grand orderは現在ロンドンまで進んでいます。
諸事情でログインが出来ない状況なので、こちらで叫ぼうと思っています。
少しずつ、週一ぐらいで投稿していこうと思っているので、生暖かい目で見てください。
帽子屋は君に問う
嗚呼、嗚呼。燃え盛る炎の中、彼は嘆く。彼は知っていた。何が起きているのかを、何をするべきなのかを。しかし、知っていても理解はしていなかった。
故に彼は嘆く。失った片腕があった場所を抑えながら、痛みと後悔を胸に抱いて。彼の血は崩れた住宅があった場所の一角を、紅く染めていた。
しかし、彼は立ち上がった。気付けば、彼の傷は塞がっていた。不死でも不老でもないが、彼は常人からは身体に関してかけ離れていた。
どれだけ傷を負っても、ある程度ならば、即座に治る。今回は片腕の損失という怪我では済まされない規模だが、しかし傷後は既に消え去った。
ふらつきながらも、なんとか立ち上がる。
未だに痛みを感じるのか、片腕を抑えながらだが、彼は立ち上がった。彼が立ち上がった瞬間、彼の足元が光り輝く。
彼の血が何かしらの陣を描いてゆく。彼はその目を見開き、驚愕する。
その陣は、彼が知る限り《英霊》と呼ばれるものを召喚する為の陣だったからだ。
彼の驚愕を知らぬかのように、その陣は輝きを増してゆく。そして一瞬、光が爆ぜる。
彼は朧げな記憶の中で、いつかの時を思い出していた。
自らのせいで襲われた本来の主人公であり親友と呼べるやつを救う為に、何故か自らに宿っている右手の紋様に触れながら、召喚した時の事を。
彼が立っている場所、本来の過去では其処で同じように召喚が起きたのだ。その時は、かの有名な『アーサー・ペンドラゴン』を召喚したのだ。
光臨が回る、廻る。運命の様に光り輝く光臨は、陣の中央に収束する。
「サーヴァント《Hatter》。聞こう、君が僕の主かい?」
彼の知識には存在しない《英霊》。彼自身も詳しい訳ではないが、知識の中には彼女については一欠片すらも存在していない。
しかし、彼には理解ができた。彼女は常識外であると。
彼は腕が存在した場所に手を当てながら、苦痛に口を歪めながら、自身が置かれている状況に悩みながら、彼女との出会いで全てが変わると確信した。
「ああ、俺が。近藤 刃がお前の相棒だ」
そして歯車は周り出す。人の内の常識外のマスター『近藤 刃』と、答えの無い問題を問う帽子屋は出会う。
始まりは唐突出会った。偶然、足を滑らせて運悪く首の骨を折り、死んでしまった。
そして、神と名乗る誰かに生まれ変わるなら、どの世界がいいのかと、何かしらの力が欲しいかを聞かれた。
俺はオタクというものだったので、その時やっていた『Fate/』の世界に転生させて欲しいと願った。
能力に関しては、魔力を英霊で言うところのA程にしてもらい、常人とは違う頑丈な肉体と、努力すればするほど伸びていく様にしてもらった。
そして、神と名乗る誰かが俺の頭に触れた瞬間、再び俺の意識は落ちた。