ただ、今回のようにちょくちょく更新しますので、暖かいめで見守って貰えると嬉しいです。
感想など、ドシドシくださいね!
あ、オリジナル作品の『世界最速の頂きを目指して』もよろしくお願いします。
ゲーム時代の事を思い出しながら、俺と帽子屋は廃墟の街を進んでいく。改めて見ると、心が痛む。火の手が至る所にまわり、ビルなどは軒並み廃墟状態。一般住宅で無事な場所は、恐らくこの状態では存在しないだろう。
「帽子屋、取り敢えずは恐らく生存しているだろう奴らと合流するつもりだが・・・」
「ん?ああ、僕は帽子屋で紹介すればいいじゃないか」
「・・・それもそうか」
真名を言わない上に、宝具の詳細も不明なままだと社長が文句を言って来そうだと思っているだけだ。兎にも角にも、宝具については聞いておかなければいけないだろう。
「宝具についただけは教えてもらえないか?」
「んー、構わないっちゃ構わないけどなぁ」
「はぁ、素直に教えてくれないのか」
「むっ!僕は基本的には絶対に召喚されない英霊だからね。こういう会話は貴重なのさ」
「・・・そう、だったのか?」
意外な事実だ。確かに帽子屋はゲーム時代、存在していなかった。けれど現実となった今、召喚されたのだから召喚される事は普通にあると思っていたのだが。
なんにせよ、今聞くべきは宝具についてだ。
「ん?ああ、ごめん。宝具について聞きたいんだったね」
「ああ」
「僕の宝具名は《終わらない茶会》。《エンドレス・ティーパーティ》さ」
「終わらない、茶会」
「そ。ま、これで僕の正体は察しがついただろうけど」
「・・・」
「効果としては、相手の意識を落としたり、正気じゃなくしたり。後は相手の拘束ぐらいかな?ま、戦闘向けではないかな」
帽子屋で、茶会。となると正体はやはり・・・。いや、今はまだ言わないでおこう。何にせよ、拘束系の宝具なのは有難い。自分自身の魔術で・・・いや、あれば殆ど魔法になっているような気がする。時計塔に目をつけられたくなかったから申告はしなかった。
魔法を使わなくても、俺には別の攻撃手段がある。
「ん?マスター。それは・・・武器かい?変わった剣みたいだけど」
研究して、やっと使えるようになった収納魔法から武器を取り出す。俺の武器は片手剣だが、仕掛けのついた蛇腹剣だ。俺はルーンも手を出していたため、それを流用してある程度魔力で操作できる蛇腹剣を作り上げた。
思えば最初からこれを出せば良かったな・・・俺も精神的に混乱していたという事だろう。そんな時、瓦礫の影からスケルトンが出てきた。肩慣らしには丁度いい相手だろう。
「帽子屋、俺がやる」
「りょーかい。じゃ、僕は後ろで見守っててあげるよ」
僕も行くという言葉を期待してなんていなかった。そう、いなかったのだ。何にせよ、早々に片付けよう。
蛇腹剣の柄を捻り、剣の部分が分解される。そのまま魔力を流した上に、自身もうまく操って操作する。
ヒュン!
スケルトンが砕け散った。取り敢えずは剣は不調ではないようだ。
だが、次の瞬間。
ドォォォォン!!
「っ!」
「むっ、変な事が起きなきゃいいけどなぁ・・・十中八九変な事だよ」
少し離れた場所で爆発が起きた。俺と帽子屋は爆発地に向かって走り出し始めた。