私と死神さん   作:憲彦

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土日休日は特にやることが無いですね。先週の土曜日は久々にゲーセンに行ってきました。なんか置かれてるものも変わってて、シューティングが気に入ってたヤツ1つになってましたが、嬉しかったのはガンダムのゲームが置かれてた事です。戦場の絆が4台もありました。早速カード作って遊びました。酔いますけど楽しかったです。行ける時間は少ないですが、しばらく新人訓練でスキル磨きたいと思います。2年くらい。

仕事初めてから約1ヶ月。もう辞めたい。転職したい。の文字が頭を支配しています。しかし今すぐ辞めると言う訳にも行かないので、タイミングを探しています。宝くじの高額当選。可能性は無いが結婚。怪我か病気。これらのどれかが起こったら転職しましょうかね。最近疲れたからなのか、車を運転してるときに「事故らないかな~」「あの建物に追突したいな~」「誰か俺の事引き飛ばして楽にしてくんないかな~」等と言う事を考えてしまいます。普通に道歩いてるときも、あの車俺の事引いてくれないかな~とか考えてしまいます。……そろそろヤバイな。


第5話

死神side

 

全く……ようやく回想が終わりましたか……。時間を稼ぎたいのは分かりますが、少し引っ張りすぎですね。まぁ前回の回想からしばらく時間が流れた訳ですが、特に何かが進展したと言う訳ではありません。あの2人のマンガが完成して、編集者に持って行くくらいです。確かそれで今日は帰りが遅くなるとか……大丈夫かな?最近町の監視に行ってないから、悪質な霊障とか増えてるし。族長のお供は一体何やってんだ?

 

「あ、冷蔵庫が空だ……」

 

はぁ。買いに行くか。人間に化けるのは結構疲れるんだよな~。腕力的に言っても少し落ちるし、飛べないから面倒事に巻き込まれる可能性も大きい……人間でいるメリットが何1つ見当たらない!!……嘆いてる時間が勿体ないな。さっさといつもの商店街に行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暑い。今日は真夏日だな……長袖の常態に化けたのは間違いだったな」

 

家出たときはそんなに暑い訳でもなかったのに……まさかたった数時間でここまで暑くなるとは。なるべく言いたくはなかったけど、地球温暖化の影響ですかね。まぁそれはさて置き、最初は八百屋だ。

 

「えっと……」

 

「お、今日はどうしたんだい?いい野菜入ってるよ!」

 

「あぁ。食材が切れてしまいましてね。前回買ってから暫く何も買い物をしていなかったので」

 

本当、しばらく全く買い物をしていない。無駄な浪費を押さえるためだ。他にも、頻繁に買い物に行くことで部屋に無駄なものが大量に散らかる。ただでさえ片付けの出来ないあの人だ。物が増えればどうなるかは想像に固くない。

 

「はぁ……」

 

「なんか悩み事かい?」

 

「いえ。あぁ野菜いくつか見繕ってくれますか?素人が見るよりも、プロの方が見てくれた方が安心できるので」

 

「はいよ!」

 

うん。これの方が楽だ。まぁ良いものを見分ける方法が無いわけではない。だがここでそれを使うのは流石にどうかと思う。まずバレたら問題だし、目があるとか言われて長話される可能性がある。そんなの絶対に嫌だ!

 

「ほい!これでどうだい?」

 

「あ、ありがとうございます。これで大丈夫ですか?」

 

取り敢えず、結構な量があるが諭吉さんを出せば大丈夫だろう。ここの店長さんは財布の事も考えて見繕ってくれる。諭吉さんを2人以上出すことになることはない。

 

「はいまいど!あ、そうだ。タケノコ入ってんだけど買わないか?」

 

「タケノコですか……料理あまり知りませんね」

 

「家で使ってるレシピも付けるからさ!どう?」

 

「……そうですね。2つ頂きます」

 

「ありがとうよっ!」

 

正直言えば、あってもなくても構わない。調理も結構面倒だからな。だが旬のものを食べると言うのも悪くはない。料理のレパートリーが増えるのも助かる。悪いことはない。財布から少し札が消えることを除いてな。

 

「はいタケノコ2つ。あとレシピね。あく抜き用の米ぬかと赤トウガラシはサービスだよ!」

 

これは嬉しいサービスですね。タケノコは収穫してから時間が経つごとにえぐ味が強くなりますからね。それに買うものでも無いですし。買ったら余りますし。ん?何故か小さいのが2つ入ってるな。追加で。

