追跡鶴   作:EMS-10

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 サンタコス榛名。いい。

※注意※
相変わらず頭の悪い内容
頭を空っぽにしてご覧下さい
白露型駆逐艦は合法。いいね?


※この小説内の季節は、9月上旬頃となっています。



第97話・兆候

 

side 秋雲

 

 

──第603鎮守府、秋雲私室──

 

 

大規模反攻作戦まで、あと3日。

20:30。

 

 

 突然ですが、皆さんにお聞きします。

 外見年齢が20代前半位の、身長約180cm。鍛えているのか、そこそこ体格の良い男性が一人、居ます。

 その男性が、外見年齢10代後半に入るか入らないか位の少女の、そこそこ膨らんでいる胸──目測80cm以上──に顔を(うず)め、ガチ泣きしながらオギャって(・ ・ ・ ・ ・)います。

 

「ままぁ……」

 

「よしよし。大丈夫よ、提督さん」

 

 普通ならそんな事された側はドン引きするだろうけど、男性が少女の胸に顔を埋めて、ガチ泣きしながらオギャって(・ ・ ・ ・ ・)いても、少女は全く嫌がらず。ドン引きもせず。それどころか、優しく微笑みながら、愛おしそうに提督を抱きしめ、頭を撫でています。

 

 その光景を見たあなたは、何を考えますか?

 事情を知らない第三者が見たら、「事案じゃね?」って思うんじゃないかな?

 とにかく絵面がヤバい。犯罪臭しかしない。抱きつくだけでもアレなのに、時々「ままぁ……」って呟くんだよ?通報待ったナシだよ。

 

(秋雲さんの場合は事情を知ってるから、「薄い本のネタ提供あざーっす!」って考えちゃう。今年の冬コミは、このネタで一冊書こうかな?)

……じゃなくて。観察してる場合じゃないよ。止めなきゃ。

 

 最初は頭を撫でてもらうだけだったのに、膝枕、ハグ。そして、胸に顔を埋めてオギャると、段々エスカレートしている。

 そのうち、「おっ○い吸いたい!」とか言い出すんじゃない?昔の提督なら、そんな事は決して言わないし、やろうとも思わなかっただろうけど、今の提督は精神的に疲れていて、タガが外れかけてる(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)から、マジでやりそう。

 あと、夕立も、提督のリクエストに応えそうな雰囲気がある。

 

(もしそうなったら、色々マズい。提督が憲兵さんのお世話になっちゃう)

 それだけじゃない。瑞鶴さん達がこの事──提督が夕立の胸に顔を埋め、オギャっている事を知ったら、確実に戦争が勃発。第603鎮守府が廃墟──いや、更地になる。止めよう。

 

「ほら、提督。一旦夕立から離れて?」

 

「もう少し。もう少しだけこうさせて?」

 

「気持ちは分かるけど、離れよう?ほら、提督のターンだよ?」

 

「……あと一分」

 

「……分かったよ。一分だけだよ?」

 ここで無理に離したら、余計に幼児退行が悪化するかもしれない。仕方ない。待ってあげる。

 

「あったかい……やわらかい……」

 

 ヘイヘイヘイ、ストップ。ストップだよ、提督。夕立の胸に思い切り顔を埋めて、グリグリ押し付けて堪能するなし。ただでさえ絵面がヤバいのに、余計にヤバくなってるよ。

 夕立も、嬉しそうな顔して提督を抱きしめない。

 

……それにしても、夕立のおっ○いデカいなぁ。どうすればそんなに大きくなるのさ?改二か?改二になればデカくなるのか!?くそっ、うらやまけしからんッ!お〜い運営さん、秋雲さんにも改二実装はよ。多くは望まないから、今よりもワンサイズ大きくしてくれ〜。

 最近、夕雲型に改二ラッシュ来てんだから、似た装束を纏ってる秋雲さんにも実装してくれぇ〜。

……運営さんって何さ。謎の電波受信しちゃったよ。

 

「ゆ、夕立、流石に絵面がマズいから、やめた方が良いんじゃ……」

 

