追跡鶴   作:EMS-10

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 現在、活動報告にてアンケート(ネタ募集というタイトル)を実施しています。
 宜しければ、御協力お願いします。

※前回のあらすじ※
・夕張、何度も脱走を試みるも、全て失敗
・第603鎮守府に、艦娘8名が派遣される
・五月雨はヤベー奴らしい


※注意※
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ


※暫く4000文字前後で投稿しようと思います。



第95話・嘘吐き屋犯すガール

 

side 提督

 

 

──第603鎮守府、執務室──

 

 

大規模反攻作戦開始まで、あと4日。

 

 

15:00。

 

 

「……はい。分かりました」

 

「……何だった?」

 本日4回目の内線。内、3回は夕張の脱走を知らせる物だった。恐らく今回もそうだろう。

 受話器を置いた榛名に声をかけ、内容を聞いた。

 

「……脱走です」

 

「……脱走か」

 予想通りだった。夕張、お前、結構アグレッシブなんだな。

 

「自室から脱走しようとしましたが、天井裏で監視していた早霜さんが捕縛したみたいです」

 

「そうか……」

 突っ込まないぞ。天井裏で監視していた事に対して、絶対突っ込まないぞ。

 

「何故そんなに脱走したがるのでしょうか……」

 

「さっき派遣された艦娘──五月雨って娘に貞操奪われる!とか言ってたから、それが原因かもしれない」

 

「は、はぁ……あれ?五月雨さんって、女性ですよね?」

 

「ああ、そうだぞ」

 履歴書にちゃんと女性って書かれてある。間違いは無い。

 

「な、何故、女性が女性を……その……性的な意味で襲うのでしょうか?普通、女性を襲うのは男性じゃないのですか?」

 

「世の中には、同性を好きになる人も居るんだ」

 俺がそう説明すると、榛名は少し引いてしまった。

 どうやら榛名には受け入れられなかったようだ。

 

「も、もしかして、私も、襲われる対象に入るのでしょうか?」

 

「分からん。一応、警戒しておいてくれ」

 まだ五月雨について何も分かっていない。

 榛名が言ったように、もしかしたら夕張だけでなく、榛名も襲われる恐れがある。いや、榛名だけじゃない。ウチの娘達や、派遣されてきた娘達も襲われるかもしれない。

 もしそうだったら、マズい。

 

(今、五月雨は派遣されてきた艦娘達と一緒に、大鳳に連れられて此処(第603鎮守府)旅行(案内)している)

 執務室を出て20分以上経っているから、もうそろそろ終わる筈だ。

 あと数分経ったら、放送で五月雨を呼ぼう。そして、言葉は悪いが「夕張以外の同性を襲う気があるのか」聞いて確かめよう。

 決して同性愛者を差別しているわけじゃないが、それが原因で、ウチや派遣されてきた娘達に何かあったら色々マズい。

 まぁ、今は五月雨がナニ(・ ・)かやらかそうとしかても、総合格闘技を嗜んでいる長門教官が居るから、何とかしてくれる筈。

 

「私、嫌です。提督以外の人に、処○膜をブチ破られたくありません。……そうです!今ここで提督に○女膜をブチ破ってもらえばいいんです!そうすれば、何も怖くありません!」

 

「ちょっと待って、いきなり何言い出すの?」

 五月雨に襲われるかもしれないから、不安になる気持ちは分かる。分かるけど、どうしてそうなるの?

 

「あっ、でも、今日は勝負下着じゃないから、少し時間をください。着替えてきます」

 

「榛名、落ち着いて?」

 ほら、深呼吸して落ち着きなさい。あと、俺がハジメテ(・ ・ ・ ・)抱くのは瑞鶴だと、先日説明したでしょ?そんで、納得してくれたでしょ?

 

「はい、榛名は落ち着いています!」

 

「いや、全然落ち着いていないよ?」

 そんなニッコニコ笑って、ピンク色のオーラ漂わせながら言われても、説得力無いよ?

 

「5分……いえ、3分で戻ります!」

 

「いや、行かなくていいよ……」

 大人しくしてください。ほら、お仕事沢山あるんだから、離席しないで?

 

「行かなくていい。つまり、今すぐブチ破ってくれるということですか!?」

 

「どうしてそうなる?」

 榛名さん、お願いだから落ち着いてください。おーい、スカートに手を突っ込んで、器用に下着(パンツ)だけ脱ごうとしないで?ほら、お仕事しよう?

 

「破るだけなら、そんなに時間はかかりません。直ぐに終わらせます!」

 

「落ち着いて?ねぇ、落ち着いて?あっ、こら、やめなさい。やめ──やめろォ!!そんな事されたら、俺、榛名で卒業(・ ・)した事になる!!!」

 先日話したよね?俺のハジメテ(・ ・ ・ ・)の相手は瑞鶴で、その後に皆を抱く、って!そんでもって、皆納得してくれたでしょ!?榛名も納得してくれたじゃん!!!

