追跡鶴   作:EMS-10

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※警告※
下ネタ及びR17.9描写有り
非常に頭の悪い内容
考えるな、感じろ


※この小説はフィクションです。実在する人物、施設、団体等とは一切関係ありません。
 予め、ご了承下さい。

※この小説に登場する人物達は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説内の季節は、10月中旬頃となっています。



第128話・お姉ちゃん特権です!その2

 

side 提督

 

 

──某都某所──

()開始38日目。

14:00。

 

 

「うふふっ。可愛い」

 

「そいつは良かった」

 おーおー、嬉しそうに満面の笑みを浮かべてらぁ。

 少し前まで静流(翔鶴)のメンタルがアレな事になっていたが、俺が必死にケアした事で元に戻りつつある。

 更に、ある程度水族館内を見て周り、遅めの昼食を摂る為に水族館内にあるカフェへ向かう途中、とあるモノがお土産コーナーに置かれていた事で、完全に復活してくれた。

 

……お土産コーナーに何が置いてあったか説明するとだな、

 

 

 飼育員の格好をした、ぼ○ぼの人形が売られていた。

 

 

……以上。

 何故ぼの○の人形が売られているのか売店の人に聞いた所、現在コラボをしていて、期間限定で販売しているそうだ。

 残念ながら、シマリスくんとアライグマくんは売ってなかった。何でだよ。主役だぞ?

 

 余談になるが、何故かピンクの豹──ぼ○ぼのと同じく、飼育員の格好をしている奴が売ってた。

 ふざけんな。何故シマリスくんとアライグマくんを差し置いて、お前が売られているんだ?幼少期のトラウマが再発しそうだから、さっさと洞穴に帰って、どうぞ。

……あ、決して差別しているわけじゃないよ?そこんところ、理解してくれ。

 

 閑話休題。

 

 そして、売店を通り掛かった際、静流はそれを──ぼのぼ○人形を目敏く見つけ即購入。その後、売店を後にしカフェの席に座り、嬉しそうな笑みを浮かべながら人形を眺め、今に至る。

 ちなみに、ぼのぼ○人形の隣に置かれたピンクの豹には一切視線を向けなかった、と言っておく。

 

(……にしても、変わらないな)

 満面の笑みを浮かべながら、ぼのぼ○人形をテーブルに置いて指で突っついている姿を見ていると、昔から変わっていないなぁ、なんて思ってしまった。

 

 俺絡みの事以外だと、普段はしっかりしている。けど、可愛い物を見ると子供のようにはしゃぐ。

 学生時代も、見た目や落ち着いた言動のせいで周囲の人達から、ミスをしない完璧で真面目な優等生って思われていた。

 

 けど、本当の静流は少し……いや、結構天然が入っていて、意外と抜けている所がある。なので、時々ぶっとんだ発言や行動をして周囲の人達を驚かせていたっけ。

 そんな事を考えていると、

 

「……どうしたの?」

 

「いや、その……変わらないなぁって」

 俺の視線に気付いた静流が、人形を突っつくのをやめ、キョトンとした顔をしながら静流がそう言ってきた。

 

「変わらない?」

 

「あぁ。昔も。学生時代の頃も、今みたいに可愛い物を見るとはしゃいでいたなぁって……」

 その事実を知った時、当時の静流はマジギレして「忘れなさい!」と言って、タコ殴りにされたのは良い思い出だ。

 

「うぅ……揶揄(からか)わないで……」

 

「揶揄ってないよ」

 あれま、顔を赤くして俯いちゃった。本当に揶揄ってないから、そんな顔しないでくれ。

 

 

───────

 

 

「雨が降ってる……」

 カフェで昼食を摂り、軽く会話をした後。

 静流が次の目的地──若者の街と言われる場所へ行きたいと言ったので、水族館から出ると空から大粒の雨が降り注いでいた。

 予報では夜から降るって言っていたのに、もう降っている。しかも、そこそこ勢いがある。これは急いで次の目的地に言った方が良いな。

 ショルダーバッグから折り畳み傘を取り出し、広げようとしたら、

 

