追跡鶴   作:EMS-10

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 イベント攻略や、仕事が忙しい為、暫く不定期更新になります。

※注意※
未実装艦娘の登場(但し、喋らない)
ご都合主義有り
こまけぇこたぁいいんだよ!




第81話・Lunatic Dawn

 

side 提督

 

 

──大本営、技術課──

 

 

10:30。

 

 

 今更だけど、来ちまった。少し。いや、かなり後悔している。

 

「あれれ?少佐、どうしました?まさか、ビビっちゃいました?」

 

「ビビってはいないです」

 俺の前を歩く野原主任が振り返り、ニヤニヤしながら声を掛けてきた。

 もうね、帰りたい。何で俺、付いて来ちゃったんだろう?

 

「あー、周りの事は気にしないでください。気にしたら負けです」

 

「んな事言われても、無理です」

 なるべく視界に入れないようにしているけど、鼓膜に技術課の人達の会話やら笑い声やらが聞こえてくるから、気になって仕方ない。

 普通の会話や笑い声なら気にならない。しかし、俺が居るのは技術課。変態の巣窟だ。会話の内容や笑い声が、色々ヤバいのよ。例えば、艤装の話をしているのか、

 

「艤装を変形させて、高速形態が取れるように改装しよう!」

「目指せ!戦艦娘でも50ノットオーバー!」

「日本の技術は世界一イイイイイ!!」

 

 こんな会話が聞こえたり、

 

「ヒャーハッハハハハ!!」

「WRYYYYYYYYYYY!!!」

「はいだらああああああああ!!!」

 

 高笑いしたり、叫んだり。とにかく賑やかだ。

 

(しかも、全員深いクマが出来てて、目が虚ろだ)

 ちゃんと寝てますか?大丈夫ですか?物騒なワードや危ない笑い声が聞こえてくるから怖いよ。

……というか、

 

「今更ですけど、部外者の自分が入っても、大丈夫なんですか?」

 ある意味機密の塊である技術課に、提督の俺が入って良いのだろうか?不安になったので野原主任に聞くと、

 

「ん?あぁ、勿論大丈夫ですよ?艤装の性能を確認してもらう為に、視察しに来た、とでも理由をでっち上げますから」

 

 本当に大丈夫なの?不安なんですけど。

……まぁ、野原主任が大丈夫、って言うんだ。信じよう。

 

「──あっ、主任!お疲れ様っス!」

「主任!タービンの改装を手伝って頂き、ありがとうございました!」

「主任!俺だァ!結婚♂してくれェ!!」

 

「お〜う、お疲れさん!ほらほら、さっさとシャワー浴びて、仮眠取ってきな?いつ仕事が入るか分からないんだからさ?あと最後の奴、俺はノンケだ!断る!」

 

「「了解っス!」」

「フラれた……」

 

 試験棟へ向かう途中、野原主任は技術課の人達に声をかけられていた。様子を見るに、皆から慕われているみたいだ。

 

「大規模反攻作戦が近いから、各地の鎮守府から大量の発注が入りまして。今朝、やっと終わったんですよ。なので、皆テンションがぶっ壊れています。普段はこんなんじゃないんですが……」

 

 なんというか、お疲れ様です。今気付いたけど、野原主任の目元に深いクマが出来ている。もしかしなくても、徹夜で仕上げたのかな?

 

 

 

………………。

 

 

 

 

「こちらです」

 

「ありがとうございます」

 野原主任に案内されて数分後。俺はエレベータに乗り、地下に来た。説明によると、妖精さんの特殊な技術で作られた地下空間らしく、ちょっとやそっとの攻撃や地震では壊れないそうだ。既にここ、地下空間が作られて数十年以上が経つそうだが、妖精さん達が小まめに整備してくれるお陰か、一度も崩壊した事が無いそうだ。

 

「ここが、試験棟になります」

 

「へぇ……」

 説明を受けながら、試験棟の中を見渡す。

 まず、視界に入ったのは、非常に頑丈そうな壁。あちこちに弾痕や焦げた跡が残っている。

 それだけじゃない。硝煙の匂いが僅かに残っている。

 

「数時間前、外国──アメリカ(・ ・ ・ ・)から派遣された艦娘達に、我々(技術課)が試作した兵器の試運転をしてもらったので、硝煙の匂いや弾痕等が残っていますが、気にしないでください」