「何処がマズいの?提督さんはただ、夕立に甘えているだけっぽい。だから、何も問題ないっぽい!提督さんはお疲れだから、こうして夕立に甘えて癒されているの。邪魔しちゃダメ」

 

……おっと。謎の電波受信してトリップしてる場合じゃない。現実に帰らなきゃ。

 時雨が夕立にやめるよう言ったけど、夕立は反論してやめようとしない。

 

「ほらほら、提督さん。もっとしっかり堪能するっぽい♪」

 

「ばぶぅ〜……」

 

「オイ」

 提督、オギャり過ぎ!精神年齢がどんどん下がっているよ!それと夕立、必要以上に甘やかさない!

……あっ、こら!ダメだよ提督。夕立の胸を、手で揉もうとしないの!

 けど、理性が残っているからか、やめてくれた。

 

(このままだと提督の理性が消し飛んで、手で触りそう)

 顔と手で触るだけでなく、マジで「夕立のおっ○い吸いたい」とか言い出しそう。現に、突起物(・ ・ ・)があると思しき箇所を、探っているし。

 つーか夕立、流石にそろそろ止めよう?提督を甘えさせたい気持ちは分かるけど、それ以上はダメだと思う。

 

「提督さん、そんなに夕立のおっ○いに顔を押し付けて、どうしたの?そんなにおっ○い吸いたいの?」

 

「吸いたい」

 

「アウト〜!!!」

 言いやがった!言いやがったよ、コイツら!それ以上はダメだって!!洒落抜きでアウトだよ!!!

 

「提督!吸いたいなら僕のおっ○いにしなよ!(夕立!ダメだよそんな事しちゃ!)」

 

「時雨、逆。本音と建前が逆だよ?」

 お〜い時雨ェ、君までやらかそうとしないで?おいこら、脱ごうとすんな。

 

「というか夕立、君はさっきから提督に色々やられているけど、嫌じゃないのかい?」

 

「時雨、脱ぐのやめて?一生のお願いだから」

 あっ、脱ぐのやめてくれた。真剣な声でお願いしたから、言葉が届いたのかな?

 

「別に?嫌じゃないよ?」

 

「は、恥ずかしくないのかい?」

 

 時雨が羞恥で顔を赤く染め、焦ったような顔をしながらそう言った。

 

「全然?提督さんが()脂肪の塊(おっ○い)に顔を突っ込んでるだけだもん。恥ずかしくなんてないよ?むしろ、嬉しい」

 

 真面目な顔して何言い出すの、夕立。少しは恥じらい持とうよ。

 

「僕の妹がこんなに変態なわけがない……」

 

「時々アブナイ(・ ・ ・ ・)顔しながら妄想している時雨に言われたくない」

 

「夕立、お願いだから真顔で言わないで」

 

 時雨、事実を受け止めよう?君の妹は変態だと。

 あと、時雨も充分変態だから。勿論、口には出さないけど。

 

 

 

…………。

 

 

 

「……すまん。どうかしていた」

 

「気にしなくていいよ〜」

 数分後。提督は夕立から離れて、コントローラーを持ってくれた。まぁ、一分以上経っていたけど、正気に戻ってくれたから、許す。

 

 そうそう、今更だけど何故私達が一緒に居るのか、説明するね?

 

 夕方頃、五月雨が色々やらかして、その対応に追われて提督のメンタルが死にかけていたから、仕事が終わったあと、遊ばないか誘った。ついでに、時雨と夕立を呼んだ。

 この二人を選んだ理由だけど、他の娘達は夜間警邏があって、残った中で比較的まともな娘を考えたら、時雨と夕立になった。ただそれだけ。

 派遣されてきた娘達は、五月雨と長門さんを除けばまともそうだったけど、提督のオギャる姿を見たら、ドン引きされる恐れがあるから呼ばなかった。

 

 余談だけど、提督は夕方頃、執務室で盛大に吐血して、吹雪に医務室に運ばれたけど、肉体の方は胃袋以外、直ぐに治ったらしい。回復早過ぎない?