 

「あの、この2つは?」

 

「それね。サイズが小さくて売り物にならないヤツ。貰ってって」

 

そんなことに言われても……

 

「タケノコってそのまま保存できないですよね?と言うか長期保存に向かないですよね」

 

「大丈夫大丈夫!茹でて皮剥いたら、水張ったタッパーに入れれば1週間は持つから!毎日水は交換する必要あるけど。濃い塩水に浸けとけば1カ月行けるから!」

 

貰えるのは嬉しいけど……まぁ助かると言えば確かに助かる。無料なら尚更ね。色々と問題は見え隠れするが、ありがたく貰うことにしよう。次は魚屋ですね。調味料は残ってるので良いとしましょう。魚屋ではアサリを購入するだけだ。他に魚の切り身とか買おうと思ったけど、今は特に必要と言う訳ではない。弁当箱に入れるスペースも無いし。そんなわけで、必要なものは全部購入できた。さっさと料理でも始めよう。

 

~タケノコご飯の作り方~

 

材料

 

米 カップ3

ゆでたけのこ 1本

油揚げ 1枚

A水 カップ2・3/4

A割烹白だし 大さじ5

木の芽 適量

 

作り方

 

1・米は洗ってザルに上げ、水気をきる。

2・たけのこはひと口大の薄切りにする。油揚げは熱湯をかけて油抜きし、みじん切りにする。

3・炊飯器に1の米、Aを入れ、2のたけのこ・油揚げを加え、軽く混ぜて普通に炊く(時間外)。

4・器に盛り、木の芽を添える。

 

~終わり~

 

うん。作り方だけを見れば簡単だ。だが問題がある。タケノコの前処理だ。これにはそこそこ時間がかかる。現世に来てから約1ヶ月半。元々それ相応の知識を持っているつもりだったし、料理に関しても独り暮らし故に自然と知識も技術も付いてきた。しかし!タケノコの前処理だけはやったこと無い!境界にも竹林はある。誰でも入れるし竹を無駄に増やさないためにタケノコは取り放題だ。実際にいろんな人が取りに行ってる。だが俺は一度きりしか行ったことが無い!面倒だったと言うのもある。時間が無かったと言うのもある。だが1番の理由は

 

『え?タケノコ掘ってきたの?じゃあ今夜タケノコ料理奢ってよ!酒沢山持っていくからさ!今から買いに行ってくるね~』

 

俺は酒飲めないんだよ!!!そもそも何で族長のお前に奢らなきゃなんないんだ!と言うかそんな簡単に仕事切り上げるな!!こっちは休日出勤+残業もやってんだぞ!!毎日の激務に加えてな!!……と言う訳で、族長からの嫌がらせを回避するために、境界ではタケノコ狩りをしないししたくない。まぁそんなことは置いておこう。まずはタケノコのアク取りだ。

 

~分からない人のためのアク取り方法~

 

1・たけのこは、2~3枚皮をむき、先を斜めに3cmほど切り落とし、真ん中に切れ目を入れます。

 

2・お鍋に、たけのこが隠れるくらいお水と米ぬか一握り(もしくは重曹か生米)、鷹の爪を入れます。

 

3・沸騰するまでは強火で、あとは弱火で1時間くらい茹でます。竹串がスッと入るようになったら火を止めてください。

 

4・そのまま、1時間(できれば半日~1晩)冷まし皮をむきます。(この間にあく抜きが進むので取りださないようにします。)

 

圧力鍋があれば時間が短縮できます。ちなみに圧力鍋なら15分ぐらいで出来上がります。

 

※タケノコは取れてから時間が経つに連れてえぐ味が強くなります。ですので、取りたてのタケノコの場合は前処理は必要ありません。

 

「さてと。これで後は放置するだけ……久し振りに外でも回ってきますか」

 

族長のお供がやってくれてるとは言え、出来る範囲には限りがある。万が一にも呪いに使われた道具が出てきた場合は俺が対処するしかない。何故後処理専門の部署を設けないのかが不思議で仕方無い。死神が処理する様な物でも無いだろ。……ん?

 

「仕事しろよ!バカ犬ども!!!」

 

何か色々と亡者達が好き勝手やってるよ!?溢れ返ってるよ!?なにやってんだよお供達はよ!全然仕事してないじゃん!つーかどこ行ったよ!?と言うか最近この町の治安が悪くなった原因はこれか!!