 

「あっ、はい」

 だから硝煙の匂いが残ってたのね。俺の顔を見て、何を考えているのか分かったのか、野原主任がそう言ってきた。

 

(外国から派遣された、ねぇ。しかも、アメリカからか……)

 アメリカは圧倒的物量と技術で深海棲艦の数を減らし、平和になってきている、と大本営が発表している。それだから、他国の救援に向かう余裕が出来、未だ深海棲艦が多く出現する日本やドイツに艦娘達を派遣させているそうだ。

 

「今、用意しますね。少々お待ちください」

 

 考え事をしていると、野原主任は端末を取り出し、操作を始めた。暫くすると、床のハッチが開き、そこから艤装が出てきた。SFっぽくていいね。夕張が見たら、興奮して騒いでいただろう。

 

「さぁさぁ、ご覧下さい!我ら技術課の最新作です!」

 

 野原主任が壊れた。めっちゃハイテンションで解説を始めたぞ。ここは俺も悪ノリするべきかな?いや、やめておこう。俺まで悪ノリしたら、ツッコミ役が不在だから確実に暴走しそう。

……あれ、この形状。もしかして、秋月型防空駆逐艦の艤装かな?左右に長10cm連装砲ちゃんが居る。うん、間違いない。秋月型防空駆逐艦の艤装だ。しかし、

 

(連装砲ちゃんが、4体(・・)も居る)

 2体は艤装に収まっているが、残りの2体は収まっていない。しかも、艤装に収まっている連装砲ちゃんよりも大きい。

 

「こちら、秋月型防空駆逐艦の艤装をAGP化した物です」

 

「AGP!?」

 やめて?また、とんでもないギミックを仕込んだんでしょ?榛名の艤装みたいに、変形してアームとかになるんでしょ?

 あと、秋月型防空駆逐艦って事は、涼月にも使えるって事だよね?もしウチの涼月の艤装がAGP化したら、ただでさえヤベぇのが更にヤベぇ事になって、ゾンビから究極生命体に進化しちゃう。

 

「こちらの艤装は、長10cm連装砲ちゃん及び、()10cm連装砲ちゃんが変形し、艦娘の頭部と胸部。そして、両腕部と合体もとい、装着する形となっています」

 

「やっぱり変形するんですね」

 艤装本体じゃなくて、連装砲ちゃん達が変形するんだ。もう突っ込むと疲れるから、何が起きても流すわ。

 

「変形と合体は、男の浪漫ですから」

 

 わーい、野原主任が、とってもいい笑顔でサムズアップしてきた。

 

「まず、従来の長10cm連装砲ちゃん2体は、艦娘の両腕部に装着され、ナックル兼クローになります。バ○シィのアームド・アーマーVNをヒントに製作しました」

 

「○ンシィのアームド・アーマーVN」

 お前もガ○ダムか!?とか言って、深海棲艦に掴みかかって破砕するのかな?

 

「次に、島風型高速駆逐艦(・ ・ ・ ・ ・)一番艦、島風の艤装──自律稼動が可能な連装砲ちゃんをヒントに、艦娘の指示がなくても砲撃をしてくれる、()10cm連装砲ちゃんを造りました」

 

「自律稼動が可能な連装砲ちゃん」

 一応、秋月型防空駆逐艦の長10cm連装砲ちゃんも自律稼動が可能だが、時々指示を出さないと動かなくなってしまう。しかも、海上を航行する能力が無い。

 それに対し、島風の艤装──連装砲ちゃんは海上を航行する能力が有り、指示を出さなくても周囲を見て判断し、砲撃したり、高速で航行して相手を撹乱してくれる。

 

()10cm連装砲ちゃんは、それぞれ頭部を護るフルフェイスタイプのバイザーと、胸部──心臓を護るプロテクターに変形します。まぁ、説明を聞くより、実際に見てもらった方が早いですね。今から妖精さん達に頼んでテストをしてもらいます」

 

「分かりました」

 何が起きようが、右から左に受け流してやる。絶対に流してやる。

 

 

 

………………。

 

 

 

「……何アレ?」

 流せませんでした。

 妖精さん達が秋月型防空駆逐艦の艤装を操作して数分経ち、動きを見たんだけど。もうね、アホかと。何あの速度。端末に表示された速度を見ると、平均35ノット前後。瞬間最高速度が55ノット。意味が分からん。

 おまけに、動きがキモかった。あんな動きをしたら、幾ら妖精さんの加護があっても、装着者──艦娘の身体に凄まじい負担がかかるんじゃない?

