ヒイロ「どうも、この作品の主人公の一人のヒイロ・グリフィンです!」
政実「という事で、こちらではヒイロ視点のストーリーを書いていきます」
ヒイロ「俺視点のストーリーか……となると、もう一つの視点とは少しストーリーが変わってくるわけか」
政実「まあ、そうなるね。もちろん、作中で合流はするけどね」
ヒイロ「わかった。さてと……それじゃあそろそろ始めるか」
政実「うん」
政実・ヒイロ「それでは、第1話をどうぞ」
第1話 勇者の一日と女神からの依頼
「はっ、はあっ!」
空に黒雲が浮かび、辺りに瘴気が満ちる中、俺は眼前の敵に対して必死になって剣を振るっていた。すると、敵は俺の攻撃をヒラリと躱すと、不敵な笑みを浮かべた。
『ふっふっふ……そんな攻撃で我を倒せると思ったのか?』
「へっ、倒してみせるさ! 魔王であるお前を倒す。それが勇者である俺や仲間達の使命だからな!」
目の前にいる魔王に対してにいっと笑いながら言ってやった後、俺は限界ギリギリの体をどうにか動かしながら仲間達に声を掛けた。
「皆! 辛いかもしれないけど、もう少しなんだ! 頑張ってくれ!」
『おう!』
『わかった!』
『うん!』
そんな頼もしい仲間達の声に元気を貰い、俺は再び魔王に対して剣を振るい始めた。
「はあぁっ!」
『うっ……! くっ……少しはやるようだな……!』
「そんなの……当然だ!」
『があぁっ!』
そして、魔王が痛みで顔を歪ませながら地面に膝を付くと、俺は片手に持っていた剣を両手に持ち替え、ゆっくりと魔王に近づいた。
「……魔王、これで終わりだ」
『はぁっ、はぁっ……ふっ、まさか貴様のような若き勇者に倒されようとはな』
「その
『そう、かもしれぬな……さあ、一思いにやるといい』
「……ああ」
緊張と疲れで手が震える中、剣をしっかりと持ち、それを魔王へと振り翳そうとしたその時、「あっ、いたいた!」という明るい声で俺の意識は魔王との一戦を交えている戦場から『王都クラッド』にある王宮の庭の一角へと引き戻された。
うぅ……今良い所だったのに……。
そんな思いを抱きながら声がした方へ顔を向けると、俺の従姉妹でありこの国の王女でもあるクレア・クリードが満面の笑みを浮かべながら走ってくるのが見えた。そして、愛用のロングソードを足元に置いてると、クレアは俺の目の前で足を止めたため、俺はクレアに話し掛けた。
「クレア、何か俺に用か?」
「ううん、特に用事は無いけど、ヒイロの姿が見えないから捜しに来たの」
「そっか」
「ところで……今日も対魔王戦の仮想特訓してたの?」
「ああ、古の勇者の血を引いている上、女神の祝福を受けた勇者である俺が魔王を倒すのは使命だからな。今日もなんて言うけど、まだ足りないくらいだ」
「ふーん、そっか。でも、さ……ヒイロの想像って仲間との連携が欠けてるよね」
「そうなんだよな……仲間が大切なのはもちろん理解してるけど、今までそういう特訓をしてこなかったから、仲間と一緒に戦うみたいな想像がまったく出来ないんだよ」
「そっかぁ……まあ、魔王を倒すための旅に出れば、その中で仲間も出来るだろうし、その内何とかなるんじゃないかな?」
「なれば良いんだけどな……」
「なんなら私が手伝ってあげようか? 一応、私だって剣の訓練はしてるし、魔法だってお手の物だから」
「それは助かるけど、流石に止めとく。バレて騎士団長や大臣に怒られるのは嫌だからな」
「えー……大丈夫だと思うけどなぁ……」
「大丈夫じゃないから言ってるんだよ……ところで、例の『友達』とは最近どうなんだ?」
すると、クレアは目を輝かせながら話を始めた。
「うん、スッゴく仲良しだよ! それにこの前も新しい子達が増えたんだ!」
「へえ、そうなのか。クレアはどんどん『友達』を増やしていくな」
「それが私の特技みたいなものだからね。みんな良い子達ばかりだし、これからもどんどん増やしていくよ」
「そっか。まあ、セシル伯父さんならまだ面白がるかもしれないけど、大臣達にはバレないようにしろよ? お前の『友達』は、ちょっと変わった奴ばかりだからな」
