暴力的・グロテスクな描写が含まれています
原作とは異なる設定・描写が含まれています
後半は、頭を空っぽにしてご覧下さい
※この小説内の季節は、9月上旬頃となっています。
side 千歳
──__海域、敵棲地付近──
05:17。
『航空優勢!この調子で行きましょう!……ッ!敵艦載機、抜けました!』
『大丈夫よ、翔鶴。既に私の
『敵艦載機、全機撃墜!流石加賀さん!』
『喜んでる暇は無いわ、瑞鶴。まだ敵艦載機は沢山居るのよ?』
『そうそう。大鳳ちゃんの言った通りだよ?それより、そろそろ鬱陶しいから、
『私の友永隊も、めっちゃ殺気立ってるから、飛ばしていい?』
無線から、陽動を行ってくれている娘達の元気な声と、艦載機のエンジン音。それから、爆発音が聞こえてきた。
どうやら上手くやっているみたい。一旦無線を切ると、先程私が飛ばした彩雲から報告が入ってきた。
(距離、約50.000m。敵は、
それから、
装甲空母
空母棲姫が1隻。
そして、
無人島の中心部に、集積地棲姫が1隻、
集積地棲姫周辺に、PT小鬼群が5
私達の攻撃目標である敵棲地──無人島へ、
出撃前のブリーフィングでは、護衛の敵がもっと居たけど、第二、第三艦隊、第八、第九艦隊の娘達が派手に暴れ、陽動をしてくれているからか、数が減った。
(あの数なら、私達でも充分殺れる)
何せ、
特に、長門さん。
この人は、砲撃精度が非常に高い。敵がどんなに激しく。そして、不規則に動こうが。敵味方入り交じる乱戦でも、確実に敵だけを撃ち抜ける実力者。更に、
……
『朝潮ちゃん、いい。霞ちゃん、いい。文月ちゃん、いい。ここは天国か?天国だな、うん。駆逐艦娘、いい。ぐへへへへ……そうだ。確か、向こうの第八艦隊に、山風ちゃんが居たな。後でこの目に焼き付けなければ。
そういえば小嶋准将が、山風は甘えん坊だと仰っていたな。甘やかしてあげなければ!』
……真面目な顔をしたまま、邪な思考と感情を持ちながら、三人をこっそり盗み見してる。ダメだこの人。早く通報しないと。帰ったら通報ね。慈悲は無い。
……これ以上、長門さんの思考と感情を読み取ると、頭がどうにかなりそうだから、遮断しましょう。
閑話休題。
(伊勢さんも、かなりの実力者みたいだけど──)
実際に戦っている姿を見ていないから、不明。
先日見たデータでは、相当やるみたい。
……扶桑さん?彼女は……うん……。
(正直言って、微妙。近接戦闘では相当強いけど……)
肝心の砲撃精度が……うん。ま、まぁ、平均より高いから、大丈夫。
他の娘達も、平均よりも高めの実力者だけど、私から見れば、まだまだ可愛い部類に入る。
(……余計な事を考えない。今は役割を果たさなきゃ)
気を取り直し、皆に先ほど確認した敵艦隊の編成と数を報告。動揺するかな?と思ったけど、皆冷静だった。
逆にやる気を出し、殺気立ち始めた。大丈夫そうね。
……あ、気付かれた。
流石に会話しながらだったから、彩雲の操作が荒くなって、敵に気付かれてしまった。
けど、問題ない。何時でも発艦出来るよう、艦載機──艦戦・艦攻・艦爆隊を待機させている。それに、敵はまだ私達の位置に気付いていない。
けど、エリレと装甲空母
「敵に気付かれたわ。私は艦載機を飛ばすから、名取さんと高雄さんと利根さんは対空戦闘の用意を!
阿武隈さんと鬼怒さん、文月ちゃん、朝潮ちゃんと霞ちゃんは先行して撹乱!
長門さんと伊勢さん、扶桑さんは砲撃で牽制、その後突撃して暴れて!」
『『『『『『了解!』』』』』』
「発艦!」
皆に指示を出しながら、艦載機を発艦。
艦載機格納庫を開くと、獲物目がけて一気に大量の艦載機が飛び立った。
(先ずは、敵艦載機を艦戦で墜としましょう)
……あら、その程度の数で私と殺り合う気?舐められたものね。
私の艦戦の
「数だけじゃ、勝てないわよ?」
散開させ、先頭を飛ぶ敵艦載機を墜とす。敵も撃ってきたけど、最低限の動きで回避させながら、真っ直ぐ敵陣に突っ込ませる。それにより、敵の編隊が崩れた。
迷わず真っ直ぐ突っ込んできた事に驚いたのか、敵の動きが少しだけ鈍くなっているわね。良い的よ?
