レベル100、改装MAX、好感度200、全スキルMAX、全装備+10&酸素魚雷二本だよ。
後は、星6主砲と対空砲を待つのみだね!
レベル100、改装MAX、好感度200、全スキルMAX、全装備+10&酸素魚雷二本だよ。
後は、星6主砲と対空砲を待つのみだね!
やぁやぁ。よくここまで来たね。
あっ、ちょ、待って帰らないで!待って頼むから!なにカラオケとかでトイレに行った後に入る部屋を間違えたときみたいな顔をしているのだ?!
間違えてないから!決して間違いなんかじゃないから!
……ゴホン。よく来てくれたね。
今日、いまこの瞬間、君にここに来て貰ったのは他でもない。君に綾波の良さを伝えようと思ったからだ。
だから待って帰らないで!お願いだから話を聞いて!!
えっ、聞いてくれる?ははっ、君、実は綾波の良さと言うのが気になって仕方な――聞いてくださるんですよね!ありがとうございます!!ご退出は推奨してませんから!!
はぁ、はぁ、はぁ……。よし分かった。五分だけでいいから付き合ってくれ!!よしっ!!!契約成立だ!!ありがとござぇます!!
さて、じゃあ、先ずは出会いから……
あっ、はい。五分で全部頑張って終るように頑張ります……
そう、俺が綾波に抱いた第一印象は、何その武器かっこいいだ!
だってそうだろう!!何だあの巨大な刀は!!何とも男心を!ロマンスに惹かれるではないか!!
次にあのけしからんセーラー服。綾波の真っ白なお腹が丸見えじゃないか!!腰だってくびれてるのがわかるし、何ともセクシーすぎるっ!
それにスカートも何だあの短さは!風が吹いたらスカートの中がすぐに見えちゃうでしょうが!ありがとうございます!!それに足に巻き付いてる包帯も何とも破廉恥な事!素晴らしすぎる。
勿論顔だって素晴らしいぞ!彼女の据えた紅色の瞳、スポーティな印象を受ける象牙色の髪のポニテ、何よりも彼女についたミミと言われる部分。綾波の神によく合うああかと白い色の、俺もよくわかってない機械の事だ。あれが綾波の可愛さを引き立てているんだ!!
俺は綾波を見た瞬間に彼女を選ぶこと決めていた。一目惚れと言う奴だろう。ラフィーとジャベリンには悪いが、その時は眼中に無かった。無くなってしまった。それ程までに、俺にとって綾波が大きく映ったのだ。
次は……そうだな……彼女の戦闘面での話をしよう。
あぁ、綾波は凄いぞ?出撃したらMVPを独占する位の強さがあるぞ?雷装に特化した装備で主砲の火力こそ低めだが、彼女の鬼神としてのスイッチが入った瞬間には敵はイチコロさ。欠片も残さず……な。
近づく敵は刀で薙ぎ払い、舞う様に敵の攻撃を躱して、敵の懐に飛び込んでは敵を殲滅する。俺は綾波が敵でなくって良かったと思っているよ。彼女が敵として出てきたら、止める事なんて出来ないだろう。
まぁ、好きになった女の子を傷つけたいだんてこと、俺には思えないがな。
うん?俺はロリコンなのかって?なーに好きになった子が偶々小さい子だったてだけさ。だから、とりあえずスマートフォンはおしまいください。
あ、綾波はそこまで幼くないぞ?改造を施した後は、軽巡の子達と同じ位の背丈になるぞ?
あぁ、そうだ。綾波は改造した姿も可愛いんだ。
服は巫女さんみたいな服装になるけど露出度は何故かそんなに変わらないし、寧ろ変に袖がついた分、脇に眼が行くようになったと言うか……。服も何だか短くなってて、時折よく育った柔らかそうな双丘が見えたり、サイハイソックスになってより足の方も目立つようになったと言うか……。うん。指揮官が色々と心配になる位に色気づいてるぞ!!