 

「ッ!?」

 

『フハハハハ!コイツの体を乗っ取って好き勝手に―グボァ!?』

 

「おい貴様。死んだときに何をすると1発で地獄行きになるか説明したよな?」

 

『し、死神の旦那!?なんで!?引退したんじゃないの!?』

 

「するかバカ者が。ここで消滅するか大人しく地獄に行くか今すぐ決めろ!!」

 

『い、イヤァァァァァァ!!!!』

 

と言う訳で1人地獄確定!次!!

 

『グバァ!?』

 

コイツも地獄!たく……何でこんなことに。悪霊までいる!?一体どんだけ怠けてんだよバカ犬どもが!!

 

「悪霊は強制成仏!!ディィヤ!!!」

 

「キャァァァァ!!!」

 

ッ!?人間の悲鳴!?

 

「お前は消滅!!」

 

何で昼間なのに人を襲いはじめてんだよ!あ!地縛霊までいる!あそこには浮遊霊!なんで悪魔や妖怪まで出てきてんだ!?

 

「はぁ……やりたくないが仕方無い……ハァッ!」

 

取り敢えず分身だ。疲れるからやりたくないんだよな~。だが背に腹は代えられん。後であのバカをぶん殴りに行くためだ。今は我慢我慢……

 

「貴方は地縛霊を。貴方は浮遊霊。貴方は悪魔。貴方は妖怪の相手をお願いします。俺は悪霊とまだ説明を受けていなさそうな亡者の相手をします」

 

本体の俺を含めて5体。取り敢えずはどうにかなる筈だ。後で他4人の疲れが俺にフィールドバックしてくるけど……

 

~4時間後~

 

「やっと……片付いた……イテテテ。何で怪我?」

 

どれどれ?どの俺が怪我をしたんだ?……あ~。妖怪を相手にした俺か。日本妖怪じゃないな。中国妖怪か?荒っぽいのが多いからな~。日本妖怪も負けてはいないけど……

 

「はぁ……あ、そろそろタケノコが出来た所だな」

 

竹串は……あった。どれどれ……

 

「うん。すんなり刺さった。これでOK。後は薄く一口サイズに切って、材料全部入れて炊くだけ……何に時間を使ってんだ?俺は……」

 

よくよく考えれば、ここに来てからは料理を含めた家事全般と月香さんのマンガの手伝いしかしてなかったな。死神としての仕事を丸投げして……本来あってはならないことなんだが、事が事故に仕方無い気もする。……取り敢えず1回境界に戻るか。炊き上がるまでには戻れる筈だから……

 

~境界・死神詰所~

 

「おいコラ族長。テメーのバカ犬どもが仕事放ったらかしてたぞ。どうしてくれんだよ。お陰で俺の管轄の町は地縛霊に浮遊霊に悪霊、悪魔に妖怪のオンパレードだったんだぞ。なに考えてんだ?」

 

「いや……その、悪かったとは思ってるよ?流石に俺も仕事を放ったらかしてるとは思わなかったからさ……だからその、鎌を首元から離してくれるかな?ついでに俺の顔を鷲掴みにしてるこの手も……」

 

チッ。握り潰して首と胴体別居させようと思ったんだけどな~。まぁコイツが消えれば仕事がそれなりに増える。そもそも次の族長を決める時間も出てくる。代理は居そうにない。何で俺がコイツへの殺意も我慢しなければならんのだ。

 

「イテテテ……本当に今回の事は悪かったと思ってるから。そのお詫びとして、これ上げるよ。その紙人形の五芒星の書かれてる場所に自分の血を付けると、リスクなしで分身を作る事が出来る。つい昨日完成したお助けグッズの新商品だよ。ついでに次から俺に苦情入れるときは、無言で全力の拳叩き込むのも止めてね」

 

成る程。それは便利だ。

 

「効果は1日。勿論自分の意思で期限前に消すことも出来る。それを使って乗りきってくれ。取り敢えず……よっと!ふぅぅ~。1000枚入り3箱上げるね」

 

何でこんなにあるんだよ……

 




※作り方やアク取りの方法はネットから拾ったものです。間違っているかもしれないので、その辺はご了承下さい。

次回もよろしくお願いします!感想や評価、お気に入り登録もついでによろしくお願いします!!!
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