「うん、それはもちろんだよ。みんなとはこれからも仲良くしていきたいし、離れ離れになるのは嫌だからね」
「なら、よし。さて……そろそろ昼頃だろうし、ここらで一度休憩でもするか」
「あ、それなら厨房のみんなに何か用意してもらえるように頼んでくるよ。お腹とか空いてるでしょ?」
「ああ、頼む。俺はちょっとセシル伯父さんと話をしてくるからさ」
「うん、わかった! それじゃあまた後でねー!」
そして、純白のドレス姿で駆けていくクレアの姿を見送りながら足元のロングソードを右腰の鞘にしまい、俺は軽く空を見上げた。
仲間、か……こんな状況だからあまり甘えた事は言えないけど、出来るなら本当に背中を預けられる程の仲間が欲しいよな。名声が欲しいから着いてくるような奴とかただ守られるだけの奴じゃなく、何かあった時にはお互いに頼り合えるような仲間がいれば助かるけど、どうやったらそんな仲間に出会えるかな……。
「……せっかくだし、セシル伯父さんに相談してみるか」
この国の王様であり俺の伯父さんでもあるセシル・クリード王の顔を思いだしながらロングソードを鞘へと戻した後、俺はセシル伯父さんがいるであろう
歩き始めてから数分後、謁見の間へ着いてみると、そこには予想した通り、セシル伯父さんが少し暇そうな様子で玉座に座っていた。
「セシル伯父さん、ずいぶん暇そうだね」
「ん? おお、ヒイロか。まあな……なにしろ今日は私を訪ねてくる客がまったくいないからな。これなら、身分を隠して闘技場で戦っていた方がマシなくらいだ」
「そんな事したら、また大臣達に怒られるんじゃない? この前だって自分から魔王を討伐しに行くなんて言ったら、本気で怒られてたし」
「はっはっは! あれは失敗だったな! まあ、魔王討伐に関しては勇者であるお前に任せよう。さっきも対魔王戦の仮想特訓をしていたようだしな」
「……あ、そうそう。それなんだけどさ……」
「ん、何かあったのか?」
「何かあったというか……クレアにも言われたんだけど、俺の想像には仲間との連携が欠けているみたいなんだ」
「仲間か……まあ、お前は今まで城下町の子達とは仲良くしてきたが、一緒に戦うような事はしてきてなかったし、騎士団の皆とは1対1の特訓しかしてこなかったからな。たしかに魔王討伐には仲間が必要だし、仲間を連れていくなら連携は必要不可欠だな」
「やっぱ、そうだよな……」
「ああ。それで、仲間の希望はあるのか?」
「そうだな……強いて言うなら、背中を預けられる程、信頼出来る強さを持つ仲間かな」
「ふむ……となると、お前と同じかそれ以上の強さを持つ仲間という事か」
「うん。後、魔王倒したっていう名声が欲しいから旅についてくるみたいな奴はなしが良いんだ。そういう奴にはいざという時に逃げられそうだし」
「なるほどな……わかった、何か考えておくとしよう」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして。そういえば……今日の対魔王戦の仮想特訓はどうだった?」
「うん、今日はなんとか魔王にトドメを差せそうだったんだ。ただ、トドメを差そうとした時にタイミング悪くクレアが声を掛けてきたから、想像はそこで終わっちゃったけど……」
「はっはっは、残念だったな!」
俺の話を聞き、セシル伯父さんは楽しそうに笑っていたが、その内に「うーむ……」と何やら難しそうな顔をしながら唸り始めた。
「あれ、どうかした?」
「いや……な、前々から思っていたんだが、魔王との和解の道っていうのは本当に無いものかと思うんだ」
「魔王との和解……」
「ああ。実は前に古の勇者が書いたという文献を読んだ事があって、そこには魔王との決戦の事も書いてあったんだが、勇者が魔王にトドメを差そうとした時、魔王は何かを悟ったような顔をしていたらしいんだ」