動きが鈍くなったのを、見逃さず、撃ち墜とす。
……実戦慣れしている。
そこそこの数を墜したけど、動揺せず冷静になり始めている。まぁ、何も問題ないんだけど。
……あら?敵艦隊に水柱が上がったわ。
『第二主砲、撃て!』
『ほらほら、余所見してると沈むよ?』
『駆逐艦娘達の援護は任せろ!!』
どうやら扶桑さんと伊勢さん、長門さんが狙撃したみたいね。
艦娘の力で視力を強化して見ると、伊勢さんと長門さんがエリロ4隻、フラハ1隻、ツカス3隻、フラチ改3隻、フラリ改2隻、フラル改1隻、フラタ改2隻を沈めた。
『この海域から出て行け!』
『沈みなさいッ!』
『これでも喰らえ〜!』
『ちょっ、みんな、前に出過ぎ!あたしの指示に従ってぇ〜!んんっ!従ってくださぁい!』
『残念、
『鬼怒お姉ちゃんは黙って!』
阿武隈さん達が突撃し、雷撃を叩き込んだわね。
……エリレの奴ら、味方を盾にして回避しやがった。相変わらず小賢しい。
……あっ!エリレが1
(マズいわね。逃げられると厄介な事になる)
私達の存在を報告されたら、
『何処へ行く気でしょうか?』
──爆撃機を突撃させようとしたら、何時の間にか扶桑さんが、逃げようとしたエリレの背後に立ってた。どうやら縮地を使ったみたい。
(何度見ても見事ね)
『その大砲で私と勝負する気ですか?ふふっ……うふふふふふふっ……あははははははははは!!!』
……あーあ。エリレが艤装ごと、
どうやらあのエリレは、残って戦っている奴と違い、
『敵艦載機の動きが鈍りました!』
『今じゃ!撃ち墜とすぞ!』
『了解しました!』
エリレの片方が沈んだ事で、敵艦載機の一部の動きが鈍くなっている。チャンスね。さっさと墜しましょう。
…………。
「今のうちに長門さんと阿武隈さん、鬼怒さん、朝潮ちゃん、霞ちゃん、文月ちゃんは敵棲地を攻撃して!
高雄さんと利根さん、名取さんは、彼女達の援護を!
扶桑さんと伊勢さんは、残ったエリレを殺るわよ!」
敵艦載機を全て墜とし、エリレ以外を全て沈め、落ち着いてきたと判断したから、敵棲地付近に残っている
今の所、大怪我を負った娘は居ない。このまま油断せず戦いましょう。
『くっ、あのエリレ、他の奴らとは違います!撃っても斬っても、弾かれてしまいます!』
『何よ、あの動き!?アクロバット過ぎるんだけど!』
扶桑さんと伊勢さんの戸惑ったような声が、無線から聞こえた。
それもそうよ。アイツ、
(本当なら、今後に備えて
今は大規模反攻作戦中。個人的な感情を優先してはならない。
それに、以前
今、あの時のような事が起きたら、今後の作戦に支障が出てしまう。だから、
「二人は下がってて。私が殺るから」
『『りょ、了解!』』
危険な目に遭わせるわけにはいかないから、二人が反論しないよう、殺気を出しながら、下がるよう指示。ごめんなさいね、怖がらせちゃって。
(……あらあら。分かってるみたいね)
私の殺気を感じ取ったからか、目の前のエリレの雰囲気が変わった。
先程までは、扶桑さんと伊勢さんの相手をしていたけど、余裕があるからか、獲物を弄ぶような顔をしていた。
(しっかり敵と認識してくれたみたい)
小馬鹿にするような笑みはなりを潜め、真剣な顔で私を見つめている。
……何処を見ているの?
私の目を見ていたと思ったら、視線を逸らした。
……私の艦載機格納庫を見ている?
『───キヒヒッ♪』
……エリレの奴、
どうやら、軽空母艦娘だと認識したからか、警戒度を下げたみたいね。
内心で呆れていると、奴の身体から瘴気が溢れ出し、圧迫感と殺気が増し始めた。
……来るわね。
『━━━━━━━━━━━━!!!!』
突如、エリレが咆哮。
どうやら、フラグシップクラスに
『━━━━━グゲッ!?」
「死ね」
そんな暇は与えない。
慈悲も。容赦も。一切無し。
お前のお遊びに付き合う暇は無い。さっさと死ね。
艦載機格納庫を担いで
未だ吼えている奴の頭に、叩き付ける。お前が馬鹿にした物で頭を砕かれる気分は如何?