色気づいてると言えば、綾波の俺服を見たことがあるか?オフショルダーでダボダボな服を着てるんだぞ?素材が白で透けてるから、その……いろんな所が見えそうになっているぞ!!うん!可愛いから何も言わないけど!
後そうだ。ハロウィンの時なんか、翔鶴たちが作った衣装を着てくれたぞ。魔女をイメージした衣装だ。あれも胸元が大きく開いていたり、お腹周りが丸見えだったり、可愛い!
もしかして、綾波は露出が多い衣装が好きなのか……?夏は露出度が高い水着を贈ってみようか……。
あぁ、大丈夫だ。やましい事は考えて無いから、防犯ブザーをしまおうか?大丈夫。大丈夫。
……綾波は可愛いんだ。
あの子は無垢で、多くの事を知らないんだ。だから、表情の変化もちょっと乏しいな。
あの子に趣味を与えてあげたと言う点では、ロングアイランドに感謝してるよ。俺は、あの子の傍に居てあげることは出来ても、あげれるのはもっぱら戦闘の任務ばかりだしな……。
そのおかげで、綾波は俺をよくゲームに誘ってくれるようになったよ。
もっとも、俺はゲームはそこまで上手くないから、いっつも負けるんだけどな。でもさ、綾波ったら勝つ度に鼻を鳴らすんだ。ムフー、って。俺の様なクソ雑魚ナメクジが相手でも、弱いとか絶対に暴言を言わないんだ。ただ一言、「楽しかった、です」って俺の事を見上げながら言ってくれるんだ。
そうやって言ってくれるだけで、俺はゲームが上手くないとか、綾波が楽しめるような相手になれないとか、そんな事どうでも良くなる。俺が、どう思っていたって綾波が楽しんでくれるから。
そうそう、俺にも苦手なゲームってものがあるから、そんな時は、綾波の隣で綾波がゲームしているのを見てるんだ。綾波、とても楽しそうにゲームをしてるから、俺も見てみたくなるんだ。
でな、ゲームをしている時の綾波はな、俺に身体を寄せてきてくれるんだ。それはもう、隙間が無い位にぴったりと。
「こうするとゲームをもっと楽しめるのです」って言ってな。何だか小動物みたいで、可愛いと思わないか?俺は思うね。最近は、頭を肩に乗せてくるんだぜ?ミミが当たって痛い時もあるけど、綾波が可愛いからそんなの我慢だ。
可愛いで思い出した。綾波な魔女の衣装を着たときに俺に「カワイイですか?」って聞いて来たんだ。
勿論即答したさ。可愛いって。
そしたら綾波な、帽子で顔を覆ったんだ。本当にカワイイ反応するよな?
で、その後に、お菓子を要求されたんだけど、最悪な事にお菓子が綾波が来る前のタイミングで切れたんだ。仕方がないから、悪戯していいよって言ったら――綾波が俺の手を噛んできたんだ。
そりゃ、びっくりしたさ。でもな、強くは噛んで無いぞ、甘噛みだ。その後にペロペロ舐められた。何だか、夕立や時雨みたいだったな。
「しょっぱいです」
って言って、笑う綾波は中々印象に残ってる。
そうだ。印象に残ってると言えば、改造した時の事だな。
改造してすぐにな、綾波が俺の元に来てな頭を撫でて欲しいって言ってきたんだ。
余り甘える事が無かった綾波が珍しく甘えて来たんだ。そりゃあ、もう。綾波が嫌だって言うまで撫でたさ。実際は綾波が嫌っていう事は無かったから、俺の手が疲れるまでやった。ナデナデが終わった後、綾波がふにゃって笑ったんだ。それが一番印象に残ってるなぁ。
そんな風にしてくれた時期もあったが、今はなんかその……ちょっと距離をとられてる感じもするな。なんだろう。綾波も思春期なのかも知れないな。こういう時は、刺激しないに限る。
泣いてるのかって?ははっ。泣いてないさ……。
まぁ、何だかんだ綾波とケッコンはしたぞ。キスは……片手で数える位しかしてない。何か、綾波が避けようとしてる感じがするし……。最近、嫌われてんのかな……。はぁ……。
まぁ、俺からはここまでだ!話を聞いてくれてありがとな!えっ?ノロケばっかりだったって?君達も綾波の事でのろけられるようになるんだよ!!