「何かを悟ったような顔……って事は、その時の争いは何者かによって引き起こされた物で、古の勇者達や魔王達はその誰かの掌の上で踊らされていたに過ぎなかったわけか」
「恐らくな。そして、それは今回も同様なのかもしれない」
「え? それって一体……?」
「おかしいと思わないか? 古の勇者が魔王を討伐してから今まで魔王と言われる存在はまるで話題に出てこなかった。もちろん、それらしい奴はいたかもしれないが、今回のように様々な国を侵略するような真似はしてこなかった」
「なのに、魔王は魔物や『
「そうだ。まあ、これは俺の推測に過ぎないし、本当のところはどうかわからない。だが、これから魔王討伐の旅に出るお前には話しておきたかったんだ。魔王討伐の旅の中で、もし怪しい人物や場所があったら、そこを疑ってほしいと思ってな」
「なるほどな……うん、わかったよ。もし、そういう場所があったら、疑うようにしてみるよ」
「ああ、頼んだぞ」
セシル伯父さんが嬉しそうにニッと笑っていたその時、誰かが走る足音が聞こえ、俺達は揃ってそちらに顔を向けた。すると、さっきと同じようにクレアが満面の笑みを浮かべながらこちらへ向かって走ってきていた。
「あっ、やっぱり二人ともここにいた! 今、食事の用意をしてもらったから、一緒に食べよっ!」
「ああ、今行くよ」
「ふふ、コック達がどんな物を用意してくれたか楽しみだな」
そのセシル伯父さんの言葉に頷いた後、俺達は食堂へ向けて話をしながら歩き始めた。そして食堂へと着いてみると、そこには席に着いて談笑する三人の男女の姿があり、クレアとセシル伯父さんはその内の一人、この国の女王であるアイリーン・クリード伯母さんへ向かって急いで駆けていった。アイリーン伯母さんは元々はこことは別の国の第二王女で、その国をセシル伯父さんが訪れた際に一目惚れし、その日の内に告白をした。しかし、アイリーン伯母さんは生まれつき体が弱く、結婚をしても迷惑を掛けるからと一度は断られたらしいが、セシル伯父さんはその事を承知した上で再度告白し、それに心を動かされたアイリーン伯母さんが告白を受け入れ、めでたく結婚をしたのだという。そして、この国に来た後もアイリーン伯母さんは度々体調を崩してはセシル伯父さんから看病をされる日々を過ごしていたのだが、どうやら顔色などから察するに今日は調子が良い日だったようだ。
まあ、アイリーン伯母さんには俺も色々とお世話になってるし、元気そうなところを見られて嬉しいかな。
そんな事を思いながら俺は他の二人、デューク・グリフィン父さんとシャロン・グリフィン母さんのところへ向かって歩いていった。
「父さん、母さん、来てたんだな」
「……ん? ああ、ヒイロか」
「ええ、ついさっき侍女さんを通じてアイリーンさんから一緒にお食事でもどうですか? って言われたものだから、お父さんと一緒に喜んで来たのよ」
「なるほどな……」
「ところで、ヒイロ。今日の対魔王戦の仮想特訓はどうだった?」
「それ、セシル伯父さんにも訊かれたよ。とりあえず、魔王にトドメを差せそうなところまで来たけど、トドメを差す直前で俺を捜しに来たクレアから声を掛けられたから、そこで想像は終わっちゃったけどさ」
「あはは、それは残念だったね。まあ、魔王を倒すという勇者の使命も大事だけど、それについてきてくれるであろう仲間達の事を蔑ろにはしないようにするんだよ?」
「それはわかってるよ。わかってるけど……どうにも仲間と一緒に戦うみたいな想像をするのが難しいんだよ……」
「……なるほど、そういう事か。それなら、まずは仲間探しから始めるのはどうだろう?」
「仲間探し……となると、この町にある冒険者ギルドに行くとか?」
「それでも良いけど、せっかくだから勇者がお前だという事を隠しながらも勇者が現れたという事を大々的にする大きな催し事を開いて、その時に仲間を探すのはどうかな? 勇者が現れたと聞けば、その旅についていきたいという者から腕に覚えがある者まで多くの冒険者が現れるだろうから、その中からお前がこれだと思った人を旅の仲間としてスカウトすれば良いと父さんは思うよ」