「あ、あれ?無い!?」

 

「どうした?何が無いんだ?」

 バッグを開け、中身を見ながら静流が焦った声を出した。

 

「か、傘が……折り畳み傘が、無い……昨夜、何度も確認したのに……」

 

 あれま、やっちまったみたいだ。

 恐らくだが、用意はしたがバッグに入れるのを忘れたのだろう。学生時代も、こんな風に物を忘れたりしていたっけ。

 

(他人に関わる物──借りた本とかは決して忘れたりしないが、自分の物になると忘れたりするんだよなぁ)

……懐かしんでいる場合じゃない。

 

「ほら、入れよ」

 傘を広げ、中に入るよう言った。

 少し小さいから二人入るのは厳しいが、密着すりゃ何とかなるだろ。

 

「あ、ありがとう」

 

 顔を赤らめ、少しだけ恥ずかしそうな顔をしているが素直に入ってくれた。さて、静流が濡れないよう傘を持とう。俺は多少濡れても構わない──

 

「……あの、静流?密着し過ぎじゃない?」

 傘が小さいから、濡れない為に密着するのは分かる。分かるが、身体に抱き着くのは勘弁して下さい。

 腕じゃなくて、胴体にガッツリ抱き着かないで?絵面が危ない。デート中とはいえ、大胆過ぎだと思います。

 

「こうしないと、準が濡れるわ。だから、何の問題もないわ♪」

 

「そ、そうか……」

 ならいいや。……良くねーよ。柔らかい二つの山は全くとは言えないが、別に気にならない。だが、顔。顔が近過ぎる。

 頬と頬が触れ合う位。いや、触れてるな。とにかく、顔が近い。

……周囲の人達の視線が痛い。と、とにかく、駅に行く途中、コンビニにでも寄って傘を買おう──

 

 

「わざと忘れた甲斐があったわ……」

 

 

「……何か言ったか?」

 小声だったが、ハッキリとそう言ったのが聞こえた。

 お前、わざと忘れたんかい。しかも、さっきの焦った声と表情は芝居だったんかい。演技力高過ぎィ!騙されたよ。

 ツッコミを入れたかったが、やめておこう。何となくだけど、ツッコミ入れたら後々面倒な事になりそうな予感がする。

 

 

 こうして、俺は静流と密着したまま駅に向かい、周囲の人達に好奇の視線に晒された。

 余談になるが、コンビニや駅の売店に寄って傘を買おうとしたら、静流が無言でドス黒い笑みを浮かべて威圧してきたので買えなかった、と言っておく。

 

……静流って昔から少しだけ腹黒い所があったけど、こんなに腹黒かったっけ?最近、どんどん黒くなっている気がする──

 

「何考えているの?」

 

「何も考えてないよ?」

 ヤベぇ、感づかれた。顔に出ていたみたいだ。やめよう。これ以上何も考えるな。

 

 

───────

 

 

──T都、某所──

16:10。

 

 

 

「……攻撃的(・ ・ ・)過ぎない?」

 

「……ダメ?」

 

「俺にはちょっとキツいです。主に、俺の理性に大打撃が入る的な意味で」

 手に持ったブツ(・ ・)をわざと広げて見せるな。やめなさい。

 

「そう。なら購入するわ♪」

 

「人の話聞いてる?ねぇ?」

 やめよう?そんな攻撃的(・ ・ ・)なのじゃなくて、もっと平和的なの買おう?君、恥ずかしがってるじゃん。無理しないで?

……籠に入れやがった。おいおいおい、死んだわ、俺。

 

 

 電車に乗り、十数分後。俺達は今、静流が行きたい場所──某若者の街にある、某洋服の有名店があるビルに来ている。

 最初は服を見て周るのかな?と思っていたんだが、全然違った。

 

 勿体ぶらずに言う。現在俺達が居る場所は、ビル内の一番奥にある女性用下着売場だ。

 静流が言うには、「今夜、盛り上がる(・ ・ ・ ・ ・)為に買いたい」との事。

 最初、俺は店に入るのを断ったんだが、本日何度目か分からないドス黒い笑みを浮かべた為、大人しく一緒に入店し、下着を選んでいる。

 