 

 閑話休題。

 最初、誘われた提督は渋っていたけど、最終的には「一人で居ると辛い」と言って、誘いに乗ってくれた。

 そんで、提督と私、夕立と時雨の四人で、た○ごっちワールドをして今に至る。

……何で、○まごっちワールドなのか、って?可愛いからだよ(迫真)

 

 そうそう。夕立と時雨以外にも、夜間警邏の無い、比較的まともな人──足柄さんと大鳳さんも誘ったんだけど、二人は千歳さんのケアをすると言って、断られちゃった。

 今頃、三人で大好きなお酒でも飲みながら、エグい下ネタ連発してストレス解消していると思う。

 一度だけ、アルコールが入った三人の会話を聞いた事があるけど、呼吸をするように放送禁止用語を連発してた。

 その内容はとにかく凄まじかった。同性の。自称変態淑女である秋雲さんですら、引いちゃうレベル。

 ウブな提督が聞いたら、確実に心労が溜まってぶっ倒れるね。それ程エグい。

 

……千歳さんで思い出したけど、あの人も提督並にメンタルがボロボロになってる。

 異動してきたばかりの頃の、凛々しい顔と、悪戯っぽい微笑みは、今じゃ全く見せなくなっちゃった。

 今は、常に無表情で、死んだ魚のような目をしている。どうしてこうなった。

 

「……あっ、時雨のた○ごっちにゴハン奪われた」

 

「ご、ごめん……」

 

 おっと、考え事していないで、ゲームに集中しよう。

 あちゃ〜、やられちゃったかぁ。同じマスに居ると、時々起きるんだよねぇ……。

 

「お詫びに、僕が提督をナデナデしてあげる。ほら、おいで?」

 

 時雨がニッコリ笑って両腕を広げ、提督を誘ってる。

 但し、その笑顔は裏がありそうな、黒い笑みだけど。

 

「……なんか、時雨は怖いから夕立がいい」

 

 提督。それ、言っちゃダメな奴。心の中で思うだけにしよ?

 

「……」

 

 ああ、ほら。時雨の目がヤバい事になってる。ハイライト消さないで?元に戻して?

 

 

「マ"マ"ーーーーーーーーッ!!!」

 

 

 ほら、提督が怯えて──いや、幼児退行している。元に戻っていたのに。ダメだよ、怖がらせちゃ。時雨に注意しよう。

 

 

「ズェアッ!!!」

 

「ごぼぉ!?」

 

 

……注意しようとしたら、夕立が時雨の喉に手刀を入れた。うわぁ、アレは痛い。

 

「ごほっ……げほっ……」

 

「時雨、提督さんを怖がらせない」

 

「な、なぜ……なぜ、怖がられ……げほっ……る……の……僕は……僕は、ただ、提督を……甘やかしてあげたいだけなのに……」

 

「……本音は?」

 いや、あんな黒い笑みを浮かべていたから、絶対裏があるでしょ。

 

「寝技に持ち込んで、くんずほぐれつしたい──」

 

「ぶるあああああぁぁぁああああっあっああああ!!!」(CV:若○規夫)

 

「ぐべらっ!?」

 

 

 夕立が、時雨にノーザンライトボムぶちかました。一瞬だけ、夕立の声がタ○ベユミさんボイスから、○本規夫さんボイスになったけど、気のせいだね。

 

(うわぁ、時雨の頭が畳にめり込んでる。えげつねェ。しかも、派手にパンモロしちゃってるし)

 時雨、頭大丈夫?頭蓋骨、骨折していないよね?

 

「僕は……僕は……自分に素直に(・ ・ ・ ・ ・ ・)なっている(・ ・ ・ ・ ・)だけなのに……」

 

 大丈夫そうだね。

……あっ、この構図、使えるね。秋雲さんの脳内カメラにしっかり保存しとこ。

……黒か。相変わらず、時雨は攻撃的なパンツ(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)を穿いてるんだね。年相応のパンツ穿こう?

