帽子屋は君に問う   作:麻婆被験者01

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どうも、久方ぶりに更新です。
ガチャは闇で運営はガチャの排出率を上げない。
Apocryphaコラボで頑張って周回を続けてジーク君を最終降臨出来るようにしたおかげで、どうにか暫くは耐えられそうなアリスです。
評価、感想、変な所への疑問などなど、どしどし下さい。
では、どうぞ!


爆煙の先に

俺と帽子屋が爆破の音が響いている場所に向かっている間、かなりの数のスケルトンが襲ってきた。何故ここまでのスケルトンが集まっているのか、俺は予測と経験で理由を想定していた。

というよりも、気配と感覚でわかるのだ。恐らくここまで集まっている原因は、《魔物寄せ》のルーンだろう。事実、ルーンの魔力を感じる。確かキャスターのクーフーリンが居たはずだからな・・・。

「うへぇ、すごい数のスケルトンだなぁ。全く、数が多ければいいってもんじゃないよ!」

「愚痴を言うな、帽子屋。嫌になってくる」

このルーン、実は結構面倒なのだ。何故なら、一度発動すれば周囲の異形や魔物の類を全て倒すまで止まらない。

俺は蛇腹剣を振るいながら、横目で帽子屋を見る。帽子屋は何処からともなく取り出した、様々なものでスケルトンの大群を蹴散らしていた。

剣で斬りはらい、槍で突き刺し、盾で潰し、斧で砕き、弓で穿ち、糸で刻み、トランプで裂く。他にも色々な方法、色々なものでスケルトンの大群を倒していく。

「はぁ・・・」

「ん?どうしたんだい、マスター。幸せが逃げてしまうよ?」

「誰のせいだと思っている・・・」

正直に言うと、こいつが何故エクストラクラスなのかが理解できない。と言うよりも、groundの資格すら持っていそうだ。

「ふふっ。僕は存在そのものが特殊だからね。通常のクラスの適性がないのかと言われたら、実際にはアサシン以外なら持ている。groundの資格も持っている。けれど、僕は『帽子屋』じゃないといけないのさ」

「・・・さらりと人の心を読むな」

「おや、失礼」

帽子屋がのらりくらり動くせいで、こいつの性格を掴めない。更に意味深な発言のおまけ付きだ。groundの資格を持っているだと?こいつ自身の逸話なんて特にないはずだ。強いて言うなら、少女に問題を出した事ぐらいだ。

・・・いや、もしかしてそのせいか?あれは決して答えを出せない。矛盾すら孕んでいる。それが答えか?

「マスター、そろそろ爆発した場所につくよー」

「・・・ああ」

今は置いておこう。すぐに答えを出す必要は無い。それよりも、藤丸立香達と合流するのが優先だ。

やっとスケルトンが襲ってこなくなってきたので、歩きながら瓦礫をこえていく。

「おらぁ!」

いきなり目の前に火球。しかもかなりの威力。ぎょっとしながら、左腕に《防護》のルーンを三重に掛けた盾を取り出していなす。

そのまま、右手にこの火球を打ってきた相手が本来持っている筈の槍を取り出し投げつける。

「おっ、この槍は・・・。つうことは」

「ああ、俺だ。いきなり何をしてくれる、クーフーリン」

全く、防御系の武器はあまり無いんだ。耐久を減らさないでくれ。

「あっ、あんたは・・・」

「近藤先輩!」

「マスター!!」

「えっ、えっ?みんな知り合い?」

「がはっ!!!」

オルガマリー社長とマシュが驚いている。それはいい。だがな、アル。お前はダメだ。剣を仕舞ったとはいえ、魔力を足元から出して速度をブーストして頭から俺に突っ込んでくるな。血を吐いただろう。

「ま、マスター!大丈夫ですか?!この血の跡に、更に口から血が・・・!」

傷は俺の注意不足だが、吐血はお前のせいだろう。

「・・・うん?この匂いは・・・」

「全く。マスターはなにをしているんだい?いきなりのパフォーマンスかな?」

「うるさい、帽子屋。今までなんで出てきてこなかった」

「面白かったから」

全く、帽子屋は性格が捻くれているな、今更だが。俺の腹に突っ込んだままのアルが震えている。

「・・・マスター。その女は?」

「ああ、こいつは・・・」

俺が説明しようとすると、急にニヤリと笑った帽子屋が口を挟んできた。

「ああ、ああ。どうもどうも、先輩。僕は帽子屋、《Hatter》のサーヴァントさ。先輩の代わりにマスターが危険な時に助けたマスターの恩人、いや恩英霊さ。マスターが危険な時に別のマスターの手助けをしていた無能な先輩の代わりにマスターを助けるから、どうぞそちらのマスターの下にいてくださいね。いやいや、別にお礼なんてありませんよ?無能な先輩の代わりを僕が果たすだけですから。その方がマスターは有難いでしょう?そうそう、マスターの片腕って一度取れたんですよねぇ・・・。それで僕が斬られそうなマスターを助けたわけですが・・・。おやおや、本来のサーヴァントである先輩が助ける筈だったマスターを助けて仕舞って申し訳ございませんねぇ。でも大丈夫!私の様なとても、そう、とても健気で努力家な後輩サーヴァントである僕がマスターの手助けを完璧にして見せましょう。だから先輩は堂々とマスターの危機に遅れてもいいんですよ?」

帽子屋が物凄くアルを煽っている。気のせいではない程に、俺の腹にしがみついているアルが震えている。

「アル。別に気にする必要は・・・」

「・・・す」

ん?

「・・・ロス」

「コロス」

「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロコロスコロスコロスコロスコロススコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス・・・・・・コロスッ!!!」

一瞬で修羅にアルが堕ちた。ただ言いたい。煽った帽子屋も悪いがな、アル。俺の身体から鳴ってはいけない音が聞こえてくるんだが。




とある店にですね、オニオングラタンヌードルというものがあったんですよ。家族からはあまり美味しくないって言われていたんですけどね。二週間前ぐらいから、無くなったんですよ。
・・・食べたいなぁ。
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