……いやぁ、マジかぁ。あんな攻撃的(・ ・ ・)なの穿かれて迫られたら、確実に俺は野生解放(・ ・ ・ ・)するわ。盛り上がり過ぎてパパ(・ ・)にならないよう、気を付けないと。

 

「ねぇ、他にも見ていいかしら?」

 

「あぁ、良いよ」

 おっと、考え事をするのは後だ。今は選んであげる事に集中しよう。

 

 

 

───────

 

 

 

──某都、某所──

21:00。

 

 

「…………また、か」

 瑞稀の時もそうだったけど、展開早過ぎない?気が付いたら最後の目的地──ラ○ホに到着している、って。マジで誰かが俺の時間を飛ばしたんじゃないの?

 

 

 某ビル内にある下着売場で静流の下着を選び、購入した後。他の洋服店に寄り、時間をかけて服を選び幾つか購入し、それらを宅配便で職場(第603鎮守府)へ送り、夕食を摂る為に事前に予約したお店へ行き、少しだけアルコールを摂取して……気が付けば、さっきも言ったがラ○ホの部屋に居て、シャワーを浴びている。

 

(……あまり、緊張していない)

 鼓動は早いが、瑞稀の時と比べると落ち着いている。

 アレか?夕食を摂る際、かなり弱い奴だがアルコールを摂取した事で、少しだけ理性が壊れているからか?

 それか、一度とはいえ経験(・ ・)したからか?

 

 とにかく、これならハジメテ(・ ・ ・ ・)の時みたいに勢いに任せて……なんて事をしないで済むかもしれない。

 

……今は静流とデート中なんだ。今だけは他の娘の事を考えるのはやめよう。静流の事だけを考えろ。静流に失礼だ。

 

……とりあえず、さっさと頭と身体を洗って出よう──

 

 

 

 

 

「背中、流すわ♡」

 

「おう、頼む──何で居るの!?」

 アイエエエエ!?静流!?静流ナンデ!?……じゃなくて!何故此処に。浴室に居る!?君、部屋で待つ、って言ってたじゃん!?侵入すんな!!

 しかも、スポンジ持っているし!ボディーソープを染み込ませたのか、既に泡立っているし!!何時の間に準備したんだよ!?気配消すの上手過ぎだろ!?

 

……いや、もしかしたら俺がボーッとしていたから、気付かなかったのかもしれない──

 

「どうしたの?」

 

「どうしたの、じゃねぇよ!?大人しく部屋で待っていなさい!」

……あ、見ちゃった。俺の視界に、一糸纏わぬ静流の姿が映った。

……デカい。何がとは言わないけど、デカい。それだけじゃない、形も美しい。具体的に言うと垂れていない──おっと。これ以上はやめておこう。

 俺の本能が囁く。これ以上解説したら、謎の存在(運営)消されそう(垢BAN)だと。

 

……謎電波受信している場合じゃないよ。マズいぞ。アルコールが入った状態だから、今の俺は欲に少しだけ素直になっている。

 もし身体を洗われたら、勢い余って主砲(・ ・)にゴムを付けず、そのまま本番(・ ・)に突入しかねない。

 

「……気になるの?」

 

 おーい、静流さんや。たわわに実った果実(・ ・)に手を当てて持ち上げないで?やめて?その光景は刺激が強過ぎます。というか、恥ずかしくないの?

 

……ヤバい、主砲(・ ・)に血が集まり始めている。このままだと最大仰角(・ ・ ・ ・)になるのは時間の問題だ。

 まぁ、最終的には最大仰角(・ ・ ・ ・)にしてドンパチヤ(・ ・ ・ ・ ・)るけど、今はダメだ。とにかく、説得して落ち着かせないと──

 

「まずは背中を洗ってあげるわ。ほら、回れ右しなさい?」

 

「あぁ……じゃなくて!やめなさい!!」

 イカン、危うく言われた通りに回れ右をする所だった。

 

「大丈夫よ。背中を洗ってあげるだけだから。絶対にナニ(・ ・)もしないわ?」

 