エリレの頭が、スイカ割りされたスイカのように、砕け散った。まずは一つ。
「ガァッ!!」
(あーあ、面倒臭い)
エリレの頭を砕いたけど、尻尾が襲いかかってきた。
レ級の尻尾──艤装は、
襲いかかってきた尻尾が口を開き、砲撃してきた。けど、それは予測済。
最低限の動きで回避して、艦載機格納庫で殴る──のはやめましょう。大ぶりの得物だから、避けられる。
頭の中で素早く判断して、艦載機格納庫を投げ捨て、大きな口を開けている奴の口に、右手を突っ込む。
あらあら。得物で殴打してくると思っていたからか、驚いてる。
(バイバイ)
もっと驚く様子を見たかったけど、遊んでいる暇はないから、さっさと終わらせるわ。
下顎を掴み、
あっさりと加護が瘴気を
お前らは、
お前らは、
(だ か ら♪)
「━━━━━━━!!???」
あらあら。まるで
尻尾の下顎に
あーあ、装束が汚れちゃった。クリーニング代を請求しなきゃ。お前の命で払ってもらうわよ?
奴は悲鳴をあげた。けど、下顎が無いから、不快な音しか出ない。
うるさい。死ね。
下顎を捨て、ドス黒い
……簡単に潰れちゃった。静かになった。
奴が吼えた事で荒れていた海面が、穏やかなものになっている。
うるさいだけで、なんの意味もなかったわね?
「私、強くなれるんですよアピールがしたいなら、二次元でやりなさい」
それか、ドラマや映画の中だけにしときなさい。じゃないと、こうなるわよ?
……聞いちゃいないか。
徐々に沈んでいく、スイカ割りされたスイカのような頭の死体に、言葉を掛ける。
(……さて、
そう思って無線を起動させようとした時だった。
『阿武隈ァァァァァァ!!!』
突如、鬼怒さんの絶叫が無線から響いてきた。
そして、それとほぼ同時に、敵棲地から大爆発が発生した。
……えっ?何が起きたの?
side 千歳 out
───────
────
─
side 鬼怒
──__海域、敵棲地──
現在時刻、06:40。天気は曇。気温は……30℃位かな?結構暑くなってきたなぁ。それに、お腹がすいてきた。
……戦闘中に何を考えているんだ、って?
流石にドンパチやってる
……お前は今、敵棲地に攻撃を行っている筈だろ?うん、してる。正確には“していた”だけど──
『ふはははははは!!!何処へ行こうというのだぁ?集積地棲姫ィ?』
『モウ……カエレッ……ヨォ……カエレ!カエッテ!カエッテクダサイイイイイイイィィィィィィ !!アツメタブッシ、全部アゲルカラサアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!』
……長門さんが
いやぁ〜、長門さん、マジパナイ。鬼怒がPT小鬼群
詳細は省くけど、鬼怒がPT小鬼群を倒して、集積地棲姫を探す為、敵棲地に上陸したら、全力疾走して集積地棲姫を追い回す長門さんと
んで、無線を入れて、敵棲地の様子がどうなっているか聞いているんだけど──
『なら、あなたを
『ね〜ね〜、長門さん、
『いいゾ^〜』
……長門さん、声が
分かりやすく例えるなら、語尾に「デュフフww」とか、「コポォ……」って擬音が付くような声。
……うん、事案だね。ロリの
……ツッコミ入れるのやめよう。何が起きても右から左に流そう。じゃないと、胃袋と精神によろしくない。
『長門さん!お姉ちゃ──朝潮の脚に邪な視線を向けないでくださいッ!』
『はっはっは!安心しろ、霞!邪な視線なぞ、向けていない!私はただ、朝潮ちゃんの黒タイツが破けていて、その破けた箇所を凝視しているだけだ!!!』
『向けてるじゃないッ!思っきし邪な視線を向けてるッ!私のお姉ちゃんに邪な視線を向けないでッッ!!!』
……霞がお姉ちゃんって言っちゃった。朝霜と清霜がここに居なくて良かった。居たら、「霞ちゃんから、お姉ちゃん頂きましたァ!」とか言って、確実に暴走してる。
『こちら阿武隈です!長門さん、配置に就きました!何時でも殺れます!』
『了解した!さぁ、朝潮!文月!霞!派手にやれ!!!』
『『『了解!』』』
……もうそろそろ終わるね。周囲に敵影なし。新手が来る気配もなし。楽だったなぁ。
……ん?何だか無線が騒がしくなってる。
『ええい、ちょこまかと!』
『長門さん、あたしが奴を抑えます!その隙に、大発動艇で殺ってください!』
『了解した、阿武隈!』
『こっそり背後に回って……そこっ!』
『ッッ!?ハ、ハナセ!』
『今です!──ぐえ"っ"!"?"』
『ちょっ、長門さん!急加速させないでください!ああっ!阿武隈さんが、長門さんの大発動艇に轢かれた!!』
えっ、マジ?