「なるほど、そういう手があったか」
「まあ、どうするかはヒイロに任せるけど……まずは兄さんにも訊いてみないとかな」
そう言うと、父さんはクレア達と楽しそうに話をするセシル伯父さんに話し掛けた。
「ねえ、兄さん。勇者誕生記念の式典か催し事なんかは開けないかな?」
「ん……そうだな、開こうと思えば開けるが……もしや、ヒイロの旅の仲間の話か?」
「そう。そういう催し事を開けば、ヒイロのお眼鏡にかなう仲間が見つかるかもしれないと思ってさ」
「なるほど、大きな催し事か……よし、さっきのヒイロからの頼み事と合わせて考えておこう。もし、開くなら盛大にするつもりだが……アイリーン、お前は平気そうか?」
「ええ、最近はスゴく調子が良いので、私は大丈夫ですよ」
「そうか……だが、無理だけはするなよ?」
「はい、わかっています」
微笑みながら言うアイリーン伯母さんのその言葉を聞き、セシル伯父さんが安心したように頷いた後、俺達も思い思いの席に着いた。そして、最初の料理と飲み物が次々と運ばれだし、それが全員に行き渡った後、セシル伯父さんは俺達を軽く見回してから両手を静かに合わせた。
「では、早速いただくとしようか。いただきます」
『いただきます』
セシル伯父さんに続いて揃って食事の挨拶をした後、俺達は目の前にある料理を食べ始めた。
「……うむ、今日も見事だった。ごちそう様でした」
『ごちそう様でした』
食事が済み、コックさん達が食器を次々と下げていく中、俺は静かに席を立った。すると、父さんはニコリと笑いながら俺に話し掛けてきた。
「ヒイロ、この後はどうするんだ?」
「ん、そうだな……午後にある魔法の特訓にはまだ時間があるし、せっかくだから王宮の庭の木陰で少し昼寝をしようかな」
「わかった。遅くなる前には帰ってくるんだぞ?」
「へへ、わかってるって! それじゃあ行ってきまーす!」
『いってらっしゃい』
その皆の声に軽く手を挙げて答えた後、俺は食堂を出ていき、そのまま王宮の庭にある俺の昼寝スポットへ向かった。そして到着後、俺は右腰のロングソードを傍らに置き、木の下にごろんと寝転がった。
……うん、やっぱりここは風も気持ちいいし、絶好の昼寝スポットだな……。
心地良いそよ風が吹き、木々がサワサワと音を立てる中、静かに目を閉じると、俺の意識はすぐにスーッと落ちていった。
『……聞こえますか、勇者ヒイロよ』
『……んぅ?』
女性の優しそうな声が聞こえ、俺が静かに目を開けると、そこにはニコリと笑う一人の女性の姿があった。
『……あ、女神様。お久しぶりです』
『ええ、お久しぶりです。お元気そうなようで何よりです』
『へへっ、俺はいつだって元気なのだけが自慢ですから』
『ふふ、それは羨ましい限りです』
俺の返答に女神様が優しく微笑む中、俺は周囲を軽く見回した。すると、目に入ってきたのは、純白の壁や天井、そしてとても質素な造りの机と椅子だった。
『ここ……前に女神様から俺が勇者だと言われた時と同じ場所ですね』
『はい。前にも説明しましたが、ここは私の執務室でして、何か重大な話をしたい時はここでするのが一番なのです』
『なるほど……という事は、俺がここに呼ばれたのは、何か重大な話があるからですか?』
『そう……ですね。本来、このような事は勇者である貴方にお願いするべきでは無いのですが、私にとってはとても重要な事なのです』
『わかりました。それで、その話というのは?』
『……実は先日、私の『
『消息がわからないって……女神様の力を使ってもですか?』
『はい……何故かはわかりませんが、彼女の行方を探ろうとする時だけ私の力が弾かれてしまい、どうやっても捜し出すことが出来ないのです……』
『そうだったんですね……』
『ですので、真に申し訳ないのですが、貴方には魔王討伐のための旅をしながら彼女の捜索をお願いしたいのです』
『……わかりました。あ、そうだ……女神様、ちょっと聞いてもらいたい話があるんですけど、良いですか?』