「……分かった」

 真剣な顔をして、これまた真剣な声でそう言ってきた。

……なら、信じよう。もしナニ(・ ・)か仕掛けてきたら、「二度と抱かない」と脅せばいい。卑怯?知るか。

 

 静流に背中を向け、浴室内に置かれてあった風呂椅子に座ると、程なくして俺の背中にスポンジが当てられた。

 強過ぎず、弱過ぎず。絶妙な加減で洗ってくれている。気持ちいい。

 

「……大きい背中ね」

 

「……そうか?」

 暫くすると、背中を洗いながら静流がそう呟いた。

 自分で言うのもなんだけど、俺は背が高いだけでそこまでガッシリした体型じゃない。他の男性と比べると細い。

 そのせいで昔はよく女の子と間違われたっけ。それが嫌だったから、プロテインを飲んで筋トレをして鍛えた。

 そのお陰で大分筋肉が付いたが、体型は殆ど変わらなかった。

……チクショウ、涙が出てきそうだ。

 

「えぇ、大きいわ。男の人、って感じの背中ね」

 

「……ありがとよ」

 

「どうしたの?不機嫌そうな声を出して。もしかして、背中を洗われるの、嫌だった?」

 

 やっちまった。昔の事を思い出していたせいか、不機嫌そうな声を出してしまった。その為、静流が不安そうな声でそう言ってきた。

 このままだと静流に誤解を与える恐れがある。なので、何故不機嫌そうな声を出したのか理由を話した。

 

「……ごめんなさい、嫌な事を思い出させて」

 

「いや、気にしないでくれ。俺が勝手に昔を思い出して、勝手に不機嫌になっただけだ。静流は何も悪くない」

 

「けど……」

 

「いいんだ。本当に気にしないでくれ。ほら、しっかり背中を洗ってくれ」

 正面の壁に設置された鏡に、申し訳なさそうな顔して俯いている静流の姿が見えた。なので、誤魔化す為に背中を洗うよう頼んだ。

 

「……分かったわ」

 

 良かった、立ち直ってくれたみたいだ。

 俺の言葉を聞き、再び背中を洗い始めてくれた。

……あー、気持ちいい。まるでマッサージされているみたいだ。

 

 

 

 それから俺は、暫く静流に背中を洗われた。

 ナニ(・ ・)か仕掛けてくると警戒していたが、ナニ(・ ・)も起きなかった。

 ついでに頭も洗ってもらったが、背中同様マッサージをされているような心地良さを感じた。

 

 指の腹で頭皮をマッサージするように揉み解す……と言えばいいのか?揉み解しながら、丁寧に髪を洗われたから、結構時間が掛かった。

 普段は髪を濡らしたら、シャンプーを付けて手早く洗って終わりだったから、新鮮に感じた。

 

 髪を洗ってもらい、シャワーで泡を流し終えて髪を軽く拭いた後。お礼に静流の背中を洗ってあげた。

 そして、髪も洗ってあげたんだが、荒っぽいと軽く怒られてしまった。

 自分じゃ細心の注意を払ってゆっくり、丁寧に洗っていたつもりだったんだけどなぁ。今度、髪の洗い方を勉強しよう。

 

 

 

──────

 

 

 

 

(……緊張してきた)

 浴室に居た時はそんなに緊張していなかったが、今はアルコールが抜けて正気に戻ったからか、心臓が早鐘を打っている。

 

 現在俺はラ○ホの部屋にあったバスローブを着てベッドの上に腰掛け、静流が浴室から出てくるのを待っている。

 何故静流は浴室に居るのか。どうやら俺の髪の洗い方が下手だから、自分で洗うと言って浴室から追い出され、今に至る。

 

(にしても、時間掛っているなぁ)

 かれこれ数十分経つぞ?まぁ、静流の髪はかなり長いから仕方ない。

……あ、シャワーの音が消えた。それに、ドライヤーの音が聞こえてきた。

 

(やべぇ、めっちゃ緊張してきた)

 落ち着け、冷静になれ。じゃないと、瑞稀の時みたいに勢いに任せる事になるぞ?

