ぜんまいBLEACH   作:JAIL

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なんか思い付いて書いてみた。


ぜんまいBLEACH

短い黒髪で死覇装を着た男性、志波海燕と長い白髪に温厚な表情をして、死覇装の上に隊長羽織を着た男性、浮竹十四郎が縁側で対面して座り、話していた。

 

「え?新しい奴がこの十三番隊に入って、もう四席に入れるんスか?」

 

海燕が十三番隊隊長の浮竹十四郎に少し驚いた表情をする。

 

「そうなんだよ。といっても私が彼を呼んだんだけどね。それに彼の剣の腕は中々のものでその上始解も既に出来ているんだ」

 

浮竹の言葉に、へぇ~・・・そりゃすげぇ。と海燕は正直にまだ見ぬ隊士を褒める。

自分の上司である浮竹十四郎が褒めているのだ。

その者は余程の実力者なのだろう。

海燕は急に辺りを見回す。

 

「・・・今日はそいつ来てないんスね?」

「あぁ、彼には実戦経験として空座町の虚退治に向かってもらっているんだ」

「へぇ~もう実践・・・・・・って、え!?いきなり1人で行かせたんスか!?」

「違う違う。三席の都君も同行してるから大丈夫だよ」

 

13番隊第三席、志波都────彼女は志波海燕の妻であり彼の部下でもある。

才色兼備で他の隊士からの信頼も厚い。

そして偵察部隊の一員でもある人物だ。

 

「いや・・・そういう問題じゃ・・・」

 

いつも通りな隊長に海燕も呆れていた。

 

「いや~彼の始解は面白くてね、あれはいい味だったなぁ~」

「へぇ~・・・・・・・・・ん?え?いい味・・・?」

 

浮竹の言葉に引っ掛かりを覚え、聞き返してしまった。

困惑している海燕に気付く浮竹。

 

「あぁ、彼の始解は食べられるんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」

 

海燕は浮竹の言ったことに全く頭の理解が追い付かなかった。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

空座町上空。

頭にゼンマイが刺さった隊士が休めの姿勢で都の到着を待っていた。

すると自分の目の前に旋回門が開き、都が現れる。

 

「お待たせしちゃったかな?」

「いえ、大丈夫です」

 

そう、良かった。とその者に笑顔を向けるが男の頭に刺さった物を見てその笑顔は固まった。

 

「えっと・・・その頭に付いているのは何かな?」

「?ゼンマイですけど何か?」

 

あ・・・うん、やっぱりなんでもないわ。と女性の死神は誤魔化す。

 

「私は十三番隊第三席の志波都です。えっと・・・改めてお名前を教えてくれるかしら?」

「構いませんよ、おいr・・・私、善之助と申します」

「それじゃあ善之助君、私は基本貴方のサポートをするので虚を見付けたら自分の判断で戦闘を行って下さい。勿論始解が使えるなら是非使って下さいね」

 

都の言葉に、分かりました。と反応する十三番隊第四席善之助がそう答えた。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「フッ!」

 

善之助が始解もせずに虚を両断する。

その様子を都も見ていて善之助が戦闘を終えた瞬間に近付いてくる。

 

「さすがね。これは将来有望かしら」

 

都はそう言ってクスクスと微笑んだ。

善之助が返答しようとしたら都の持つ通信機に着信が来た。

内容を見る為に通信機を開き、その文章を眺める。

一通り眺めると善之助を見た。

 

「副隊長との顔合わせの為に一旦私と一緒に隊舎に戻ります。善之助君は私に着いて来てね」

 

都の言葉に再び、分かりました。と返答し善之助は旋回門を開く。

中から2匹の地獄蝶がヒラヒラ飛んできて2人の肩に止まった。

それを見てから旋回門に入り、2人は尸魂界に帰っていった。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

断崖を抜けて尸魂界に帰還した2人。

そのまま十三番隊隊舎に向かう。

 

「それにしても浮竹隊長が認めただけはあるわね。始解も使わないで虚を圧倒してたし、結構剣の腕鍛えたでしょ?」

「基本は一応してきました。けど私の斬魄刀はあまり戦闘向きでは無いのでそこは気を付けたいですね」

 

あ、そうなんだ?と都が返す。

何にせよ善之助の実力は今回の虚退治で判明した。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

まだ時間があるから寄り道をして行かない?と都から提案を受け、善之助はオススメの団子屋があるからそこに行きますか?と聞く。

都もそこに行きましょう。との事で流魂街を訪れていた。

 

「ん?あれは・・・」

「?善之助君、どうしたの?」

 

あれです。と指を差す。

その先では1人の男性が頭巾を被った女性を無理矢理連れて行こうとしていた。

 

「お止め下さい!私は嫌ですと言った筈です!」

「うるせぇ!つべこべ言わずにさっさと来い!」

 

周りの人はその様子を見ていたが介入しようとは思ってないようだ。

 

「成程・・・少し善を施す必要があるな・・・」

 

善之助が男に向かって歩き出す。

 

「そこの者、その手を離さないか」

「あん?死神様が俺様に何用だよ!」

 

死神を目にしても今の態度を崩そうとしない男。

そんな男の姿に呆れ果てた。

 

「全く・・・少しは流魂街も良くなってほしいものだ・・・仕方ない・・・」

 

キリキリと善之助の頭にあるゼンマイが巻かれる。

 

(え・・・?今ゼンマイが回らなかった?)

