遅くなりましたが更新。GE2なのに2要素がほとんどない話。
極東から離れた異国の地。そこでアラガミを狩っていた青年はふと何かが迫ってくるのを感じた。それは自分が知ってる気配で、自分を目標にして地響きを鳴らしながら駆けてくる。
「ユウー!!久しぶりー!」
「うわぁ…」
青年、神薙ユウの元に向かうその気配は『
そして嫌そうな表情の理由の最たるもの、それは少女が普段使う神機モドキの形はバスターなのに対し、ショートだからであった。何故ショート装備が嫌なのかというと━━
「相変わらずユウってば美味しそうねー!!」
━━対神薙ユウ専用装備なのである。ゴッドイーターとして現状人類最強のユウ相手では、ある意味最強の人型アラガミであるルナでも普段のバスターでは一方的にやられるのである。
……別にこのユウは特典を得た憑依者とかというわけでもないのであるが、ルナに狙われ撃退し時には共闘し、ということを繰り返した結果が人類どころかゴッドイーターから見ても化け物な人物となったのだ。
そんなユウを襲う時だけは彼女もショートを使わざるをえなかったのだ。
「だから喰われてあげられないって」
「えー!?私はユウが大好きなのにー!」
「食料としてでしょ?」
左右から振るわれる神機モドキを紙一重で避け、時に自分の神機で弾き、場合によっては空いている左手で剃らし、彼女の猛攻を軽く捌いていく。隙を見て近くのアラガミを彼のみが使えるようになった硬直のない補喰で噛み殺しバースト状態になり、二人は高速で移動していく。なお近くを通ったアラガミは全て処理し、彼女がバースト状態になれないようにしつつ自分は維持していく。
「ならユウが私を食べてくれてもいいよー?性的にー」
「しないって…」
「でしょー?だから私が食べるんだよー」
「物理的に?」
「色んな意味でー♪」
「…………」
捕まったら終わると思い、気合いを入れるユウ。そんな会話をしつつも二人は加速していき、もはや神機ではなく体に接触したアラガミが死んだりもしていく始末。
遠目に見ているアラガミ達は逃げ出すが、ユウはバースト維持、ルナはバースト化のために逃げるアラガミを巻き込んでいく。なおこの間も全てのアラガミはユウが倒している。
「ユウのいじわるぅ…」
「こうでもしないと余裕で対処できないからね」
結局一度たりともかすらせず、ルナが諦め神機モドキをしまったところで移動しながらの戦闘をやめる。通ってきた方を見るとそこには死屍累々とアラガミの残骸が散らばっている。
同行者がいなくて良かったと思いつつ、ここに来た目的を聞くことにした。
「それで?僕に用があっ「んっ」た……んじゃ……━━」
いつの間にやら左手を捕まれ、人差し指を甘噛みされていた。いきなりの事で思考が停止したが、幸い久しぶりの再開からの興奮が冷めたのか喰おうとする気はないようだが、これはこれで問題だらけだ。
「んんっ……ユウの味ー…いい…♪」
「━━━━じゃなくて!」
「ご、ごめんなさいぃ…」
無理やり引き剥がして正座させる。反省しているように見えるが欠片もしてないのはいつものことなのでそのまま話を促す。
「実はブラッドってところの新入りにねー、ユウの時みたいにびびっと来る子がいてねー?」
「」
…………御愁傷様、とその新入りに心の中で合掌する。ユウ自身、何かが彼女の直感に引っかかったからこそ今でも追いかけ回されている。
だが合掌と同時に新入りには感謝もしている。自分以外で積極的に襲われたというのを聞いたこともなかったので、上手く新入りが育てば彼女にかけられる負担が減るからだ。まあそれまでの間に何度襲われるかはわからないが…
「ねぇユウー?もう少し噛ませてぇ…?」
「駄目です」
「けちー!じゃあ怪我させて血舐めるからー!!」
拒否したら何故か再びやる気を出し始めた。何度も付き合うのは勘弁願いたいと思い、フラッシュグレネードを複数(彼女は1つだと怯みもしない)使用し、全力で離脱した。ルナよりも速いユウだからこそこれで逃げられるだろうが、他のゴッドイーターなら確実に数秒足らず捕まるので如何にルナが規格外で、ユウが理不尽かはわかるだろう。
「ユウの馬鹿ー!たらしー!とーうーへーんーぼーくぅぅぅ!!」
背後から響いた罵倒を聞き流そうとしたが、馬鹿以外は全く身に覚えがないので今度あった時に訂正しようとそう思ったユウであった。
余談ではあるがこのユウ、極東だけでもアリサ、カノン、リッカ等という面子に加え寄った様々な支部でも複数無意識に落としているので、そう罵倒されても仕方なかったりする。
・神薙ユウとは
原作GOD EATERにおける主人公。神を薙ぐ
・この世界においての神薙ユウ
神機はルフスカリギュラ素材のショート、スナイパー、バックラー一式。一度動けば群れが駆逐され、二度動けば大量発生が蹂躙される。こいつさえいれば他のゴッドイーターいらないんじゃね?という理不尽極まりない存在、世界最強のゴッドイーター。
ルナの影響もあるが、元々バグキャラになる要素は多々あるのでこうなった。この世界のルナからはアラガミ的な観点からは極上の餌、人間的な観点からは非常に魅力的な人物として見られているが神威ヒロの出現によりどうなるかは不明。なお、普通のアラガミからは死神のような存在と認知。