……だから、今だけは静流以外の女性の事を考えるな。失礼だぞ。

 

(えっと、水分補給用のスポドリ……良し。ゴム……良し。それから、静流のリクエストで室内に置かれてあった大人のオモチャ……良し)

 確認完了。準備万端。何時でもベッドウェー海戦を始められる。

 

……まだドライヤーの音が聞こえる。どうしよう?手持ち無沙汰だ。ス○ホ……を弄るのはやめよう。

 

……そうだ、テレビでも見よう。適当にニュースでも見て、時間を潰そう。

 えっと、リモコンは──あった。どのチャンネルを見よう?N○Kにするか。

 

(電源ボタンを押して……点いた)

 この時間なら天気予報をやる筈だから、確認を──

 

 

<らめぇ〜♡

 

 

「」

 

 

<アッー♡

 

 

「…………」

 速攻でテレビの電源を切る。何で全裸の女性が嬌声をあげる映像が放送されているんだ?おかしいだろ!

……忘れてた。ここはラ○ホなんだ。なら、全裸の女性が嬌声をあげる映像が流れても、何もおかしくない。落ち着け。

 

……よし、落ち着いた。きっと、たまたま見たチャンネルがアレだったのだろう。他のチャンネルにすれば、一つ位ニュースをやっている筈だ。

 再びリモコンを操作して、電源を入れる。と同時に、素早くチャンネルを変更。しかし、

 

 

<ひぎィ♡

 

 

 女性が嬌声をあげていらっしゃる。チャンネル変えなきゃ。

……ここもダメか。はい、次。

……ここもダメ。次。

 

 幾つかチャンネルを変えたが、何処もニュースはやっていなかった。

 おいおい、マジかよ。もしかして、全部アレな映像しか流されていないのか?

 ま、まだ見ていないチャンネルがある。諦めるのはまだ早い。

 

 気を取り直して、リモコンを操作──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をしているの?」

 

 

 

 

 

「」

 

 

 

 

 

「もう一度聞くわ。何をしているの?」

 

 

 

 

 

 

……あっれぇ?おかしいなぁ?部屋がとっても寒いぞぉ?暖房は効いている筈なのに、何で寒いんだぁ?まるで猛吹雪の中に居るみたいな寒さを感じるぞぉ?それに、背後から凄まじいプレッシャーを感じるぞぉ?何時の間に俺はニュータ○プに覚醒したんだぁ?

 

(……ふざけている場合じゃないよ)

 リモコンを持ったまま、背後から感じる凄まじいプレッシャーに耐えながら、恐る恐る振り返ると──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あらぁ〜、とっても素敵なお顔の静流さんがいらっしゃるぅ〜。

 あはははは〜、そんなに瞳孔カッ広げると、眼球に良くないよ?あと、ハイライトさんが行方不明になっているよ?ほら、お目目元に戻そう?ね?ねっ?

 それに、顔中に青筋立ってて怖いです。落ち着いて?血管切れちゃうよ?

……あっ、あのっ!?無言で迫って来ないで?怖いです!!ちょっ!?手を伸ばしてきた!?

……リモコン奪われちゃった。何をする気──テレビの音が消えた。電源を切ったのか。

 

「……ねぇ、準。何をしていたの?」

 

 静流さん、声が低いです。ドスが利いています。お願い、普段の声に戻ってください。おっかない顔でそんな声を出されちゃあ、本能的恐怖を感じて声を出せません。何をしていたのか説明出来ません。

 

「どうして黙っているの?ねぇ、何で?」

 

「そ、そんなおっかない顔と声で質問されたら、び、ビビってまともに、かっ、会話出来ない。お、俺とお喋りしたければ、れ、冷静になってくれ。OK?」

 

 

「OK!!」

 

 

「ごほァ!!?」

 おいィ!?いきなりル○ンダイブしてベッドに押し倒してきやがった!!?そのせいで変な声出しちゃったよ!!?

……あ、良い匂い。柑橘系の甘い香りが静流からする。

……香りを堪能している場合じゃねぇよ!?