 

「処○膜を破るだけなら、卒業にはなりません!……多分」

 

「多分!今、多分って言った!!」

 小声で言ったの、聞こえたぞ!?

 

「大丈夫です!ナカ(・ ・)に突っ込んで破るだけなら!出さない限り(・ ・ ・ ・ ・ ・)、童○を卒業した事にはなりません!!」

 

「何その理論。意味が分かりません──ちょっ、待て!本当に待て!待ってお願いやめてくださ──アッーーー!!」

 

 

 

…………。

 

 

 

15:20。

 

 

 

「……こちら、提督です。白露型駆逐艦六番艦、五月雨。執務室に来てください。繰り返します。白露型駆逐艦六番艦、五月雨。執務室に来てください」

 これで良し。

 マイクのスイッチを切って、椅子に深く腰掛ける。

 

 十数分前。榛名が暴走し、危うく卒業(・ ・)しかけたが、死んだ魚のような目をした千歳さんが俺の悲鳴(アッー!)を聞き、執務室に駆け付け、助けてくれた。お陰で、俺は卒業するのを免れた。

 

「しっかし、全く容赦無かったな……」

 助けに来てくれた千歳さんは、俺を性的な意味で襲おうとする榛名に無言・無表情で裏拳をかまし、怯んだ榛名を俺から引き剥がすと、すかさずツームストンパイルドライバーをぶちかました。

 そのせいで榛名の首が180°反転したけど、生きている。良く生きているね。艦娘って頑丈だなぁ。

 そして、ダウンした榛名を千歳さんが足を掴んで、無表情のまま抑揚の無い声で「入渠室に放り込んでくる」と言って引き摺って行っちまった。

 

……正直に言う。とっても怖かった。

 これ以上負担を掛けたら、冗談抜きで千歳さんが壊れる。つーか、既に壊れかけている。

 

(今夜仕事が終わって夕食を摂った後、先日買い出しに行った際、派遣された娘達の歓迎用に買った、そこそこお高い日本酒と、これまたそこそこお高いおつまみをプレゼントして労わってあげよう)

 予定では大規模反攻作戦が終わって、落ち着いた頃にプレゼントしようと思っていたけど、今夜プレゼントしよう。お酒とおつまみは、また買い直せばいい。うんと高くて良い奴を買って、労わろう。

……ノックされた。

 

『白露型駆逐艦六番艦、五月雨、只今出頭致しました!』

 

「入ってくれ」

 来た。千歳さんについて考えるのは、一旦やめよう。

 入室を促すと、海のような透き通った青い髪の少女、五月雨が入室してきた。

 

「失礼します!」

 

 そして、後ろ手で扉を閉めると、表情を引き締め、敬礼をしてくれた。

 流石、横須賀鎮守府所属の艦娘。堂々としていて、動きに無駄が無い。洗練されている。

……見とれている場合じゃないぞ。しっかりしろ。

 

「楽にしてくれ。突然呼び出してすまない」

 

「いいえ、お気になさらないでください!」

 

「……ありがとう。早速なんだが、五月雨。君に聞きたい事があって呼び出した」

 

「聞きたい事、ですか?」

 

「そうだ」

……よし、聞くぞ。第603鎮守府の平和を。ウチの艦娘達と、派遣されてきた艦娘達の平和(貞操)を守る為。五月雨は、有害か否か知る為に。

 

「単刀直入に聞く。五月雨、君は、ウチの──第603鎮守府に所属する、夕張型軽巡洋艦一番艦、夕張と知り合いなのか?」

 まずは、軽く探りを入れよう。

 

「はい!佳代(かよ)お姉ちゃん──夕張さんとは、幼馴染なんです!私が幼い頃共働きだった両親に代わって良く遊び相手になってくれて手先が器用なのか色々作ってそれを私に見せてくれたり実験をしてくれたりそれから一緒にお出かけしたりとにかく私の面倒を見てくれてとても優しい人なんです血は繋がっていませんが私にとって夕張さんはお姉ちゃんの様な存在です!!!」

 

「そ、そうなのか」

 おぉう。夕張の事を聞いたら、めっちゃキラキラしたような目をして、嬉しそうに夕張との思い出を語り出したぞ。しかも、めっちゃ早口。そのせいで全部聞き取れなかった。

 

「──ハッ!す、すみません、興奮し過ぎて夕張さんの魅力について語ってしまいました」

 

「いや、いい。気にしないでくれ」

 五月雨の様子を見るに、夕張の事を相当慕っているみたいだ。

 夕張の普段の言動は色々アレだけど、実は結構面倒見が良い。特に自分より歳下の娘に対しては、本当の妹の様に接する。

 そのお陰で、第603鎮守府の運営が始まったばかりの頃、不安がっていた歳下の娘達──時雨や早霜、涼月、秋雲の面倒をよく見て、慣れない提督業に四苦八苦していた俺に代わり、メンタルケアをしてくれた。