『あああっっ!!集積地棲姫諸共、火薬庫に突っ込んじゃった!!阿武隈さん、逃げてくださいッッッ!!!』
は、はぁ!?何が起きてるの!!?
長門さんの大発動艇に、アブが轢かれて、火薬庫に突っ込んだ、って霞が言ってくれたけど、何をどうすればそんな事が起こるの!?
『ひ、火が出ています!』
『阿武隈さん、逃げて〜!』
ヤバいよ、それ。大爆発しちゃうよ。もしそうなったら、アブが丸焦げに──ッッッ!!!大爆発が起きた!!!
『阿武隈ァァァァァァ!!!』
ヤバいよ。盛大な花火が打ち上がっちゃったよ。アブが丸焦げに──いや、アブの事だから、髪が焦げる程度で済むね。なんてったって、アブだし。
第8942離島鎮守府に居た頃、しょっちゅう川内に爆殺されてたし。あの程度の爆発じゃ、くたばらない。
「阿武隈……いい奴だったよ……」
一応、フラグ立てておこう。こういう時、フラグを立てれば成立する、って川内が言ってたし。
『……あたしの髪、黒焦げになったんですけど……』
あ、やっぱり生きてた。フラグ立ったね。
この後、第603鎮守府所属の第一艦隊旗艦、千歳さんから無線が来たから説明したけど、呆れられちゃった。
それもそうだよね。一歩間違えれば、死者が出ていたんだから。
長門さん達に集積地棲姫の生死を確認してもらい、
骨や内臓、皮膚に異常なし。綺麗な金髪が、見るも無残な物になっただけ。
川内の爆殺=
それにしても、
side 鬼怒 out
───────
────
─
side 大鳳
──__海域、陽動隊──
『着 艦!』
突然ですが、皆さんにお聞きします。
艦娘が海上をバッタのように高く跳躍し、対空砲火の弾を足掛かりにしながら回避・接近し、
『ふん。重巡洋艦が飛行甲板に着艦した程度で沈むなど。貴様、
この光景を見たあなたは、どう思いますか?
……私はどう思う、ですか?
そうね。言葉は悪いですが、ハッキリと言わせて頂きます。
『とぉぉ↑おう↓!!』
……向こうでも、那智さんと同じ事をやってる
『くたばれっ!瑞鶴、突撃ッ!!』
……私はもう、突っ込まない。もう、何も考えない。
弾を節約する為、新たに増援として来た
……向こうでゾンビのような咆哮を出しながら、装甲空母
装甲空母
見ていない。聞いていない。何も。何も。何も──
「大鳳さん……」
「……吹雪さん?」
気が付くと、吹雪さんが私の隣に立ち、同情するような顔で私を見つめていた。
「これ、飲みます?」
「……貰うわ」
太○胃散(散剤タイプ)と、魔法瓶を差し出してくれた。有難く頂きます。
……私、来る所間違えたかしら?
『那智姉さん!対空砲火喰らったんだけど!?どうやれば弾を足掛かりにしながら接近出来るの!?』
『気合いだ!気合を入れて、確実にブチ殺す気持ちを持てば、出来るぞ!!』
『分かったわ!勝利が私を呼んでいる!!やってやるわ!!!』
……今日も海は平和です。あはは。あははははは。
『……あ、花火が上がった。綺麗だな。ははっ……』
『また着艦した。綺麗な着地です。審査員の皆さん、採点お願いします』
『10点』
『僕も10点だと思う』
『そんなことよりおうどん食べたい』
……摩耶さんが壊れかけているけど、気の所為ね。
葛城さん、着艦している奴らは体操選手じゃないわ。
山城さん、時雨さん、採点しないで。
矢矧さん、大丈夫?お腹すいたの?帰ったらおうどん、食べましょう?
side 大鳳 out
───────
────
─
次回予告
第一目標、達成。皆、良くやってくれた。
それじゃ、改めて第二目標を話す。良く聞いてくれ。
……以上だ。
……なんだ?大鳳。それ以外の細かい指示は無いのか、って?
俺は命令を下したぞ。何も変わらない!!
第102話・慈悲はない
「逃げる奴は、訓練された深海棲艦です。地獄の果てまで追い掛けて、殺しましょう。
逃げない奴は、よく訓練された深海棲艦です。今すぐブチ殺しましょう」
【補足的なナニか】
・離婚届…隠語の一つ。グロテスクな描写をし過ぎると、運営さんに
・爆殺=ジツ…川内=サン第8492離島鎮守府所属、川内型軽巡洋艦一番艦、川内の適性者の奥義のひとつ。
喰らった相手は爆発四散して死ぬという、恐ろしい技。
・覚醒種…【現段階では閲覧不能】
・集積地棲姫…最大の被害者。
以上、補足終了。