 

「ままぁ……」

 

「よしよし。もう大丈夫よ?」

 

 あーあ。また幼児退行しちゃった。人選ミスったかな?

 

 

 

………………。

 

 

 

「本当にありがとう。お陰で、メンタル回復した」

 

「お役に立てて、光栄っぽい!」

 

「迷惑かけてごめんなさい……」

 

「元気になれたみたいで、安心したよ」

 気が付けば消灯時間が迫っていた。丁度、ゲームが終わったし、お開きにしますかね。

 

 時雨がやらかしたせいで、提督が危うく幼児退行したままになりそうだったけど、今はすっかり元通りになってくれた。良かった良かった。

 

 ゲーム機とコントローラー、飲み物や食べ物を片し、皆が部屋から出ていくと、静寂に包まれた。さっきまで賑やかだったのが、嘘みたい。

……それにしても、

 

(マジで最近、提督のメンタルとフィジカルに負担が掛かっている。なんでこんな事になっちゃったんだろ?昔は平和だったのに)

 やっぱり、瑞鶴さんが原因かな?瑞鶴さんが着任してから、ドタバタするようになったし。

 

(昔は私が良く提督に支えてもらっていたから、今度は私が支えてあげなきゃ)

 あと、トラブルを起こして負担を掛けないよう、気を付けなきゃ。

 

(私、嫌だよ?らっせーさん(渡良瀬さん)が、心労や過労で復帰不能に陥って、提督を辞めるの)

 こんなにも居心地の良い場所を失いたくない。やっと得られたんだ。私が安心して過ごせる居場所を。

 

 何があっても、秋雲(・ ・)さんは。ううん。()だけは、決して提督を。らっせー(渡良瀬)さんを見捨てたりなんてしないよ。困らせたりもしない。

 だからさ、お願いだから、ずっと、傍に居て?ただ、()の傍に居てくれるだけでいい。それ以上は望まないからさ。

 

 

 

side 秋雲 out

 

 

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Another side1

 

 

「……HQ(本部)、こちら、ベクター(・ ・ ・ ・)603。定時連絡。異常なし」

 ドーモ、皆=サン。憲兵妖精=デス。私は今、第603鎮守府の天井裏から、HQに定時連絡をしています。

 

『こちらHQ。了解した。ベクター603、引き続き、監視せよ』

 

「了解。ベクター603、アウト」

……本日も第603鎮守府は異常なし、と。

 私は何も見ていない。何も聞いていない。第603鎮守府を運営する提督が、艦娘──今年で1×歳になる、駆逐艦娘に抱きついてオギャっている光景など、見ていない。聞いていない。

 二人は同意の上で、しかも提督にやむを得ない事情があった。だから、コイツ──ベ○ターキャノン(非殺傷)の出番は無い。

 

「……どうした?」

 個人回線が入ってきた。相手は──ベクター8492か。

 

『よう、そっちはどうだ?』

 

「ん?あぁ、今日も平和だ。何も起きていない」

 そう。何も起きていない(・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・)

 危うく出動案件になる出来事が夕方頃(・ ・ ・)、発生したが、魔王(・ ・)が解決してくれたから、出番は無くなった。相変わらず魔王は元気だ。

……全盛期と比べれば、大分大人しくなった(丸くなった)けど。

 

『マジか。羨ましい。こっちは少し前に、出動した』

 

「何が起きた?」

 

『提督が、白露型駆逐艦八番艦、山風の適性者に「パパにしてあげる」と言って襲われかけた』

 

「……マジ?」

 

『マジだ』

 

 とうとうやりやがったか。流石にそれはマズい。忍者(川内)(神通)が知ったら、シュラバヤ沖海戦勃発しちゃうよ。

 

『そんで、クナイと日本刀持った忍者と侍が、山風とお話(・ ・)しようとしたから、○クターキャノン(非殺傷)ぶっぱなして止めた。もう疲れたよ……』

 

「……お疲れさん」

 バレたんだ。大変だったな。

 最高練度で、しかも九割方覚醒している(・ ・ ・ ・ ・ ・)忍者と侍を相手にするなんて。考えただけでもゾッとする。

 