オマケ
窓から差す夕暮れの光に満たされた寝室のベッドの上。そこに横たわり、夕日を反射して茜色に髪を煌めかせているのは綾波。
その寝室は指揮官の部屋の寝室。指揮官から、いつでも好きな時に好きなように使っていい、と手渡された合鍵を使って部屋に入った次第だ。
ベッドに寝っ転がったのは出撃の疲れを癒す為。しかし、それ以上の理由もある。
「指揮官……」
綾波は陶然とした顔で、指揮官が使っていた枕に顔を埋め、鼻先をくっつける。そこから感じ取れるのも勿論彼の匂い。鼻をツンと刺激するような濃い彼の匂い。
その匂いが、今の綾波にとって安らぎになる。指揮官の匂いを胸いっぱいに収める事で、綾波は幸せな気分になる。
最近の綾波は自分でも変だと思う。
指揮官を見る度に、指揮官の事が眩しく感じたり、目を合わせ続けていると顔に火がついてしまったのではないとかと疑う位に熱くなってまともに目を合わせる事も難しくなっている。
何よりも、指揮官の傍に居ると胸が高鳴って上手く言葉が紡げない。話そうとすると、心臓が飛び出てしまうのではないかと疑ってしまう位に。
でも、その気持ちは――
「悪く……ない……です」
決して、悪いと感じたことは無い。同時に幸福感で満たされるのだ。
指揮官と一緒に居られて嬉しい、指揮官とお話が出来てうれしい、指揮官が触れ合って来てくれて嬉しい。指揮官との一つ一つが嬉しすぎて、何かが零れてしまいそうになる。
逆に指揮官が誰かと一緒にいると、何だか胸がムカムカとする。それは、親友である、ラフィー、ジャベリン、ニーミが指揮官と一緒にいる時にも感じてしまう。
その事が嫌で、自己嫌悪に陥る。その結果が、バレンタインの悪戯として指揮官の手に噛みつくと言う形で、綾波の中の何かが具現化しかけた。
「指揮官……」
綾波は指揮官の枕を一層強く抱きしめる。指揮官が、自分の事を抱きしめてくれたように。指揮官がそこに居るのだと思い込むかのように。
そして――
枕に口付けを落とす。それは、彼女が無意識でやった行動。だから、彼女はその行動がどんな想いでやってしまったのかも、彼女の頭は理解していない。
指揮官との口づけは、本当に数回だけやった。一回は、綾波が勢いよく転びそうになったのを指揮官が受け止めた拍子に、もう一回は指揮官とケッコンの契りを結んだとき。
どちらの口付けも決して嫌な物じゃ無かった。寧ろ、胸の奥がじんわりと温まる様な、そんな幸せな気持ちを得れた。
指揮官の為なら強くなれる、指揮官の元に帰れる、この二つの幸福を凌駕するような幸福を得た気がするのだ。
だけど、綾波はその幸福感を得れた理由は詳しくわからない。唯一つわかるのは、指揮官と一緒にいると、いつでも幸せになれる気がするという事だ。
綾波は夕焼けに左手を翳す。黒い手の影の中で存在感を放つシルバーリング。特別な関係な証。この指輪を見るだけで自然と頬がつりあがる。
「指揮官っ!」
幸福感が溢れた綾波は、またまた枕に口づけを落とす。枕がぺったんこになる位の強い力を込めながら。
「綾波、なんだか幸せです」
理由はよくわからないが、この上なく幸せな気分に包まれながら綾波は瞼を閉じる。
今眠る事が出来れば、指揮官といる夢を見れる気がしたから――