 

「もう少し艤装の形状を変えて、空気抵抗を減らすべきだな……そうすりゃ、60ノットは軽く超える……」

 

 真剣な顔で端末を見ながら、野原主任は呟いていた。まだ上げる気なんかい。

……あっ、そうそう。余談になるけど、艦娘が出した最高速はロシア所属のタ……タシュ……タシュケントだ。タシュケント、っていう駆逐艦の適性者が叩き出した、89.3ノットと言われている。瞬間的だったらしいけど。

 ちなみに、日本が出した最高速は、島風の適性を持つ艦娘の、88.18ノットと記録されている。こちらも、瞬間的な速度だったらしい。

 

「渡良瀬少佐、如何でしたか?」

 

「とりあえず、動きがキモかった(小並感)」

 あんな動きされたら、目で追えない。高速でステップするように、小刻みに動くから、ガバエイム(・ ・ ・ ・ ・)だと当てられないだろう。

 

「ハハハハ!!そうですか。けど、コイツの全力は、まだまだこんなモンじゃないですよ?」

 

「……は?」

 嘘でしょ?まだまだ早く動けるの?バカなの?死ぬの?

 

「んじゃ、次はもう少し過激に動かしましょう。妖精さん達、よろしく!」

 

……もう、頭がどうにかなりそうだ。

 

 

 

──────────────

 

 

 

……そして、80話の冒頭に続きます。

 

「主任!紅い光と煙が、フェイスバイザーから出てますよ!?」

 俺は耳栓の片方を外し、主任の肩を叩いて声をかける。しかし、ノイズキャンセリング機能付き耳栓をしているから、言葉が届かない。だが、俺の様子を見た主任は、何を伝えたいのか気付き、

 

「艤装の温度が上がり過ぎた為、フェイスバイザーを解放して放熱しているんですよ」

 

 そう説明──端末に文字を打ち込み、見せてきた。

 フェイスバイザー解放して放熱って、クロスボーンガ○ダムかよ。技術課の人達、ガ○ダム好きな人が多いのかな?

 

「……さて、今回はこの辺で終わりにしますね」

 

「え?終わり、ですか?」

 野原主任は耳栓を外すと、試験稼動の終了を告げた。てっきり、まだまだギミックがあって、試運転が続くと思っていたんだけど……。いや、これ以上ギミックがあっても、見たくない。見たら、精神崩壊しそうだ。

 

「えぇ。色々不具合が見付かったので」

 

 そう言うと、俺に端末を見せてきた。画面には、無数の「ERROR」が表示されている。素人目でも分かる。これ以上続けたら、トラブル──艤装が暴走したり、爆発するかもしれない。

 

「……はぁ」

 なんか、疲れた。ただ、突っ立って見ていただけなのに、何kmも走ったような披疲労がある。どうしてこんなに疲れたんだ?

 

「ハハハハ!!こりゃ、届いたらぶっ倒れるかな?」

 

「……はい?」

 届いたらぶっ倒れる?どういう事?……待て。待ちなさい。もしかして、これ(AGP仕様の艤装)──

 

「おっ!その顔。気付いちゃった?」

 

──嘘ですよね?これ、ウチに届けられるの?涼月用の艤装なの?そう言いたかったが、俺の喉からは掠れた音しか出なかった。

 

「あれま、捨てられた子犬みたいな目をしちゃて」

 

 ニタニタ笑いながら、主任がそう言った。あ、これ、やっぱり──

 

「こちら、秋月型防空駆逐艦の艤装──AGP涼月改の艤装になります!」

 

「ウソダドンドコドーン!」

 あっ、声出た。けど、掠れ過ぎて変な声になっちゃった。

 

「納品は四日後を予定しております。ギャハハハハハ!!!」

 

 四日後に納品。つまり、四日後にウチの鎮守府に届く。そして、涼月が更に強化される。

……はははは。あははははははは。

 

「……少佐、六角レンチを持ってどうしました?あ、あの、少佐?渡良瀬少佐?ちょ!待って!壊そうとしないで!?くそっ、力が強い!お〜い、妖精さん達!それ(艤装)、早く片して!早く!!」

 

ゾンビ(涼月)の手に渡る前に、ここで壊してやる!!!」

 ヤロオォォォォ(野郎)オブックラッシャアアアアアア!!!(ぶっ壊してやらああああ!!!)