『……おっと。金剛が提督に夜這いを仕掛けようとしている。一旦切るわ』

 

「ああ。またな」

 ベクター8492、苦労しているなぁ。しかも、今度は金剛か。また忍者と侍が暴れるな。

 

(まだ此処(第603鎮守府)に所属する艦娘達は、一部(・ ・)を除き、ジュウコンカッコカリに肯定的な娘が多く、魔王(・ ・)と加賀以外、覚醒していない(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)から平和だ)

 けど、もう間もなく覚醒するだろう。

 具体的には、渡良瀬提督が、彼に好意を寄せる艦娘達を抱いたら(・ ・ ・ ・)、抱かれた艦娘達は確実に覚醒する。そうなったら、渡良瀬提督は今以上に苦労するだろう。

……今のうちに、医療妖精に特殊高速修復材(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)を用意するよう、こっそり言っておくか。渡良瀬提督は、人間と艦娘のハーフだから、確実に効果が出る筈。

 

「……仕事しますか」

 これ以上考えるのは、やめだ。監視を再開しよう。

 

 

 

Another side1 out

 

 

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Another side2

 

 

 

 楽しかったなぁ。最近ストレスが溜まっていたから、発散出来て気分がスッキリしたっぽい。

 特に今日。五月雨にボコられてイラついていたから、提督さんと一緒に遊べて良かった。もし秋雲に誘われなかったら、きっと今もイライラしていたと思う。秋雲に感謝しないと。

 

……それにしても、提督さん。可愛かったなぁ。あんなに弱々しくなっちゃって、必死に()の胸に顔を押し付けて甘えてきてくれた。

 本当は()が甘えたかったけど、今日は甘えてさせてあげた。何時も甘えっぱなしだと、提督さんに迷惑かけちゃうし。

 

……戦闘で色々やらかして、提督さんに迷惑をかけているだろ、って?アレは仕方ないのよ。

 だって、派手に戦わないと、頭の中に変な光景や感情が流れ込んで来て、狂いそうになる(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)んだもん。

 

 派手に戦っている時や、提督さんに甘えている時。それから、ストレスを感じていない時だけは、変な光景や感情は、頭に流れ込んで来ない。

 

 もし、第二次改装を施される前の、お上品な(・ ・ ・ ・)戦い方を続けていたら、とっくの昔に発狂して廃人になっている自信がある。

 

……さっさと寝よう。明日は早いから、寝不足で正常な思考・判断を下せなくなったら、提督さんに迷惑をかけちゃう。

……あーあ、ダメだ。提督さんに甘えられた時の感触を、身体が思い出したせいで、眠れそうにない。ちょっと、発散しよう(・ ・ ・ ・ ・)

 

(……また、甘えて欲しいな)

 弱々しくなっちゃって、必死に甘えてくる姿。すっごく良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、見たいなぁ。

 

 

 

Another side2 out

 

 

 

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side 提督

 

 

──第603鎮守府、執務室──

 

 

提督が夕立にオギャった翌日。

大規模反攻作戦まで、あと二日。

08:05。

 

 

 本日の天気、大雨。気温25℃。湿度70%。

 ここ暫く30℃を超える日が続いていたから、肌寒く感じる。だから、クーラーはつけていない。

 

(しっかし、凄い雨だな)

 天気予報だと、一日中降るらしい。哨戒に出ている娘達、大丈夫かな?

 

 昨夜、色々醜態を晒してしまったが、オギャった事で俺のメンタルは回復し、非常に穏やかな気持ちで仕事が出来ている。夕立達に感謝しないと。

 

 最初はオギャる事に抵抗があったけど、精神的にボロボロだったせいで、我慢せずオギャっちまった。

 醜態を晒したけど、気にしない。あそこで我慢したら、きっと今も引き摺って、まともに仕事出来なくなっていたと思う。

 