 

「ねぇ、準。何をしていたの?」

 

 わーい、目と鼻の先に静流の顔があるぅ。甘い吐息が直撃して変な気分になりそうだぁ〜……だから、ふざけている場合じゃないって。ちゃんと説明しないと、マズい事になりそうだ。

 

「て、天気予報を見ようとテレビを見ていたんだ!」

 掠れた声だけど、ちゃんと言えた。聞き取れたかな?

 

「……本当?」

 

「ほ、本当!本当だ!!」

 

「……そう」

 

……どうやら信じてくれたみたいだ。その証拠に、ハイライトが元に戻り、青筋も消え、普段の声に戻った。

 しかし、顔は近いままだ。それに、今頃気付いたが静流の柔らかい果実(・ ・)が身体に触れている。

……ヤバい、変な気分になってきた。

 

「……ねぇ、準」

 

「な、なんだ?」

……って、オイ!?腰をくねらせるな!?やめて!?反応しちゃう──反応しちゃった。主砲(・ ・)仰角(・ ・)が少しずつ上がり始めている。

 

「お願いがあるの」

 

「お、お願い?」

 何だろう?どんなお願いをしてくるんだ?あと、くねらすのやめて?

 

「うん。あのね──

 

 

縛ってもいい?」

 

 

「ダメです」

 何故縛るの?拘束プレイしたいの?やめよう?君のハジメテ(・ ・ ・ ・)が拘束プレイとか、レベル高過ぎない?普通に()ろう?

 

「……そう。分かったわ」

 

「……静流さんや、分かったと言っておきながら、何故手錠を持って俺の手にかけようとするのかな?」

 言葉と行動が一致していないよ?というか、何でそんな物を持っているの?部屋に置かれてあったけど、何時の間に用意したの?

……あっ、コラ!手錠をかけようとするなッ!

 

「暴れないで!暴れないで!!貴方の事を、拘束したかったのよ!!」

 

「やめろォ!!?」

 くそッ!力が強い!!釣りカエルで釣り上げられたガノ○トスみたいに暴れて抵抗しているが、静流の拘束から逃れられない!!もしかして、艦娘の力を使っているな?チクショウ!!反則だぞ!?

 あと、どうでもいい事かもしれないが日本語がおかしかったぞ?何だよ、俺の事を拘束したかった、って。意味が分かりません。

 

「大丈夫!怖くない!!絶対気持ち良くさせてあげるから!!」

 

「その前に、ゴムを付けさせてくれ!!」

 じゃないと、色々問題が起きる!!

 

「分かったわ。とりあえず、拘束してからね?」

 

「いや、拘束する前に付けさせて?」

 このまま()るのはダメです。

 

「拘束したら、私が付けてあげるわ♡」

 

「……分かったよ」

 何でそんなに拘るんだ?……まぁいいや。とりあえず大人しく拘束されよう。

 俺は暴れるのをやめ、大人しく両手足をベッドに固定された。

……変な気分だ。けど、静流が望んでいるのなら、我慢しよう。

 

「うふふっ……それじゃあ、頂きます♡」

 

「おーい、ちょっと待て、ゴムは?」

 約束したじゃん。付けてくれるって。なのに、付けずに本番(・ ・)に突入しようとしている。

 

「……私が付けてあげる、って言ったわよね?」

 

「あ、あぁ、言った」

 だから、こうして大人しく拘束されたんだ。約束を守ってくれ。

 

 

 

 

 

 

「アレは嘘よ♡」

 

 

「オンドゥルルラギッタンディスカー!!!」

 ンナヅェダ!(何故だ!)ンナヅェダァ!ナヅェダァ!?(何故だ!何故だァ!?)

……オンド○ル語喋ってる場合じゃねぇよ!ヤバいよ!まんまとハメられた!

 

「一昨日あの日(・ ・ ・)が終わったし、半月前から毎日ピルを飲んでいるから、カバー無し(・ ・ ・ ・ ・)()ても大丈夫よ?」

 

「大丈夫じゃない!それ、迷信だから!!」

……確か、迷信だった気がする。

 例え大丈夫だったとしても、ダメだから!!