 

「やめろおおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 

「大変申し訳ございません」

 

「い、いえ、お気になさらないでください」

 

「本当にすみません。つい、衝動的に艤装を六角レンチでぶっ壊そうとしてしまいました」

 俺は今、土下座して野原主任に謝罪をしている。

 せっかく造ってくれた艤装を壊そうとするって、俺は何をやっているんだ?

 

「……というか、何故壊そうとしたんですか?」

 

ゾンビ(涼月)に襲われやすくなるからです」

 

「渡良瀬少佐、逆に考えましょう。襲われる前に、襲っちゃえばいいんだと、考えましょう」

 

「無理です」

 襲ったら、逆に襲い返されそうなんですが。

 

「まぁまぁ、一度くらい試してみてください。少佐から迫れば、きっと大人しくなってくれますよ?」

 

 本当に大人しくなってくれるのだろうか?

……そういや、休養状態の時。プールに行った際、(扶桑さん)とは言わないけど、暴走しかけた人が居て、俺から迫ったら大人しくなってくれたな。やってみる価値はありそうだ。

 

 この後、俺は野原主任から色々説明を受けた。

 どうやら、あの艤装(AGP涼月改)には、島風型高速駆逐艦(・ ・ ・ ・ ・)一番艦、島風と、横須賀鎮守府所属の川内型軽巡洋艦三番艦、那珂の艤装に施された技術を流用したらしい。

 

 島風のは、自律稼動が可能な連装砲ちゃん──()10cm連装砲ちゃんを。

 那珂もとい那珂ちゃん(・ ・ ・)のは、妖精さん特製のマイクに向かって大声を出す事で、衝撃波を発生させて、深海棲艦の装甲を無視(・ ・ ・ ・ ・)した攻撃が可能、との事。尚、範囲や出力の調整が可能らしい。

 データによると、無傷の通常種──flagship級の深海棲艦の大群──の内臓を全て破裂させた事があるらしい。那珂ちゃん(・ ・ ・)。いえ、那珂さん(・ ・)、何やってんですか。

 

 その他、艤装と接続した際、記憶や感情が流れ込み、榛名の時のように暴走する恐れがある為、対処出来るよう技術課の妖精さん達を何名か派遣してくれるそうだ。

 なんというか、色々とありがとうございます。

 

 ふと思ったんだけと、なんか俺の(鎮守府)だけ、贔屓にしてくれてない?そう思って聞いたら、「他所の鎮守府にも似たような事をしているから、気にしないでください」と言われた。

 

 他にも色々と説明を受けたが、長くなるので割愛させてもらう。

 

 

………………。

 

 

11:30。

 

 

(未だ終わっていないのか、連絡は来ていない)

 野原主任から説明を受け、「この後、艤装の調整をしなければならない」と言われ、作業の邪魔になるので技術課を出る事にした。

 技術課を出た後、野原主任と来た近くの喫茶店に行き、席を確保した後、借りた端末の電源を入れ、時刻を確認すると11:30だった。診察開始から、一時間半が経過している。

 

(そろそろお昼だから、何か腹に詰めるか)

 そうと決まれば、何か買おう。あまり腹が空いていないから、軽めにしておこう。……ん?何だ?皆、同じ方を見ているぞ?

 周りを見ると、カフェの利用者達がカフェの出入口付近に視線を向けている。何かあったのか?