……勿論、夕立にオギャった事は秘密にする。絶対言わない。時雨と夕立、秋雲は言わないと約束してくれた。

 もし、言ったら最期(・ ・)。俺の貞操が散る。

 それだけじゃない。淫乱鶴姉妹(翔鶴と瑞鶴)ゾンビ(涼月)サキュバス(榛名)薩人大和撫子(扶桑さん)。その他、俺に好意を寄せてくれる娘達に、赤ちゃん(・ ・ ・ ・)にさせられちまう。

 

 閑話休題。

 

(そういえば昨日、大鳳は足柄と二人で千歳さんのケアをしてくれたんだっけ)

 今朝、食堂で千歳さんを見たら、無表情で、死んだ魚のような目──ではなく、以前の。異動してきたばかりの頃の、凛々しい顔をしていた。

 疑問に思っていると、千歳さんが「大鳳と足柄のお陰で復活出来た」と教えてくれた。

 何をしたのか聞くと、酒を飲みながら会話しただけ、との事。

 

 いやぁ、元に戻ってくれて良かった。

 本当は提督である俺がやるべき事なんだけど、ここ最近、自分の事で手一杯だったから、ケアしてあげられなかった。

 

「提督、ボーッとしないでください」

 

「す、すまん」

 本日の秘書艦、大鳳に怒られちまった。考え事をするのは、一旦やめだ。集中しよう。

 

 えっと、これは……今朝、大本営から届いた書類だ。

 内容は、昨日22:47、呉鎮守府が受け持つ海域に、深海棲艦が侵攻して来た、か。

 しかも、そこそこの規模だったらしい。しかし、艦娘達は殆ど負傷せず、殲滅した、との事。

 

 他には、新たにドイツから艦娘達が派遣され、支援してくれるらしい。詳細については、長くなるから割愛。

 

(それにしても、ドイツ(・ ・ ・)か……)

 三年前。提督免許を更新する為、大本営に行った時、迷子になっていたドイツ所属の艦娘を案内してあげたっけ。

 

 案内してあげた艦娘は、日本の文化を少し。いや、かなり間違って理解している、金色の髪(・ ・ ・ ・)をお下げ(・ ・ ・ ・)にした、ハツラツとした明るい性格で、重巡洋艦の適性(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)を持つ娘だった。

 あの娘(・ ・ ・)も派遣されるのかな?

 

「……提督?」

 

 やべっ、地獄の底から響いてくるような低い声が、隣から聞こえてきた。

 矢矧ほどじゃないが、大鳳は結構厳しい。仕事しよう。

 

 

 この後、滅茶苦茶仕事した。

 余談になるが、相変わらず五月雨は元気で、その度に夕張が死にそうな顔をしていた。

 ただ、復活した千歳さんや、ストッパー役の吹雪がシバいてくれたからか、未だ夕張の純潔は散らされていない、と言っておく。

 

……そろそろ、五月雨に厳重注意するか。

 

 

side 提督 out

 

 

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次回予告


 涼月、どうした?そんな暗い顔をして。
……ふむ、AGP化された艤装を使いこなせない、か。
 もし良ければ、この長門が力になるぞ?
 なぁに、遠慮しなくていい。
 よし、演習を行おう!使いこなすには、動かす必要がある。少し待ってくれ。少佐に許可を貰ってくる。


第98話・リミッター解除


「Y゙e゙a゙h゙h゙h゙……

 Y゙e゙a゙h゙h゙h゙……


Y゙e゙a゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙h゙!"!"!"!"」




【補足的なナニか】

・たまごっちワールド…1997年に、ニンテンドウ64のソフトとして発売されたゲーム。正式名称は「64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド」
 とっても可愛いので、癒されます。興味を持った方は、買って遊ぼう!(ダイマ)
 
・シュラバヤ沖海戦…太平洋戦争中のインドシナ・スラバヤ沖での海戦「スラバヤ沖海戦」の名をもじった物を指す。
 この小説内では、ほんの些細な出来事がきっかけで発生する、悲喜劇の開幕を告げる意味として使用される模様。
 類義語に、「ベッドウェー海戦」「アンアンキシムサウンド」が存在する。


以上、補足終了。
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