなりませんね」

 

そう言ってキアラはマーレの頬に顔を近づけ、そっと口づけをする。その瞬間、マーレはビクッと体を震わせ、突然の事で驚きながらも顔を真っ赤に染め、わたわたと慌てふためく。その様子をキアラは可笑しそうにクスクス笑うと、マーレは「うぅ...」と恥ずかしそうに俯いてしまった。

 

「ウフフフ...これからも私達のためにその力を奮ってくださいませ?」

 

「はっ、はいっ!僕!一生懸命頑張ります!ところで、モモンガ様はどうしてその様な格好を?」

 

「う、うむ。こ、これはだな...」

 

「簡単な事よ、マーレ。モモンガ様は僕達の仕事を邪魔しない様にとのお考えなの。モモンガ様がいらっしゃれば、皆手を止め敬意を示してしまいますから。そうですよね?モモンガ様?」

 

「さっ、流石はアルベド!私の真意を見抜くとは!」

 

マーレに痛いところを突かれてしどろもどろになるモモンガは、どこからともなく現れたアルベドが図らずも出した助け船にこれ幸いとばかりに乗り込む。そしてそのまま無事にこの場は収まる...わけもなく、アルベドがマーレの指にはまっているリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを見つけた瞬間、辺りを一瞬得体の知れない悪寒が走る。モモンガが特にそれを感じたらしく、謎の恐怖で骸骨の顔がひきつっていたが、幸い兜のお陰で周りにバレることはなかった。

 

(モモンガさんは鈍いというかなんというか。これがペロロンチーノさんによく貸していただいたゲームによく出てきた"フラグ建築士"というのでしょうか?)

 

1人ニコニコと嬉しそうに思い出に浸りながら、その修羅場を愉しむキアラなのであった。




最後までご拝読ありがとうございます。
全く読み返したりしていなかったりするので、いつもながら文脈とか誤字とかいっぱいあるのはごめんなさい。
更新頻度は一週間に一回くらいでできればいいなーとか思ってます。
あくまで予定なんですけどね。
次回はみんな大好き子安さんが登場予定。

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