 

「は〜い、準の【ズギャーン】は格納庫(・ ・ ・)にしまっちゃおうねぇ〜♡」

 

「しまうな!!」

 やめんか!!何処ぞのピンクの豹みたいな事を言うな!!俺の幼少期のトラウマを蘇らせるな!!バスローブ脱ぐな!!

……数時間前に買った下着を付けている。へぇ、結構良いな……感心している場合じゃない!!早く拘束を解かなきゃ、パパ良瀬(・ ・ ・ ・)にされちまう!!

 

「ふふっ、冗談よ♡」

 

「……え?じょ、冗談?」

 拘束を解こうとしたら、静流は悪戯が成功した子供のような笑みを浮かべながら、そう言ってきた。

 全然冗談に聞こえなかったんだけど──あ、手錠外してくれた。何で?

 

「ごめんなさい。どうしても私との初体験(・ ・ ・)の記憶を準にしっかり残したくて、意地悪しちゃった♡」

 

「…………」

 

「うふふっ♡」

 

「…………静流」

 

「なぁに?」

 

「お前、腹黒いな」

 ス○ワタリ以上に真っ黒だよ。俺、覚えた。静流は腹黒い。この認識は決して変えない。何があろうと絶対に変えない。

 折りたたみ傘の時と言い、今の出来事と言い、静流のお腹の中は真っ黒くろすけだって、良く分かったよ。

 

「腹黒い?私が?そんなわけないわ」

 

「いや、真っ黒だよ」

 何処ぞ(ア○ールレーン)翔鶴(・ ・)並に真っ黒だよ。

 

「私は腹黒くなんてないわ!

 黒いのは下の毛だけよッ!!」

 

 

「じゃかしいわッッ!!!」

 確かに、君の……その……格納庫(・ ・ ・)周辺は整えられた芝生(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)があるけど……もういいや。精神的に疲れたから、これ以上ツッコミ入れない。何も考えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心臓が止まりそうなトラブルが起きたが、この後主砲(・ ・)カバー(・ ・ ・)を付けて、静流のハジメテ(・ ・ ・ ・)を奪った。

 奪う時は俺から攻めたが、奪った後は終始静流に主導権を握られ、ギリギリの一歩手前まで搾られた(・ ・ ・ ・)

 

 何度か反撃しようと思ったが、慈愛に満ちた微笑みを浮かべ、優しく抱きしめられ、甘い声で囁き続けられたせいで、反撃する事が出来なくなった。

 

……あまりにも優しく攻められたから、危うく理性を完全に崩壊させて、オギャりそうになったのは内緒だ。マジでもう少しで赤ちゃん(・ ・ ・ ・)になっていたよ。

 幸い、身長約180cmの野郎()がバブみを感じてオギャる光景を想像した事で正気に戻り、新たな扉を開かずに済んだ。

 

 何故静流はハジメテ(・ ・ ・ ・)なのに、あんなに余裕があったのだろう。疑問に思ったから行為(・ ・)を終えた後に聞いたら、

 

 

『準より歳上だから、リードする為に余裕ぶっていただけ。本当は終始、心臓がドキドキしっぱなしだった』

 

 

 と、微笑みながら言われた。確かに、抱きしめられて胸に顔を埋めた際、めっちゃ鼓動が早かったな。

……眠くなってきた。少し眠ろう。静流は──寝てる。俺も寝よう。

 

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

 





次回予告


Trick or Treat♪(宴の始まりです♪)



第129話・Dangerous Halloween


「詳しく……説明して下さい。
 今、私は、
 冷静さを欠こうとしています」


※翔鶴編はギャグでお送りしました。

※次話は涼月とのデートです。無事に終わるといいね……。


【補足的なナニか】

・ススワタリ…「となりのトトロ」に登場する「まっくろくろすけ」の別名を指す。

・何処ぞの翔鶴…ソーシャルゲーム、「アズールレーン」に登場する翔鶴を指す。CVは「種田梨沙」さんが演じている。とにかく腹黒い。


以上、補足終了。

デート編、もっと細かく描写するべき?

  • するべき
  • 簡略化しろ
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