 

 閑話休題。もう一度探りを入れよう。

 

「……なぁ、五月雨」

 

「はい、何でしょうか?」

 

「ウチの夕張を慕っているのは分かったが、その……五月雨が派遣される事を知った夕張が、五月雨に対して少し怯えているみたいなんだが……何か、心当たりはないか?」

 正確には、少しどころかメッチャ怯えているけど、言わないでおこう。

 

「怯えている……夕張さんが?私を?」

 

「そ、そうだ」

 あの、五月雨?突然目のハイライトが消えたよ?どうしたの?あと、さっきまで優しい頬笑みを浮かべていたのに、何でそんな般若みたいなおっかない顔しているの?

 

「……嘘、ですよね?」

 

「う、嘘じゃないぞ?」

 あのぉ〜、五月雨さん?声。声が怖いです。可愛らしい声が、急に低くなりましたよ?声変わり過ぎ。同一人物とは思えない。あと、嘘付いてません。本当の事です。

 

「私、夕張さんに怯えられるような事、一切していないのに……」

 

 五月雨さん、殺気ダダ漏れですよ?怖いです。落ち着いてください。

 

「夕張さんが。佳代お姉ちゃんが艦娘になる前、佳代お姉ちゃんを護る為、私、常に半径5m以内に居て護ってきました。

 佳代お姉ちゃんが学校に行く時も。お家に帰る時も。お部屋で着替えている時も。トイレに入っている時も。お風呂に入っている時も。

 盗聴器や隠しカメラが無いか、小まめに佳代お姉ちゃんの衣服や下着を確認し、盗聴・盗撮されていないか、確認しました。

 何時も。何時でも、近くに居て護ってきました。それなのに、ある日突然居なくなって……ずっと一緒に居てくれる、って約束してくれたのに……それなのに、怯えている?嘘です。嘘です。嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘……」

 

 あっ、ヤベー奴だ。まだ少ししか会話していないけど、この娘。五月雨はヤベー奴だわ。確信した。

 つーか、

 

「五月雨、さっき常に夕張の側に居て護ってきた、って言ったけど……それ、ストーカーなんじゃないの?」

 学校に行き来する時や、部屋で着替えたり、風呂やトイレに行っている時も側に居るって、アカン奴でしょ。

 

「ストーカーではありません。隠密的にすら見える献身的な後方警備です!」

 

 いや、ストーカーでしょ。明らかストーカーだよ。

 つーか、隠密的にすら見える献身的な後方警備って何だよ。君は何処のバーサーカーですか。確かに今の五月雨の声は清○に似ているけどさぁ、行動まで似せなくていいよ。

 

 

 この後、五月雨を何とか落ち着かせ、幾つか質問したが、どうやら夕張以外に興味は無い事が判明した、と言っておく。

 一先ず、夕張を除く、ウチの娘達と派遣されてきた娘達の貞操(処○膜)は大丈夫そうだ。

……とりあえず、ウチの娘達に頼んで、常に誰か一人以上、夕張の傍に置いて護衛させた方がいいな。じゃないと、夕張の貞操(○女膜)が散る。

 

 余談になるが、派遣されてきた娘達の歓迎会を開いたんだが、その時に五月雨と鉢合わせした夕張は脱走し、五月雨が追いかけ、少しドンパチ賑やかになった。

 幸い、由良と長門教官が直ぐ止めてくれたから、大事にはならなかった。

……大規模反攻作戦が終わるまで、こんなのが続くのかな。勘弁してくれ……胃薬の消費が増える。

……今夜、瑞鶴と翔鶴に抱きついて、癒されながら寝よう。じゃないと、やってられん。 

 

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

 

 





次回予告


 落ち着け、夕張。摩耶様がしっかり護ってやるから、怯えるな。
 ほら、飯食おうぜ?食わなきゃ、身体が持たないぞ?
……無理、か。分かった。
……あっ、千歳さん。どうされました?
……えっ?現代医学なら、処○膜再生が可能だから、安心してブチ破られちゃえ?ちょっ!?何言ってんすか!?
……あっ、五月雨。もしかして、今の聞いていた──逃げろ夕張ィィィィ!!!


第96話・理性は投げ捨てる物


「迷った時は、


股間に従えばいい!!!」




【補足的なナニか】

・隠密的にすら見える献身的な後方警備…「Fate/GrandOrder」に登場する「清姫」の迷言が元ネタ。決してストーカー行為ではない。多分。

・何処のバーサーカー…上記の「清姫」を指す。


以上、補足終了。


※年度末の為、リアルが忙しく執筆する時間が取れず、今までの文字数(約8000文字前後)だと投稿頻度が物凄く低下するので、落ち着くまで半分の約4000文字前後で投稿しようと思います。
 予め、ご了承下さい。

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