『はい、それはもちろんですが……なんですか?』
『えっとですね……』
俺はセシル伯父さんが話していた事を女神様に話した。すると、女神様はとても驚いた様子を見せた。
『魔王との和解、そしてあの戦いを引き起こした第三者の存在、ですか……』
『はい。本当のところはわかりませんが、もしセシル伯父さんの予想が当たっているなら、俺は魔王との和解の道も探ってみたいんです』
『なるほど……わかりました。それでは、私の方でも魔王との和解の道や第三者の存在について調べてみます』
『ありがとうございます。あ、そういえば……そのいなくなってしまった『天使族』の人の名前ってなんて言うんですか?』
『リリエルです。もっとも、身分を隠すために偽名を使っていたり、『天使族』としての力を一時的に封じている可能性はありますが……』
『わかりました。それじゃあ、それらしい人がいないか旅の中で捜してみますね』
『ありがとうございます』
女神様が静かに頭を下げていたその時、俺の足元から白い光が溢れ出した。
『……そろそろ夢から覚める時ですね。勇者ヒイロ、貴方の未来に幸多からん事を』
その言葉と同時に、俺の意識は再びスーッと落ちていった。
「ん……」
「ふあぁ……それにしても、まさか女神様に呼ばれた上、人捜しを引き受ける事になるとは思ってなかったなぁ。けど、引き受けた以上は全力でやらないとな」
体を伸ばしながら独り言ちた後、俺は傍らに置いていたロングソードに手を伸ばし、再び右腰に差した。そして、立ち上がってからもう一度体を上に伸ばし、俺は先程の女神様との会話の内容を思い出した。
「さて、女神様から教えてもらった名前的に捜さないといけないのは『天使族』の『女性』っぽいんだよな。となると……うん、同じ『天使族』のディアナ先生なら何か知ってるかもしれないし、今日の授業の時にちょっと話を聞いてみるか」
そして、ディアナ先生の魔法の授業を受けるべく、俺は王宮の中へ向けてゆっくり歩き始めた。
「ふあ……今日も一日色々と頑張ったなぁ……」
その日の夜、俺は夕食を食べた後、城下町にある自宅の自室のベッドに寝転がりながら今日一日の出来事を思い返していた。
「……結局、リリエルっていう『天使族』の人についてディアナ先生から聞けたのは、俺の予想通り女性だという事と『アリエル』っていう仲良しの『天使族』の女性がいる事、後は年齢が俺と同じという事と長い綺麗な銀髪にちょっと幼めな顔をしてるって事くらいだったな……。本当ならもう少し情報が欲しかったけど、ディアナ先生もそのリリエルさんとは数回しか会った事無いって言ってた上にリリエルさんがいなくなった事は初耳だったみたいだし、仕方ないといえば仕方ないか」
ベッドの上でゴロリと寝返りを打ちながらそんな事を独り言ちていたその時、口から大きな欠伸が漏れ、それと同時に強い眠気が襲ってきた。
「……とりあえず、今日のところはもう寝るか。そして、明日もまた精一杯頑張りながら女神様からの依頼を達成出来る方法を考えよう」
そう独り言ちながらコクンと頷いた後、俺はランタンの火を消し、再びベッドに寝転がった。その瞬間、眠気が更に強くなったため、俺は目をゆっくりと閉じた。そして、心が安らいでいくのを感じながら俺は静かに眠りについた。
政実「第1話、いかがでしたでしょうか」
ヒイロ「魔王との和解の道の模索にいなくなった天使族の捜索……なんだかやる事が結構多いみたいだな」
政実「まあ、そうだね。けど、これからもやる事がどんどん増えていく予定だよ」
ヒイロ「ん、了解。そして最後に、今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので、書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします」
政実「さてと、それじゃあそろそろ締めていこうか」
ヒイロ「おう!」
政実・ヒイロ「それでは、また次回」