 釣られて俺も出入口付近に視線を向けると、外国の人達が居た。全員女性で、特徴的な衣服を纏っている。恐らく、艦娘だろう。

 

(星条旗のマークがある。アメリカからの派遣艦隊だな)

 先頭を歩く艦娘の装束──肩の部分──に、星条旗の刺繍が入れられているのを見て、俺はそう判断した。

 

(あの装束は、確かエセックスだな。あと、ミズーリにアイオワ。おいおい、エンタープライズまで居るぞ)

 有名な艦娘ばかりじゃねーか。他にも巡洋艦娘や駆逐艦娘など、沢山居るが、割愛させてもらう。

 

 それにしても、外国の艦娘を見るのは久々だな。最後に見たのは、確か3年位前に、提督免許の更新に大本営へ向かった時以来だな。あの時に見たのは、ドイツの艦娘達(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)だったけど。

 

 そうそう。物凄い今更だけど、提督って3年毎に大本営へ赴き、試験を受けて免許を更新する決まりになっている。

 大本営曰く、艦隊指揮等の知識が抜けていないか。提督の資格があるか否か調べる為に行っているらしい。

 なんでも昔──今から何十年も前の話になるが、提督になれたから胡座をかいて碌に勉強をせず、だらだらと鎮守府を運営する提督が増え、その結果、まともに指揮を執れず艦娘が轟沈──死亡する件数が増えた。

 それを防ぐ為、3年毎に提督免許を更新する事を義務付け、試験を受けさせて問題が無いか調べている。普段からしっかり勉強していれば分かる問題ばかりだから、そこまで難しくはない(俺の感覚では、だけど)。

 

 ちなみに、不合格になると問答無用で提督の資格を剥奪される。その後、不合格になった提督がどうなるのかは不明だ。噂だと、大本営の地下にある労働場に送られるとか。まぁ、噂だから本当か嘘か分からん。

 

「……ん?」

 何だ?視線を感じるぞ?誰か俺を見ているのか?

 不審に思われないよう、さり気なく周りを見ると、

 

(うえぇ〜い。加賀さんだぁ!)

 いつの間にか喫茶店の出入口付近に、い加賀わしい(・ ・ ・ ・ ・ ・)女性もとい、加賀さんが居た。あなた、さっき綾波さん(・ ・)に全身の関節を外されていたじゃん。もう復活したの?早くない?

 

 目と目が合わないよう、細心の注意を払いながら、視界の端に加賀さんを捉え、様子を見る。

 

 

(<⚫>)(<⚫>)

 

 

(めっちゃ俺の事を見ている)

 瞳孔おっ広げて、微動だにせず凝視しないで?怖いです。ああもう、周りの人達がビビっていますよ?

 こうなったら、一旦退却だ!これ以上ここに居たら、何か起きそうな予感がする。俺の勘って、良く当たるんだ。

 何か買って食べようと思ったけど、やめよう。

 こんな所(喫茶店)に居られるか!俺は逃げるぞ!

……死亡フラグ立った気がするけど、気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相席しても良いかしら?」

 

 

 

 

 

 立っちゃった。フラグ回収されちゃった。

 いつの間にか、俺の目の前に加賀さんが居た。しかも、トレイに大量の食べ物と飲み物を載せている。

 それだけじゃない。俺の返事を聞く前に、トレイをテーブルに置き、椅子を引いて腰掛けやがった。

 ちきしょう……。逃げられなかった。

 

 

 

「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」

 

 

 

 あはははは。素敵なお目目ですね、加賀さん。

……胃が痛くなってきた。

 これ、逃げたら確実に追いかけられるね。仕方ない、大人しく相席しよう。

 幸い、周りに人が沢山居るから、そこまでぶっ飛んだ言動はしないだろう。

 

 

 

 

side 提督 out

 

 

 

───────

────

 





次回予告


 「ぶち犯す」と心の中で思ったならッ!
 その時スデに行動は終わっているのよッ!
……あっ、綾波さん(・ ・)、違うんです。これは……そう、手押し相撲です。ただ彼と手押し相撲をしているだけで決して押し倒してい加賀わしい(・ ・ ・ ・ ・ ・)事をしよう!などと考えていたわけではありませ──ひでぶっ!?


第82話・トラブル追加のお知らせ


「艦娘って、クーリングオフ可能だったっけ?」


【補足的なナニか】

・バンシィ…元ネタは、「機動戦士ガンダムユニコーン」に登場するモビルスーツ。

・アームド・アーマーVN…上記のバンシィが装備した格闘武器。詳細はWikipediaで検索!←

・ガバエイム…ガバガバなエイムの略。

・AGP涼月改…Weigh Anchor(待っていて下さいね?提督♪)

・加賀…い加賀わしい女。


以上、補足終了。

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