 

都の疑問を他所にスッ・・・と善之助は斬魄刀の柄に手を掛ける。

それを見た都は咄嗟にその手を掴んで止めた。

 

「善之助君!君の気持ちは分かるけど斬魄刀は使っちゃ────」

「いえ、私の斬魄刀はこういう所で役に立つんですよ」

「・・・え?それってどういう・・・」

 

見ていて下さい。と都を下がらせる。

 

「その手を離す気は無いのだな?」

「あぁ、ねぇよ」

「・・・そうか・・・ならば────恨むなよ」

 

善之助は自分の持つ斬魄刀の解号を唱えた。

 

「笑え────団子剣」

 

斬魄刀が鈍く輝き、一回り、二回り、三回りと段々小さく細くなっていく。

そして串程の小ささになった途端、その真ん中が3つの球体に膨らんだ。

斬魄刀の輝きは消え、善之助が握っていたのは────美味しそうな三色団子であった。

 

「「「・・・・・・」」」

 

いざこざを起こしていた男女と都までもが目が点になった。

そして遂に男が笑い出す。

 

「ひゃはははは!!!!なにが出るかと思えばただの串団子じゃねぇか!」

「君、あまりこの斬魄刀を見掛けだけで判断すべきではないよ」

 

そう言いながら善之助は串団子になった斬魄刀を一振りすると団子の1つが男目掛けて飛んでいく。

その団子を男は手で受け止めてそのまま口に放り込んだ。

その顔は少しづつ柔らかい顔になる。

 

「ふっ・・・ははははは!」

 

男が急に笑いだした。

 

「全く俺も何してんだかなぁ!好いた女に逃げられて腹癒せに他の女狙うってバカがやる事じゃねぇか!」

 

おめぇも悪かったな。と男は素直に腕を掴んでいた女性に頭を下げた。

じゃあな!と元気よく男は帰っていった。

 

「まぁ、これにて解決ですね」

「そ・・・そうね(これはツッコんではいけないこれはツッコんではいけない・・・)」

 

都は自分にそう言い聞かせ、2人は団子屋に向かった。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「おっ!帰ってきた!」

 

縁側で海燕と話していた浮竹が2人の姿を見て手を振る。

海燕も2人を見た。

 

「どうだった?」

「彼、落ち着いて虚と戦闘してましたよ」

 

都の報告にそうか!と嬉しそうにする浮竹。

その時、浮竹が何かを思い付いた。

 

「善之助君だっけ。ちょっとまた君のアレを食べたいんだけどいいかな?」

「はい、分かりました」

 

善之助は斬魄刀を抜いて、再び解号を唱える。

 

「笑え────団子剣」

 

再び串団子の姿となった斬魄刀。

さすがに初めて見た海燕は驚いていた。

そんな海燕を他所に団子の1つを取って浮竹に渡す。

渡された団子を浮竹はなんの躊躇も無く口に入れた。

 

「いや~!やっぱり善之助の斬魄刀は美味しいね!」

「ありがとうございます」

 

その2人のやり取りを見た海燕は試しにと余った2つの内の1つを貰い、食べる。

都も気になって最後の1つを受け取って食べる。

 

「・・・美味い・・・」

「うん・・・美味しい・・・」

 

だが海燕は頭を抱えた。

それを見た浮竹は海燕に話し掛ける。

 

「どうした?」

「いやおかしいでしょ・・・食える斬魄刀なんか・・・」

 

現在、善之助の斬魄刀【団子剣】は尸魂界で唯一食べられる斬魄刀として少しづつ有名になっている。

そして今では卍解の練習もし始めているのだとか。

海燕と善之助の顔合わせを終え、善之助は帰っていった。

 

 

 

ぜんまいざむらい

今日も善を施したり

 

続k「かねぇよ!!!!(作者)」

 

 

~完~




一応これ、設定資料です。

名前:善之助
性別:男
特徴:頭にゼンマイが刺さっている。(十三番隊ではゼンマイに関しては触れてはいけないという暗黙の了解がある)
斬魄刀:団子剣
解号:笑え団子剣

見た目:三色串団子
能力:串に団子を1つでも食べさせる事で相手がやった悪事を本人に認めさせ、笑顔で悔い改めさせる。
自分と同レベルかそれ以下の者に限る。
因みに解放後は鞘に収め、再び引き抜けば団子は何度でも回復する。

卍解:絶笑七聖団子剣
能力:七色の団子を全て相手に食べさせる事で自分より上の相手も笑って悔い改めさせる事が出来る。(ヴァストローデ級も可能)
因みに相手に飛ぶ団子の速さは、七つの団子全てを一気に食べさせる必要がある為、その速度は音速を超える。
こちらも鞘に収め、再び引き抜けば団子は何度でも回復する。

作者の新連載小説、【七天龍の遊戯】の方も宜しくです。
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